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『大日本国防史』下巻、脱稿。

 短いものでも、通史を達成しますと、やはり感慨がありますね。

 マリタイムニューズの2010-5-28記事「SF Marina USA Dock for U.S. Navy Stiletto」。
 88フィートの『スティレット』は、M字断面の船体を有する、炭素繊維製の沿岸攻撃艇である。これ用の、ハイテク・コンクリート(強化コンクリートとスタイロフォーム)製の浮きドックができた。嵐の中でも何の問題もない。寿命は30~50年である。

 次。
 『Flight International』のLeithen Francis記者による2010-5-27記事「Fuji continues to develop fighter-launched UAV, despite test mishap」。
 富士重工が無人機を開発続行中である。
 ※防衛省のリリースだと担当メーカーがハッキリと分からないのだけれども、やはり富士重工さんなのね。この記者、偉い。

 現在までに2機が製造され、うち1機は、テスト中に失われた。
 日本国内のindustry sources によると、 It has built two so far, but lost one during testing だという。

 その1機の無人機は、F-2の翼下から発進して海に落ちてしまった。
The UAV was deployed from under the wing of an air force Mitsubishi/Lockheed Martin F-2 fighter before plunging into the sea, and was not recovered, the sources say. ※防衛省のいままでのリリースだと、F-15の翼下からということになっているのだが、これは日本の会社員がデタラメを答えたのか???

 富士重工は公式には取材拒否。
 Officials at Fuji have declined to comment.

 富士は、川崎重工よりも小さい。日本で3番目の飛行機メーカーだ。川重は輸送機に食い込んでいる。富士はしょうがないので、近年、UAVに力を入れてきた。

 富士重工は、無人ヘリコプターを3機、陸自に納入している。
It built three forward flying observation system unmanned helicopters for the Japanese army's artillery units.
 ※トホホ……。まだたったの3機でしたかい……。米陸軍の数千機と比べて、こりゃまた何と言う格差……。韓国軍にすら負けとるわ……。

 これと同じものの民間バージョンが、RPH-2 である。これは殺虫剤をブームの先から撒くことができる。

 次。
 ストラテジーページの2010-5-30記事「Secret Numbers Are Secret No More」。
 フランスは英国よりも早く、同国保有の核弾頭数は300個より少ないと公表している。この数は、シナが保有している核弾頭数とだいたい同じではないか。
 Earlier France admitted that it had less than 300 (about the same number China is believed to possess).
 ※これは後追いの記事。オレは最初の報道を見逃してしまったらしい。

 次。
 2010-5-30記事「What Is Real (about the F-35)?」。
  米海軍は、垂直離着陸機のAV-8や、母艦機のF-18Cを1時間作戦飛行させるのに、目下、平均 $19,000 を費やしている。

 しかるにF-35では、その運用コストが63%増えそうである。
 米海軍は、F-35C(艦上型)×480 機でF-18Cを更新し、また、F-35B(垂直離着陸が可能な型)×340 機で、海兵隊の F-18と AV-8ハリアーを更新してしまう計画であった。

 が、米海軍は、F-35がおそろしいコストになるのは必至と予想し、 F-18Eの追加調達を検討しており、さらに可能性としては、ハリアー AV-8の追加調達すらあり得る情勢に。※どうりで『朝雲新聞』#2914にF-18スーパーホーネットの全面広告が打たれていたわけだ。このままだと、三菱商事に対する伊藤忠商事の大逆転勝利か!?

 米空軍は、F-16とF-15の更新のために、1763機のF-35A(陸上基地型)を買うと言っていた。だが最近では、「1500機以上」に下方修正してきた。

 たぶん、1機の単価は $130 million 以上になりそう。
 そうなると製造数の6割を買うとみられていた外国が次々に手を引く(誘導爆弾の進歩で、攻撃機の機数がそんなに必要ないことも分かっている)ので、さらに単価が上がり…… In any event, it's likely that F-35s will end up costing about $150 million each.
 ※こりゃもうダメだ。

 次。
 APのJOHN MILLER記者による2010-5-30記事「Bases aim for new combat jets, some fear jet noise」。
 いま、 F-35の単価見積もりは $113 million apieceになっている。
  F-35の Pratt & Whitney engine はうるさいので、"the sound of freedom"と仇名されている。
 米空軍じしんの2008の計測によると、F-35は、離陸時にはF-15Cの2倍うるさく、着陸時には、4倍うるさい。

 ロックマートは2009に、そんなにうるさくないよと言っているが。Air Force officials cite an April 2009 Lockheed Martin study showing F-35s aren't much louder than existing jets.

  米空軍は、7つの州に11の飛行基地を持っている。さしもの広い米国でも、基地周辺の住民が、騒音ゆえに空軍に敵対するという事態を、このF-35の配備は、招きかねなくなっている。一部の住民が、すでに文句を言い始めた。

 ※米国でコレだったら、日本ではどうなる?

エアバースト擲弾の照準器と .45の三点射を組み合せたら楽しかろ。

 ディフェンス.ORGの2010-5-25記事「Dueling Rifle Rounds: It’s All About the Wound Channel」。
 先月、記者はメリーランド州 Aberdeen Test Centerで、雑談の機会を得た。
  6月からアフガンに配給される新しい5.56ミリ実包は M855A1 という。これには鉛が使われていない。
 そして「ヨー効果」依存を取り除いた。 will get rid of what he called “yaw dependency.”

 現用の M855 (5.56mm) ball round は yaw dependentなのである。
 近距離では「首振り」運動は起こらず、人体をまっすぐに貫通する。
 が、飛翔距離が長くなるにつれて、タマが首振り踊りを始める。

 従来、5.56ミリ弾が、敵兵の体内の骨のどれか一つに当たれば、そのタマは人体を貫通せずに、その人間を倒す。

 いや、この説明は不正確だ。昔の大口径弾が骨を直撃した場合には、その運動エネルギーだけで人は倒れた。が、今では違う。

 人が銃撃されると倒れてしまうメカニズムはこうだ。体内に貫入した弾丸が、体内で出血を起こす。人体は、その出血を止めようとする。その防御反応の結果として、足には血が行かなくなり、人はよろめき、倒れてしまうのだ。
 ※あまりに驚けば人は腰が抜けるのと同じ機序だな。交感神経が『これは大出血と同じくらいの危機だ』と早合点するわけだ。

 この体内出血は、体幹、すなわち頭から下腹部までを縦に通った、巾6インチくらいのセンターライン部分に弾丸が命中したときに、いちばん急激に起こる。つまり、敵兵はただ一発で倒れてくれるのだ。

 別な話題。キミは指揮官で、ある室内に部下の兵隊を突入させようとしている。部下は2人いる。1人は基本教練を受けたばかりの新兵で、M-4自動小銃を手にしている。もう1人は特殊部隊員で何千発もの射撃訓練を積んでいる男だが武器は9ミリ拳銃だけ。さあ、キミはどちらを先にその室内へ突入させるのが正しいか?

 答えは、 a special operations soldier carrying only a 9mm pistol の方である。咄嗟の情況でどこにタマをブチ混んだら良いのか、カラダが覚えているような人間でないと、役に立たんのだ。「正確に当てる」ということが、弾丸の威力以上に重要なのである。

 ※この記事は肝腎な解説を避けているように見える。現用弾丸は、ヨー運動で体内の傷を大きくしていた。ヨー依存がなくなるということは、5.56ミリ弾が遠距離で敵兵の体内を貫通したときの出血が今よりさらに減るわけである。それで良いのかというアメリカ国内からの銃マニアからの批判が予想されるから、その批判者たちに対し、陸軍は、予め反論しようとして、この記者をアバディーンに招いてレクチャーをしたのだろう。すなわち、命中率こそが一番大事なんですよ、と。三十年式歩兵銃の6.5ミリ弾論争がここに蘇ったね。
 そしておそらくもうひとつの説明もあったかもしれない。たぶん新しい5.56ミリ弾は、敵兵の簡易なボディアーマーに対する貫徹力も追求していることだ。しかしその説明がされたのだとしたら、それを記事にしない理由が分からない。外国のボディアーマー会社が対策をとりにくくするためか? まさか旧海軍の91式徹甲弾みたいな秘密の帽子構造が採用されているのか?
 さらにオフレコの説明があったと思う。それは、弾丸の人体内挙動だ。空中でヨー運動が起きないことは、遠距離狙撃をする上で大いに結構なのだが、人体内ではヨー運動が起きてくれた方がよい。西ドイツ軍の5.56ミリ弾は、人体内で弾丸がヨー転動(弾尾が弾頭よりも前に行こうとする)し、真横を向いたところでクランプの溝部分から真っ二つに割れ、被套と鉛芯が細かなフラグメンツとなって人体内で飛散するという、ほとんどダムダム弾もどきの効果を追求していたのは軍事医学界では知られていた。米軍は軍用としてはこういうエグい弾丸を作らないという伝統がWWII前からある。これは米軍が世界に誇って可い価値観である。WWII以前、複数の欧州軍が、対白人用のダムダムもどき弾として、弾頭にアルミを充填して軽くし、人体内でわざとヨー転動が起こるよう狙った実包を造ったのに比べれば……。

軍用機器製造合弁事業体を欧米と組めぬ日本企業の株が安いのは当然

 ストラテジーページの2010-5-25記事「Army Finds One Million Reasons to Cheer its Pilotless Aircraft Fleet」。
  米陸軍は4-14に無人機作戦飛行時間トータル100万2731時間を達成した。
 うち 88 percentは Iraq と Afghanistanの上空。
 イラク作戦で無人偵察機を導入してから13年目である。

 いまでは米陸軍は、 1,000 機以上のUAVs を毎月 25,000 hours 飛ばしている。
 また陸軍ではUAS要員を2012には2000人以上教育する計画。10年前と比べると800倍だ。

 米陸軍の無人機の主力は、 Shadow と Extended Range Multi-Purpose aircraft(スカイウォリア)の2機種である。
 これから5年で陸軍は、この2機種のいろいろなバリエーションを300機以上調達して行く。

 すでに米陸軍の装備表に入っているものは……
 11システムの Sky Warrior(1システムは4機から成る)
 6機〔6システム?〕の Hunters
 89機〔89システム?〕の Shadows
 1,368機〔1368システム?〕の Ravens
 16システムの無人ヘリコプター(同じく4機づつで構成)

 ※これで納得したんだが、「ハンター」は試しに採用してみただけで、けっきょく高くは評価されなかったのだね。あと数年で消えるか。

 陸軍の無人機航空隊は、空軍と競争するつもりはない。
 たとえば空軍のプレデターは「戦域」向きであって、直協機にはなってくれないからだ。
 陸軍は、特定部隊の周囲のリアルタイムの映像がすぐに欲しいのだ。
 たとえば、ある建物に突入せんとするときに、その裏側から敵ゲリラが走り出さなかったか、それをすぐさま教えて欲しいのだ。

 1年以内に、米陸軍は、UAV(シャドウまたはスカイウォリア)のビデオ画像をアパッチ・ヘリの「ブロック3」のコクピットでリアルタイムでモニターできるようにする。しかも、アパッチの側で、その無人機のカメラを自在に操作できるようにする。そのさい、UAVを飛ばしている地上局とは、何のコンタクトもとらなくてよい「シームレス」接続とする。※これは「飛行機酔い」間違い無しだな。

 すでにカイオワ偵察ヘリは、1機のシャドウ無人機と連携して飛行し、カイオワのコクピット内で、シャドウからの視点の画像も確認できる。

 次。
 2010-5-28記事「British Pistols Dying Of Old Age」。
   英陸軍は、9mm Browning Hi-Power automaticピストルのことを「L9A1」と名付けている。
 1954年から、これは英陸軍の制式 sidearm である。※有名なWWII中のパラトゥルーパーの写真があるんだが、あのハイパワーは官品じゃないのか? 謎は記事の後半で解ける。

 1954以前は、 .38 Enfield revolverが制式拳銃であった。※たしか.38じゃなくてもっと特殊なインチ表記のものだ。

 このエンフィールド回転式拳銃は、今でも英陸軍内で見ることができる。ハリー王子もアフガン戦線勤務中の写真でボディアーマーにこいつを縛着しているし。※すごい。26年式拳銃が自衛隊で使われているようなもんスね。

 ハイパワーを英軍が用いた始まりは、WWII中のLRDG (Long Range Desert Groups) である。

 SAS CRW (Special Air Service Counter Revolutionary Wing)は1980年のイラン大使館の人質救出作戦で、このハイパワーを使って神業的な近接射撃戦術が可能であることを世界に示した。

  Hi-Power は今も生産されている。その工場は、米国の Browning 社と、欧州の「 Fabrique Nationale」である。
 ただし英軍では、将兵が支給されるブラウニング拳銃が、その英兵が生まれる前に製造されたものであることは普通である。

 英陸軍が小銃を「 SA80」に、分隊軽機を「 L86A2」にしたときも、拳銃を見直そうという声は上がらなかった。

 それでも1つの軍用拳銃を30年間も野外で使っていたら、それは肝腎なときに致命的なジャムを起こす危険がそろそろ出てくる。
 ※ダブルアクションでないのが残念でしたね。

 それゆえSASは、より小型な「 Sig-Sauer P226 9mm 」に切り替えた。

 Special Reconnaissance Regiment が次の拳銃に何を選ぼうとしているのかは、不明。

 次。
 CHARLIE SAVAGE 記者による2010-5-27記事「U.N. Official to Ask U.S. to End C.I.A. Drone Strikes」。
  いよいよ国連人権委員会に、「CIAは軍隊でもないのに無人機を飛ばしてパキスタン人を爆殺するのは止めろ」と要求する報告書が提出される。

 この偉い人は Philip Alstonで、裁判なしの処刑、略式即決裁判、法の支配によらない処刑に関する国連委員会の報告者である。
 ドローンによる爆殺の権限は、情報機関に付与されてはならず、軍隊に付与されるべきだ、と。

 戦争法では、由緒ある軍隊に属する兵隊たちは、敵軍を戦闘で殺傷したからといって、それを理由に罰せられない特権を有している。

 米国は、グァンタナモ収容所の非人道について批判されると、アルカイダの連中には正規戦闘員としての特権は無いと反論する。なぜなら Geneva Conventions で定められているような軍服を着用していない連中だからだ、と。だが、CIAのdrone operators も、軍服を着用していないではないか。

 オバマ政権は、グァンタナモでの軍法会議を再開させるつもりだ。カナダ人のOmar Khadrは2002のアフガンで1人の陸軍軍曹を殺した、として起訴されている。その時点でKhadr は15歳であった。

片桐氏の御蔭でよい取材ができました。

 ストラテジーページ2010-5-26記事「Too Expensive, Too Short And Too Late To Succeed」。
  GPS guided shells 、とくにMLRS改型が予期以上にすんばらしいので、米軍は他の砲兵の調達をガックシ減らす。

  155mm Excalibur 砲弾 は、それを射って当たる距離までSPが近づくまえに、敵目標が他のタマでかたづけられるので、もういらない。
 当初エクスカリバーは1発 $50,000 ということだったのに現況は $200,000 per shellで高すぎるのも買い控えの理由。
 ※おわったぜ、自走砲の時代はよ……。

 人気は、やはり GPS guided MLRS (GMLRS) rocket である。こいつはGPSだけでなく慣性誘導もしている。※そりゃ ロケットと表記したらおかしい。もうSSMだべよ。

 そもそも陸軍はやたらに Hellfire を AH-64 から射てる立場。だから、わざわざ120ミリのGPS迫撃砲弾なぞも要らんわ。※どっちも、最前線で要請してから発射がなされるまでに1時間くらいかかる。だったらヘリコプターの方がカバーエリアが広いしめんどうくさくない。

  120mm guided shell も高いんだよ。エクスカリバーほどじゃないけどね。
 それにくらべて GMLRS の素晴らしさ。1発たったの $100,000 である。しかも大射程で大パンチ力。弾頭は 89 kg だが、炸薬はその半分の重さである。※これは貴重なデータの開示だ。炸薬量は防衛装備年鑑などには絶対に載らないからな。

 しかもそれを発射するトラック HIMARS rocket launchersがまた、たったの $3 million eachである。
 最初の HIMARS は 2005から部隊配備。 GPS guided rockets は2004から。


 くらべて、 Excalibur は最大射程 37 kilometersだし、 120mm mortars は 7.5 kilometersしかない。
 155ミリの炸薬は6.6キロ。120mm mortar の炸薬は 2.2 kg である。

 参考までに。歩兵携行用の Javelin 小型対戦車ミサイル の弾頭は 4 kg である。コブラから射つTOW対戦車ミサイルの弾頭は 5.9 kg である。アパッチおよびプレデターから発射するヘルファイアは、弾頭が9 kgである。

 そして空軍の小径投下爆弾SDBは全重114キロ、炸薬が23キロである。※元記事が不明なのが残念だが、上記のいずれも貴重な基本データであります。

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 AFPの 2010-5-26記事「Britain Reveals Nuclear Warhead Levels」。
 核の不拡散会議をNYでやるので、イギリスも米国につきあって、保有する核弾頭の数を開示した。
 英政府いわく、英国は今後、225発より多くの水爆弾頭は必要とはしない。しかし、160発の即応弾頭は維持するつもりである、と。
 ※つまり当分は、その2つの値の中間の弾頭数である、ということか。ともかく、こうやってシナの不透明政策に世界の批難を向けさせようというわけだ。

 次。
 APの DYLAN LOVAN 記者による2010-5-27記事「Army's tank school leaves Fort Knox after 70 years」。
  ケンタッキー州のフォートノックス戦車学校が70年の歴史を閉じ、機甲センターは、ジョージア州のフォートベニングへ引っ越した。
 フォートノックスにある180両以上のM1戦車を含む1000両の車両はこれから1年半かけて基地を立ち去る。

 フォートノックスは、1940のドイツの西方電撃戦をみて、あわてて開設された学校である。
 しかしすでにそこは、機械化騎兵〔コンバットカー=装甲車〕の拠点ではあったし、歩兵学校でもあった。
 やたら広いこと、その中にさまざまな地形があること、そして鉄道と幹線道路が通じていることは、理想的であった。

 米陸軍の組織リストラが2005に策定された。
 「人材コマンド」と、第1師団の第3旅団3400人が、代わりにフォートノックスに移駐する。
 フォートノックスのPatton Museumは残る。モニュメンツ用のAFVも残し置かれる。

 もうひとつ重要なモノ。この基地内には米連邦政府の4600トンの金塊を保管している地下の大金庫がある。これも、引越しはしない。

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 AFPの2010-5-27記事「U.S. Air Force Tests Hypersonic Cruise Missile」。
 米空軍は5-26に超音速巡航ミサイルを試射。それはマッハ6に達し、太平洋に落下した。
 この試作兵器は X-15A Waverider という。飛行時間は 200 seconds以上だった。
 スクラムジェットがこれだけ長時間、機能したことはない。これまでの記録は、NASAの X-43 の12秒であった。

 プログラム・マネジャーいわく。まあ、プロペラ機がジェット機に進化したときと同じよ。これから、タービンの時代も終わるんよ。

 とはいえ本当はもっと長く飛ばすつもりだったのだが、200秒で異常事態が発生したため飛行が終了したのだ。目下、原因探究中。

 今回、Edwards Air Force Base in Californiaから離陸した B-52 によって、太平洋海岸上空 50,000 feet でリリース。
 まず固体モーターがマッハ4.8まで加速。そこで scramjet engine に点火された。
 飛行中に Waveriderは高度 70,000 feet に達したという。

  X-51 は、発射から1時間以内に遠隔地を通常弾頭で攻撃するという "prompt global strike"に適した手段である。
 たとえば北米からイランを攻撃することを考えた場合、通常弾頭のBMだとロシアが核攻撃を受けたと早合点してしまうおそれがあるが、X-51ならそこはOKだ。

 次。
 Nathan Hodge 記者による2010-5-27記事「Inside the Air Force’s Secret PsyOps Plane」。
 心理作戦機 Commando Solo には普通、文民は乗せてもらえぬ。

 わたしは第 193rd Special Operations Wing の3機の EC-130J のひとつに乗せてもらった。この機内にはAM/FMラジオ局とUHF/VHFテレビ局があるのだ。

 こいつはボスニアで、敵の地上局の電波をジャックして国民向けに偽放送を流したり宣伝をした実績がある。

 イラク上空では、英国のBBCニュースを流すだけにした。それはイラク人から最も信頼されているからだ。

 アフガニスタンでは、アフガンのポップ・ミュージックを流している。タリバンはそれらの音楽を禁じているからだ。

 ハイチ地震のときは、プエルトリコの基地から離陸してVOAのクレオール語版放送をライブ中継してやった。
 衛生用品や食糧の配給が今どこで行なわれているかを、難民どもにラジオで知らせてやったのだ。
 もちろんハイチ難民に対しては手回し発電式のラジオ受信機もバラ撒いてあった。
 上から見ていると、新しく教えた場所にすぐ行列ができるのが分かった。

 世界のあらゆる放送電波のフォーマットや television encoding に対応が可能。アンテナもいろいろ用意してある。※セカムとパルとNTSCの違いがあるからな。走査線数も違うし。

 ただしTV放送は、いちどに1波のアナログだけに限定される。
 現状では、デジタル放送には対応不能。

 米国内の周波数との干渉を避けるため、訓練飛行は、米国東海岸から200マイル以上離れた洋上で行なう。電波送信出力は 1,000 watts まで上げられる。※1キロワットということは、僻地の電波塔レベルですね。

 ミッション・クルーは5人。筆頭責任者は Weapons Systems Officer で中尉である。
 長い水平曳航アンテナは、機体の背中から流す。
 C-130J はもちろんグラスコクピット化されている最新製造機だ。

  EC-130J crews は空中給油も受けられなくてはならない。そういう訓練もする。

 次。
 Joe Pappalardo 記者による2010-5-25記事「War Watch: 3 Names that Could Determine the Battle for Kandahar」。
  米軍とカナダ軍とアフガン政府軍警によるカンダハル攻勢が間もなく始まる。そこはアフガン南部にあり、タリバン発祥の地である。

 Arghandab River Valley は穀倉地帯で、人口が100万人もいる。カナダはそこで1950年代のダムを修築中だ。

 Sangisar 集落はカンダハル市の20マイル西にあり、 Omar師の地盤だ。オマルが1994にここで弟子共をあつめてタリバン運動をスタートしたのだ。
 カナダ軍は2006~2007の戦闘でここからタリバンを叩き出してやったのに、そのあとに引き渡したアフガン政府の役人どもが皆腐敗していたために、大混乱。いまではすっかりまたタリバンの出撃拠点と化してしまっているのである。

 Ahmed Wali Karzai はカルザイの兄弟で、カンダハルの王との異名を取るド腐れだ。軍閥、ヤクの密売組織、反政府ゲリラのすべてとつながりがある。
 次。
 2010-5-27記事「Shadows For Sweden」。
 スウェーデンは米国から RQ-7B Shadow 200 UAV units (1ユニットは、4機の無人機と、地上管制/支援機械類からなる)を $31.4 millionで購入する。
 Shadow 200 を4機取り扱う1コ小隊には、22名が必要である。
 米軍の場合、典型的な戦闘旅団は、1個のシャドウUAV小隊を擁する。

 しかしスウェーデン軍はシャドウを戦闘部隊にではなく、 peacekeeping operationsで使うつもり。

 シャドウ200は自重が 159 kg で、単価は $500,000、滞空 5.5 hours 可能である。
 飛行高度は 4,900 meters だが地上からの小火器を避けるには 3,200 meters以上で飛んだらOKだ。
 カメラ類は25.5 kg積める。
 全長 3.5 meters、翼長 4.1 meters、レンジ=作戦半径は 50 kilometers(つまり50キロメートル進出してまた戻って来られる)也。

 米陸軍は、シャドウ200からレーザーを照射させる試験を成功させた。これは、ヘルファイア×1基での武装の可能性に道を啓いた。ただしその場合、燃料を軽くしなければならず、滞空時間は3時間に限定される。

 シャドウ200の空荷重量は 84.5 kgである。最大離陸重量は159 kgで、うち燃料とセンサーは最大45.5 kgである。

 巡航時速は 148 kilometers。

 これまで116 機のRQ-7が米軍に買われたが、2010から数年をかけ、米陸軍においては RQ-7 は RQ-1C(プレデターの陸軍版のスカイウォリア、1.4トン)で更新する予定。すでに更新は始まった。

 それでも海外からの需要があるので、シャドウ200の生産は続けられる。

明日は峠下古戦場と館城址の写真取材を予定。晴れるとよいが……。

 Olivia Koski 記者による2010-5-25記事「Darpa’s Super Sniper Scopes in Shooters’ Hands by 2011」。
  この前、狙撃の世界新記録をつくった兵隊ハリソンの証言。無風で、視程がよかったんだ、と。

 DARPAは、風が吹いている状態でも、誰もがハリソンのような狙撃ができるようなスコープ・サイトを開発中。そのトータル予算は $7 million也。

 このプログラムは、「たった一発(“One Shot”)計画」という。
 3年後には、時速40マイルの風のある状態で、2000m狙撃を可能にする。

 とりあえず、1年目には、時速18マイルの横風のもと、1100m狙撃を可能にしたい。
 スコープ内臓のレーザーが、弾道コース途中の風や乱気流を読み取ってくれて、そのデータを自動的にインプット。
 Lockheed Martin も $2 million を受け取って研究に参加。

 赤外線を発射するものにはしない。敵がIRゴーグルを持っていると、こちらの狙撃手の位置がバレてしまうから。

 なにもかもが順調に行けば、最初の試作品が2011秋には完成しよう。

 小銃弾のコースを空中で変更させる、という研究もしている。

 次。
 ノヴォスチの2010-5-24記事「Russia may purchase domestic drones if Defense requirements satisfied」。
  ロシアはイスラエルからUAVを15機買ったのだが、その訓練が済んだ段階で、国産品にきりかえるかもしれぬと露国防相 Anatoly Serdyukov。

 そもそも輸入の理由は、ロシア国産品が速度、高度、そして accuracyで軍の要求を満たさなかったため。
 イスラエル機によるトレーニングは2010夏に終了見込み。

  Deputy Defense Ministerの Vladimir Popovkin いわく、ロシア政府はすでに 5 billion rubles ($160.4 million)を UAV開発に投じたもの今のところテストは失敗であると。

 ロシアの軍事専門家いわく、あと数年は外国製兵器のライセンスがいろいろと続くね。ロシアの兵器メーカーに自力で開発させるよりも予算が安くつくので。

 ロシアは装甲自動車の生産もスタートさせるが、どうもこれは先週の露伊会談でイタリアのIveco 社から提示されたものにそっくりだ。
 ロシアはイタリアのベレッタの拳銃をライセンス生産するための話し合いも続けている。他には French Mistral helicopter carriersという大物も。

 次。
 Joe Pappalardo記者の記事「Is the U.S. Prepared to Face Midget Subs?」。
   北鮮とイランがミジェット・サブを使うと厄介なので米軍は早く対策をまとめよ。
 韓国のコルベットを沈めたのは 60-foot しかない北鮮の潜水艦だった。
 それは Yeono-class または alternatively spelled "Yono" という midget submarine である。

 北鮮はもうちょっと大きな豆潜水艇も持っている。これは Sang-O 級といい、すくなくとも1隻は、攻撃が行なわれたときに、北鮮軍港の外に出て遊弋中であった。これは米韓の共同調査〔というか米国の偵察衛星の過去映像の分析だろ? あ、韓国も衛星を持っていたっけか最近は〕で、つきとめられている。こっちの方は15人が乗組む。
 攻撃海面の水深は 150 feet であった。小型潜だからこそ、この浅さで機動ができるのである。

 世界的に、150トン以下の潜水艦は midgetと呼ばれる。
 支援艦がいないと、その行動範囲はごく狭い。

 浅海面では海底の乱反射のためにソナーの効きが悪く、ミジェットは隠れ潜み易い。

 イランもミジェットを運用している。北鮮からミジェット潜を何隻か買ったあと、国産中。※これは想像記事か?

 サルベージの結果、韓国が CHT-02D と命名している北鮮製魚雷が発見された。
 弾頭は 250 kilograms。韓国によると、コルヴェットはソナーを使っていたが、敵潜を探知できなかった。※これは大問題だよね。海自は低周波ソナーの開発予算を少し増やしてもらえるでしょう。それとも、ヘリのディッピングソナーで既に対処可能?

 冷戦後、米海軍はASW訓練を減らしてしまっている。
 冷戦中にソ連潜が通りそうなところには海底ソナーを米国はたくさん仕掛けたが、冷戦後のあらたな紛争予想海域には設置をしていない。これも問題。

 韓国はSOSUSを設置する気になったらしい。 but South Korean officials now say a permanent snooping system will be installed.
 ※それより無人潜航機でブンカーの前に対潜用の沈底機雷を撒いて封じ込めるのが筋じゃないの?

 米国は、浅海面で緊急に展開できるSOSUSの代用物をもっている。これは Advanced Deployable System (ADS)という。
 これは使い捨てできるシステムで、パッシブのアレイ・ソナーで、電池駆動である。ケーブルは、光ファイバー。
 ※『Make』という雑誌の古い記事に、スウェーデンの民間人が、100mまで潜れる潜航艇を過去に複数建造して運航していることが書いてある。個人でも造れるのだ。台湾政府にやる気があるなら、このレベルの国産潜水艇をとっくに造れたはずである。その程度の努力もしていない理由をよく考えてみよう。

 次。
  David A. Fulghum 記者による2010-5-25記事「Okinawa Decision Has Missile Defense Element」。
  シナは Su-27MKK から、高速で長射程の巡航ミサイルを日本に対して発射できる。

 沖縄の米空軍の first wing の装備機は、 F-15Cで、そのレーダーは、AESAの古いモデルである(an older model of active electronically scanned array)。
 AESAは、それまで50マイルであった水平・垂直走査距離を 150 milesにも拡大してくれた。そして、戦闘機が、敵の巡航ミサイルのような小さな目標をも探知し、かつ、それに対してAIM-120C-6 やAIM-120D といったアムラーム(Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile) を発射して撃墜することを可能にした。

 F-15でシナ製巡航ミサイルを迎撃する訓練は、アラスカで行なわれている。

 AVIATION WEEK の国防省取材によると、米軍は、 AESA装備の戦闘機をもっとたくさん沖縄に配備して行く方針である。
 しかもまた、そのF-15は、シナからの通常弾頭の弾道弾も、迎撃できるようになる。

 レイセオン社は、アムラームの筒体を延長して直撃型のABMに改造した network-centric airborne defense element (NCADE) というミサイルをF-15から空中発射させて敵のBMを迎撃させるという実験を、米国州兵空軍にさせるべく準備中。

 4月、米国州兵空軍は、これに必要な F-15C の改造を、始めた。
 米本土 homeland の防衛のためだけでなく、in-theater にも新能力を活用したい。※つまりとりあえず沖縄か。余談ですがず~っと前に空自の人から聞いた話。シナ軍から見れば、まず下地島を占領してしまいたいはずだと。それに対する自衛隊の備えが宮古島のレーダーサイト部隊にあるかというと、無い。だから、先島群島に強力な陸自を展開するか、沖縄本島の海兵隊におすがりするか、防衛大臣と総理大臣は、米国から択一を迫られたんじゃないか?

 米空軍の F-22 は、すでにAPG-82(V)4 radars を搭載している。これと同じものを、米空軍の220機の F-15Eに積ませる。
 米国州兵空軍の F-15は、 APG-63(V)3 radarである。

 次。
 Noah Shachtman 記者による2010-5-24記事「‘Joint Strike Fighter’ Really 3 Different Jets, Pentagon Says」。
 JSFの3機種は、その8割の部品は共通にする、とロックマートは請合っていたのだ。だが、もう国防総省はそれを信じていない。
 なんと25%しか共通部品はないことが判明。
 ※つまり3つの新型戦闘機を同時に開発しているようなものなのか。まさに巨大軍需メーカーによる国家規模の詐欺ではないか。ゲイツの頭も痛いはずだよ。

 そして1機の値段が $112 millionになりそうである。
 また、2,443機の値段が $323 or so billion になるかもしれぬ。

 4月、国防総省は議会に説明した。トータルで $388 billion になり得ると。
 値段高騰の主な理由は、共通部品が減ったからだと。
 ※終わったね。F-35。オランダは手を引きそうだし、米海軍も、F-18を2020年代まで延命させる肚をもう括ったみたい。

別宮先生、ありがとうございました。

 『ガーディアン』紙の2010-5-24の新刊紹介記事。
 「how Israel offered to sell South Africa nuclear weapons」「Secret apartheid-era papers give first official evidence of Israeli nuclear weapons」

 イスラエルが核兵器をもっているという最初の公式書類がついに出た。
 アパルトヘイト時代の南アに対して核兵器を売りましょうという申し出が……。

 P・W・ボタは当時、国防相。1975-3-31に会談した。
 ボタはシモン・ペレス国防相にジェリコSSMを売ってくれと求め、ペレスはそれに対して、「three sizes」という符牒を使い、ジェリコ・ミサイルには核・化学・生物兵器弾頭が搭載できることを請合った。

 関係文書は、米人で、両国関係の研究者である Sasha Polakow-Suransky 氏(男性)が発見し、今週発売の同氏の著書『The Unspoken Alliance: Israel's secret alliance with apartheid South Africa』中に、今の南ア政府がトップシークレットから解除した文書の写真を掲載している。

 アパルトヘイト後の南ア政権が、この研究者からの文書開示要求に応えた。イスラエルは、その開示を阻止しようとした。
 今週NYで開かれる核不拡散の討議に影響があるだろう。

 当時の南アフリカ軍は、周辺国を核ミサイルで攻撃できる態勢をとることで、隣国からの攻撃を抑止したかったようだ。

 その日の会談でイスラエルの役人は公式に、ジェリコSSM(核攻撃専用のミサイルとしてイスラエル国内でストック中)の売却を申し出た。

 その場にいた、 Lieutenant General RF Armstrongが同日中に「トップシークレット」のメモをつくった。そこに、ジェリコを買っても核弾頭が装着できないなら無意味だ、とあり。この文書は前から公開されていたが、それを同日のペレスとの会談に結び付けて考えた者はいなかったのだ。

 またアームストロング中将は書いている。ジェリコを買うのは、前提として核弾頭が装着されるからメリットがあるのである。その核弾頭は、 RSA (Republic of South Africa) が国産する場合と、他国〔イスラエル〕から調達する場合とが考えられる、と。

 ※濃縮ウランが豊富であった南アは1972から広島型の核実験をプリンスエドワード島でやり始め、74年にはほぼ完成したらしい。十回以上の実験をしたが、それが世界に隠せなくなったのは79年9月の実験であった。このように南アは核爆弾を6発前後も手にしながら、それを白人政権末期にアメリカの圧力で完全に放棄し、今の黒人政権は非核である。高濃縮ウランをきょくたんに無駄使いしてしまう広島型までの技術しか開発しなかったために、このような非核化が可能になったとも想像できる。おそらく南ア国産の弾頭は、ジェリコには大きすぎて載せ難かったであろう。

 オファーがなされた2者会談から2ヵ月後の6月4日、ペレスとボタはチューリッヒで会い、以後、売買を相談するジェリコのことを、人に聞かれてもまずくないように、シャレー(Chalet=アルプスの羊飼いの山小屋)と呼び換えることに決めた。

 また、そこに搭載する核弾頭のことは「 correct payload 」と呼んだらしい。※イスラエルは核武装を公式に明かさない立場のため、ふだんから要人は、「核弾頭」という単語は夢にも口に出さぬように、言い換えの慣習を積んでいるのだろう。したがって外国のスパイにもし電話や会話を盗聴録音されても、それは決定的証拠にならないわけである。

 ペレスはチューリッヒで、「correct payload」は available だとボタに言った。ボタはペレスにアドバイスを求めた。

 ボタはコストを考えてこのプロジェクトを放棄した。

 南アの Dieter Gerhardt 海軍大佐はソ連のスパイとなっていたのがバレて 1983に刑務所入り。 黒人政権下で出獄し、次のように説明した。
 シャレー計画には、8基の核弾頭付きジェリコをイスラエルが南アに提供するという話もあったのさ、と。

 イスラエルの核兵器製造については1986にMordechai Vanunu 氏が『Sunday Times』にバラした、 Dimona nuclear site 内部の写真と記述がある。

 次。
 ストラテジーページの2010-5-24記事「Panzer Ost」。
  ドイツ軍はアフガン内での ROE (Rules of Engagement) を変更し、その後、AFVを大量に送り込んだ。
  155mm 自走砲のPanzerhaubitze 2000など。
 また 15両の Marder IFVs も追送され、総計25両となる。
 他の装甲車となるともう無数。 Fuchs やら、200両の Dingo (装甲ハマーの類似品)など。

 ながいあいだ、 4,500人のドイツ兵は、こちらから戦闘を求めることが許されてこなかった。つまり自衛行動のみ。
 しかし2009前半に5人の兵隊が殺されたことで流れが変わった。2008には3人だったのに。

 それでROEが変更され、先に発砲できることになった。

 2008には 245人の German soldiersが現地で PTSD になったと認定された。 過去4年で7万人のドイツ兵がアフガン戦線を体験している。

 いまや彼らは peacekeeping missionを完遂するためなら、また彼らの部隊を安全にするためなら、どんな攻撃でもせよと許可されている。
 こうして大装甲化軍団が東へ、向かうことになったのだ。

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 AFPの2010-5-24記事「First U.S. Patriot Missile Battery In Poland」。
 23日に米陸軍のパトリオット大隊がはじめてポーランドに到着。
 場所は、ポーランド陸軍の第16機械化大隊の駐屯地で、同国の北東。インフラが整っている。マズール湖地帯で、40マイル先はロシアのカリニングラードだが。

 150名弱の米兵が、そこでポーランド兵を教育する。

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 GARY SCHAUB Jr. と JAMES FORSYTH Jr.がNYTに寄稿した2010-5-21記事「An Arsenal We Can All Live With」。
  われら両名は米空軍で働く文民だが、このたび独自に研究し、アメリカはICBMと戦略爆撃機とSLBM用に水爆弾頭が総計311発あればもう十分だと、見積もった。〔戦術爆弾はどうするのか不明。〕

 この311発は、“hardened targets”用である。すなわち敵のミサイル・サイロと、 command-and-control bunkersを破壊するものだ。

 理想的には、うち100発は、 Minuteman III の単弾頭とする。そのICBMを全米に散開して展開する。

 また、オハイオ級のSSBNには、単弾頭化した24基の Trident D-5 missilesを載せる。同SSBNはいま14隻あるが、これを12隻にしてもいいだろう。そのうち常時遊弋させるのは8隻とする。すなわち、海からは常時192発が即応可能とすればよかろう。

 そして、B-2重爆には、それぞれ、たった1発の空中発射巡航ミサイルを搭載する。※阿呆ちゃうか、こいつら。
 B-2はぜんぶで20機あるが、整備のローテーションがあるので、常時即応は19機だ。かくして、100+192+19=311 である。

 現有の核攻撃用の B-52H bombers は、すべて通常爆撃専用に改造する。

 Gary Schaub Jr. は空軍大学校の戦略学の助教授。 James Forsyth Jr. は、School of Advanced Air and Space Studies の戦略学の教授。もうひとり教授。

 次。
 WILLIAM J. BROAD  記者による2010-5-21記事「Surveillance Suspected as Spacecraft’s Main Role」。
  先月フロリダからうちあげられてからずっと周回を続けている、スペースシャトルの後継となる無人機 X-37B を、アマチュアのスペースウォッチャーがとらえた。
 こいつはカリフォルニアに着陸するまでに最長9ヶ月も、軌道上にあると見られている。

 こいつは4日ごとに同じ地点の上を通り過ぎている。これは米国の偵察衛星のよくあるパターン。新偵察衛星のための器材を試験していることは明瞭だ。
 民間チームは、北緯40度より南で6回、この機体を観測した。※つまり軌道傾斜角を緩めにして、高緯度のロシアではモニターし辛くしているのか。

 観測によると X-37B は高度 255 miles で、地球を90分で一周している。これはスペースシャトルと同じ。

  X-37B は翼長が 14 feet 以上、機体は長さ 29 feet で、だいたいシャトルの四分の一である。
 荷物室のドアはピックアップトラックの荷台並。

 シャトルと違っているのは、軌道上でソーラーパネルを展開すること。だから9ヶ月も宇宙に留まれる。

 打ち上げは4-22、打ち上げ機は Atlas 5 rocket 、場所は Cape Canaveral Air Force Station in Florida からで、投入された機体重量は 5.5-ton である。

 Jonathan McDowell氏はそのインターネット上の書き込みで、この打ち上げではもうひとつ、太陽を回る軌道に一つの秘密の衛星が投入された、と疑っている。

 次。
 Nicole Dyer 記者による2010-5-24記事「 Invention Awards: A Video Gun Sight That Keeps Soldiers Out of Danger」。

 新製品 SmartSight は gun-cam system である。

 物蔭から、歩兵が、銃を持った手だけを突き出して、頭と胴体は完全に伏せたまま、小銃の照準をつけることが可能になった。
 もちろん、ドアの中や、コーナーの向こう側も、こちらの身体を遮蔽したままで、射てる。

 開発には10年かかった。

 ビデオカメラはワイヤレス。 M4 or .308 SOCOM carbineの銃身の下、銃口付近にとりつけられる。
 歩兵はヴェストに 受信用computerを装着。防弾ゴーグルに拇指頭大のヘッドアップディスプレイ。画像には遅れがまったくなく、あたかも右目でスコープを覘いているのと感覚が違わない。

 開発者のHagertは、航空機用の機関砲の試験装置をヒューズ社内で担当しているうちに、開発を思いつき、独立した。

 来年、特殊部隊用に試供品をつくる。
 カメラの重さは1.5-pound で、30 frames per secondである。

月末が……。

 ストラテジーページの 2010-5-23記事「Getting The Most Out Of Raven」。
  欧州は飛行機にとっては天候にめぐまれた土地ではないが(晴れた日は米国訓練空域の三分の一しかない)、イラクとアフガンでUAV操作員を多量に必要とする米陸軍は、欧州にその訓練拠点を設けて対応する。
 特に下級指揮官たちに、小型のUAVである Raven (これは小隊長と中隊長をたすける空の目である) になじんでもらいたい。

 米陸軍の RQ-11 Raven UAVs の配備は数千機に達している。
 重さはたったの 2 kilogram で、非戦闘部隊も、宿営地や車列行路の監視の目的のために多用している。

 さいきんは "fail safe" 機能が加えられた。操縦者からの電波が途絶えたときは、ただちに、自動で離陸地点まで舞い戻るようにプログラムしたのだ。
 また、墜落してしまったときには、自動で location beacon 信号を送出する。地上部隊は、それを手掛かりに、墜落機体を探して回収できる。

 また、デジタル・データリンクの進歩により、同時に16機を同一空域で飛ばせられるようになった。これまでは4機だったのだが。

 レイヴンの新型が2種類出た。一つはやや大型 (6~10 pounds) でもう一つはやや小型だ。
 大型版はペイロードと滞空時間が増えた。小型版は持ち運びやすい。

 Raven はすでに 4,000 機以上製造された。
 米空軍と海兵隊も採用しているし、SOCOM (Special Operations Command) も多用している。
 外国ユーザーとしては、 Italy, Australia and Denmarkその他。

 現用モデルは Raven B (RQ-11A)といい、3年前に登場した。単価は$35,000 と安い。滞空時間は 80 minutes である。

 電池駆動で静か。
 センサーは、昼間用のカラービデオ×1、もしくは、夜間用の赤外線カラー・カメラ×2である。
 どちらもリアルタイムで信号をオペレーターに送ってくる。

 コントローラーは手持ち式である。
 ディスプレイには太陽光を遮蔽するシールドがついている。

 飛行時速は 90 kilometers まで出せるがふつうは40km台。
 最大 15 kilometers 先を偵察してくれる。
 たいていはプリプログラムのコースを飛んで戻る。もちろんGPS使用。

 機体の素材は Kevlarである。
 200回着陸するまで、各部が壊れることもない。

 基本システムは、3機のレイヴンとスペアパーツとコントローラーが1セットで、そのお値段は $240,000である。
 機体は簡単に分解して兵隊が担いで行ける。

 オペレーターは、モーターを指導させてから、手で投げる。
 これは走っている車両からでも可能である。
 着陸は、低空に来てからモーターをカットして、なされる。

 夜間、こいつを使うと、敵からは見えないし、聴こえることもない。
 その一点を中心に旋回し続けろ、というコマンドを、簡単に送ることもできる。

 Raven は 2006から使われてきた。
 この上のクラスのUAVは「 Shadow 200 」であり、その上のクラスは「 Predator」である。

 次。
 2010-5-23記事「China And The Illegal Conversion That Does Not Exist」。
  シナ軍が旅客機として買ったボーイング737を勝手に違法改造してAWACSにしていることが判明。
 1年以上前から噂があったが、とうとうブログに写真が出た。
 軍用機への改造はしないというのが輸出時の契約だ。

  54 トンのプロペラ機 Y8 (ロシアの An-12)や Y-7や、157 トンの Il-76 jet やらでは、信頼性がなく整備コストも高いと判断したのだ。

 Boeing 737-800 は79トンである。シナの民航会社(それは空軍の指揮下にある)は737-800 を 1999に採用している。それは市場デビューの翌年であった。

  21トンの双発 Y-7 輸送機にフェイズドアレイレーダーを積んだものもある。
 類似でもっと大きい KJ200 AWACSもある。
  Y-7 は Russian An-24 のコピーだ。
  Y-7 AWACS は米海軍の 23 トンの E-2 艦上機に類似する。おそらく空母に積むつもりなのだ。

 4年前、IL-76 AWACS (ロシアからA-50を買い、レーダーだけ Chinese KJ2000 にしたもの)はダメだと認定。
 それで、国産の Y8 を KJ200 に改造した。

 おそらく Boeing 737-800 改造の AWACS は3機あるだろう。

  KJ200 は2年前から配備された。
 そして単価 $145 million で輸出している。フェイズドアレイは国産だ。
 flight crew ×5と、mission (AWACS) crew ×12人くらいが乗るであろう。
 滞空7時間可能か。
 radar の range は 300 kilometersか。

  737 の軍用機型は西側にもある。そのひとつが米海軍の P-8Aである。

 次。
 2010-5-23記事「A Decade Of Massive Evolution」。
   ベトナム戦争とくらべても、イラクでの米兵の戦死の確率は1/3でしかなく、アフガンではもっと低いのだが、報道のせいで非常にたくさん殺されているという印象がある。

 2003年以降、M1戦車は、勝負すべき敵戦車を見失ってしまった。
 M1戦車はRPGを何発くらっても平気である。しかし他のAFVはそうではない。

 5年前から、米陸軍は、M1戦車の TUSK (Tank Urban Survival Kit) programを推進している。

 米戦車は自動装填ではない代わりに、装填手(loader)がターレット上の12.7ミリ機関銃を操作することになっている。その銃塔に、防弾ガラスで広い視野を確保できる防盾をとりつけた。これは市街戦のために重宝である。
 装填手用銃塔には、いまでは、熱赤外線サイトもとりつけられている。

 また、主砲の120ミリ砲身の上にも、12.7ミリ重機関銃をマウントした。※つまりイスラエルの真似か!
 この重機関銃は、砲手または車長が、主砲用のFCS(火器管制装置)をつかって発射できるのである。

 他のTUSK 装備としては、サイドとリアにリアクティヴ装甲をとりつけたこと。
 底面に 1.5 ton の増加装甲。これは2時間の作業で着脱できる。

 車体の横に電話機もつけた。戦車がすべてのハッチを閉じている buttoned up の状態でも、歩兵が車内と会話できるようにだ。※WWII中に戻ったみたいだな。

 これらの TUSK kit を全部とりつけるのには12時間と  a million dollarsが必要である。

 最近、TUSK にまたアイテムが追加された。
 ひとつはドライバー用の後方監視カメラ。
 もうひとつは CROWS といい、車長が熱赤外線画像をみながら12.7ミリ機関銃を車内からリモコンで操作できるものである。

  TUSK 用に開発中のitems としては、敵狙撃手を探知するシステム、特殊な乗員用 body armor (これは車内では着ている必要はなく、何かの非常事態でクルーが車外へ飛び出さねばならぬときに、瞬時に着用ができる鎧である)。

 戦車兵用のあたらしい戦闘服も開発中。耐火服とする。

 それから、有線のコネクターが〔おそらくIEDの衝撃で〕外れることがあるので、車内無線で乗員同士が会話できるようにする。

  TUSK は3年前からイラクに届けられ始めた。

 次。
 Vago Muradian 記者による2010-5-23記事、海兵隊のGen. James Mattisへのインタビュー。マティス将軍は、 U.S. Joint Forces Command の司令官である。

 35年軍隊にいて分かったことは、どんなに事前に情報を読んでも敵は理解できない。戦闘中に、はじめて理解ができるのだ。
 つまり、キミがそいつとまだ戦闘をしていないのなら、キミはまだ敵を理解してはいない。
 戦闘を開始すると、敵のリズムが分かるんだ。そうなったら、そのリズムを崩してやる方法も工夫できるってこった。

 イスラム教徒の住民は今、米軍の敵を、彼らにとってもやはり敵だと思うようになった。これは住民が米軍を愛しているからではない。住民は、米軍は良い奴であり、ゲリラは悪い奴だと悟ったのだ。

 未来の戦争の指揮で重要なのは、通信テクノロジーではない。あくまで、指揮官だ。
 ネルソンはトラファルガー海戦で、旗旒信号くらいしか命令伝達手段はなかった。しかしそれで大勝し、ナポレオンによる世界史のコースを変えた。
 その英海軍が、WWIのユトランド海戦ではしくじった。通信手段が発達していたので、命令系統のより高いレベルから現場の海戦を指揮しようとしたからだ。

 1945以降、米軍の戦死傷者の85%は、敵の歩兵部隊によって生じている。
 飛行機や船の操縦は、シミュレーターで学べよう。しかし、近接戦闘での戦術的かつ倫理的な意思決定は、シミュレーターを通じては学びにくい。

 しつもん。海兵隊は今後も必要ですか?
Q. Do we still need four services?

 こたえ。必要だよ。

 アフガンでは、この戦争を見ている世界中の人たちの内心を、米軍は、納得させなければならない。それが information warfare ということなのだ。
 われわれは、イラクやアフガンにおいて、われわれの価値観に恥じない行動をしており、戦闘に勝ち続けており、無辜住民をちゃんと守っている、とね。
 米国はいま、10個の「 combatant commands」を擁している。
 その指揮下に120万人の米兵が置かれている。

 次。
 WILLIAM MATTHEWS 記者による2010-5-23記事「An Extra Surge for Ships  USN May Look to Flywheels To Power Electric Weapons, More」。
  艦船で、レーザー砲やレールガンや electromagnetic catapultを使うとなると、瞬時に大電力が必要。それに応ずるには、フライホイールがよい。

 重さ 2,800-pound の中空筒で、素材は炭素繊維とガラス繊維。それが真空の磁界の中で浮いており、1分間に 16,000 回転している。

 電力が必要になったら、発電装置につながれ、瞬時にその運動エネルギーを電気エネルギーに転換する。

 さいきんでは flywheel といわずに rotor と呼ぶそうである。
 高さ 5 feet で、 3 feet wide and hollow.

 それが高さ7-footの円筒ケース(内部は真空)におさめられている。磁力で浮揚していて、機械摩擦は無い。

 外縁の回転速度は音速の2倍だ。 1,500 miles per hourである。

 このたびマサチューセッツ州の Beacon Power社は、軍艦用のフライホイールを $3 million で開発する契約を海軍からとりつけた。

 このフライホイールを回すエネルギーをカットしても、停止するまでに数日もかかる。

 キャパシティは、 25-kilowatt-hour である。
 数秒から15分以内の大電力供給に適した装置だ。

 20年間、メンテナンスフリー。
 寒暑の環境を問わない。
 酸化鉛の蓄電池と違って、有毒の物質も使わない。

 キャパシター(コンデンサー)だと数秒の出力だが、フライホイールは数分にわたって大電力を放出できるのだ。

 艦載するばあいの問題は、ジャイロ安定効果があるために、据付け方をよく考えないと、それが、艦の機敏な操舵を妨害する可能性があること。

 しかしキール上にすえつけることで、ローリングを緩和してくれる。
 こうした船との相性は、これから研究せねばならない。

 電話会社はフライホイールをすでに携帯無線塔のバックアップ電源として採用している。

また月末が近づいてきたな……。

 AFPの LYNNE O'DONNELL 記者による2010-5-22記事「British Defense Minister Calls For Troop Withdrawal From Afghanistan」。
  今月成立した英国のあたらしい連合政権が要人数名をカブールに派遣し、英軍はできるだけ早くアフガンから撤退したいとカルザイに伝えた。
 また彼らはデイビッド・ベッカム選手を同行して英軍駐屯地を慰問もした。ベッカム選手はこの週末をそのキャンプで過ごす。

 アフガンには1万人前後の英軍が駐留。英軍の駐留開始は9年前である。

 訪問前のタイムズ紙のインタビューでも、撤退の加速を強調。もはや英国の努力の限界であると。
 英国は「全世界の警官」ではない。13世紀段階のアフガニスタンの教育改革のために軍隊を駐留させることはない。
 アフガン政府軍の訓練を巻き上げ、英軍は2014以前にも撤退したい。

 タリバン政権を追放した2001年後半いらいの英軍人のアフガンでの死者は、21日の戦闘で286人に増えた。同期間の米軍の戦死は1081名、英米+NATO等計で1778人である。

 米軍を含めたNATOはアフガンに13万人を駐留させており、8月のその数は15万となってピークに達する。 Helmand の8000人の英軍は米軍の指揮下に入る。8月にはラマダンが始まる。

 英国の新連立政権は国防費を最低25%カットすると言っている。

 次。
 JOHN REED 記者による2010-5-21記事「Dutch Lawmakers Vote To Pull Out of F-35 Tests」。
  5月20日にオランダ国会が、F-35 Joint Strike Fighter の test program(評価試験)からは手を引き、その初期調達数も予定の85機よりもカットすると決めた。
 尤も、6-9の総選挙後の新政権がまた見直すかもしれない。
 ※別なニュースではオランダはそのF-16のFCSを換装する。F-16に2020まで頼り続ける気満々だ。

 次。
 ストラテジーページ2010-5-22記事「Amphibians For Vietnam」。
  ベトナム政府はカナダから DC-6 400 Twin Otter 飛行艇(水上機?)を1機輸入した。
 5.6 tonの双発プロペラ機。水上から運用できる。
 翼長さ 21 meter、全長 16.8 meters、乗客 20 人。ただしベトナム政府はこの飛行機にレーダーを取り付けて海岸線を見張らせるつもり。その場合、滞空時間は6時間である。

 次。
 PLA Dailyの2010-5-20記事に基づく記事「Beidou satellite navigation system to cover whole world in 2020」。
   シナ製ナヴィ衛星の北斗は2020までに全地球をカバーするつもり。
 北斗は2000までの第一段階で静止軌道に数機を打ち上げていろいろな慣熟と教育に使った。
 2012までの第二段階では、シナとその周辺に航法情報を提供。
 2020までには、静止軌道に5機+周回軌道に30機を回す。これで地球全体をカバー。
 2010-1-17に3機目の北斗が長征3Cで軌道投入された。※たしか6月にももう1機上がる予定ではなかったか?

 ※『BAN』の川添恵子氏の記事によると、シナ移民に寛容だったカナダすらそろそろブチキレ寸前の様子だ。リッチモンドでは住民の半分がシナ系となり、ダンナはシナ本国で出稼ぎして母子だけカナダに置き、カナダには税金を納めずに福利厚生だけ頂戴しようという輩が増えたと。また『朝雲』新聞に鳥居民先生が寄稿なさっていたが、シナは人口あたりの警察+公安の人数比で、とっくに世界のチャンピオンになっている。軍隊の定員を減らしてひたすら警察に回し続けているらしい。意味するところは、〈暴動恐怖〉だ。人民解放軍は「ミニ戦争」をしたくてたまらない状態なのだろう。そうなると、韓国艇を沈めたのも、じつは中共軍だったりしてな……。いよいよシナ軍の「関東軍」化が始まりつつあるのか?

 次。
 「RAND’s Latest Assessment of China’s Air Forces Modernization」。
  ランド研究所の公聴会。
 単一の「シナ空軍」というものは存在せぬ。複数の空軍が存在している。

 海上航空も空軍だし、BM部隊も空軍だし、地対空ミサイルも空軍の所轄なのだ。
 シナ空軍はいま 1,600 機くらいだが、いまだにその 2/3 は MiG-19 と ミグ21である。

 次。
 APのMichael Hill 記者による2010-5-21記事「Though blinded, soldiers continue to serve」。
 イラクで自動車爆弾によって失明してしまった30歳の陸軍歩兵大尉の Scott Smiley は、今ではスキーもするし登山もするしデューク大学でMBAもとった。彼は2003のウェストポイント卒である。

 イラクやアフガンで全盲または半盲となり、それでもなお陸軍に残っている軍人が、彼の他にも4人いるという。
 スマイリーはいま、ウェストポイント内にある、長期療養中の兵隊たちからなる「Warrior Transition Unit」の指揮官である。

 eメールや書籍やパンフレットは、音声化ソフトウェアによって、彼は閲読することができる。
 よって、点字化されていなくとも、命令書に署名する前に、その内容を承知できるわけである。

 スマイリーは2005-4-6にモスール市内のパトロール中、爆弾でやられた。それはイラクに配備されてから6ヶ月目であった。
 スマイリーは、ストライカー装甲車の最前部ハッチの座席におさまっていた。
 すると、自動車爆弾に使われそうなオペルがやってきた。荷室にかなりの過重がかかっているように見えた。
 スマイリーが地面に警告射をするとその運転手は両手を上げた。そしてオペルは火球と化した。
 破片がスマイリーの左眼を引き裂いて前頭葉に食い込んだ。もう一つの、鉛筆の芯くらいの破片が右眼に貫入した。

 意識を失った彼は治療を受けて命は助かったが、全盲となった上に右半身麻痺。
 しかし、映画の『フォレストガンプ』の中でベトナムで両足を失った Lt. Dan (ダン中尉。演じたのは Gary Sinise)のキャラクターには同意しない。死を願うのではなく、軍にとどまれ。まだ祖国に捧げるべきものが残っているからだ。

 2006にイラクで迫撃砲にやられて視力を失った Ivan Castro 大尉はノースカロライナ州の Fort Bragg の「Special Operations Recruiting Battalion」で働いている。マラソンにも出場している。

 次。
 「Black Fox: Thermal Stealth Suite for Combat Vehicles」という記事。
  イスラエルの企業が、AFVからの赤外線輻射を敵のセンサーに対して遮蔽してしまう板を開発した。
 2006から開発してきた。

 すっかり遮蔽した場合は、敵の暗視センサーのイメージ上は、その板で覆われた部分が真っ黒になり、逆に目を惹いてしまう。
 そこで、このハイテク擬装板は、周辺のバックグラウンド赤外線輻射に、その板の輻射熱を整合させて、背景に溶け込ませるのである。

 またこの板に特定の約束サインを輻射させることによって、IFF(interrogator friend/foe)代わりにできる。つまり味方射ちを予防できるのである。

 さらにまた、多数のパネルを統制的に制御することにより、赤外線イメージ上で、まったく別な車両に「変装」することも可能になる。たとえばM1戦車を敵のロシア製の戦車にみせかけたり、トラックや民間車両に化けさせることができるのである。

 また、背景IRイメージを「コピー&ペースト」することもできる。※忍者の「隠れ蓑」か。これをコロンビア製の半没潜航艇のシュノーケルに張られると、たいへんだね。

 次。
 「The Army's First Combat Robot - Operational by 2015」という記事。
   Armed Robotic Vehicle-Assault (Light) (ARV-A-L) という6×6の無人戦闘車プラットフォーム。別名 XM1219 。
 ジェネラル・ダイナミクスのロボット部門が完成一歩手前まで漕ぎ付けている。2015にはこの無人戦闘車を実戦配備するぜ。
 軍で考えている用法は、ヘリコプターでこれをスリングして運び、敵の近くで地面に降ろして、そこからは自走させる。自重2.5トン。

 味方の歩兵を支援し、敵の戦車や歩兵と交戦してくれる。
 これも FCS 計画の一環であった。

 6つのタイヤの中にそれぞれモーターがある、電動車である。
 最前の2輪がすこし浮き上がった状態で前進するので、タイヤながら1mの段差も乗り越えられる。

M・デイヴィスの電子楽器使用ににも反対した『SJ』誌休刊は仕方がない。

 ジェフ・ベックの『ワイヤード』にも最低の☆しか付けてなかったしね。あの時点でオレは読者をやめましたよ。

 さて、DANNY ROBBINS 記者による2010-5-21記事「AP INVESTIGATION: Texas man faked way into Army」。
  今年、なんの軍歴もないテキサスの男が、陸軍に予備役下士官として登録することに成功した。詐欺。もし戦争になったら、こいつが実際に兵隊を指揮するところであった。

 この26歳の男、Jesse Bernard Johnston III は、ことし2月に陸軍の予備役軍曹として登録。フォートワース海軍基地の 海兵隊の航空支援中隊 Corps Support Airplane Company に配属された。※元海兵隊と偽って陸軍予備役兵となり、あらためて海兵隊の飛行部隊の基地に配属されたようだ。イマイチそのしくみがよくわからん。

 彼のリアルの軍歴らしきものは、2004に大学生だったときに、海兵隊将校となるための12週間のコースを受講したことがあるのみ。※ROTCの一種か。
 しかもその最後の6週間はバックレて途中下車。
 The Corps Support Airplane Company はイラクに出征したこともあり、そのときはIED退治用の飛行大隊のために人員を提供した。

 ジョンストンは、偽の海兵隊の記録に基づいて、陸軍の階級を得た。彼は2002に軍隊に入ったことになっていた。

 米国では復員兵・退役軍人にはいろいろな経済的な特典などがある。つまり詐称をしたくなる誘引がある。そこで2005に連邦議会は、貰ってもいない勲章などを用いることを犯罪とした立法をしている。

 3月までジョンストンは、陸軍航空隊の初級練習部隊があるアラバマ州の Fort Ruckerにいた。

 ジョンストンの妻はリアルに陸軍予備兵であった。そして、二人で陸軍航空隊のパイロットになりたいと夢を語っていた。
 ジョンストンは、元海兵隊としてイラクとアフガンで Bronze Star と two Purple Hearts 勲章も得ていた――と、女に嘘をついていた。

 例のイスラム信者の精神科軍医が13人を射殺した事件もあるだけに、米軍は大丈夫か?

 次。
 G.E. Anderson 記者による記事「Mercedes-Benz Puts the Automobile on Autopilot」。
  人間のテストドライバーがいらなくなってきた。メルセデス社では既にロボットを使用中である。
 衛星経由でSクラスとEクラスを操縦するテストを続けている。

 ロボットを走行テストに使うメリットは、結果を正確に再現できること。
 退屈でしかも危険な仕事を何度でも間違いなくさせられること。
 とにかく高速で正確に何千回でも繰返してくれる。指定したコースから2cmしか外れない正確さ。また、指定したところから3cm以内の誤差で停止してもくれる、という。

 次。
 アジアンディフェンスの 2010-5-21記事「Secret Test Leads To Public Order」。
  インド陸軍は、国産の Arjun 戦車とロシア製 T-90 を比較した結果、国産を 124 両、追加で調達することに決めた。
 これは政治家の強い意向による。軍人はT-90 が最新鋭主力戦車だと思っているのだが。

 マスコミ用の公表データは、機動力、 endurance そして砲力のすべてで Arjun が勝ったとしている。だが真の詳細は秘密である。

  Arjun は 1980sから開発が始められながら、4年前まで総生産数は5両。
 その後、陸軍はいやいやながら 128 両調達した。要するに出来損ない戦車。

 特に火器管制用エレクトロニクスに問題があった。
 エンジンも好調ではなく、しかも重いので current tank transportersで運べないのだ。
  T-90 は 47 tons で 23 feet long ×  11 feet wide  × 7.5 feet highなのにヒシ、Arjun は59 tonsと重く、 34.9 feet × 12.7 feet wideと寸法もデカい。

 2009にインド陸軍は最初の10両の T-90 tanks を装備。これはライセンス生産品だ。部品のいくつかはインドで作り、エレクトロニクスは西側から輸入。それで単価は $3 million である。
 陸軍は4年前からすでにロシア製のT-90を 700 両輸入してもいる。こちらの単価は $3.5 million だ。

 2020までに、インド陸軍は 2,000 両の upgraded T-72と、1,500両以上の T-90と、 Arjunsを含む数百両の他の戦車を有するであろう。

 戦車はヒマラヤでは活躍できない。よってこれらの戦力はすべて対シナ用ではなくて、対パキスタン用である。

 次。
 ストラテジーページの2010-5-21記事「There Is Something Wrong With Our Officers Today」。※元記事があるはずなのだが、ストラテジーページはいつもそのソースを明示しないのである。よって記者名も何もわからん。タイトルは意図的に変えてあるはず。

  1980's末まで、米海軍の軍艦艦長は、年にその3~4%が解職されるだけであったが、1991冷戦終了後は、そのレートが5%以上に増えている。つまり問題のある奴が出世してしまうというケースが増えている。

 これは昇任委員会に顔の利く有力提督(しばしばその若い将校の指導を担当した者)の贔屓が一因である。ゴマスリ上手が艦を誤るのだ。

 海軍少尉 (officer rank O-1) が100名任官したとして、そのうちだいたい90名が、およそ9年後に、 O-4 (Lieutenant Commander 海軍少佐)まで進級する。
 そのうち67名が、任官から10~12年目にして、 XO (executive officer, the number two officer on a ship 【副長?】) になれる。

 そして69名強が、 O-5 (Commander 海軍中佐)になり、フリゲート艦や駆逐艦であれば、艦長になれる。
 100人の少尉のうち約38名が、任官から18~20年目にして艦長になり、ふつうは、その艦長職を約18ヵ月続ける。

 100人の少尉のうち22人くらいが、任官20~21年目にして O-6 (Captain 海軍大佐) になる。しかし、その大佐たちのうち、わずか 11 人だけが、巡洋艦艦長や、駆逐隊司令として海上に出られるのみ。残余の者は陸勤務。

 軍艦の指揮が上手であると認められた海軍将校は、キャリア30年ほどで退役するまでに、2度か3度、単艦もしくは艦隊を、海上で指揮し得るのである。

 米海軍で急速出世する若い将校は、やはりルックスが良い。これ、事実。

 駆逐艦『Cole』が2000にイエメンの港で爆破されたとき、艦長はすぐには解職されなかった。※やはり艦長は無警戒の責任を問われたか。

 海軍兵曹長 (Chief Petty Officers) にも困ったことが……。
 冷戦終了後、「ゼロ・トレランス」、つまり、ただ一回の失敗でそいつのキャリアは終わりにするぞという人事のムードになったため、海軍士官たちは、多くのことを下士官には委ねずにみずから水兵に細々と指図を与えるようになった。そのために、いまや下士官たちは、水兵や士官に対する影響力、責任、そして艦内の権力をを失ってしまっている。

 WWIのときハルゼーは駆逐艦艦長として事故をやらかしたがWWIIでは提督になっていた。今ならハルゼーは戦争の指揮をとれないわけだ。

 米国がWWIIに突入したとき、海軍は大量の艦長をその艦から下ろして交替させた。提督たちも同様。つまり平時と戦時では求められる人材は違うと分かっていたのだ。

 1930年代、海軍士官の8割は艦隊勤務であった。いまや岡の学校に通っている者の方が多いだろう。それでは下士官や水兵を掌握することはできない。

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 SLOBODAN LEKIC氏による2001-5- 21記事「US rifles not suited to warfare in Afghan hills」。
  イラクではM-4はうまく機能したが、アフガンではダメ銃だ。
 1,000 feet (300 meters) で敵を殺せない。しばしば 2,000 to 2,500 feet (600-800 meters) での交戦となるのがアフガンなのだ。

 5.56ミリ口径だけが問題ではない。M-16は 20-inch barrel だったのに、M-4で 14.5 inches に切り詰めたために、遠射力がなくなっているのだ。※弾丸を、旧西ドイツ製の、体内でバラけ易くつくってあったヤバイ弾丸にすれば?

 英帝国軍は1832~1842 に学んだ。彼らの Jezzail flintlock 小銃は、アフガン人の持っているもっと大口径な Brown Bess muskets に射距離で撃ち負けている、と。※つまりアフガン人は無腔綫銃で英兵に勝っていたのか?

 ソ連軍も1980'sに、AK-47 rifles が、アフガンゲリラの持つWWII時代の Lee-Enfield 小銃に射ち負けた。

 そこで、在アフガンの米軍は、各歩兵小隊の中に9人の sharpshooters を置いて、ゲリラに対抗せんとしている。そしてそいつらには new M-110 sniper rifleを持たせている。口径 7.62 mm で、 2,500 feet (800 meters)までは正確だ。

 家屋から家屋へ、という市街戦では、依然として M-4 は良い銃ですけどね。あと、装甲車の中で銃身が邪魔にならない。

 ベトナム戦争の前半までは、米軍は M-14を使っていた。だが 7.62 mm 弾をフルオートで発射したときの反動が大きすぎたので、1960年代の半ばにM-16にしたのだ。
 米軍は暫定口径として7.62ミリの復活を考えている。

 ※もういいでしょう。結論は、7.62ミリ減装弾を使う我が「Type 64」(六四式小銃)しかないですよ。これを米軍はアフガン用に買い上げるべきなのだ。M-14には無い2脚で、フルオート時も集弾性に問題無し。弾倉は、M-14用をちょっと改造すればそのまま使えるよ。はっきり言って、六四の各部はM-14をビミョーに模倣してるから。

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 KATE BRANNEN 記者による2010-5-20記事「Survivability Ideas Eyed At U.S. Armor Conference」。
  レイセオンとBBN Technologies 社の 「 Boomerang」という狙撃兵探知システムは、敵のタマが飛んできた方角だけでなく、 elevation【俯仰角】まで教えてくれる。装甲車内に居ながらにして、ビルの何階から狙撃されたかが分かってしまう。

 車両の外側にエアバッグをとりつけ、RPGがとんできたらそれを膨らます、というのがTextron 社の「Tactical Rocket-Propelled Grenade Airbag Protection System( TRAPS)」。

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 デンジャールームのEmily Stone 記者による2010-5-21記事「A Drug Cocktail to Chill the Body and Save the Brain」。

 大掛かりな低温維持装置によってではなく、投薬によって、患者の全身の体温を下げてやることができるならば、脳の酸欠による後遺症を回避できる「低体温治療法」がじつに容易になる。
 その方法が発見された。視床下部のなかにある「サーモスタット」を麻痺させてしまう薬だ。
 ※たとえば摂氏0度の水中で溺れた人は、数十分間呼吸がとまっていても、代謝が抑制されているために、蘇生後に脳に後遺症が残らないことがあるのです。

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 『TIME』誌のMark Thompson 記者による2010-5-21記事「One Jet Engine Maker or Two  ―― Gates' Defense Spending War」。
  ゲイツが必要はないと言っているF-35用の、本来案とは別のもう1種類の新エンジンの採用(=別のメーカーの製造工場での新ラインの立ち上げ)を米議会が押し込んで来ている。初年度でも a half-billion dollars もかかる、とんでもないものだ。

 ゲイツいわく、そんなもの無駄だし、どうせ買えないくらい高くなるし、他の必要なモノが皺寄せを食ってしまう。

 下院軍事委員会は、来年度国防予算$726 billion(このうちイラクとアフガン用の戦費は $159 billion ) に、 $485 million をこの第二エンジンを製造させるために加えろと言っている。

 F-35 fighter は現在でもすでに「the largest defense program in history」となってしまっているのに。

 F-35をもし今後20年で 3,000 機 つくるとしたら、そのうちエンジンの金額は some $100 billion となろう。

 F-35のエンジンはいまのところ、 Pratt & Whitney 社製の新エンジンに決まっており、同社のコネチカット州にある East Hartford 工場でだけ、量産を予定する。
 ところが下院議員どもは、オハイオ州にあるGE社とロールスロイス社のシンシナティ工場にも、そのGE=ロールス製の、別種の新エンジンを、F-35用として製造させろ――と、うるさいのだ。

 これがコスト競争になるというのが議員どもの理屈だがゲイツは2009にその案を殺した。
 ゲイツは、もし議会がそのための余計な予算をつけたらオバマ大統領に拒否権を行使してもらうつもりだ。

 ゲイツいわく。 GE engine は200 hours のテストしかしていない。プラットの方は、 13,000 時間も試験している確かなものなのだ。

 F-35は採用後30年間は現役で使われるだろう。

いすゞ は いつの間に 中共軍に 水陸両用車を輸出していたんだ?

 Richard D. Fisher, Jr. 記者による2010-5-20記事「China Builds Up Amphibious Forces」。
  中共軍は、「amphibious version of an Isuzu 4 X 4 truck」を装備している。

  1990s後半、中共軍は 18-ton の ZTZ-63A amphibious tank を開発した。
 これは T-63 amphibious tank の後継。 85-mm砲装備でソ連の PT-76 tank もどきだ。
  ZTZ-63A は105-mm の砲安定装置付きの主砲。
 そこからロシア設計の「 Bastion」レーザー誘導砲弾も発射できる。その場合の射程は4km強。

 敵の台湾軍の戦車は M48 と M60 だ。

 中共軍にはType-63C amphibious armored personnel carrier (APC)もある。
 水上ではウォータージェットで時速12km出せるらしい。そして5km以上の航走ができるだろう。

 米海兵隊のなかなか完成しない次期水陸両用戦闘車と違い、シナ軍のは小型であり、要求が少ないので、早く完成したのだ。
  ZTD-05 は 26 tons で travel 40 kph.であるのに対し米国の EFV は 35 tons で 46 kph.である。
 ZTD-05 は 105-mm の低反動砲をもつ。もちろん Bastion antitank missileも。
 ZBD-05 infantry fighting vehicle (IFV)は 30-mm機関砲と low-cost HJ-73C antitank missileだ。
 EFV も 30-mm. cannon である。
 米支ともにクルーは3名。 ZBD-05 が客を 10人のせられるのに比し EFV は17名。

 米海兵隊は2010において人員 180,000-plus 、そしてそれを運ぶ海軍の艦船は、 31 隻の large LHD/LPD (Landing Helicopter Dock/Landing Personnel Dock) transport ships である。

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 ノーヴォスチの 2010-5-20記事「Northern Fleet (NF) flagship heavy nuclear-powered missile cruiser Petr Veliky reached the Far East」。
 2万6000トンの巡洋艦『 Petr Veliky』は空母を除くと世界最大の軍艦である。核動力で31ノットを出す。長さ251 meters × 巾 28.5 meters ×檣高 59 metersで、乗員 800人以上。
 対艦ミサイルの P-700 Granit (3M-45 Shipwreck)を 20 発。これが60度斜め上を向いて、甲板下に並べられている。

 52日間の航海だった。 Severomorsk →地中海→スエズ→……のルートで15,000 浬。途中、シリアに寄港。
 そして moored at Strelok Bay near Fokino
 この海軍基地は Primorsky Krai にあり、ウラジオの隣町である。

 北海艦隊が太平洋艦隊と合流したのは初めて。

 ウラジオストックのGolden Horn Bayに立ち寄ることを拒否されたというネット情報については、そもそも寄港予定がなかったとのこと。そこは国際港であって、原潜も、原子力砕氷船も原子力水上艦も禁止されているからだ、と。
 ※国際港だからという理由は変だね。

 太平洋艦隊には、護衛巡洋艦の『Varyag』、大型対潜艦『 Admiral Panteleev』、駆逐艦『 Bistry』、ミサイル艇複数と陸上航空機がある。

 5月中旬には黒海艦隊の『Moskva』もやってくる。そして日本海で演習を予定。
 『モスクワ』はソ連最初のガスタービン艦6隻の筆頭として1983-2に黒海艦隊に所属した。

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 ストラテジーページの2010-5-20記事「RoboTank In Development」。
 ついにM1戦車の無人化が始動。ANS (Autonomous Navigation System)をとりつける。
 The army also plans to equip existing combat vehicles (M-1 tank, M-2 and Stryker infantry vehicles) with ANS, so they can be sent into very dangerous situations without their human crews.

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 ナショナルディフェンス2010-6月号 Stew Magnuson 記者による記事「Efforts to Field New Kinds of Ground Robots Have Had Little Success 」。
 マイアミで National Defense Industrial Association ground robotics conference があった。

 トラック6台からなるコンヴォイをただ1人の乗員で動かせないかという「convoy active safety technology( CAST)」を陸軍と海兵隊は模索しているが、現況は停滞している。

 MITのロボット工学修士で元指揮官でもある Lynch はこの分野での大御所。彼は2009の Washington unmanned systems conference で、兵隊の命を救う5つのロボット技術を列挙した。
 そのひとつが convoy-leader system の CAST であった。

 陸軍は武装ロボットも2006からイラクで使おうとしたけれども、まだ一度も実戦使用はされていない。
 指揮官たちの懸念は、そのロボットの銃弾がまずい方向に飛んだら責任はどうなるんだということ。

 前線で敵のタマに曝されれば、すぐにもタロンのような武装ロボットを投入すべしという気になるはずなのだが……。御偉いさんはそういう体験をしないから……。

 陸軍研究所および Howe and Howe Technologies社が開発した Ripsaw MS2 は、車両サイズで装軌式。速力 60 mph、ペイロードは 2,500 pounds 、武装は1梃の M240 または M249 7.62 caliber machine gun, または非殺傷の群集鎮圧兵器、または grenade launchers.

 国防予算半減化のトレンドから見て、陸軍用の地上ロボットの単価は $20,000 per vehicle にしないとまずダメだ。量産前にこの単価を実現するには民間技術を転用するしかあるまい。

  2010 Robotics Rodeo は10-12~15にジョージア州 Fort Benningで予定されている。

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 Austin Wright 記者による2010-6月号ナショナルディフェンス記事「Army Lays Out Ambitious Plans to Expand Unmanned Aircraft Fleet 」。
  米陸軍は2012に 2,000人以上の無人機専門 operators と maintainers を教育する予定。
 次の20年の課題は、輸送用ヘリコプターの無人化。

 無人機内に、故障をその発生の24時間以上前に警告するセンサーを組み込むことで、メンテナンスも合理化したい。
 2011から、アパッチAHのコクピット内から他の無人機が操縦できるようにする。そしてその任務を、地上のUAV操縦チームとのあいだで、自在に引き継ぎ交替できるようにする。
 ※つまりAWACSのAH版か。

  Kiowa Warrior 偵察ヘリは、しょっちゅう、 Shadow UAVと一緒に飛んでいる。それによって、カイオワのパイロットは、じぶんの目以外に、地上を見張るための別の視点を得ることができるわけだ。たとえば、自機からは直視できないビル蔭や山蔭を。

 これからの課題は、 Low, slow, small な無人飛行物体をどうやって迎撃するか。現状、これらは探知すら難しい。

 次。
 2010-5-20記事「The Pentagon’s Love-Hate Relationship With Clean Energy」。
 オレゴン州で計画されている米国最大の風力発電所を、国防総省とFAA連邦航空局は、やめさせようとしている。
 理由は、航空管制レーダーを妨害するから。その70マイル先には Fossil空軍基地もあるのだ。

 ペンタゴンは、米国内に 500 箇所のmilitary basesを有する国家最大の地主で、しかもまた、国家最大のエネルギー消費者である。

 ゲイツは、2025までに、軍の 25 percent の電気はrenewable sources から得るべし、と指示している。

 それで陸軍は 500-megawatt solar power generation plant を加州の Fort Irwin に建設中。

 次。
 Jamie McIntyre 記者による2010-5-18記事「CV-22 Lost Due to Pilot Error」。
 2010-4-8~9の夜間にアフガンで墜落した CV-22 Osprey は、地表近くを高速で飛び過ぎたパイロットが悪いと暫定結論。もちろんローター角は飛行機モードだった。
  berm【ちょっとした段丘】にローターが当たって、両翼とエンジンがまず剪断されてしまった。

 これは、実験機ではなく作戦機の最初の喪失だった。
 飛行機はひっくりかえったが、20人乗っていたうち16人は生存。死んだ4人は、空軍パイロットとフライトエンジニア、陸軍のレンジャーと、詳細公表をはばかる文民1名。 ※マジっすか。超頑丈じゃん。だからオバマ大統領も運べたのだな。

 『The Dream Machine: the Untold History of the Notorious V-22 Osprey』の著者であるRichard Whittleは、「こんな事故はどの飛行機でも起きるさ。低空を高速で飛べばね」と、むしろ擁護的。

 次。
 2010-5-20記事「France Builds A Better Predator」。
  フランスのメーカー Sagem 社が、重さ1トンの「 Patroller」 UAVを初飛行させた。
 滞空30時間、高度 8,000 meters。
 18 ヵ月後には実用化してもらいたい。

 同社はもっと小型の「 Sperwer」 UAVもつくっている。それはオランダ、スウェーデン、デンマーク、ギリシャ、カナダ軍で採用され、90年代のバルカン半島平和維持軍派遣時から活躍している。

 カナダ軍は Sperwers をアフガンで多用中。
  $2.6 million の「Sperwer LE (Long Endurance)」は重さ 351 kgでペイロードは 50 kg で長さは 3.9 meters、滞空 12 hoursである。
 地上管制点から 200 kilometers まで遠隔操作できる。

 問題は、エンジンがうるさく、低空では耳で気取られてしまうこと。
 また、熱、埃、風にも弱いので、カナダ軍は、イスラエル製の無人機を代替機として採用してしまった。
 仏メーカーは、この失った顧客を取り戻したいのだ。

 次。
 2010-5-20記事「Americans Flying Russian Gunships In Combat」。
  アフガン人にロシア製の安いヘリを飛ばさせるための訓練を米空軍人がやっている。彼は、ミル24の輸出バージョンである Mi-35に慣熟した。そしてチェコ人やハンガリー人といっしょに、教官になっているのだ。

  Mi-35 は20トン。8人を客として乗せられる。担架なら4つ。
 もともとは Mi-8 輸送ヘリから発達したものだ。

 ミル8の輸出バージョンはMi-17といい、アフガンに多し。キャラクターとしては米国の UH-1似だが寸法と重さは倍あって、荷物は半分しか運べない。1万2000機も製造された。

 それでも Mi-8 は兵隊を 24 人も乗せられる。
 ちなみに UH-60 は10トン、 UH-1 は 4.8 tons。
 UH-60は Mi-8 の2倍の値段だからアフガン政府向きではないと結論されている。

 次。
 Grace V. Jean 記者による2010-6月号ナショナルディフェンス記事「Research Challenge: How to Defend Against Still-Undefined Chemical, Biological Attacks 」。
 将来の兵隊は、特別な毒消しの薬品をあらかじめ素材に吸収させた繊維でできた軍服を着用する。それが、敵の毒ガスを勝手に消毒してくれる。
 この可能性は、金属粉に水素を大量に貯蔵させる研究から、見えてきた。

 もちろん、その特殊な化学金属粉を、消毒剤として地面に撒いたり、空調フィルターに使うこともできるのだ。

皆さん、6月前に「読書余論」の更新申し込みをしてしまいましょう。

 WSJ紙にMICHAEL AUSLIN 氏が載っけている2010-5-20付記事「Asia's Troubled Waters」。
 シナは南シナ海でベトナム船を拿捕するなどし、その海全部が自国の領海だと言いかねない勢いだ。
 沖ノ鳥島沖では、日本の新聞によれば、ASW訓練をした。 ※ひょっとして、潜水艦を同行していたからASWと判断しただけ?

 しかるにゲイツは空母を減らしたがっているし、次世代SSBNはできればナシで行きたいと思っている。それじゃいかんぞ。

 ※この記者、director of Japan studies at the American Enterprise Institute だという。つまりは日本外務省の要請を受けてWSJにこんな寄稿をした可能性があるわけだな?

 次。
 Emily Masamitsu 記者による記事「Navy Sea Lion Trainer: This is My Job」。
  Navy Marine Mammal Program の一環として、アシカやトド( sea lions)に軍事訓練を施している。
 なにしろ数百フィートも潜水して、数分で戻ってきてくれるんでね。人間のダイバーのチームならば1週間かかる仕事ですよ。

 2003 年には、バーレーンの Mina Salman 埠頭に敵工作員のダイバーが潜入して接近しないように、この訓練された軍用トドが水中の「番犬」役を3ヶ月、勤めている。

 小型ボートやゴムボートに4頭のアシカ/トドを載せて海軍基地の沖へ行って訓練する。

 200~1000フィートの深さの海底の、回収したい金属物体に、アシカがタグをつけてくる。そのタグには dual-frequency transponder がついていて、アシカの耳によく聴こえる 9-kilohertz と、ボート上のダイバーが追跡するための 37-kHz の2音程の ping を返してくる。

 アシカ/トドに命じて、海底の物体をワイヤーをかけて揚収するための、ステンレス製のフック(ネオプレンの bite plate付き)を、その物体に装置させる。

 舟上のダイバーは、物体の位置を特定するために、軍専用の Defense Advanced GPS Receivers を持っていることは言うまでもない。

 アシカ/トドのハーネスには、 45-kHz pinger と、 RF tag と、 satellite tag の3つの発信器がついているので、舟から遠く離れてしまっても、見失ってしまうことはない。

 次。
 ストラテジーページの 2010-5-19記事「How The War On IEDs Is Fought」。
  地雷を埋める作業をゆっくりやらせないような環境をつくることが、地味だが大事だ。これによって敵ゲリラは、軽い威力の地雷しか埋めることができなくなるからだ。

 アフガンでのIEDの発見or遭遇数は、2007には 2,678 であり、2009には約 8,200 であった。

 2010-3において、アフガンでは 989 roadside bombs を発見or遭遇。そして39人の外国軍兵士が殺された。しかしこれは2009-3の28 人と比べて激増したとはいえない。
 IED による戦死は2009には 275 であった。ことしはそれを13%上回るペースだが、爆弾数が増加した割には、被害は抑制されている。

  2006 には5個のIEDで1人のcoalition casualty (そのうち11%が死亡す)という勘定であった。
 2008 までには、それは、9個の IEDs per casualty (そのうち12 %が死亡す)となった。つまり、対策がされている。

 2006には、 IEDのうち8%だけ が人員に損害を与えただけである。
 2007にはそれは9%となった。
 2008には、それは5%以下となった。

 2006には、IEDを48個仕掛けて、ようやく1人の外人兵を殺せた勘定。
 2007には、それは 49 個となったわけ。
 そして 2008には、それは 79個に増えた。

 アフガンでは、目下、53個の IEDs によって1人の外人兵が殺されている勘定だ。

 イラクには無数の爆弾仕掛け集団が存在し、スキルはまちまちであった。
 その集団のリーダーは「money man」と呼ばれていた。国内外のどこかからかカネが渡されており、その対価の労働として、みんなで爆弾をつくって仕掛けていたのだ。
 実行犯は全員が Sunni Arabsであった。かつてサダムのために働いていたバース党の連中だ。

 仕掛けるに最善の場所をロケハンする偵察員、爆弾を組み立てる男、仕掛ける作業員、遠隔発破のスイッチャー、すべて分業だ。
 これにアンブッシュ・チームが加わることもある。爆発の直後をAK-47とRPGで襲撃するわけだ。

 スイッチャーのチームには大概、ビデオ撮影者が同行する。
 これは、そのIEDが不首尾だったときに、その原因を検討して次回までに改善をするための資料になっている。

 チームで最も専門性が要求されているのは、仕掛け作業員だ。なにしろ最も危険なのだ。真夜中でも、UAVのヘルファイアに撃たれる確率が高い。いまのところ、そのようにして殺されるアフガン・ゲリラの数は、IEDにやられるNATO兵の数よりも多い。

 「money man」の支払いが良いIEDチーム、あるいは、過去に米軍に殺された率が最も低いチームが、高い評判を得て、人材をひきつける。
 いくつかのチームはインターネットで人材を募集している。
 チームの各人の報酬額は、最低で1人1回 $50 、最高は数百ドルだ。

 ほとんどのチームは2週間サイクルで動いている。これは捕虜尋問で分かってきた。

 まず money man が、やる地域を決める。
 次に scout team が4~5日かけて、場所を下見する。
 その偵察報告を money man が検討して、何発のIEDを製造し、どこに仕掛けるかを決定する。

 爆弾製造屋は、受注生産したものをちょくせつに手渡しはしない。特定の日に約束した場所へ置いておく。それを発注者が回収して行くのだ。

 ほとんどのIEDは、仕掛けられた後で、事前に発見されてしまう。
 trigger teams が事前に発見されて攻撃される率も徐々に増えている。

 数千人がこのようなIEDのアルバイトをしており、さらに参加希望者がいっぱいいる。理由はカネだ。1ヶ月の正業収入を数時間で得られるからだ。

 アフガンで深刻なのは、IED製造のスペシャリストが足りないこと。
 すでに、うまく爆発しないIEDが、アフガンで増えてきた。製造スキルを有する者が殺されたり逮捕されて、その後釜の爆弾屋が補給されていないのだ。
 ※このデータ満載の内容で無署名ってのはよくないね。せっかくの記事なのに、誰も引用できないじゃない。それとも、転載お断りのソースを使っているのか?

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 2010-5-19記事「There's Gold In Them Afghan Hills」。
  3ヶ月前からアフガンの米兵とイラクの米兵は同じくらいの人数になった。しかしコストは倍違う。
 2010-2のAfghanistanでの戦費は$6.7 billion である。イラクでは$5.5 billionである。

 2010の1年間のコストは、アフガンでは $105 billionとなり、イラクでは $66 billion となるであろう。
 2010-12末において、アフガンには米兵が 102,000 人、イラクには43,000 人が残っているであろう。

 すでに米国は、イラク作戦に $620 billion を、アフガン作戦には $190 billion を支出した。
 イラクでの年間作戦コストは2007がピークで、それは $140 billionであった。2008では、イラク作戦のコストは $46 billionで、アフガンでのそれは $117 billion であった。

 次。
 APのVERENA SCHMITT-ROSCHMANN 記者による記事「Military robots seen as lifesavers」。
   European Land Robot Trial が今週、ハンブルグ郊外で開催されている。
 これらのロボット自動車を「 MuCar-3 」と総称する。
 先導する〔有人の〕自動車とそっくり同じ動きを無人で自動的にするものだ。先導車が止まれば止まり、バックすればバックする。これで、将来は、コンヴォイを1台の有人車が引率すればよくなる。

 ルーチン・ジョブでしかも危険な、戦地における補給トラック運転業務を、これからは生身の人間にはさせないようにしたいのだ。
 ただし、現在の技術では、非常事態時のバックアップのため、運転席にはいちおう、生身の兵隊を座らせていなければならぬ。

 今日、世界には、 10,000 の異なったリモコン・ロボットが軍用に活動している。

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 Mark Anders 記者による2010-5-19記事「 Invention Awards: A Faster, Safer System for Snowmobiles」。
 スノー・モビルに久々に新機軸だ。
  従来のスノーモビルは、フロント・ドライブであった。つまりゴム履帯の上面が前に引っ張られるようにして履帯全体が回転させられていた。だが、これだと、リアのサスペンションを圧縮するので、無駄な回転抵抗が生ずるのだ。

 そこで、駆動輪を、リアのスプロケットへ移してみた。この「RAD」をつくった Watling氏は、高校の友人を3人も、スノウモビル事故で亡くしている。

 過去にリアドライブに挑戦した例では、皆、失敗した。なぜなら、履帯の緊張を、凹凸雪面を疾走中に常に保つことが難しい。それで、履帯が転輪から脱落してしまうためだ。
 そこでこの発明者は、Cradle scissor 配列と、独立の suspension arm を組み合せてみた。
 履帯の一部で緊張が緩んでも、他で引き締められるようになった。
 これで走行中の接地面が事実上、増加したことにもなった。

 リアドライブだと、速度が増すにつれて、接地圧は履帯の後方に一層、かかるようになる。これは操舵性をよくしてくれる。
 だいたいスピードは1割増し、燃費は72%よくなった。
 制動距離も、フロントドライブ式の2/3に縮まった。

 次。
 Paul Marks 記者による2010-5-18記事「 New deep-sea cables needed to protect global economy」。
    いま、大陸間のデータは99%以上、海底の光ケーブルでおこなわれており、衛星経由ではない。
 この海底ケーブルが集中している隘路がある。
 マラッカ海峡、ルソン海峡(台湾と比島の間)、スエズ運河だ。
 ここでもし切断工作がおこなわれれば、世界の通信はたちまちピンチに陥る。すくなくともスピードが遅くなる。

 魚網、錨でケーブルはしょっちゅう切られている。東地中海は酷い。
 また南アジアでは金属を狙ったケーブル泥棒が増えている。

 最近、ソマリア海賊のことを考えて、ケニアとUAEを結ぶ海底ケーブルの敷設位置を東へ200kmもずらした。
 ケーブル保守用の船が海賊に狙われることもある。

 次。
 サイエンスデイリー 2010-5-18記事「Nanotech Discovery Could Lead to Breakthrough in Infrared Satellite Imaging Technology」。
  ナノスケールで「gold」を塗れば、赤外線の光を小孔内に絞り込んでくれる効果が4倍になる、と主張されている。
 この研究者は Shawn-Yu Lin 氏である。同氏は 2008 年に、世界で最も暗い物質、すなわちあらゆる角度からの99.9%の光を吸収するソーラーパネル用コーティングを発明した。※どうして特亜系の名前と「99.9%」などという表記がミックスされると、科学技術の話がこんなにも胡散臭く聞こえてしまうのだろうか?

  U.S. Air Force Office of Scientific Research が、この研究に資金を提供している。※まあ、あらゆる研究所にバラ撒いているんですけどね。金額を書いてないところがミソ。かなりの小額でしょう。

 現今の光検知素子は mercury-cadmium-telluride (MCT) である。
 Lin 氏は quantum dot infrared photodetectors (QDIP) を提案している。
 固い表面に無数の小孔(各径1.6ミクロン×深さ1ミクロン)があり、さらに表面を厚さ 50 nanometers で金によって被覆する。各孔は quantum dots(光を電子に変える特殊な結晶)で満たされている。goldがレンズの役割を果たしてくれるのだ。

 おしまいに……
 THさま。豪勢な詰め合わせ、ありがとうございました。

新風が参院断念とは意外だ。ところで最近は干し芋は手に入らないのだろうか?

 『NYT』のWILLIAM J. BROAD and DAVID E. SANGER 記者による2010-5-17記事「Review Cites Flaws in U.S. Antimissile Program」。
  オバマ大統領はアメリカの対ミサイル防衛手段は “proven and effective”だと胸を張った。
 しかしオバマ氏が上院議員時代、また大統領選候補時代、彼はSM-3などを大批判していたものだ。
 さいきん2人のABM批判者が現われた。一人はM.I.T.の人、一人は Cornell大の人である。

 オバマ氏の9月声明のABMプランは、ペンタゴンの提出データにもとづく。いわく、SM-3は飛来目標の84%を迎撃する、と。
 しかし、過去10回の成功したように見えるABMテストを仔細に吟味した Theodore A. Postol と George N. Lewis は、今月、論文を公表して、疑いをつきつける。この2人いわく。成功といえたのは1~2回にすぎなかったのであり、じっさいの迎撃率は 10 ~ 20 %じゃないか、と。

 飛来弾頭は迎撃によってコースが変わった。しかし、破壊されたわけじゃなかった――と二人。
 つまり、地表付近で水爆を炸裂させる能力は消えていなかった。

 SM-3のシステムは壊れやすく過敏で脆く、敵弾頭を迎撃できるとすれば、それは偶然にすぎぬだろう、と Dr. Postol。教授は物理学者で元の国防総省の science adviser で、1991湾岸戦争のパトリオットについても批判した人物だ。

 ペンタゴンは SM-3 の testing record を強く弁護するが、ポストルとコーネル大の物理学者の Dr. Lewis〔デンジャールームによれば、学内で平和運動をしているらしい〕は、その分析は誤りだ、と。

 対して、国防総省のスポークスマンの Richard Lehnerは19日、2人の主張は誤りだと。
 しかし Pentagon は後で認めた。10回の分析されたテストのうち、4回については、まったく標的は擬弾頭(mock warheads)を搭載していなかった、と。

 民主党はもともとMDには批判的だったのだが、オバマ氏のMD傾斜については大方沈黙している。ただしオバマ大統領のいう新世代MDなるもの、ICBM迎撃用ではなく、中射程以下のSSM用を指している。

 昨年秋からオバマ氏のantimissile のゴールは拡大された。MDによってイランからのミサイルを迎撃するだけではなく、それを、アメリカが核軍備を大胆に削減する根拠とし、かつまた、アメリカの敵にミサイル軍備計画を諦めさせようというのだ。

  SM-3 の配備はまた、イスラエルに対して、アメリカが核武装したイランを有効に封じ込め得る技術を持っていると説得をするためにも不可欠である。

 2人がつきつけた論点は何か。SM-3が、効力の無い【spent】標的ロケットの筒体に命中しても不十分であろう。ポストルいわく、搭載されている水爆弾頭にこそ命中し、それを粉々にしないと、いけないのではないか。
 ※旧式スカッドじゃあるまいし、筒体が一緒になってミッドコースをやってくるなんていう実験をわざわざ太平洋で再現していたのか? 当然、弾頭はサスティナーがカットされた直後に分離されていたのではないか? ペンタゴンがそこを指摘して反論しないということは、どういうこと??? 湾岸のイラクのスカッド改ですら、すでに弾頭分離式だったんですぜ。

 ペンタゴンのウェブサイトにも、ABMの最終目標は、飛来する弾頭に超高速で ram【直撃】して破壊することだと書いてある。

 ペンタゴンが「hitting a bullet with a bullet 」と表現しているように、その課題は非常に達成困難なので、開発担当責任者とメーカーは、つい実験結果を誇張したくなるのである。

 だがブッシュ大統領が期待した地上式のABM〔デンジャールームによれば、これは西海岸のGBIのことではなく、欧州に配備せんとしたGBIのことで、教授はそれは対ロシア用だと指摘して当時波紋を起こしたのである〕にくらべればSM-3は艦船で急速展開できる軽快なシステムだし評判も良い。

 1991の湾岸戦争で、米陸軍は、パトリオットの迎撃成功率はサウジで80%、イスラエルで50%だったと公言した。その宣伝ビデオ映像を見て、これは逆に失敗の証拠じゃないかと論難したのがポストル氏であった。

  Dr. Postol と Dr. Lewis の共著論文「A Flawed and Dangerous U.S. Missile Defense Plan」は、 『Arms Control Today』誌の5月号に掲載される。発行元はワシントンの民間団体〈 Arms Control Association〉である。

 その中で二人は、ペンタゴンが迎撃実験に成功したとして公表した画像(SM-3 の kill vehicle が標的に直撃するまでの数分の一秒がうつっている複数のスチル)を分析した。
 分析は、 2002 ~ 2009 までの、成功と公表された全10回のテストが対象。
 その結果、ほんとうにEKVが弾頭を直撃をしているのは、10回のうち1~2回だけだと結論。
 他の8~9回は、弾頭ではなく、筒体(rocket body)もしくは、弾頭よりも大きな物体に命中したものだ、と。

 ペンタゴンは論駁している。ミサイル防衛庁のLt. Gen. Patrick J. O’Reillyは、10回すべての実験において、予期をした命中点の数インチ以内に命中している、と。〔弾頭部に直撃している、とは言わず。〕

 ミサイル防衛庁の文官職員 Mr. Lehner いわく、「筒体が派手にぶっこわれれば、それに連れて弾頭もダメになりますよ」。その証拠は、test sensors 〔のテレメトリー〕である。それを分析した結論として、「擬製弾頭は、非脅威化された」んだ、と。

 Mr. Lehner によれば、10回のうち4回の成功テストは、たしかに carried no mock warheads であった。そのかわりに、ノーズコーン内にバラストの錘が入っていたのである、と。
 ちなみに、その4回のうち3回は、初期の実験である。残る1回は、2009-7のものだ。

 真弾頭は、厳しい宇宙環境や、再突入の歳の大気摩擦の激動と高熱にも耐えるように造られている。擬似弾頭は、それほど頑丈ではないのではないか、と Postol 。
 Mr. Lehner はその疑いを否定。
 ※デンジャールームによると、ペンタゴンには、ちゃんとどこに命中したかハッキリする映像もあるんだが、それは非公開だという。また、ポストルはMDのすべてに反対しているわけじゃなく、2009に彼は、ブーストフェイズでの迎撃のためにステルス無人機を使えばどうだという提案をしたそうだ。

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 Noah Shachtman 記者による2010-5-18記事「Pakistani Site: Drones Only Killed One Terrorist in 2010 (If You Don’t Count Taliban)」。
  この国は「 Hellfire missiles land」だ。
 2000年のパキスタン領内において、米国のプレデターは1人のタリバンしかまだ殺しておらず、残りの死傷者はすべて一般住民だと、パキスタン人がそのサイト「Pakistan Body Count」で主張している。
 すなわち、一人のAl Qaeda もしくは Taliban terrorist を殺すのに、 US drones は 140 innocent Pakistanis を殺している、というのだ。

 アラビア語の ‘Talib’ は studentの意味である。
 ほぼ全住民が地域の小学校たる Madarasah に通うから、住民=タリバンとの強弁が成り立つのだ。

 次。
 AFPによる2010-5-18記事「Taiwan Inaugurates 'Stealth' Missile Boat Squadron」。
 台湾初の、自称「ステルス」の国産ミサイル艇 Kuang Hua No 6 が就役。
 すでに保有されている 50-ton Seagull-class missile boats に加わる。
 これから多数、建造される予定。

 だが、どこがどうステルスなのかの説明は、無かった。
 4発の国産 Hsiungfeng II 対艦ミサイルを積む。射程 150 kilometersという。

 次。
 ストラテジーペイジの2010-5-18記事「Lasers Lose Their Luster」。
  10年研究させてきたが、米国防総省はレーザー兵器からは撤退する。
 とにかく故障が多すぎて、戦場で使える兵器にはならんと見放した。
 ※これは逆に、レーザー核融合(もしくは中性子発生によるウラン238の資源化)で、とんでもない秘密の成果があったのかも知れんな。

 最大のガッカリは、 YAL-1 である。すなわち Boeing 747 に搭載して、上昇してくる敵ICBMの筒体に距離130 kilometers から小孔をあけてしまうという空対空レーザー砲。
  $4 billion 以上突っ込んだが、2009に計画キャンセル。

 だいたい敵BMが発射される地点の130km以内にちょうどそのエアボンレーザーが占位しているなんて、情況として、あり得んだろ、ちゅーこと。

 より小型で、短距離ロケットや砲弾を迎撃しようという陸軍の地対空レーザー砲案も、諦められてしもうた。

 逆に期待できる仕事は、低出力×長時間の照射で、たとえばIEDを爆破するという用途。
 敵の光学センサーを破壊する用途。また、対地上用レーダーにレーザー光線を使うライダー。

 次。
 2010-5-18記事「Foreigners Sniff Out Little Bird」。
  2年前に Boeing は OH-6 小型観測ヘリをガンシップ化できないか研究を開始した。
 最初の買い手が現われた。ヨルダン国境警備隊だ。機数は未公表だが。
  AH-6I と名付けられる。
 国境の沙漠を密輸業者やテロリストが夜間に越えてくるのを阻止したい。
 11 機ある AH-1S gunshipsが古くなったのでもうじきリタイア。その代わりに、 AH-6I を24機以上、導入するだろう。

  OH-6 は1960年代からある。これをAH-6にしようとしたのが1980'sで、 "Little Bird" と称した。重さ 1.4 ton 、2人乗り、 280 kilometers/時、滞空 3~3.5 時間である。
 兵装は 7.62mm もしくは 12.7mm machine-gun pod ×2、または、 two 70mm rocket pods (各7~ 12 rockets) 、または、 Hellfire ×4である。

 スキッド上に立たせるというやりかたで、特殊部隊兵×6を運ぶこともできる。
 1機あたりの単価は、わずかに six million dollars である。
 AH-64D の1機分の値段で、10機を買えるわけ。

 次。
 Jay Newton-Small 記者による2010-5-18記事「War on the Home Front」。
   次の米上院のコネチカット州の議席を狙っている民主党員(で州の司法長官である)リチャード・ブルメンソール。
 しかし彼は苦しいことになってきた。ベトナム戦争に行っていないことがバレたのだ。
 NYTが10日の夕刊の記事にしたところによると、彼は1965から1970の間に5回もの徴兵猶予を受けていた。そして最終的に海兵隊の予備役に登録されたが、その「兵役」の6ヶ月間を、インドシナではなく、サウスカロライナ州内で過ごしていた。

 しかるに過去の演説でこいつは、さも己れがベトナム帰還兵であるようなことを吹かして来ていたのだ。
 上院選での同州の共和党系の有力対抗馬には、プロレス界の実力者、 Linda McMahon も居り、真相究明に意欲的。
 ※つまり近い将来、プロレス系議員が米国連邦上院にもあり得るということ?

もちっと餅を……! 餅をぉぉぉ

 ALBRECHT MULLER 記者による2010-5-17記事「Regaining Balance With Defense」。
  デュッセルドルフのラインメタル社は、自動車エンジン用のピストン、ポンプ、ベアリングでより多く儲けて来た。そのアガリは常に、大砲、弾薬、装甲車部門を上回ってきた。
 ところが2009に事情が変わった。防衛部門の稼ぎが、同社の筆頭に躍り出たのだ。

 世界的自動車不況のせいだった。ラインメタルの自動車部門の売り上げは2009には26%も落ちた。これにより連結売り上げも2008とくらべて12%減に。

 ところが同社の防衛部門陸上システム部はその代わり、ドイツ陸軍から 405両の装軌式の Puma infantry fighting vehicles を2009に受注している。これはミュンヘンのクラウスマッファイワグマン社(Krauss-Maffei Wegmann =KMW)との対等JVで、製造は2010から始まる。

 ちなみに陸上システム部以外には、 Weapon and Munitions, Propellants, Air Defense, C4ISTAR, and Simulation and Training の5部を擁する。

 ラインメタル社は、2010-1に、ミュンヘンのトラックメーカーの MAN Nutzfahrzeuge社とも組むことにした。この新会社は Rheinmetall MAN Military Vehiclesと称し、装輪車両に特化するものだ。装甲もソフトスキンも、前線用も後方用も含める。
 ただしすでに生産中の8輪の Boxerという armored personnel carrierは、KMWという別な会社との合弁事業。

 米軍をも顧客にとりこみつつある。海兵隊からを 40mm ammunition を受注しているのだ。

 次。
 TURNER BRINTON と AMY KLAMPER記者による、Gary Payton (USAF Deputy Undersecretary For Space Programs)へのインタビュー記事。2010-5-17付。
  ここ数年、空軍は、 Wideband Global Satcom communications satellitesの最初の3機の打ち上げを成功させていて、調子が良い。

 そして今年、空軍は、新世代の高秘匿性通信衛星の初号機を打ち上げる。
 また、new block of GPS satellitesの初号機も。
 また、Space Based Space Surveillance (SBSS) satelliteの初号機も。

 そして2011前半には、Space Based Infrared System missile warning satellite の初号機だ。

 ホワイトハウスが議会に2月に送った2011予算要求では、 NASA's Moon-bound Constellation program はキャンセル。これにより固体ロケットの生産ががっくり減る見通し。

 また政府は、military-civilian weather satellite programも打ち切った。それで空軍はその代替案を検討中。

 Gary Payton は元宇宙飛行士。軍の宇宙調査、宇宙開発、宇宙調達の責任者だ。

 打ち上げロケットは、Evolved Expendable Launch Vehicle (EELV) である。これの年間消費量が増えるのはよいことだ。
 目下の計画。年に8回打ち上げる。5本は空軍。2本は National Reconnaissance Officeの偵察衛星用 、そして1本は NASA用にだ。
 このNASA用が2~3本にまで増えてくれれば、皆が儲かる。

  EELV は今は無人機の打ち上げ専用ロケットだ。これで人間を打ち上げたいとなったら改造も必要だ。しかしいままで31回打ち上げて31回成功してるんだ。うまくいっているものを手直しするのは間違いだろう。〔つまり同じものをもっとたくさん調達しようぜ、と。〕

 NASA用と空軍/NRO用の衛星打ち上げロケットのパーツをできるだけ共通化して欲しいんだ。これを別ラインにすると、ものすごくコスト高になっちまうんだよ。その方向に進むのだけはやめて欲しい。

 今は共通の RS-68 engine 、そして共通の RL-10 engineなので、とても理想的だ。
  EELVには、断面3mの巨大固体モーターではなく、断面1mのを使う。
 オレ達は毎年、Trident D5 用に、30~40段もの固体燃料モーターを製造させている。また年に12段くらい、 Minuteman 3 用の固体燃料モーターを製造させている。これは、そのくらいの発注をしてやらないと、産業基盤が消滅してしまうからなんだ。

 軍の通信帯の需要はウナギ昇りなので、いずれ民間の通信衛星のチャンネルを軍がレンタルすることになるだろう。

  SBSS 初号機は2009秋の打ち上げ予定だったのに、 Minotaur 4 launcher に問題があって延期されましたよね?

 問題は解決されたよ。DARPAと空軍の共同による Hypersonic Test Vehicle-2 も 4月に打ち上げるしね。〔このインタビューは4-22の打ち上げ前になされており、紙媒体ではずっと早く公開されたか。〕
 6月には SBSS satellite を上げるよ。

 次。
 Amy Butler 記者による2010-5-17記事「New Stealth Concept Could Affect JSF Cost」。
  Joint Strike Fighter F-35のlife-cycle cost が、このままだととんでもない額になるんじゃないかと言われている中、 Lockheed Martin は a new low-observability (LO) 物質を提案。名付けて 「fiber mat」。

 ステルス物質をコーティングするのではなく、複合材の表面近くの樹脂の硬化(curing)によってステルスを実現する。
 ファイバー・マットとやらが何からできているのかは、秘密。
 F-35の複合材の表層がこのファイバー・マットのレイヤーを含むようにする。すなわち応力負荷の分担もしてくれるのだ。

 ちなみにF-35の自重の 42% もが composite である。 F-22 ではそれは 22% だし、 F-16 だと 2%にすぎない。

 次。
 ストラテジーページの 2010-5-17記事「Fever Dreams」。
  米陸軍は M-2 Bradley IFV (Infantry Fighting Vehicle)を更新せねばならないのだが、その候補の GCV (Ground Combat Vehicle)は、議会から集中砲火を浴びている。
 M2の火力とストライカーの機動力とMRAPの耐IED力など、要求が高すぎるというわけだ。

 そこでこの無署名の記者氏は提案する。
 「米海兵隊の EFV (Expeditionary Fighting Vehicle)を採用するというのはどうだろう?」

 EFV の survivability は MRAPと同格。自重 36 tons, 車高 3.4 meters、
車巾 3.9 meters、全長 9.6 meters 、武装は 30mm (MK34 Bushmaster) と同軸 7.62 mm だ。

 ウォータージェットで水上で60 kilometers/時を出せ、という要求を満たすのに10年以上もかかってしまった。
 もうじき登場するが、単価は $22 million で収まるだろう。

 たしかに M-2よりでかくなる。しかし 17 passengers + crew of 3 も乗せられるのだ。M2は6人+クルーだ。
 容積に余裕があればIEDにも強いだろう。
 ※陸軍は海兵隊と違って装甲車の空輸も考慮しなければならない。残念ながらこの重さとこのサイズでは採用なんてあり得ない。記者はそれを承知で、導入部としてこれを取上げている。真の狙いは記事後半にある。そこで初めて、この無署名記者氏の背景も見えてくる。

 もうひとつのオプションもある。
 「韓国製の K-21 IFV を検討してはどうだろう?」

 自重は 26 ton で、 33 ton のM-2より軽い。ファイバーグラス装甲だからだ。これで14.5ミリ弾を阻止できるし、10mの近さで152ミリ砲弾が炸裂しても耐える(外板はボロボロになるが)。

  K-21 は crew×3 + infantry×9人だ。
 2人用砲塔は 40mm 機関砲。タマは 200発。発射速度は300発/分。
 初速1000m/sなのでAP弾で220ミリ厚の敵装甲を貫徹できる。
 HEAT&破片弾は、直撃の他、近接破裂VT信管、時限エアバースト信管モードも選べる。

 このような 40mm weapon は GCV用にも提案されている。※というかGCVの計画要求スペックをみて、ソックリさんを後からデザインして本家より先に完成して世界に売り込んじまえという、いつもの韓国メーカーの手じゃないか。あの擲弾銃と同じパターン。

  K-21 は 単価 $3 million 以下であります。
 しかしさすがにIEDには弱いと認めざるを得ない。

 次。
 Clay Dillow 記者による2010-5-17記事「 'Double-Bubble' Airliners Designed by MIT for NASA Could Trim Fuel Consumption by 70 Percent」。
  「双胴」にすれば旅客機の燃費をグッと節約できるはず、とMITが提案中。
 ただし断面構造は、あたかも2個の石鹸の泡がくっついたような感じ。
 こうすると、機体の前後長を短くできるので、乗客の乗り降りが素早くできるようになる。しかも、室内は広々とできるのだ。

 エンジンにはNASAの「層流吸気 (Boundary Layer Ingestion =BLI)」という新基軸を用いる。胴体表面を流れて剥離した比較的に遅い気流を、尾部に設けたエンジンで捕えて吸入する。最大7割も燃費が改善する可能性がある。

 西暦2035には今の航空旅客市場が2倍になっているはずなので、その頃にはこういう飛行機を飛ばしたい。
 それが完成する前のツナギとしてMITは、現用エンジンと現用アルミ合金で燃費を半分にする案も出している。

 マイナス面。尾部エンジンは、エンジンの負荷を高める。また、速度は今のボーイング737より1割遅くなる。

 次。
 タイム誌にClaire Suddath 記者による2010-5-17記事。
 86年間、アメリカの新聞に連載されてきたコミックストリップ『Little Orphan Annie』の連載が、2010年6月13日掲載号で最終回となる。
 ※シンジケートが配給を止めるということ。オリジナルの作者はすでに故人。しかしチャールズ・シュルツの『ピーナッツ』と違って、いつでも再開される可能性はある。

 このキャラクターはハロルド・グレイによって 1924に創案された。
 ※そう、軍縮ムードの真っ只中に、軍需企業の大株主をステップファーザーにするという挑戦的な内容であった。そしてアメリカは5年後に大不況に突入した。子どもの主人公に政治的発言をさせた最初のマンガでもある。

 過去にどのくらい波紋を与えてきたかの例として、1965-2-26のタイム誌の記事にリンク。
 このときはグレイが健在で、ウォーバックスがいんちき私設きちがい病院にぶちこまれて大ピンチに陥ったのをアニーが救い出すという話を2週間連載した。この内容について全米の精神治療関係者から抗議殺到したが、グレイは筆を枉げなかった。

餅に百徳あり。

 アジアンディフェンスの2010-5-16記事「The North Sort Of Sells Out To China」。
 北朝鮮のシナ国境沿いではこれまで1日に3時間しか電力が供給されなかったが、5-14に、それが4時間に延長された。結果として、北鮮の秘密警察は、シナ製携帯電話に対するジャミング電波をよりたくさん発射できることになった。北鮮では、シナ製携帯電話の使用は違法なのである。シナ製携帯電話を使えば、世界中と自由に通信できるからだ。
 ※ちなみにインドでは、シナ製の安価な携帯電話に情報工作戦用のスパイウェアが埋め込まれていると見て、市場からの締め出しをはかっているところ。
 次。
  2010-5-16記事「Save The Forests For The Invading Chinese」。
  チベットからのシナ軍の侵攻を抑止すべく、インドはその北西部国境〔経度的にはバングラデシュよりも東寄り。ミャンマーにも接している〕に軍用道路を多数整備しようとしているが、官僚機構が森林を保護しろとか言い出した。

 現況では、シナ軍がチベットから越境してきた場合に、インド軍がそれに対抗できるだけの部隊を即座に国境地帯まで送り込むことは不可能。つまり、みすみす敵に占領地拡大を既製事実化されてしまう。シナ軍は国境までの軍用トラック道路を1960年代から整備している。どうしても、インド側も、軍用トラックでチベット国境までかけつけられるような良好な林道が必要だ。

 この Arunachal Pradesh州には強化工事中の30箇所の軍用飛行場があり、インド空軍は Su-30s jet fighters を配備。

 シナは Arunachal Pradesh はチベットの一部だと言い張っている。
 しかしチベットが独立国であったとき、Arunachal Pradesh はインドの一部であることに合意していたのだ。
 Arunachal Pradesh の人口は a million である。

  1962年にこの地区をめぐってシナとインドは戦争になった。インド軍はロクな道路がなかったために敗退している。

 次。
 2010-5-16記事「 Chinese Navy Obtains Illegal Aircraft」。
   J-11はロシアの Su-27の違法コピー品である。
  1995にシナは $2.5 billion を払って 200機の Su-27を組み立てる権利を買った。ロシアはエンジンと電子機器を供給。他はシナで国産する、と。
 しかるに 95機が完成したところでロシアが合意を破棄。
 理由は、シナ人によるコピーの企て。

 J-11はしかし、エンジンだけは、いまだにロシアから輸入するしかないのである。
 近年、シナはロシアから2種類の軍用エンジンを買っている。
 ひとつは、 $3.5 million の AL-31 で、これは Su-27/30と J-11と J-10に搭載される。
 もうひとつは、 $2.5 million の RD-93 で、これは MiG-29s RD-33 の一バージョンであり、 JF-17 に搭載。同機はパキスタン向けの F-16 もどき也。

 シナは AL31F engineの完コピまであと一歩のところまで来ている。
 すなわち WS10Aで、これはRD-93をリプレイスする WS-13計画の一環である。

 シナ海軍は 24 機のSu-30からなる1個飛行聯隊を有する。同機は、 Su-27の改良型である。
 このたびシナ海軍に配備されていることが衛星写真で確認された J-11 は Su-30とともに海軍基地を防衛するのであろう。

 シナ海軍航空隊の攻撃部隊は J-8 で構成される。これは MiG-21を双発にしただけのもので、戦闘機としては役に立たず、爆撃専用にされた。
 J-11に空対艦ミサイルを搭載できれば、J-8はやがてお払い箱になろう。

  J-8 は 18 tonで、シナの最初の国産機だった。
 1969初飛行ながら、部隊配備は 1980までできなかった。
 400機弱が生産された。
  F-8 は3 tons の爆弾を吊るせる。
 しかし性能悪すぎ、今では偵察機や電子戦機に仕立てている。
 2001に米海軍の EP-3 に接触してじぶんで墜落してしまったのがJ-8であった。プロペラ機に合わせて低速にしすぎたのが原因らしかった。

 次。
 John Barsness 記者による『ガンズ&アンモ』の2010-4月号記事「Bears and the Amber Triangle」。
 ※この記事は前年の夏~秋の話だと思われる。
 ツンドラを歩くということは、死んだ羊の上をずっと歩いていくようなもの。非常に疲れる。しかしアラスカの熊狩りでは、これは不可欠の苦行。

 ツンドラの黒熊は大きくはない。餌は主にブルーベリー。

 アラスカでは、熊道の脇にテントを張り、食糧を外に出しておく。モンタナ州のグリズリー地帯では絶対に考えられないやり方だ。

 Trijicon 社の狩猟用スコープは、電池でレティクルを光らせない。その代わりに、放射性トリチウムと光ファイバーを組み合わせて、ずっと光らせっ放し。

 テキサスのライフル改造屋のCharlie SiskにRemington 700 をカスタムしてもらい、弾薬も特別製。すなわち .350 Remington Magnum を necked up to .366 したもので、名付けて「 9.3mm Barsness-Sisk」である。
 これは、100年以上前からある「 9.3 × 62 Mauser」実包を、再現しようとしたものだ。

 熊狩りは、まず早朝に場所を選び、そこに腰を据えて、朝の10時から数時間連続で、双眼鏡で1~3マイル先に熊が通りかかるのを見張る。もちろん、丸一日無駄になることもある。
 雨が降れば、ハイテク双眼鏡も役に立たないので、明るいうちでもテントに引き返す。
 ※高緯度だと夏は白夜に近くなり、「昼間」が18時間くらいあるのかも。

 4日目にして黒熊が丘の麓に現われた。

 距離160ヤードと測定される。
 「shooting sticks」を装着する〔ライフル用の三脚もどきか〕。
 熊の肩を狙う。
 ハズレ。
 熊は驚いて後足で立ち上がる。

 2発目は両肩を貫通した。
 しかし1発目が外れた理由がわからない。160ヤードで外したことはめったにないのだ。銃口直前の小枝をかすめたことによるのだろうか。
 熊は5フィート半のサイズであった。

 アラスカの猟場へは客は Super Cub で空輸される。
 外来ハンターが1人で1日に2頭の熊を射つことはできない。しかし別な予約客がキャンセルした場合は、それが可能になる。

 グリズリー猟は、双眼鏡による見張りを10日間も続けることをまず覚悟しなければならない。そのあとで10秒の射撃チャンスがやってくるのだ。
 熊の好みそうなブルーベリーの野原を、ひたすら見張る。

 8日目の朝にそいつはやってきた。
 ただちに、風下へ回りこむようにして、にじり寄る。

 草むらから見回したら、75ヤード先で背中を見せていた。
 やはり「shooting sticks」を組み立てて使うことにする。

 1発撃つ。
 命中したが熊は遠くへ逃げていく。
 2発目。肩をかすめてしまう。
 肩を狙って3発目を放ったところで熊は叢中に消えた。

 そこに熊は死んでいた。
 初弾は熊の左肩の〔骨ではなく〕肉に貫入し、反対側の肩から射出していた。
 3発目は右肩の後ろに入っていた。
 ※アラスカ州のペイリン女史は全米ライフル協会の有力な支持者であるが、こういう記事を読むと、その背景がよく分かる気がするのである。ただし熱烈な銃猟マニアと銃器関係の阿呆な州法は、やはり南部に多いという印象がある。この記者もガイドもたぶん南部人(カントリーミュージックの話が出てくる)。

友田さま、ご寄贈の新書に ほとほと感心仕りました。214頁以外は同意です。

 都築さま。ご恵与くださった本には大いに啓発されました。併せて御礼を申し上げます。

 なお 兵頭二十八は、最新書籍の好意的紹介をこのウェブサイト上で長文で公表するという「回し者」アルバイトも、慶んでやらせていただきます。お代は、1冊につき餅2袋(干し芋ならば4袋)で結構です。冊子と餅を同梱してご送付ください。自動的に「わかった……ひきうけよう」とつぶやかれ、受注されます。ツカの割りに餅が多い程、好意度も増すのは自然現象です。

 アジアンディフェンスの記事「PLAN’s Xia submarine to Pakistan」。
  パキスタン海軍の退役した Commander Muhammad Azam Khan の意見が The US Naval War College Review に載った。シナの Xia class SSBN をパキスタンがリースするのもひとつの手だ、と言っている。

 パキはシナの援助によって、JF-17 Thunder 多用途戦闘機、Al-Khalid tankそして F-22P frigates を国内生産しているところである。

 次。
 「Bayern-Chemie Offers Gel-Based Rocket Propellant」という記事。
 ドイツの国営研究所が開発した gel-based rocket propulsion を、ロケット推進剤の専門子会社である Bayern-Chemie 社が完成した。
 すでに2009-12にドイツ軍の Meppen の試験場で2機をデモフライトさせた。
 gelled propellant propulsion systems を採用すれば、ミサイルの射程が延びる。また無人機の離陸や加速をロケットでアシストするのもじつに簡単になる。
 ゲル状ロケット燃料は、「漏洩事故」を起こさない。よって知らぬ間ににミサイルの他のパーツが汚損されていた、ということもなくせる。
 また、表面からの蒸発がしにくい性質なので、被弾や事故衝撃に遭っても簡単には爆燃しない。すくなくとも「火球」が発生するような惨事は防がれるのである。

 燃焼室内に噴射されたとたんに物性が変じ、液状となって燃える。※つまり大気中の酸素を活用できるわけか。
 ドイツは「固体・ラム・ロケット」と並行して、何年間もこの「半固体・半液体燃料」を模索してきた。それがほぼ完成したのだ。

 ※これは、地球から石油がなくなったあとにどうやってジェット戦闘機を飛ばすのか、という難問に対する、いかにも彼ら流の究極の解答である。『コメート』が蘇るわけだ。このようなロケットの加速度に耐える人体はあり得ないから、それはとうぜんに無人機となろう。

 次。
 Christopher Shay 記者による2010-5-15記事「Is Cambodia Dredging its Rivers to Death?」。
     近年、カンボジアでは、河口近くの川砂を掘り取ってシンガポールへ売る業者が、大繁盛。
 業者たちは1日に 25,000 tons の Cambodian sand を掘って、シンガポールへ輸出している。
 しかし、河口近くの川砂を大規模に掬い取ってしまうと、漁業資源に影響がある。

 それについて、ロンドンの環境団体が、しきりにカンボジア政府に文句をつけている。カンボジア政府ではその団体を、「インターナショナル・トラブルメーカー」だと評している。

 シナの e-commerce site である alibaba.com を見れば、カンボジアの川砂が今も大量に取り引きされている現状が確認できる。※シンガポールはシナ人の街ゆえ、イスラムのマレーシアから分離独立した。

 じつはシンガポール島は、1965の独立いらい、その面積をどんどん増やし続けている。コンクリートで沿岸を埋め立てているのだ。
 そのためシンガポールは、世界最大の砂消費国の一つ。

 かつて河砂を輸出していた Indonesia、 Malaysia 、 Vietnam は、環境破壊を重視して、砂の輸出を制限した。よって今は、カンボジア砂が大宗だ。

 インドネシアは2007に突然、砂輸出を禁じた。それまでは 275,000 tons of sand が毎月、インドネシアの Riau Islandsから採取されていたのであったが。
  Nipah and Sebaik という2つの島が、砂の取りすぎで、消滅しかかった。
 インドネシア政府はあわてて Nipah 島の埋め戻し工事をしなければならなかった。というのも、この島の領海がシンガポールとの国境線をなしているため、島がなくなったらその分、国権が減ってしまうわけだ。

 それでも砂密輸は儲かるので、今でも毎年 300 million cubic meters of sand がインドネシアから運ばれているようだ。

 マレーシアでは34人の公務員が、賄賂と女とをあてがわれて、砂輸出を黙認したというスキャンダルで逮捕された。

 砂採取は、海底をa few feet below まで掘る。
 その作業によって沈滞物が生じ、珊瑚礁に被害がある。

 カンボジアの the seagrass beds of Kampot are the largest in the region and shelters endangered dugongs and dolphins である。 ※またジュゴンにイルカか。沖縄で埋め立てを始めたら、こういう団体が地球の裏から湧いて出て来そうだな。

 もうひとつの環境団体は、10m海砂を掘ると、近くの mangroves は死に、近くに魚は一匹もいなくなる~、と叫んでいる。

 次。
 サイエンスデイリーの 2010-5-14記事「Tiny Sensors Tucked Into Cell Phones Could Map Airborne Toxins in Real Time」。
 カリフォルニア大学とサンディエゴのベンチャー企業からの提案。
 毒ガス検出装置として働く小さなシリコンチップができた。
 これをすべての携帯電話に組み込めば、危険警報ネットワークが完成する。たとえば化学工場からの劇物ガス漏れ事故の広がり具合がリアルタイムで掌握される。

 このシリコンにはナノサイズの気孔が並んでいて、特定毒物を含む雰囲気に触れれば表面が変色し、その変色パターンによって複数の薬品を同定できる。
 たとえば、化学戦の訓練でマスタード・ガスの代用品として使われている〔つまり、とても似た臭いのする〕 methyl salicylate を、このチップは、ガソリン臭の主成分である toluene と識別することができた。

 今後必要になるのは、一酸化炭素センサーとなるチップ。人の鼻では分からないから。消防士がこれを検知したら、酸素ボンベに切り替えることができる。
 炭鉱内の爆発性ガスを簡単に測定するチップにも需要あり。
 これらの器材の開発には、米国の Department of Homeland Securityから資金が提供されている。

 次。
 Karin Kloosterman 記者による2010-5-14記事「The Israel Defence Forces Looks to Hybridize Its Jeeps」。
    イスラエル軍が hybridのジープとして Ford Escape を検討中。
 SUV ながら、リッターあたり 12~15 kilometers も走る。
 インドの Mahindra SUV もテストしてみたが、不満足であった。

 〔イスラエルは暑いので〕新車両のテスト項目として、兵隊が車内で4時間以上過ごす場合に放熱が大丈夫かも調べられている。 ※緯度的には奄美大島なんですけどね。

 次。
 Bret Perry 記者による2010-5-15記事「Iran And The Hormuz Booby Trap」。
 イランは7カ国と国境を接している。 Pakistan, Afghanistan, Turkmenistan, Azerbaijan, Armenia, Turkey, and Iraq である。

 イランの最大の石油積み出し港は、 Kharg Island と Lavan Islandで、どちらにも貯油施設がある。
 また輸入港は Bandar Abbas である。

 これらの港はペルシャ湾内にある。かならず Strait of Hormuzを利用するしかないのだ。
 カスピ海を使う交易ルートをイランはまだ開発していない。

 イランの輸出の儲けの8割は原油。原油だけで1年に $56.13 billion 稼いでいる。
 イランは29 隻のsupertankers を所有しているが、有事にはホルムズを出入りできない。

 世界の原油の 40 percent はホルムズを通っている。

 次。
 2010-5-15記事「IED Detectives Go Ro/Ro」。
   Italy軍 は C-27J 輸送機(イタリアのG-222を米軍が改良したもの)の貨物室に自在に積み卸ろしができる電子器材によってIEDsを探知しようとの計画。
  C-27J はモジュールを載せた standard 463L pallets (224 × 274 cm)を積み込むことができる。
 そして7時間、滞空できる。
 自重 28 ton 、荷物は9トン、それを 2,500 kilometers 運ぶことができ、C-130用よりも狭い滑走路へ降りられる。

 この輸送機は米陸軍と米空軍も合計 78 機買った。

今日も、餅抜きラーメンか……。そういえば緑茶も切れている……。

 Christopher P. Cavas 記者による2010-5-14記事「Mattis: Military should rely less on technology」。
  Marine Corps Gen. James Mattisの講演。
 若い指揮官たちよ、ワシが駆け出しの頃に演習で無線が使えなかったことがあってな。システムが全部ぶっこわれたときにも指揮できなくちゃならんぞ。確実性にこだわるのは間違いだぞ。われわれは不確実の中で将来戦を指揮することになるにきまっているのだからな。

 あと、指揮通信装置のメーカーさんに頼む。通信兵に数学修士号が要求されるような機械は、どうか作ってくれるなよ。

 次。
 ミリテクのスタッフライター氏による2010-5-12記事「First Torpedo Launched From C295」。
 フランスのエアバス社がいよいよ対潜哨戒機のマーケットに殴りこみだ。
  C295 MPA の対潜バージョン、 C295 MPA/ASW は、翼下に2箇所のパイロンがあり、対潜魚雷を吊下できる。
  P-3 Orion と Atlantique を世界市場から駆逐してやるぜ。
 ※しかしP-8とは勝負できるのだろうか?

 次。
 同じくミリテクの 2010-5-10記事「US Navy's Dual Band Radar Achieves X- And S-Band Milestone」。
 すでに生産を開始したこの DBR は、 Xバンドと Sバンドを同時に用いる艦載レーダー・システム。
 Zumwalt級駆逐艦 (DDG 1000) と Ford級空母 (CVN 78) に搭載し、洋心でも沿岸でも、敵の対艦ミサイルから奇襲されなくなる。

 X-band AN/SPY-3 Multi-Function Radar と S-band Volume Search Radar (VSR)を組み合せている。
 レイセオン、ロックマート、米海軍が、数十年かけて完成した。
 ※ふつうはSバンドで広域警戒し、怪しい標的をXバンドに引き継がせてトラッキング……と考えられるが、違うのか?

 次。
 サイエンスデイリーの 2010-5-11記事「Engineers Design Power Structures That Help Keep the Lights on」。
 送電鉄塔の1本に異常な応力がかかって破壊されそうになっても、変形するだけで完全には倒れず、それによって通電を維持させ、前後の鉄塔の連鎖倒壊も防ごうという新案。

 この鉄塔は、ヒンジ付き。よって、それを建てるのにクレーンは不要である。異常な負荷がかかって部材の交換が必要になったときの修理も簡単。

 長方形状鉄塔の内部には緊張ワイヤがあり、何かの外力で塔が傾けられてしまった姿勢のままでも持ちこたえることができる。送電鉄塔の連鎖倒壊を防ぐ。

 次。
 Jung Sung-ki 記者による2010-5-11記事「Korea launches contingent for dispatch to Afghanistan」。
  アフガンのParwanに320人の韓国軍を増派する。現地の100人の韓国人建設労務者を護衛するために。期間は2年間。
 部隊には、ヘリ×4、装甲車、a mini-unmanned aerial vehicle、K11エアバースト・ライフルを装備させる。 robot systems〔おそらく、無人歩哨&銃撃マシン〕 も追加考慮中。

 この他、約40人の韓国人警察官も派遣する。
 韓国は2007-12に、技師と医療チームをアフガンから撤収させていた。

 次。
 Novosti の2010-5-13記事「 Russia plans to develop 5th-generation 'stealth' helicopters」。
   戦闘機と交戦できるし、レーダーにも映らず、 500~600 km/hで飛べる第五世代攻撃ヘリを作る、とフカしている。
 ミルとカモフが基礎設計開始。
 コアキシャルの方が安定的なのだが戦場サバイバビリティでは劣る。だから、形がどう決まるかは分からない。

 だが、ロシア政府の財政支援がなければ、このプロジェクトの推進は無理。※てことは最初からあり得もしない御伽噺ということだね。

 宣伝屋いわく、資金とちゃんとした組織があれば5年で完成できる。※わきゃねーだろ。

 現状。ロシア軍は、1970年代に製造されたヘリコプターをまだ使っている。すなわちロシア軍の攻撃ヘリの主力である Mi-24 Hindで、これは第三世代。
 少数の調達が始まった Mi-28 Havocと Ka-50/Ka-52 Hokum は第四世代。

 次。
 星条旗新聞の Seth Robbins 記者による2010-5-15記事「Project aims to connect with troops through tales of ancient warriors」。
  「Theater of War」という演劇企画がドイツを巡業中だ。
 『Ajax』(エイジャックス/アイアース)と『Philoctetes』を75箇所の米軍基地で上演する。いずれもトロイア戦争に取材したギリシャ劇。

 ソフォクレスは劇作家である前に、ギリシャ軍がサモス遠征をした際の指揮官でもあった。つまり彼は〔イラクやアフガンで米軍が体験中の〕長期戦を2000年以上前に体験して、それを作劇に反映させているわけだ。
 これらの作品の鑑賞は、長期戦のさなかの米軍人に裨益するところがあるだろう。評論家はこれを「問題劇」と区分するが、反戦劇ではない。

 ブルックリンの一劇団が、ペンタゴンから資金を得て、既にドイツ国内の18の米軍駐屯地でこの演目を上演してきた。

 戦死したアキレウスの金属製甲冑を自分の所有にできなかったエイジャックス〔アイアース〕は怒り、トロイ贔屓の神によって気を狂わされ、牛や山羊の群れを、自分をはずかしめたギリシャ軍将官たちだと錯覚して殺戮しはじめる。
 アイアスの妻テクメッサの悩みは、多くのヴェテラン米軍人の家族と、共通だ。

 『Philoctetes』は、仲間の将校のために孤島に9年間置き去りにされて発狂した傷痍軍人の話である。

いまだに切り餅が一つも到来せぬという哀しい現実について。

  P.W. Singer氏がポピュラーメカニックで米空軍の贅沢UAV計画に怒り炸裂:「How the U.S. Military Can Win the Robotic Revolution」。

 米軍がリードを今後も保ち続けるためには、民間自動車史における「Pontiac Aztek」のような製品、すなわち、凝りすぎの割に仕事をしてくれぬ最新無人機を造ってしまわないことが肝要なのである。

 最初に製品を市場投入した者が永久に勝者たり得ないのが技術競争の世界だ。「コモドア64」というデスクトップPCを覚えている人はいるか? 世界最初のPCだったのに、1994に同社は倒産している。

 オスマントルコは野戦に大砲を持ち出した最初の帝国だったのに、すぐに「ヨーロッパの病人」と呼ばれるまでに成り下がった。

  2003年の Iraq 作戦開始時点で米軍はわずかな数のロボット兵器しか用意しなかった。武装タイプはゼロ。陸上ロボットもゼロ。
 だが2010の今では海外の米軍の無人航空機だけで 7000 機以上を展開させている。Talon もひきつづきIED捜索に役立っている。パックボットと共に。
 米国は、議会で何の討議にも付されることなくして、パキスタン領内で120回の無人機による攻撃を実施した。

 機関銃は1861に発明されたが、南北戦争時ですら軍部によって使用を慎まれ、何十年も使われることはなかった。※ガトリング砲の世界初の実戦使用は、日本の戊辰戦争だった。少なくとも南北戦争ではない――と思っていたが、やはりそうだったか。

 米海軍が蒸気機関を導入した当初、蒸気動力艦の技術士官は、帆船世代の海軍将校と食堂において同席をさせてもらえなかった。※つまりペリーはそういう目に遭っていたのか。

 プレデターは9-11後の技術ではなく1980'sの技術である。しかし米空軍が本格的に買う気になったのはアフガン作戦開始以降。
 空軍将校で Nellis や Creech AFB に行って無人機を担当しろと命じられた者は、己れのキャリアが終わると恐れた。

 空軍は無人機について 2047年までのロードマップを持つに至った。
 米陸軍は機数では空軍と互角の無人機を飛ばしており、 2035 までのロードマップを持っている。それにはアパッチ・ヘリの無人化(unmanned versions of the Apache helicopter)も含まれて入る。
 ※どうやら本稿の趣意は、この発表された米空軍UAVロードマップに対するシンガーの反発の迸り、懸念表明にあるようだ。空軍を怒らせないように、出だしがかなり慎重だ。

 いったん旧組織に新技術がうけいれられると、こんどは未成熟な技術に過早にとびつこうとする闇雲な幹部や、過去の成功製品にいつまでもしがみつきたがる幹部が、組織を失敗に導く。

 英国は空母の発明国であったが、戦間期に1タイプしか造らなかった。米国はその間に3タイプの空母を造った。そしてWWIIの実戦で分かったことは、攻撃にも自艦防御にも十分な数の航空機を搭載した米国の大型空母は英国型空母よりも役に立つということだった。

 戦車を予言したのは、じつは H.G. Wellsで、それは "land ironclad" というものだった。英国はWWIで戦車をじっさいに造り出した。
 WWIが終わったとき英軍は12,000の戦車を保有していた。この数は現在の米軍の地上戦用ロボットの数に近似する。
 そしてWWIIにおいて英軍はドイツの戦車運用に完全に出し抜かれた。教訓じゃよ。

 将来型無人機のことを、米空軍はそのロードマップのなかで MQ-X と称している。
  MQ-X はステルスであり、高速で、サイズは戦闘機並だという。
 のみならず、U-2の偵察任務、F-16の爆撃任務、輸送機の任務、空中給油の任務まで、MQ-Xに引き受けさせたい、という。同じ1機種で、だ。

 センサーは Gorgon Stare もしくは Argus (Autonomous Real-time Ground Ubiquitous Surveillance)で、 92 の車両や人間の動静を同時に追尾監視できるものにする。
  a retractable cannon を弾倉内に装備させられるようにもする。

 すなわち MQ-X は速力などの性能は今の戦闘機に類似させ、任務は万能トラックのようにすると空軍はいうのだ。

 まちがいなくこいつは、金額にして次の10年間の最大メジャー軍用機契約となるポテンシャルがある。かつて無人機を敬遠していた巨大軍需産業が、こいつを空軍から受注せんものと血眼になるだろう。

 仮に2010にこの契約が成立したとして、最も早くともMQ-Xは2020までは戦場に投入はされない。その間に何が起こるか?
 たぶん最終的に出来てくるものは「 Pontiac Aztek」〔大手メーカーが総力を傾注した大失敗商品のことか〕だろう。

 陸軍の「無人アパッチ」も気に食わない。共通するのは、「今の高性能な有人機のイメージそのまんまで無人機にしてやろう」という、非柔軟な発想。

 万能の高級無人機など作ろうとするな。それは最初から失敗が確約されているのだ。
 むしろ、個々のミッションに特化した多種の安価な無人機をスウォーム運用することを考えよ。蟻の集団を模倣せよ。戦闘する者、運搬する者、皆分業しているだろう。

 1918に戦車に何ができるか分かっている者などだれもいなかった。今、オレ達はその段階にいるのだ。謙虚になろう。

 〔ロックマートやボーイングのような〕巨大企業に丸投げしては絶対にダメだ。この未来技術分野は risk-taking small companies の競作の中からしか切り開かれないだろう。

 次。
 『Global Times』の2010-5-12記事「Overseas media: Chinese naval J-11s spotted in the open」。
 英国週刊誌『ジェーン』によると、シナ空軍のJ-11の複座型 J-11BSHが シナ海軍機として採用されそうだ。※BS=「バイ」「シーター」のことではないようだ。

  J-11 の工場は Shenyang にある。
  Sukhoi's Su-27SK のパクリである。
  J-11B はスホイよりチョイ軽い。シナ人は、それは新素材と国産レーダーを積んでいるおかげだと威張る。

 シナ製のレーダー誘導式空対空ミサイル Luoyang PL-12 を搭載。
 またJ-11B はもうすぐAESA radar を積むとも言っている。それは既に Chengdu J-10B に搭載されている。
 J-11Bのエンジンにも、シナ人設計の Shenyang WS-10A Taihang ターボファン・エンジンを積むという。

 J-11s がシナ空軍の古い Shenyang J-8B/D fightersを更新するのかどうかは不明だ。
 シナ陸軍は JH-7/A strike fighters の5個飛行聯隊を持っている。 J-11s には対艦能力もあるかもしれない。

 次。
 サイエンスデイリーの2010-5-13記事「New Energy-Efficient Insulation for Electrical Wires」。
 サザンプトン大学ですごい絶縁システムを発明。
3年間、発電機内に使う、薄く、熱伝導のよい insulating tapes を考えてきた。
 高性能の絶縁材により、発電機のエネルギー変換効率を0.2%高めることができれば、それは全欧では 1000 MW の原発1基を新設するのと同じことである。

 次。
 ストラテジーページの 2010-5-13記事「Keeping The Pigs Out Of The Panzerfausten」。
 ドイツで、地面をほじくり返して餌あさりをしていた豚たちが、パンツァーファウストを掘り出してしまった。じつはこれ、よくある話だという。
 600万発〔6万発?〕以上の Panzerfausts が1945の敗戦までにドイツで生産され、敗戦と同時に数千発が地中に埋められたからだ。場所は、ドイツ、ロシア、イタリー、フランス。

 戦争中、町の6割を爆撃で破壊された Kaiserslautern では、今もって数年おきに不発弾が掘り出される。
 ロンドンでも都市開発のたびに不発弾に悩まされている。
 米国では、南北戦争中の不発弾が見つかることもある。

 次。
 2010-5-13記事「Robotic Fighter-Bombers Are Massing On The Horizon」。
 ボーイングが最近公表した自主開発の戦闘 UAV の 「 Phantom Ray」。
 ボーイングが空軍のために開発した X-45C に似ている。その計画は数年前にキャンセルされたのだが。

 ボーイングでは、ファントム・レイが、X-45Cの発展型であることを認めている。軍の計画キャンセル後にも、おもしろくてやめられず、自社費用で開発を続けたという次第。
 今年中に初飛行するが、その後どうなるかは、誰にも分からない。

 ファントム・レイの全翼式形状は、X-45 や、海軍用の X-47 と類似。いずれも武装型。
 X-45A combat UAV (UCAV) は2004に誘導爆弾を投下してみせた。

 米海軍は艦上無人戦闘機 X-47B を2年前から2機作って飛ばして試験中。今年中には、空母に着艦させてみる。これは、自動着艦できなければならない。
 X-47Bは、重さ15 ton 、 wingspan は 20 meter(ただし外側5mづつは折り畳める)、兵装は2トンまで。12時間滞空できる。
 初飛行は7年前だった。開発は2001から。

 空軍の X-45 UCAV にも海軍版があり、それは X-46という。
  X-45 は計画が 1999にスタート。ペイロード2トンを抱えての最大離陸重量は8トン。
 2006には作戦運用テスト段階に移った。
 range は 1,100 kilometersである。

 X-47A は2トンを抱えての range は 1,600 kilometers である。

  X-45A は編隊飛行テストを終えた。
  X-45C は8発の SDB (250 pound small diameter bombs)を内臓して飛べる。JDAMsも2トン分、持てる。計画では、自重 19 tons, ペイロード 2.2 ton 、全長 12.6 meters、翼長 15.8 meterであった。

  X-45A は試験専用で、全長 8.7 meters、翼長 11 meters、ペイロード 1.2 tonsだった。

 X-45C は 2,300 kilometers 先の目標を爆撃できることになっていた。
  X-45C の単価は $30 million である。
 米空軍は3年前にX-45 program を中止した。

 しかしボーイングは、米空軍はけっきょく X-45/ Phantom Rayに戻ってくるさと確信している。

 ジェット推進で無尾翼のUAV、「 Phantom Ace」は、昨年後半、アフガンと韓国に進出した。米空軍はこれが RQ-170 であると認めている。高高度偵察機である。
 翼長は 21 meter あるように見える。(グロホは42mだ。)
 これはU-2を代置するのだと観測されている。
 ※てことは日本上空で謎の唸り音が聞こえたら、それはRQ-170かもしれないわけか。

 次。
 2010-5-13記事「The Times They Are a-Changin'」。
 米国政府は $1.5 million を醵出して、 GIFC (Global Internet Freedom Consortium)に新ソフトを開発させる。それはシナ政府がやっている検閲ソフトを無効化するソフトだ。
 ところがその開発陣に Falungong(法輪功)のメンバーが含まれているというので、シナ政府は激怒している。

 シナ王朝は過去幾度も、宗教運動によって転覆されてきた。
 シナ政府は、ボブ・ディランが北京と上海に来るのを拒絶した。※まだ生きてたのかよ!

 シナ軍の軍服と軍靴の75%を納入しているのは、 Jihua Group である。
 台湾軍の大将が、機密費を着服したというのでまた起訴された。

 2010-5-4にシナの海洋調査船が奄美大島の320km北東で海保によって測量を阻止された。日本政府はシナ政府に抗議した。

 2010-4-30に台湾の馬大統領はCNNのインタビューに答えて、台湾は絶対に米軍に対して、台湾防衛のために来援して彼らの生命を危険にさらしてくれなどとは頼まない、と公言した。
 その2日前に台湾軍は、シナ軍の上陸を撃退する演習を実施。

 2010-4-24に新疆の知事、Wang Lequanが馘首された。そのポジションは中央政界へのジャンプ台だったのだが、彼は失脚した。同地はトルコ系イスラム人が多く、ウズベク人は漢人の入植に反対運動を起こして騒ぎになっている。

 次。
 JOHN REED 記者による2010-5-13記事「U.S. House Seapower Panel Approves 2nd F-35 Engine」。
 ゲイツと米政府がF-35用の二番目のエンジン開発を断乎拒絶しようとしているのに、連邦下院の軍事委員会海軍小委員会は、「やれ」という動議を可決。
 ※つまり今のエンジンはそれほど悪いってこった。

 議会は海軍が 124機以上の F/A-18EF Super Hornets と E/A-18G Growlersを調達することも応援する。

ラーメンに餅を入れるのもいいよね……と、すごく想像をしている事実について。

 サイエンスデイリーの 2010-5-12記事「New Project Aims for Fusion Ignition: Ignitor Reactor Could Be World’s First to Reach Major Milestone」。

 ロシアとイタリアがモスクワ郊外に新型の核融合発電装置を建設し、外部からのエネルギー注入なしで核融合が持続するところまでやってみる。

 基本デザインは、MITのBruno Coppi教授の「Ignitor」と呼ばれるもの。
 教授は何十年も「 Alcator」という核融合プロジェクトを領導してきた。
 げんざい、その「 Alcator C-Mod」は、大学研究レベルとしては世界最大で、最も強力な磁界とプラズマ閉じ込め圧を達成している。

 管径1.3mのドーナツ型の Ignitor は Alcator C-Mod の2倍の規模になろう。しかし廉価である。
 フランスにある国際共同の ITER は管径 6.2 meters だがイグナイターは性能でその上を狙う。ITERは高価であり、しかもまだ成功していない。

 プラズマ・ガスの純度が高いのもウリ。
 中心部分はイタリアで組み立て、 Troitsk へ持ち込む。
 そこには「 Triniti」という炉がすでにある。

 宇宙の遠くでX線を出している星。その内部で起きている現象こそが、プラズマ閉じ込め核融合炉のモデルに他ならない。

 次。
 英国BBCの John Sudworth記者による記事「North Korea reports nuclear fusion success」。
 北鮮メディアによると北鮮の科学者は金首領の誕生日に合わせて核融合実験に成功したと言っている。

 ※全般にお笑い草だといった調子の記事です。むしろ哀しいのは下の概況説明のくだり。

 The dream of overcoming the huge technical challenges to make nuclear fusion commercially viable has so far eluded scientists in Europe, America and China,  ※いや~、みごとに日本がスルーされちょります。80年代のトカマク型JT-60なんて、とっくに忘れ去られ、代わりにチャイナが入っとる。

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 サイエンスデイリーの 2010-5-12記事「New Water-Splitting Catalyst: Researchers Expand List of Potential Electrode Materials That Could Be Used to Store Energy」。
 非常に効率的に水を酸素と水素に分解してしまう安価な触媒がMITで発見された。
 コバルト系の合金電極が、酸素生成側電極としては知られていたが、コスト高であった。今回の新発見は、ニッケル硼酸塩が使えるということ。

 このプロジェクトは、 Department of Energy's Advanced Research Projects Agency から資金を獲得した。

 ちなみに水素発生側電極にはプラチナが使われているが、これももっと安いものを見つけるつもり。

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 UNG SUNG-KI 記者による2010-5-12記事「UAE Asks To Buy S. Korean Airburst Rifle」。
 韓国製の K11 airburst rifleを初めて購入する国はUAEだ。まず40梃。
 開発したのは Defense Acquisition Program Administration (DAPA) である。
 韓国は、 T-50 超音速練習機や、 K2 「Black Panther」MBTをすでに輸出中。

 K11は、ひとつの引き金の切り替えによって、standard 5.56mm NATO-compatible ammunition の他に、 a 20mm airburst round もセミオートマチックで発射できる。
 ※径20ミリということは、それが警察用でなく軍隊用で、しかも人体に直撃して爆発もするものであれば、立派なハーグ陸戦条規違反になると思うんだが……? ソ連規格の機関砲の23ミリだって、そこを律儀に気にしてたわけでしょ? まあ西独のラインメタルの20ミリがAFV用に許されていたから、構わないのか。

 スコープには、赤外線暗視装置と、レーザー・レンジファインダーとコンピュータが組み込まれている。
 照準点の頭上3~4mで爆発する。また、ビルの壁も貫徹できる。 and is also capable of penetrating walls of buildings ※てことは人体内爆発もあり得るだろ。これはあきらかに歩兵用の「銃弾」だし、まずいっしょ。まさか韓国とUAEはこの日露戦争前の国際条約に拘束されないと言い張る気か? じゃあダムダム弾も導入するか?

 有効射程は460 ~ 500 meters である。
 1梃の単価は約 16 million won ($14,000). ※ヘッケラーウントコッホ/米国の25ミリ擲弾銃の半値にしてきたわけね。

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 星条旗新聞の訃報。2010-5-14記事「Iwakuni DODDS teacher dies after scuba lesson in Japan」。
 在日米軍人の子供用の「M.C. Perry小学校」の53歳の女の先生が、大島でスクーバ・ダイビングをしていて5-9に死んだ。
 岸に上がるときに気分が悪くなっていた。
Towa Hospital に救急搬送されたが、死亡確認。
 死因は解剖して調べる。

 ニュージャージー生まれでソフトボールチームのコーチもしていた人。
 葬儀は岩国基地内の教会で金曜日。

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 ストラテジーページの2010-5-12記事「Gaze On Medusa And Live」。
 海兵隊の Medusa Weapon System はレーザー測遠ののちにロケットで発射されて自爆する 66mm の flash-bang grenadesである。
 5~7m以内の人間の見当識を失わせることができ、したがって、屋内や洞窟内の敵、それから一般住民を人間の盾に使っているゲリラを、うまく捕殺することができる。
 ただし、まったく無傷では済まず、威力範囲内にいた者のうち15%は怪我する。

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 Josy Joseph 記者による2010-5-12記事「Now, no record of Navy sinking Pakistani submarine in 1971」。
 1971年の印パ戦争の初日である12-3に沈没したパキ潜『 Ghazi』の調査結果は、いったいいつになったら公開されるのだ。

 この潜水艦は Visakhapatnam 沖に  92人の乗員とともに沈んでいる。
 インド海軍は、『Rajput』が爆雷で沈めたと言い張っている。

 パキ側では、この潜水艦は Vizag harbourの周囲に機雷を敷設していた最中で、その機雷が自爆したと言っている。

 潜水調査されているはずなのだがリポートがいくら請求しても非公開なので、インド海軍の歴史編纂委員がガッカリ。プンプン。

今年の正月は鏡餅も買えなかったな……。

 きのうのおじゃる丸は金正男のパロディとしか思えんかった。スタッフの悪ノリ絶好調。対極的なのが、スタッフ入れ替えで内容崩壊してしまった忍たま。

 さて、Bruce Crumley 記者による2010-5-10記事「Did a French Kickback Lead to a Bombing in Pakistan?」。
 2002-5-8にカラチで自動車爆弾が爆発し、11人の仏国籍の潜水艦技術者を含めた14人が死亡した事件について、前の仏首相・バラデューが、2010-5-5の仏議会公聴会での質問に答えた。このほど出版された本(著者は調査報道記者のFabrice Arfi と Fabrice Lhomme)が、テロの背景にはフランスとパキスタンの潜水艦輸出契約があったのだと暴露したため。サルコジなど高官の関与も疑われている。

 1994に仏とパキは Agosta submarines を$1 billion で売るという契約を結んだ。
 そのさい $40 million もが、 Pakistani officials に仲介手間賃としてバラ撒かれた。仏国内法では、このような贈賄は、2000年までは禁止されてはいなかった。
 問題は、その一部が、めぐりめぐって仏国高官のフトコロを温めなかったか、ということ。それは当時から違法だからである。

 爆破犯人はジハード主義者だった、と、公式にはされた。しかし真相はこうだ。大統領に選ばれたばかりのジャック・シラクが、このようなキックバックの進呈を1995に中断せしめた。多額のカネを貰えると約束されていたパキ高官たちがそれに怒り、手下どもを使って、報復の意味で、2002の爆弾テロを起こしたのだ。

 ではシラクは、当時合法のキックバックをなぜ差し止めさせたか。それは、パキ高官からの retro-commissions は、大統領選挙でシラクのライバルとなったバラデュールの選挙資金となる仕組みだったからだ。
 1995はまさに選挙戦の年であった。バラディールはシラクよりも保守派で、人気が出つつあった。

 もともと忠実なシラク派だったサルコジは、バラデュール首相の下で経済大臣となり、ついで1995の大統領選ではバラデュール陣営の選挙参謀となった。つまりシラクを裏切った。
 これにシラクは怒った。シラクが大統領選に勝った直後もその怒りは持続し、将来の敵の資金源を断つべく、対パキのキックバック禁止を指示したのではないか。

 バラデュールとサルコジは、そんなのデタラメな話さと語っている。

 しかし、以前の国防相 Charles Millon は言う。ええ、シラクから、バラデュール派にカネが流れ込むような軍事契約は切れと指図されましたよ、と。
  Millon はシークレットサービスに命じて欧州5カ国の銀行口座を調べさせ、カネの流れを追わんとした。しかし最終受益者はつきとめられなかった。

 シラクの下で chief of staff であり首相も勤めた Dominique de Villepin は、書籍の中で発言。潜水艦キックバックはバラデュールの所へ行ったさ、と。
 同書によると、 Millon はバラデュール派の通信を徹底的に盗聴させたようだ。
  1994 から1995のあいだに、サルコジは Agosta 商売のすべてを知っただろう。

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 ストラテジーページの 2010-5-11記事「UAVs Kill COIN Comeback」。
 3年前に米空軍は、ふたたび、プロペラ機による "light attack" and COIN (counter-insurgency) duties を検討しはじめた。そして最善機種の選定作業をしていた。
 しかしいまや空軍は、自身でそれを整備することは断念した。もう、UAVで済むだろ、ちゅーことだ。
 けれども、米政府が海外援助の一貫としてカネを出し、外国政府にそれを持たせようということになった場合に備え、「この機種がオススメですよ」という結論は出しておく。

 それは OV-10の電子装備強化型だ。仕切りはボーイング。
 コイン機はいろいろあるが、最初からコイン専用として設計されたのはこの飛行機だけだ。だから寿命が長い。

  OV-10 は自重 6.5 ton、双発プロペラ、兵装は2トンまで。
 滞空は3時間。
 翼長は 40 feet (12.2 meters)、機体長は 41.6 feet (12.7 meters).

 最初の実戦投入はなんと1968年のベトナムである。
 米空軍と海兵隊はそのユーザーだった。
 米軍用の最後の機体は海兵隊所属機で、1994に廃用となった。

 輸出された国として、ドイツ、タイ、コロンビア、ベネズエラも。
 最終生産機はインドネシア向けで1976のことだった。

 プレデターはF-16と比べると、1時間の飛行あたりのコストが1/10である。
  OV-10 は Sniper XR という 450 pounds のターゲティング・ポッドを吊るすこともできる。

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 デンジャールームのNoah Shachtman 記者による2010-5-10記事「Aviation Week Grounds Top Critic of Gajillion-Dollar Jet (Updated)」。
 30冊以上の軍用機の本を書いている斯界の名物ライターのビル・スウィートマンが、3月に Aviation Week’s defense blog, Ares 上に「F-35は計画失敗の崖っぷちに立たされているわけではない。もうとっくに落っこちてしまっているよ」と、「失敗作」認定をする意見の書き込みをしてしまった。

 これが炎上しそうになり、エヴィエーション・ウィーク誌では、スウィートマンにJSFに関する意見表明をさせるのを一切やめさせてしまった。〔同じ出版社のもうひとつの雑誌の編集人として、雇用者と被雇用者という関係なのである。〕

 これについてロックマートは、「ウチはAW誌に対しては、何の圧力もかけとらんよ。今後の取材拒否とかのね。〔フフフ……〕」と漏らしている。

 4月後半、 Sweetman はPBSでF-35について語った。その次の週、彼は Ft. Worth, Texasのロックマート工場に招待された。そのとき彼は Facebook  に書いた。
 「諸君、きみたちの今夜の爆撃目標はフォートワースだ。進入経路にも退避経路にも対空砲がいっぱいだ。困難なミッションとなるだろう。」と、批判的な内容の速報的書き込みを予告していたが、その直後、JSFについて書くことを、雇い主から当面禁止されたのである。

 ※空自がF-35を手にする日は、永遠に来ない。――そんな気が、しませんか?

 次。
 David Hambling 記者の記事「In the Petabyte Age of Surveillance, Software Polices」。
 英警察は、捜査に必要とあれば、個人に所有権がある監視カメラの映像を、提出させる権限をもっている

  Abeo Technical Solutions, LLC 社は、大群集の中でおかしな動きをしていた者だけを自動的に選別し、注目を促してくれる、監視カメラ記録ビデオ捜査用の整理ツール・ソフトを開発した。 AWARE system という。

 たとえば、出口ゲートを出てから、変な方向へ歩いていく男だけを選り分けて教えてくれるという。

 次。
 Rajat Pandit 記者による2010-5-11記事「Chinese intrusions become frequent」。
 シナとの間の4,057-km の実効支配国境に沿ってシナ軍の工作が活発だ。
 先週だけでも3件の、シナの自動車化警備隊によるインド国境侵犯があった。
 2010年だと Trig Heights areaだけでも、すでに30件、シナ人の不法越境が報告されている。

  Sikkim州はチベットと 206-km の国境を接して意るが、 2.1 sq km の“finger area”は、シナ軍のレーダーの覆域に入っている。

 73 本の all-weather roads がシナ国境に対して必要だが、まだ12線しか工事が完成しとらん。
 北東国境付近の Sukhoi-30MKI fighters の基地も拡張せねばならん。
 インド軍は山岳師団×2 (35,000 soldiers) などを増設してシナ国境の脅威に備える。

 次。
 「Australia    RQ-7B SHADOW 200 Unmanned Aircraft Systems」というニュース。
 米国はFMSにより オーストラリア軍に2機の RQ-7B SHADOW 200 Unmanned Aircraft Systems (UAS)を売る。地上管制施局×4も付く。
 部品サポートも含めてf $218 millionになる。

餅に囲まれた生活も悪くないだろうなと想像する。

 ストラテジー・ページの2010-5-10記事「Gassing Girls For Defying God」。
 いよいよアフガンが「毒ガス」戦場になるのか?

 最近、カブールの女子高の生徒17人と数人の教師が入院した。
 毒ガスにやられたらしいのだが、まだ物質特定はできていない。
 登校した時点で、すでに異臭があった。
 何人かの生徒は意識を失った。
 この女子高では過去にも同様の事件があった。
 また、北部の女子高でも似た事件が報告されている。
 これまでタリバンは、女子高を銃撃・爆破してきた。1人の女子生徒は顔面に強酸をぶっかけられた。ついにそれに、毒ガスも加えられたようだ。
 タリバンは、イスラムが女子教育を禁じているのだと信じている。他方、イスラムは化学兵器を禁じていないと思っている。
 90年代後半にタリバンがアフガンを支配していたとき、アルカイダを招き入れた。アルカイダは化学戦研究所を設立した。
 現在米軍が、空気と土壌のサンプルを回収して分析中である。

 次。
 2010-5-10記事「China And The Gussied Up Gunships」。
 イランの8日間の海軍演習が終わらんとす。
 外国メディアに、「イラン製の魚雷」なるものが公開されたが、接写が許されなかった。どうもシナ製か古い米国製にペンキ塗っただけ臭かったが、確認はし得ず。
 10機の海軍用武装ヘリも登場。なんと1970年代にシャーが買ったAH-1だ! そのコクピット内は、シナ製部品に交換されていた。10機のうち、数機が、じっさいに飛んでみせた。

 イランでは「lifestyle police/lifestyle cops」(生活警察)が仕事をしている。たとえば、顔の日焼けしている女は、逮捕されちゃう。
 企業は、看板や広告に外国語を使うと、罰金刑に処せられる。

 米国とイスラエルは、シリアとイランがヒズボラに射程250 kilometersの固体燃料BMを渡したと見ている。民間用トラックに搭載され、どこにでも隠しておくことができる。

 米国はイランの工作員がベネズエラで何かしていると疑っている。イラン政府は、イラン人は南米にはいないと言っている。
 米国はまた、数千人の北朝鮮人がイランとシリアで軍事技術を伝授中だと見ている。

 2010-5-9に中東最大の自動車工場(150,000 vehicles a year)がオープン。フランスと韓国が協力。

 トルコに天然ガスを送るパイプラインを破壊しようとしたとして、5人のクルド人が処刑された。トルコはさいきん、イランに同情的だが、それはこの天然ガスの輸入量が増えているおかげ。

 フランス政府は2010-5-7に、去年仏国内で逮捕したイラン人技師をアメリカへ引き渡せという米政府からの要求を、却下した。このイラン人は米国の兵器部品を違法にイランへ輸出した事件の黒幕だった、と米国は言っている。しかし、あきらかに、フランス政府の関心は、イランの牢屋に入れられている1人のフランス人の解放にある。

 2010-4-29に国連は、イランを、もっとも宗教迫害をしている13カ国の1つに指名。ついでにサウジアラビアも指名された。サウジでは公共の場で非イスラム系の宗教活動をすることは一切禁止なのだ。

 2010-4-21にイランの非武装の双発輸送機が米空母から視認できる距離まで近づいた。米軍は手だしをせず。イランはこれを「勝利」と宣伝した。

 次。
 APの SANGWON YOON記者による2010-5-10記事「South Korea confirms RDX found in ship wreckage」。
 RDXの痕跡が、引き揚げた沈没艦の煙突部分と、近くの海底の砂から検出された。
 機雷にも RDX は使われる。
 RDX は TNT や TORPEXと混ぜて使われることが多い。

 1967に北鮮の砲兵が韓国船を沈め、39人が殺されたことがある。
 1999以降、南北朝鮮は3回、海戦をしている。

 次。
 WILLIAM MATTHEWS 記者による2010-5-10記事「Tracking Noises - with Light  Fiber Optics at the Heart of Smart Underground Sensors」。
 地中18インチの深さに埋められる、長さ5マイルの光ファイバー。 Adelos という聴音センサー。モンタナ州の零細ベンチャーが作った。
 これで、遠いところの車両が走っている方向までも分かる。
 国境を越えてくる密輸人の足音も探知できる。
 パイプラインの中をガスや液体が動いても、その音を探知してしまう。

 センサーは、レーザーを応用。もちろん解析にはコンピュータが使われる。もともと、米海軍が開発した技術だ。

 ファイバーはボールペンの芯くらいの太さ。
 ごくわずかなレーザー光が、また発振点へ戻ってくる。これを backscatter という。
 外来の音は、このバックスキャターを変化させる。それをコンピュータで解析する。

 降雨のような自然ノイズは、ソフトウェアによって無視される。
 車両ノイズは、装輪か装軌か2輪車かの違いくらいは聞き分けられる。

 1990年代後半、米海軍は Blue Roseのコード名でこの技術を開発した。
 そしてパッシヴソナーに応用した。※つまり松前や白神にある海底ソナーを更新せんとしたのか。しかしソ連崩壊で、まったくその必要もなくなっちまったわけか。

 しかし米海軍はそれをプロトタイプ以上のものにすることはなかった。そして TerraEchos 社に、その民間バージョンを完成することを許可した。

 次。
 Vago Muradian 記者による2010-5-10の、Gen. Norton Schwartz(U.S. Air Force Chief of Staff)に対するインタビュー。
 シュウォーツは2年前から現職。
 いよいよ人件費問題にとりくまにゃならぬて。

 空軍はまた海軍と一緒に、 Air-Sea Battle を構想中。仮想敵は、高度に防衛された China and Iran だ。
 空軍は、外国軍に対してプレデターの運用法を教授してやるために、同級無人機が15機必要だ。

 もう空軍の人員は増やすことはできない。1人あたりのコストが、かかりすぎているのだ。

 もうすでに 4,000 人も、 ISR 分野〔=無人偵察機運用〕に優秀人材を突っ込んだ。すなわち、他の分野からは人材を抜いてしまったわけだ。
 2011には、中東などで常時在空のUAVは50機となる。2013年には、65機にする。ますます人材はそっちへ割かれる。

 大統領は、米兵の俸給を 1.4 percent 上げてやれと言っている。議会はたいてい、これにプラスしようとする。いままでなら歓迎だった。が、現国家指導部は、態度をあらためた。1.4%で打ち止めだ。

 質問。プレデターが送信してくるビデオ映像1時間分を解析するのに、70 man × hours が必要だそうですね。次世代偵察システムだと、それが 800 hours に増えそうだとか。
 こたえ。リーパーの映像収集能力が12倍にも増えそうなんでね。30倍にもなるかもしれんな。※これはゴルゴンステアやその類似センサーを念頭している発言と思われる。1機のプレデターのセンサーで、同時に多人数のゲリラを追尾撮影する。

 less manpower-intensive がいよいよ〔ゲイツ氏から〕求められているんだよ。〔オレもつらいんだよ。〕

 オレのカウンターパート、つまり海軍作戦部長の Gary Roughead は、Global Hawkの海軍版の BAMS [Broad Area Maritime Surveillance]を導入しますよ。
 それで、グロホとBAMSの基地や支援システムや解析は、空と海とで別々にやっていくのが合理的なのか? ンなこたぁあるわけがない。空軍と海軍は、これから無人機分野でいろいろと合弁して経費を節約します。

 無人機だけじゃない。空軍と海軍は、空中給油機を別に持つ必要がない。海軍は空軍の給油機に頼ればいいんだよ。※JP-5とJP-8の違いは無視するとしてな。

 陸軍のカウンターパートであるGen. George Casey 参謀長とオレがずっと話し合っていることは、末端輸送機の空陸合弁だ。 C-23 と C-27 の話だ。
 州兵の C-130 ではもう実践していることだ。それで経費が節減できるんだ。オレたち空軍は、輸送支援に関して陸軍から信頼をかちとってみせよう。

 F-35の海兵隊向け STOVL version のホバー・テストは一発でうまくいった。ハリアーはそこまで漕ぎ着けるのに5機、失敗したものだ。

 ※もちろん全訳していないが、このインタビュイーは、いろいろと回答する中で、仕事に関係する同僚および御偉いさんの名前をぬかりなくさりげなくまんべんなく挙げている。記事の中で名前を挙げられている者は、悪い気はしないだろうし、一人だけスルーされたりしたら、不快だろう。これがこいつが出世してきた秘密たる「気配り」なのか、と納得。

ケボーとモッチを視ていたら餅が食べたくなった。

 AFPによる2010-5-8記事「2nd Scorpene Submarine KD Tun Razak of Royal Malaysian Navy to Arrive Soon」。
 マレーシア海軍がフランスに発注していた潜水艦が2010-4-30にツーロンを出航した。
 『KD Tun Razak』は Scorpene-type で、すでに同型艦1隻がマレーシアに納入されている。マレーシアは全部で2隻、2002-6に発注していた。訓練もセットである。
 マレーシアの潜水艦基地は、ボルネオ島の Kota Kinabalu である。その前にマレーシアのLumut 港に立ち寄る。 Lumut まではフランスから2か月かかる。

 熱帯公試運転はマレーシアで行なう。
 排水量 1,550 tonnes 、全長 67.5 metres、 乗員は2艦ともに 31名、水中に45日間潜っていられる〔?〕。

 フランスはこのScorpene型潜水艦を海外から10隻受注した。チリが2隻、マレーシアが2隻、インドが6隻。

 次。
 サイエンスデイリーの2010-5-6記事「Sunlight With Cooling Factor」。
  フライブルグの Fraunhofer社の提案。太陽光をエネルギー源にして工場の冷房を行なう試み。チュニジアのワイン工場と、モロッコの乳製品工場で。
 太陽電池をビルのエアコンの電源とする試みはすでに存在するが、こいつは発電させるのではなく、反射板によって太陽熱を集め、水を200度〔単位不明〕に加熱し、グリコールを混ぜた水を、冷たい蓄熱器に集め、ポンプで熱交換器へ送り出すことによって、腐りやすい食品材料を冷却する。

 次。
 ストラテジーベージの2010-5-9記事「Turning Nukes Into House Current」。
 5-3に米政府が今日時点での核弾頭数を公表したのは、初めてであった。過去のデータを公表したことは、前にもあったのだが。

 冷戦終了時に米国は2万発以上もっていた。
 1945年いらい、米国は7万発以上の核弾頭を製造したのだ。
 そのうち 1,054 発だけが爆発させられた(2発を除いてすべてテスト用に)。
 1992条約で、この実験爆発も停止された。

 次。
 JOHN T. BENNETT 記者による2010-5-8記事「Gates Seeks Pentagon Overhaul」。
 カンザス州を移動中の飛行機の中でゲイツ氏は報道陣に対し、2012予算では国防費を $10 billion カットし、それ以降、毎年 $15 billion づつ削減すると語った。
 軍人の人件費が米国の対外協力費と同額だ。これも減らす。
 将校の数も減らす。
 後方の高級司令部や軍機関の将官ばかり多くてダメだ。アフガンの最前線にこそ人と予算が必要なのだ。
 高級司令部や機関を統廃合できるだろ。
 高級将官の仕事をもっと下の将校ができるだろ。
 これまで軍には、 overhead【間接費まで含めた諸経費】を節約しようとするインセンティヴがなかったのだ。

 次。
 ストラテジーページの2010-5-5記事「Second Life」。
 ポルトガルが中古の 18両の Leopard 2A6 tanks を追加で購入する。重さ 55 ton でだいたい American M-1と互角。しかし増加装甲はついてない。熱線視察装置はついている。
 冷戦終了後、ドイツは陸軍を縮小し、90年代から、レオの 2A4s を大売出し。貧乏な諸国がいっぱい買った。

 中古のレオ2を買った国。豪州115両、カナダ 100両、ノルウェー 52両、スウェーデン 160両、シンガポール 96両、デンマーク 52両、フィンランド 124両、ポーランド 128両、ポルトガル 91両、ギリシャ 183両、チリ 100両、トルコ 298両、スペイン 108両。
 ※壮観だね。これならスウェーデンもS戦車を棄てようという気になってしまっただろう。それと、中東産油国が米英製戦車を購入し、欧州大陸国がフランを除いて西独製を買うという縄張り区分のような暗黙の合意があったのだと、今頃気付いたぜ。ドイツは戦車で全欧を統合したのだ(なんとポーランドまで)! しかし豪州に国産戦車を売れなかったイギリス……。次は脱落するかも。

 西ドイツはレオパルト2を 2,125 両、調達した。そのレオ2戦車を新品で買った国。オランダ 445両、スイス370両、スウェーデン120両、スペイン 219両、ギリシャ170両。
 ※スイスも60'sはMBT国産国だったのに、スウェーデンともども、MBT国産路線から脱落することを早々と決意した……ように見えるがそうではない。要するにドイツの戦車技師が敗戦後にこの2国にもぐりこんで就職していたのが、本国の調子がよくなって本国に戻ったというだけなのだろう。WWI後のエリコン20ミリ機銃や、ボフォース高射砲と同じことなのだろう。スイスが1950年代に装輪装甲車で西側の先頭を走ったのは、あきらかにドイツ人技師の暗躍だった。

 最近、トルコは、 171 両の Leopard 1 tanks(重さ43 ton、 105mm gun、最高時速 65 kilometers)を全部アップグレード。同様に、 160 両の米国製の M-60A1 tanksもアップグレードした。
 ※イスラエル、産油国、そしてロシアという存在がなければ、トルコが地域のスーパーパワーですよ。これに対抗するためギリシャが無理をして破産したのか。

 4744両も生産された Leopard I は、今じゃほとんどスクラップかモスボールの状態。 (レオ1の車体を使っている回収車やゲパルトなんかがこれとは別に 1,741 両あり)。
 ほとんどのレオ1オーナーは、44トンの戦車ではどう改造しようが現代戦の役に立たぬと看做して、屑鉄に売ってしまった。※我が七四の立つ瀬無し。

21ミリ以上ならハーグ条約違反とはならないのか。

 JOHN T. BENNETT 記者による2010-5-7記事「Gates: Speed FCS Replacement, Define Future USMC Role」。
   ゲイツはカンザス州FORT LEAVENWORTHに行き、C-40機内で記者団に語る。海兵隊は「将来の役割」を策定しないとね(本音:あいつら要らないだろ)。
 昨年ゲイツに Future Combat Systems program を屠られた陸軍では、それに応え、7年ぶりに新車両を開発せんとす。
 だがゲイツいわく。ペンタゴンは、 mine resistant ambush protected (MRAP) を、計画から全力量産までたった1年で立ち上げてみせたぞ。陸軍の post-FCS program は、スローモー過ぎるんだよ。

 ゲイツは、退役した海兵隊ボスのJames Conwayに対し、『将来、わが海兵隊が敵〔チャイナ〕の守る海岸に殺到するなんて事態は、もう考えられんだろ。敵〔チャイナ〕がどんどん最新兵器やミサイルやらで自軍を強化しているというのに』と思っていることを匂わせた。
 もちろん、ある程度の上陸戦力は必要だがね、とゲイツ。

 ゲイツは海軍とその契約造船所に対しては「もっと安く軍艦を造れや」と発破をかけてきた。
 〈1艦の調達単価を下げぬ限り、彼らの 313-ship fleet 構想は画餅だね〉と宣告。
 ただし、〔安いからといって〕外国の造船所に米海軍の軍艦を発注するようなことはせんよ、と、安心させもした。

 次。
 APのMUNIR AHMED 記者による2010-5-8記事「Pakistan tests 2 missiles, wants nuke recognition」。
  パキスタン軍が8日に2発試射し、成功したと。
 1つは「Shaheen-1」で、650 kilometers飛ぶと主張されている。
 もうひとつは「Ghaznavi」 missile で、290 kilometers飛ぶと主張されている。
 発射した場所は秘密。飛翔距離も秘密。だがこれは核ミサイルになるんだと主張。※相変わらずですね。これでは何の証明にもならない。

 パキはNPT署名を拒否している。この時期にこういう実験をすることによって、NPTが公式に認めている5つの既核武装国にパキも加えてくれよ、という資格主張をしたいのである。そのためのデモンストレーション。

 パキの核実験は1998 で、最初のSSM試射も同年。
 カーンは2004に、技術情報をイラン、北鮮、リビアに漏らしたと告白。いま、軟禁状態。

 次。
 ストラテジーページの2010-5-8記事「The Great UAV Shortage」。
 米軍は全部で 6,500 機のUAVを運用しているが、それがイラクとアフガンにばかり投入されているため、その他の地域で、イスラム過激勢力の動きを見張ることができない、という苦情がペンタゴンに殺到中。

  6,500 機のうちほとんどは 重さ10ポンド未満の小型サイズ。たとえば「 Raven」 だ。滞空時間は1時間に過ぎず、進出距離も短い。こんなのはもう要らぬ。
 需要があるUAVは、すくなくとも 159 kg (350 pound) ある「Shadow-200」か、その上の、1トン以上ある「 Predator」クラス以上なのだ。

 国防総省はUAV戦力を2年以内に 8,000機以上にする。
 アフガンの次には Somalia を濃厚に見張りたい。イラク南部からの撤収分を、アフリカに回したい。
 米本国に大型UAVが足りないので訓練ができないのも問題だ。みんなアフガンに行っちまってるんだ。

 次。
 イスラエル軍公式サイトの2010-5-4記事「Elbit Systems will supply the IDF with additional UAS」。
 イスラエル軍が「Hermes 900 」Unmanned Aircraft Systemsを totaling $50 millionで調達する。3年以上の契約。
 すでに供給している「 Hermes 450」も追加で納入される。

 「 Hermes 900 」のテスト飛行は2009-12に完了していた。
 飛行高度は3万フィート。
 satellite communication channel がビルト・インされているので、見通し距離外の作戦も可能になった。

 イスラエル軍は、 mini-UASとして「 Skylark I-LE」も運用中。
 しかし主力は「 Hermes 450」である。

 次。
 米海軍大学校のJames Kraska 提督による2010-5-6寄稿「 China Set for Naval Hegemony」。
 沈められた韓国の軍艦は 104 crew のうち 58 人がsurvivedしたのみ。
 北鮮の魚雷は弾頭が200kgだったらしい。

 こういうスニーク・アタックについてクラスカは『 Foreign Policy Research Institute』に「How the US Lost the Naval War of 2015」という記事を載せて警告していた。
 そのSF戦記のなかでクラスカは、横須賀の核空母『ジョージ・ワシントン』が 1,500-mile range の DF-21 対艦弾道弾(ASBM)で奇襲攻撃され、シナはとぼける、と書いた。
 それと同じようなことが韓国に対して北鮮から行なわれたのだよ。〔つまり金正日はワシの小説の読者じゃ。〕

 2009-3-7にシナ海軍は、『USNS Impeccable』(ocean surveillance ship)につきまとった。
 シナは複数の船舶にその米艦の艦首直前を横切らせて停止させようとした。
 そこでオバマ大統領は『 USS Chung-Hoon 』を派遣して護衛させた。
 これに対してシナは最新型の海洋調査艦『 Yuzheng 311』を差し向けた。

 2001にシナ軍艦は『USNS Bowditch』をイヤガラセした。翌年には『 USNS Sumner』に対して同じことをした。いずれも東シナ海上である。
 続いて『 USNS Victorious 』もイヤガラセを受けた。

 1953にシナは南シナ海の80%は俺たちのものなのだと主張する海図を刊行。
 1974にシナは  Paracel Islands を Vietnamから奪った。
 1988にシナは、 Johnson Reef のベトナム軍を攻撃し、 six features in the Spratly Islandsを占領。
 1994 にはシナはフィリピンから Mischief Reef を奪った。

 皮肉にも、これらの rocks and reefs of the Spratly and Paracel chainsは「島」ではない。「岩」であり、暗礁である。
 しかもベトナム、フィリピン、台湾、マレーシア、ブルネイの 200-mile economic zones 内にあり、シナ本土からは遠く離れている。
 にもかかわらず、3月のNYT報道によればだ。Chinese officials が Deputy Secretary of State James B. Steinberg に告げた、と。シナはこれらの南シナ海の「領土」への外国からの干渉をもはや容認しない、と。それまでシナは南沙が領土だと公言したことは無かった。一歩踏み出したわけだ。

 皮肉なことに、 Steinberg はクリントン大統領に対してながらく「strategic reassurance」なる概念を吹き込んできた張本人だ。すなわちシナが平和的に勃興するのは周辺地域にとって良いことだと言うたのだ。しかるにシナが南沙を領土だと主張するなら、それはもう平和的じゃないだろう。

 2009にシナはParacel Islands近海で 33 隻のVietnamese 漁船を拿捕し、 433 crew members を逮捕している。

 思い出そう。米国の1798~1800の Quasi-War with Franceも、 北アフリカに遠征した First Barbary War of 1804も、英国との War of 1812戦争(それには Second Barbary Warが含まれる)も、いずれも海洋の自由のために戦ったものだ。

 1996 に クリントンが空母『Nimitz』と『Independence』の carrier battle groups を台湾海峡に差し向けたのがシナ海軍に火を点けた。

 米海軍予算は米国国防予算の26%だが、シナ海軍はシナ国防費の33%を受け取っているぞ。※ソースを知りたいものだ。まさかシナ政府の公式発表?

 シナ海軍には 260隻あり、うち75隻は大型であり、60隻以上の潜水艦もある。※ロクなASWがないけどね。

 米海軍は正規空母× 11 、揚陸艦× 31、戦闘用の水上艦×88 、原潜× 48の勢力である。※それで何の不足が……?
 それが世界に散らばっているのでシナに対して劣勢なのだ。

 シナは静粛なAIP(air-independent propulsion ) diesel electrics エンジンをマスターした。『 Type 041 Yuan-class』潜水艦でだ。
 これだと、最長で1ヶ月間も潜っていられる。
 ロサンゼルス級の攻撃型原潜より静かだという。※安心汁。日本のディーゼル潜水艦もハワイ沖演習でP-3Cのソノブイでバッチリ探知されとるから。

 ウェーク追尾式の魚雷も持っている。※ wake-honing という珍しいミスタイプあり。

 2006-10に空母『キティ・ホーク』に異常接近してみせた潜水艦は、『 Song』classの AIP submarine だった。

 ※シナの脅威をこれでもかと強調しているこの記事の興味深い点は、尖閣および海上ガス油田について一言も無いこと。日本政府の宣伝が、米国の国防系の研究機関に対しても、まったくなされていないことがよく察せられる。防衛省の職員さんよ。……働けよ。

 関連して。
 海大のPeter Dutton 助教授による『WSJ』紙への意見寄稿「At Sea With China」。
 シナ艦隊は「沖ノ鳥島」沖で演習をやったらしい。
 シナは『USNS Impeccable』を South China Sea で April 2009にイヤガラセした。※上の記事だと3月だが。

 シナは、沖ノ鳥島は島ではなく、よって日本の200浬専管水域は認めないと言って海軍演習をした。その一方で、南シナ海に他国の海軍が入ってくることは拒否しようとしている。ダブルスタンダードだ。

 次。
 Howard Chua-Eoan 記者による2010-5-8記事「Times Square Plot: What If the Bomb Had Worked?」
 車両は、 green 1993 Nissan Pathfinder SUV だった。
 もしプロパンのボンベが破裂していたら、 blast wave は speeds of 12,000 to 14,000 ft. per sec. (3,700 to 4,300 m per sec.) になっただろう。 破片は430 m飛び散っただろう。
 自動車爆弾の火球に接すると衣服が熔けてしまうので被害者は裸になる。

 ベトナム復員兵はスカーフ売りの方だった。
 怪しい物事は見過ごさない警戒的なNYの street-level heroes のおかげで警報が早かった。

  30歳の犯人の skill と intentions は別だった。

  自動車にはナンバープレートの他に、 vehicle identification number (VIN)というものがある。 dashboardのそれは剥ぎ取られていたが、他の部品から NYPD は割り出した。そしていつ誰が誰に売ったのかをつきとめた。

 人定が確立するや、税関はそいつを「ノー・フライ・リスト」に加えた。つまり飛行機に乗せちゃいかんぞという触れ。

 犯人はノーフライ・リストがアップデートされる前にドュバイ行き切符を予約していた。
 だがその飛行機の離陸は真夜中に止められ、犯人は逮捕された。
 犯人の私有車であるいすゞには銃が置いてあった。

 犯人は、Waziristan にて爆弾製造の教育を受けていた。パキ領内である。
 犯人は 1979にペシャワール近くで生まれた。
  1998 に学生ビザで渡米。
 コネチカットの Bridgeport 大学でコンピュータを学び、さらにMBAを取得して、金融会社に就職していた。
 妻は米国人。学齢期の子供2人あり。
 1戸建ての絵に画いたような郊外型マイホームを買っていた。
 2009-4に米国市民権取得。

 しかし、近年の不況で、この自宅のローンが払えなくなった。
 2009-6に離職。家は売りに出された。
 そして工場労務者たちが住むひどい街に引っ越した。隣人は誰もこの家族のことに関心も無かった。

 2009の夏、家族はパキスタンに旅行した。
 そこで男は軍事訓練を受けた。
 家族は2010-2に帰米。
 さすがに怪しまれ、空港で、「おまえは半年もパキスタンで何をしていたんだ?」と尋問されている。

 米国で頻発しているミニ・テロの特徴は、〈学習が蓄積されている様子がない〉こと。つまりテロリスト同士のネットワークがなく、先行するテロの教訓の活用はなく、単発的で、いつまでも同じような未熟なレベルにとどまってくれているのが、治安当局としては、ありがたいのである。

 次。
 Rebecca Boyle 記者による2010-5-7記事「"Sea Kites" Could Harness Tidal Energy For Future Power Plants」。
 スウェーデンで開発。水中の凧。潮流を受けて8の字に旋回を続ける。そのさいに小型発電タービンを回す。
 2011から北アイルランドで縮小模型による実験を始める。プロトタイプで、500 kilowatts を発電したい。
 タービンは長さ3フィート。翼長は39-foot、凧糸(ケーブル)は330-foot である。
 発電タービンはギア無し。よってシンプル。8の字旋回によって、潮流速度の10倍の流速を、タービンが受け取れる。
  もともとSaab 社が 2003 に開発に着手したものだった。

機関砲ではなく擲弾銃だった

 ミリタリー・コムの2010-5-6記事「Army to Test ‘Game Changing’ Gun in Combat」。
  defilade【遮蔽】された敵兵をやっつける携行火器が完成間近。
 ※アバディーンに記者どもをご招待したのは、この新兵器の調達予算要求に賛同してもらうためだったのか……。

 メーカーは Heckler & Koch である。
 稜線上、土壁の後ろ、さらには林縁を遮蔽物にしている敵をやっつけることができる。

 いちおうこれは「grenade launcher」に区分されている
 センサーとして lasers 、そして25ミリ砲弾内には a microchipが入っている。

 2009-10に300人のタリバンが Keating 哨所を襲撃し、8名の米兵を戦死させ、22名を負傷させた。

 アフガンでは交戦距離はふつう300m以上である。アフガンは山岳なので、その300mの間にも2~3線の稜線が介在している。
 この距離で敵に致命傷を与えるのはマークスマンにも容易ではない。敵は稜線の後ろに伏せているし、こっちも撃たれ続けている状況なのだ。

 この25ミリ弾の破片威力は、手榴弾とおなじくらいある。※ゲゲっ!
 そのタマが、700mまで肩射ちで届く。※つまり89式重擲弾筒にVT信管つけたよりも高機能なのか!

 ※対人用の小口径の爆発弾頭は、日露戦争前のハーグ条約で禁止されたままだと思うのだが、その点はクリアされているのだろうか? 直撃はしないという建前なのか?

 歩兵のパトロールが、急に後方の迫撃砲班に支援を要請しても、発射までに10分はかかる。アパッチAHなら、来るまでに65分かかる。

 XM-25なら、5秒でカタがつく。まずレーザーで測距し、レティクルを目標にあわせ、引き金を引くだけ。 ※つまりスコープが正しい仰角を教えてくれるわけか。
 タマは、400mまでなら2秒で到達する。

 内臓の弾道計算機は、気圧や温度も自動的に加味してくれる。

 引き金を引いた瞬間、自爆時間のデータが弾頭の中へ入力される。
 この 25mm 弾には、爆発物が2個内臓されていて、それゆえ、旧来の40mm grenade launcher よりも1発の威力でも勝るのである。

 この擲弾銃は、1梃 $25,000 と高い。しかし、アパッチ・ヘリを飛ばして敵歩兵に向けてヘルファイアを発射させるよりは安いだろう。

 まだ改良が必要であり、本格量産は2012からになる。
 米軍全体で 12,500 梃を買いたい。

 XM-25 は4発弾倉コミで重量が 14 pounds である。※そんなの重すぎる、という批判が出ることを見越して、予防宣伝をいろいろとしています。

 次。
 Nathan Hodge 記者が2010-5-7に載っけている記事「 Does the Army Need a Better Battle Rifle?」
  9mmのM9拳銃については、われわれはさんざん不平を聞かされている。
  M4 carbine でも同様だ。

  2006年に、米海軍が実際に戦場で発砲した兵士に聞いた調査。結果、現場では、 M9 自動拳銃と M249 軽機が、最低の評価を得ていることが分かった。
 米陸軍は、 5.56mm M4 carbine の弾倉を新しくしたし、照準器も変えた。他に小改良は無数。

  2007の信頼性テストでは、 M4 よりも「 Heckler & Koch HK416」や「 FN Herstal Mk16 Special Operations Combat Assault Rifle」や「 HK XM8」の方が良好であった。

 アバディーンでは、ストックとスコープマウントを改めた M14 Enhanced Battle Rifle も展示。朝鮮戦争後半で採用したM-14ライフルは、 NATO 7.62 x 51mm 弾を発射する。射程がM4 や M16より長いので、すでにいくつかの部隊に支給されている。軍は、あくまでアフガン限定だと釘を刺しているが。

 ※アバディーンで下したひとつの結論を全軍に押し付けるというメソッドが、小火器に関してはすでに古くなったのかもしれない。小銃と拳銃については、複数オプションのチョイスを兵隊個々人に認めても、米軍の場合、もう補給整備上も問題は無いのではないか。むしろそれで前線の兵隊の気分が非常に高揚するだろうから、モラールに悩んでいるペンタゴンとしては、儲けものではないか? どの銃が本当に優れているのかは、前線で命をマトにしている末端の兵隊たちに判定させればよいのだ。進化論を戦争に適用せよ。

 次。
 ノーボスチの記事「Prior to antipiracy mission, marines practiced hostage rescue」。
 アデン湾の東海域で、 23人のロシア人船員が乗った 86,000 tons タンカー『 Moscow University』が2010-5-5にハイジャックされた。この船は紅海からシナへ向かっていた。
 ロシア太平洋艦隊の陸戦隊を乗せた、巨大 ASW 艦の『 Marshal Shaposhnikov 』はウラジオで訓練をしてから、ソマリア沖に3-29にやってきていた。
 陸戦隊が突入し、ロシア人には損害なし。海賊どもは捕縛された。※別情報によれば、1人射殺したらしい。

 艦隊は、給油艦の『 Pechenga』、航洋型タグボートの『 MB-37』も伴っている。
 シャポシニコフには哨戒用にヘリ×2もある。

 次。
 2010-5-7記事「Son Of SCUD Via Syria」。
   レバノンのヒズボラがシリアから100発以上の『 M600 』弾道弾を貰ったらしい。こいつはシナ製 DF-11A のコピーである。
 長さは 8.86 meter、重さは 3.5 ton 、弾頭は500kgである。
 DF-11Aは射程400kmあるのだが、M600の射程は 250 kilometers である。※これはミサイル技術輸出自粛協定MTCRに抵触しないためのシナ人の言い訳で、ホントは300km以上あるんじゃないの?

 2009年後半にシリアはヒズボラに SCUD missilesを提供したともいう。
  M600 は SCUD より新型のミサイルである。

 ヒズボラは、 Fajr-5 rockets も持っている。これは旧ソ連の重さ1トンの地対地ロケットを真似たもの。
 Fajr-5 は射程が 75 kilometers で弾頭は 91 kg (200 pound) である。
 無誘導なので、狙った場所から1km外れることあり。固体燃料。

 Hezbollah はイラン製の Zalzal rocketsも持っているようだ。
 旧ソ連の FROG の亜流で無誘導。重さ3トン、弾頭は636 kg (1,400 pound) で射程は 200 kilometers 、固体燃料。

 ランチャー車両は南レバノンに隠してある。

 2006年にヒズボラはイスラエルとの戦争で4000発以上のロケットを発射した。そのほとんどは射程20 kilometersで直径 122mm のBM-21 だが、より大きなSSMも、市街地に対して発射された。

 次。
 Graham Warwick記者の2010-5-7記事「Laser Power Beaming Aimed At UAVs」。
   NASA は LaserMotive という会社のエネルギー伝達レーザー技術にカネを出すことにした。レーザーによって地上から空中のUAVのバッテリーを充電させてやることができるようになれば、次の目標は宇宙エレベーターだ。

 18ヵ月以内にUAVで実験したい。

 システムの概念は単純。地上に並べた多数のダイオードが、近赤外線のレーザーを発振する。それをまとめて、指向装置によって飛行中のUAVを追随しながら当てる。そのUAVにはソーラーパネルがついており、下から照射された近赤外線を受光して発電する。

 適用として3つの形態を考える。ひとつは飛行船を使う。これならレーザーがたよりなくても墜落しない。もうひとつは、飛行機がエネルギー切れに近づいたなら自動的にレーザービームの真上に戻ってくるというもの。もうひとつは、常にレーザー発射基地から見通せる位置で旋回を続けるというもの。

 直流1キロワットの電力をUAVに与えるには、2キロワットのビームが必要である。それを励起させるにはレーザー・ダイオードに4キロワットの電力を供給せねばならない。
 ただし超軽量のUAVでよければ、受電が100ワット強でも飛び続けてくれるが。

 出力1キロワット以上のレーザー銃は、目標を外れたときにはすぐにスイッチが切れるようなシステムを、安全上、必要とする。

 遠く離れた地面に設置した無人のセンサーに、上空からレーザーで充電してやるということも考えられる。

 次。
 VIVEK RAGHUVANSHI記者の2010-5-7記事「India To Modernize Road Networks In Border Areas」。
  インドがようやくパキ国境、シナ国境の軍用道路網を整備する気になった。
 インド政府は、ヒマラヤ国境地帯には、あえて道路やトンネルや滑走路を整備しないことによって、敵の侵略が抑止されると考えてきたが、それは間違いだと悟った。※1960年代に気付けよ!

 シナ国境にある30箇所の飛行場には追加投資する。

 次。
 元U-2パイロットのCHOLENE ESPINOZA 女史による2010-5-6NYT寄稿「The Last Days of the Dragon Lady」。ドラゴン・レディはU-2の別名でもある。
 パワーズが撃墜されたのはもう50年も前の話だが、まだU-2は現役だ。おどろくべきことだ。
 しかし Global Hawk drone がU-2をお払い箱にするのは確実な情勢となっている。

 わたしは1990sにU-2を操縦していた。
 高度7万フィートを飛ぶために、極限まで軽量化してある機体だ。
 高高度での操縦はものすごく面倒だ。
 なぜなら空気が薄すぎるので、速度を小さくすると揚力を失ってストールしてしまうし、かといって速度を出しすぎても、その空気の薄さのために、今度は操舵不能に陥って、回復不能な急降下に入ってしまうのだ。※たぶんグロホも同様で、SA-2を避けるなんていう機動はどだい不可能なんだろう。

 着陸も命がけだ。なにしろ重量削減のため、フツーの着陸車輪が備わっていないからだ。

 U-2の着陸はビリヤードと同じだと言われた。どうやって突くかではなく、その前にどうやって体を正しい位置につけさせるか、がすべてなのだ。
 ほんのわずかな操縦上の過不足が、死に直結する。綱渡りだ。

 極端な気圧変化にさらされるため、体表を虫が這う感覚に悩まされ、着陸後に全身がもの凄いみみず脹れに覆われていたというパイロットも。
 これは潜水病の症状で、血中の窒素が気泡化して脳血管を詰まらせたり視神経を損壊して後遺症となることもある。U-2は悪天候〔の乱流や横風?〕に弱いために着陸できない場合があり、〔雲などを避けて再び高度を上げたときに?〕パイロットがこれにやられる。
 ※着ている宇宙服の再与圧が間に合わないのか? あるいは減圧が早すぎることがあるのか?

 リモコン偵察機にはできない、空中でのトラブル対処が、有人偵察機ならば、可能なのだ。
 尾輪は 12-inch である。

 次。
 Lawrence Ulrich 記者の2010-5-6記事「 The Internal Combustion Engine Is Not Dead」。
  フォルクスワーゲンが、ターボチャージャーとスーパーチャージャーの両方とりつけた1.4リッターの小型エンジンを実現。コンピュータ制御によってはじめて可能になった。
 4気筒で 172 馬力。
 燃費は45 miles per gallon くらいになるのではないか。欧州の高速道では。

 また、GMとVWは、ディーゼル・エンジンの仕組みでガソリンを燃焼させる homogeneous charge compression ignition (HCCI) engine を投入する。従前のガソリン・エンジンよりも15%燃費が節約できる。
 吸気には高熱の排気ガスもまぜることにより、圧縮点火しやすくしてやる。
 また、メルセデスは2011後半に、ディーゼルとリチウムイオン電池のハイブリッド車 E 300 BlueTec Hybrid sedan を欧州市場に投入する。
 おそらく燃費は 58 miles per gallon となる。

「竹に短冊……」が2か月後に迫った。

 函館ローカルの奇祭、いや、奇習と謂うべきか、袋を持った小学生以下の子どもたちが7-7に各戸を回り、なぜか蝋燭をねだるのである。戸主はそれに対して素直にローソク1本を渡すことはなく、代わりに大量に用意した菓子類を分配することになっている。菓子をくれる家庭は、玄関周りの見えるところに竹の葉付きの枝を出しておくから、子どもと引率の大人には簡単に目星がつくのである。

 この菓子類だが、しかし、典型的なジャンクが多く、子どもの健康に気遣う家庭では、じつに処理に困ってしまうことがある。町内を一巡してせっかく袋一杯にかきあつめたものを、「やらぬ」というわけにも行かんしね。

 そこで提案したい。〈子どもがまるごと1本齧っても健康にはいささかも問題が無い厳選材料でこしらえた期間限定のキャンドル型クッキー〉を地元菓子工場は生産し、6月末から売ったらどうだい? これなら単価が高くても需要はあるはずだ。
 今から準備を始めれば、きっと間に合うでしょう。

 次。
 Sharon Weinberger記者の2010-5-5記事「Researchers Seek DNA Of Cyber-Attacks」。

 2009-3にどっかの国の阿呆が、米国内の情報関係公務員を偽称し、ウィルス入りの電子メールをペンタゴンの職員に一斉送信した。
 そこにはもっともらしく「 U//FOUO」と書いてあった。これは米国防総省内で「unclassified/for official use only」の略号として通用している文字列であった。そしてタイトルとして「北鮮が日本を核攻撃」( North Korea had carried out nuclear missile attack on Japan)などとあり、思わず開いて見たくなるように工夫してあった。※湾岸戦争のとき「イスラエル 核攻撃/か(以下、遠くからは見えず)」という釣りな大見出しで思わず夕方の駅売り『東スポ』を神保町の地下鉄ホームで買ってしまったことを思い出す。

 DARPAはこうした悪戯メールの差出人を有効に懲罰するための研究に $43-million を助成する。
 具体的にはサイバー・ゲノム【Cyber Genome】を解析・蓄積しておき、わずかな痕跡や特徴から犯人を確実に同定できるようにする。最終的には、犯罪捜査の「指紋」に相当する証拠力としたい。

 次。
 サイエンスデイリーの2010-5-5記事「Tiny Hydrophobic Water Ferns Could Help Ships Economize on Fuel」。
  ボン大学の研究者が「salvinia molesta」というwater fern【サンショウモやデンジソウのような水性シダ】の疎水性の秘密を明かにした。
 この葉っぱは決して濡れるということがない。完璧な撥水性があるのだ。
 ごく薄い空気の膜が覆っているためだ。この撥水力は水中に数週間漬けておいても損なわれない。
 この性質は競泳用の水着などに適用できるのではないかと関心を持たれてきた。
 しかし人工的にこの撥水表面を模造しても、従来は、数時間の流水で、撥水機能が消滅してしまっていた。
 ようやく最近、解き明かされた自然の秘密は、葉の表面にびっしり生えている髭状短繊維毛の先端が、逆に親水性なのだということだった。そのために空気層は、髭繊維毛の根のまわりにしっかりと捕獲された状態であり続けるのだ。

 こいつは、蓮の葉がどうやって「自己清掃」しているのかを20年前に解明して以来の発見だ。
 高速コンテナ船はその推進力の半分以上が船体の水との摩擦抵抗で失われている。
 空気層の技術を応用すれば、その摩擦抵抗は1割減るだろう。

 次。
 ノーヴォスチの2010-5-5ニュース。
 2隻のロシア軍艦(黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦『Moskva』と、北海艦隊の旗艦の核動力ミサイル巡洋艦『 Pyotr Veliky』)が、インド洋上で、対核訓練を実施。200キロトンの原爆弾頭が艦隊から15浬離れたところで炸裂したとの想定。
 基本は、すぐにすべての扉を塞ぎ、気密&水密を極限まで高めること。

 この2艦は、6~7月にウラジオストックでの海軍大演習「Vostok-2010」 に参加する。

 次。
 2010-5-6記事「More Of The UAVs No One Wants」。
  無人ヘリの最新商品。 Fire-X は、 2.7 ton の 「Bell 407」有人ヘリを 改造したもの。開発チームは ファイアスカウトと同一。装備もかなり共用。
 米陸軍はすでに RQ-8B Fire Scout UAV (unmanned aerial vehicle) をキャンセルしている。ファイアスカウトは2トンの無人ヘリで、ベースは民間用軽量有人機の「Schweitzer 330」である。

 米海軍版の方は、採用されている。型番は RQ-8A である。海軍は滑走路を好きにとれないから、フリゲート艦上での回収容易なヘリ型無人機が重宝なのだ。しかし陸上では、燃費が悪いため、ヘリ型無人機は、どうしても固定翼型無人機の滞空時間の長さに負けてしまう。

 Kaman社は、同社の有人の K-MAX ヘリを米海兵隊用に無人機にして売り込んで入る。それが Kaman K-MAX UAV で、重さ 5.4 ton 、巡航速度 148 km/時で6時間滞空である。スリング懸吊荷重は 2.7 tons である。

 10年以上前から存在する無人ヘリ「 A160T」は、自重3トンで、リモコンでも、事前プログラムによってでも、飛行する。ベースは「 Robinson R22 」有人ヘリで、136 kg の荷物を載せて40時間飛べる。

 次。
 2010-5-6記事「Carrier Trials For Predator Cousin」。
   ジェットエンジンの「Predator C」アヴェンジャーは、海軍向けのプレデター兄弟として、陸軍向けの「 MQ-1C Sky Warrior」よりも早く完成する予定だったのだが、完成が計画より3年以上遅れてしまった。2009末時点では Predator C は公式には存在しなかった。

 しかしようやく、当初からの目論みであった「 Sea Avenger」としてのテストが始まる。すなわち、空母搭載の無人偵察攻撃機だ。

  Predator C は全長が 14.2 m、主翼と尾翼はステルス配慮形状。
 エンジンのエアインテイクは背面。
 胴体内弾倉に 1.4 tons of weapons または2時間分の予備燃料を積める。
 予備燃料なしだと滞空20時間。
 推力 4,800 pound のエンジンは赤外線センサーによって探知されにくくしてある。
 メーカーのGeneral Atomicsは、ステルス担当部を社内に設けて取り組んできた。世界最大の屋内 radar cross section testing facilityも建設するという力の入れようだ。

 対地レーダーをとりつける場合は、コンフォーマルに成型して胴体下に貼り付けることになる。

 艦上機なので、主翼は折り畳める。テイルフックもある。車輪も、着艦衝撃に耐える頑丈なものだ。全重は9トン以上。
 単価は $20 millionになるだろう。
 飛行高度は6万フィート。
 大洋は横断できるが、その偵察能力は、グローバルホークの85%くらいだと見積もられている。しかし値段はグロホの半分だ。

 グロホのメーカー Global Atomics では脅威を感じ、このプレデターCに対抗して "Global Hawk Lite" を開発しているところである。

 MQ-4 Global Hawk は、最小限の偵察器材しか搭載しないものでも、 $40 millionもする。
 偵察衛星なみの高性能偵察器材は $60 million 以上する。これを、 $20 million のPredator C にも、また、 $40 million のGlobal Hawkにも搭載できるわけだ。

 次。
 アジアンディフェンスの2010-5-6記事「The Pride Of China Crashes And Burns」。
  この3年間で2機目の墜落公表。シナ空軍の J-10 戦闘機だ。
 たぶんもっと墜落しているに違いないが、隠されているのだろう。
 2010-4-22の墜落で死んだパイロットは、先任の大佐(senior colonel)だった。このため派手な葬儀が行なわれ、なんで死んだのかを説明しないわけにいかなくなってしまったのだ。

 2007年の墜落は、水田に落っこちた。すぐに機体は撤去されたものの、住民が携帯カメラで撮影をしてインターネットにUpしてしまい、これも隠し通せなくなった。
  J-10は既に200機ほども量産されたと見られている。
  J-10 は 1988 に開発開始。イスラエルが放棄した Lavi (an improved F-16) projectを買い取ったのだ。初飛行は 1996だった。

 エンジンはロシア製 AL-31Fのコピーで、 Su-27用とも同じである。これの信頼性が低い。
 電子機器はイスラエル製とする予定だったが、アメリカの横槍で、それは不可能になり、ロシア製を参考にしてシナで国産するしかなくなった。これも不具合の一因だ。

 重さはF-16近似の19 tonsである。空中機動力はF-16に劣る。
 これを自覚したシナ空軍では、 J-10C として爆撃用途に使うようになっている。こちらは複座にしてweapons officerを乗せ、4トンの爆弾を運べる。

 F-16の半値であることを武器に世界のF-16ユーザーにリプレイス用としての売り込みをかけている。
 しかしたくさん出回っている中古F-16の値段は新品のF-10よりも低いため、このセールスは成功していない。

 次。
 元CIAの CHARLES FADDIS がNYTに2010-5-5に寄稿している記事「Al Qaeda’s Nuclear Plant」。
   New Jersey 生まれで、東海岸の原発で保守労務者として5年働いた経験のある高卒のアメリカ人Mobleyがイエメンに引越し、Al Qaedaに加わり、3月にイエメン政府に逮捕された。
 彼は、原発をメルトダウンさせるにはどうしたらよいのかの情報をテロリストに教えたのではないかと心配されている。
 火力発電所と違って原発は、何かあったときにはすぐに shut downするように設計されている。ただしシャットダウン後も数日間は冷却水が循環しないと完全に安全にはならない。ここに危険が存在する。

 冷却水のポンプや取水パイプは、大した防護もされず、屋外に曝し置かれている。自動車爆弾をチーム運用すれば、破壊できる。なにも炉心や制御室に忍び込む必要などはないのだ。
 Sharif Mobleyは低級作業員〔原発ジプシー〕だったが、そのくらいの察しはついたはずだ。警備員の数、その武器、入門の際の手続きなどもね。

 次。
 星条旗新聞の記事「ABERDEEN PROVING GROUND, Md. 」。
 米陸軍がアバーテーィーンに軍事リポーター達を招待して、全部で50種類ものいろんな現用火器を撃ってみせ、あるいはじっさいに撃たせてくれた。
 兵隊がやっていることとの違いは、射撃後の銃の清掃や、空薬莢拾いをしなくてもよいことだ。※さすがに米軍も射場では薬莢は拾っているのか。まあ、25ミリまであるみたいだしね。

  最新のチタニウム製の M-240L 軽機は、この夏から9000梃の量産が始まる 7.62 mm machine gun で、従来品よりも6ポンドも軽い。

 6月から駐アフガン米軍に支給される新戦闘服は、ズボンの股が裂け難いように改善されている。従来、兵隊たちはこの戦闘ズボンの縫い目のことを「空調装置」と呼んできた。それほど破れやすかった。

  M-107 .50-caliber sniper rifle を発射すると、衝撃波、コルダイトの悪臭、そして生暖かい風がキミを包む。映画の“The Hurt Locker”では味わえない。

  .50-caliber machine gun を兵隊は “Ma Deuce”と呼ぶ。
 1930年代から基本的な設計変更がないものだが、銃身交換を高速化する改善がされた。
 ※デンジャールームの記事で捕捉すると、ヘッドスペース調整が無用になったらしい。ヘッドスペースというのは、薬室後端とボルト前端の間のコンマ数ミリの隙間で、これは銃身をねじ込んだあとに、専用セットのゲージを使って正確に調節する必要があった。「無故障」が売りのキャリバー.50だが、この調節をしなければ、ただの単発銃になってしまうのだ。

 以下、デンジャールームの記事で捕捉。
  XM25 の airburst 射撃も展示された。これは 25mm 弾に時限信管を組み込み、発射の直前に、精密に自爆時間を付与することができるハイテク機関砲で、たとえば、家屋の窓枠のちょっと内側で弾頭を爆発させ、室内のどこにいるか分からない敵ゲリラを火制してしまうという離れ技が可能になるのだ。※無蓋塹壕に対する頭上破裂射撃もできるわけだ。すごすぎるね。

 この25ミリ機関砲は $30,000 で、すでに特殊部隊の手には渡っている。

 次。
 Jeff Stein 記者の2010-4-19記事「Fifth Fleet ready for Iran attack, experts say」。
 2005年、海兵隊が「イラン軍」役になって、プロペラ飛行機とモーターボートのスウォームでバーレーン拠点の米第五艦隊を襲った。2時間弱で第五艦隊は行動不能に陥った。
 勝利のコツは、敵対行動を始める前に、それらの攻撃部隊を米艦隊に十分に近接させておいたこと。

 そこで米海軍は、2002から開発していた、5インチ艦砲を「特大ショットガン」に変える弾薬「 MK 182」を、ペルシャ湾に限らず、搭載させている。

 難問は、いつその発砲命令を下すのかということ。

 2008-12-19に『 USS Whidbey Island』がイランの小型ボートに警告射撃を行ない、イラン舟は逃げた。
 ※25ミリのエアバーストが、ペルシャ湾でも活躍しそうな予感。

こんどは海軍のリストラが来ると思われる。

 ゲイツ演説が波紋を起こした。奴は本気である。
 Jim Garamone 記者の2010-5-3記事「Navy, Marines Need Adaptable People, Gates Says」。
 メリーランド州でゲイツが吼えている。
 おまえら海軍と海兵隊の士官どもよ、 vision と insight を持て!
 世界も技術も、変わり続けているんだぞ。
 これが見えている有能な海軍士官よ、上司も説得せよ!

  Marine Corps Lt. Gen. Victor Krulak は偉かったぞ。ヒギンズボート〔日本の大発を真似したもの〕の装備化を推進したし、ベトナム戦争にも適応していた。
 輪形陣【circular formation】を考えたニミッツも偉かったぞ。
 原子炉は大きすぎて潜水艦には積めないという常識を克服した Adm. Hyman Rickover を見習え。
  Navy Lt. Cmdr. Roy Boehm は after World War II に SEALs を創設したじゃないか。

 彼らは、組織の強烈な抵抗に打ち勝って、改革を推し進めたから成功したのだ。
 お前ら、 must have the maximum flexibility to deal with the widest-possible range of scenarios and adversaries だぞ。

 ※他の記事も総合すると、ゲイツ氏はフォード型空母も次世代SSBNも減らす気のようだ。彼はマクナマラ伝説を完全に超えるね。
 このさい、オールドタイプの原子力空母を1~2隻日本が米国から買い(ただし飛行機は買わない)、それをヘリコプター給油専用の「浮かぶ飛行島」として、西表島の船浮湾などに防潜網を張って繋留するのが善いだろう。ゲイツ氏は、渡りにフネととびつく筈だ。

 以下、関連してデンジャールームの要約。
 ゲイツいわく、こんご30年間、 11もの carrier strike groups を維持する必要はない。
 米海軍の1隻の空母にすら対抗できる艦船など世界中どこにもありはしないじゃないか。
  project power across the oceans の必要はあるけど、すでにその能力を享受しすぎなんだよ。
 もっと必要なものがある。たとえば riverine operations の復活。(ベトナム以来となる。)

 次世代空母 Ford-class の箆棒なコスト。もう許せん。$15 ~ $20 billion をシナの対艦弾道弾の危険にさらすことなんてできるか。
 昨年学んだことは、AK-47s と RPGsしか持ってないソマリアの海賊退治にイージス艦なんていらんちゅうこと。

 次。
 2010-5-6記事「Saving Sevastopol」。
 ウクライナは暖房用の燃料をロシアの天然ガスに依存している。これが、ものすごい負担である。
 そこで、あらたなとりきめ。ロシアは黒海艦隊のセウァストーポリ海軍基地を2042年までウクライナから租借し、毎年 $2 billion ウクライナに支払う。
 さいきん、同軍港にて運用可能だった唯一の潜水艦(キロ級、艦齢19年)が爆発事故を起こし、かろうじて自力で帰港した。
 もう1隻の艦齢29年のタンゴ級は、長期修理中で、当分は復帰予定なし。
 冷戦中の黒海艦隊は30隻以上の潜水艦を誇っていたのだが……。

 掃海艇とミサイル搭載警備艇は20隻強あるが、建造は1990年代である。

 昨年ロシア政府は、大洋用の空母の建設などはあとまわしにし、黒海とバルト海の海軍力をなんとかしろと海軍当局に命じた。

 1991にソ連邦がなくなり、ロシアは2017年までセウァストーポリを租借するとりきめをウクライナと結んだが、その延長交渉にウクライナ政府は乗り気ではなかった。
 それでロシア政府は、セウァストーポリより東方にあるロシア領土の黒海沿岸に新軍港を築造しようとした。が、ロシアの国家予算に余裕がないため、工事は中断されている。

 ロシア海軍の、北方艦隊、太平洋艦隊、バルチック艦隊、黒海艦隊の4艦隊のうち、後2者は、事実上の崩壊状態だ。
 黒海艦隊は、地中海でも作戦する。これをなくすわけには、いかないのだ。

 次。
 Leo Shane III 記者の2010-5-5記事「Still playing the name game with Navy and Marine Corps」。
 海兵隊員が戦死すると、お悔やみの手紙が海軍長官の名前で、「海軍省」のレターヘッドがある用箋で遺族に届けられる。
 そこで Camp Lejeune を選挙区に抱えるWalter Jones議員が「 Department of the Navy and Marine Corps」という組織名に変更しようじゃないか、としつこく提案中。
 連邦議会予算局の2009-4の試算。そんな名称変更をすると、そのための出費は、 $500,000 ×数年分、となるだろう、と。
 アリゾナ選出上院議員で海軍OBである John McCain は、200年以上続いている名称の変更には反対。

 次。
 Noah Shachtman 記者の2010-5-5記事「Army Spy Plane May Have Snooped on Bomber」。
  米陸軍は、どうやら、 RC-12s に Guardrail Signals Intelligence (SIGINT) system を搭載して、NYC上空を飛ばし、プリペイド携帯の信号を傍受し、テロ対策に役立てたいらしい。

 RC-12 は  Hawker-Beechcraft King Air B200 を改造した機体。
 初期バージョンは変なアンテナだらけで、一見して特殊用途機だったが、最近はそうは見えなくなった。
 米空軍は2009-12時点で 37 機をアフガン上空で飛ばしている。

 なぜ陸軍も SIGINT planes を要求するのか? それもNYCのテロ対策用に。 NSAでは不足なのか? さっぱり分からん――と記者。

 2007に Northrop Grumman 社は米陸軍から $462 million もらって、無線電話傍受機の改造を請け負った。 Tobyhanna Army Depot はNYCから遠くない。

 次。
 Emily Singer記者の2010-5-4記事「Photosynthetic Fish and Other Oddities」。
  光合成する魚をつくっちまっただよ!
 全地球の光合成の半分に関係している藍色細菌を、ゼブラフィッシュの胚に入れたら、そのまま成長してくれましたわい。
 セブラフィッシュの胚に大腸菌【E. coli】を入れる実験では魚は死んでしまったのだが、藍色細菌は受け入れられた。

 ※わたしは『「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる!』の中で、カツオノエボシというクラゲを遺伝子操作して光合成させるようにするのが善い、と提案をしました。それは荒唐無稽ではないことが、そろそろ分かっていただけますでしょう。

 次。
  Clay Dillow 記者の2010-5-5のまとめ記事「 Omni-Focus Video Camera Can Focus Near and Far at the Same Time」。
  University of Toronto が、多重焦点のビデオ・カメラを完成したと言っている。(なぜかサンプル映像は「達磨」。)
 これはセキュリティ・カメラの不明瞭な映像も十分に高解像度なものにするし、また内視鏡手術のカメラ映像を、肉眼とも変わらぬものに近づけるだろう。

(ポツリと)外道に人権は無いだよ……加納刑事(ウソ)

 タイムズスクウェア爆破未遂事件で報道されているM-88という市販の花火について非常に気になったので調べてみますた。
 Bob Weaver氏が2008にUPしている解説文「What is an "M-80," anyway? And why can't you buy one?」によると、M-88は合法花火なので、NY州でもコネチカットでもどこでも買えるようです。

 他方、米国では、闇市場で、M-80というとんでもない巨大爆竹も手に入るようです。そして今回の犯人は、それを入手しようとしたり、M-88をほぐしたりはしなかったらしくみえる。教育程度が低いやつで確定でしょう。

 米国では薬量50ミリグラム以下の爆竹や花火しか市販できません。 50 milligramsとは「0.05 grams」のこと。これを越えて火薬が充填されていたら、それは今日の米国では違法。形状は、無関係です。
 M-88はこれを遵守している市販品です。ちなみに花火を規制している連邦当局はATFE (Bureau of Alcohol, Tobacco, Firearms and Explosives) といいます。
 業務用の打ち上げ花火や仕掛け花火のことは「1.3G」というらしく、これはATFEの許可を得た人が扱うことができます。

 では薬量が超過していて子供が指や聴力を失う危険があると指摘されるM-80とはどんな爆竹なのか。
  "M-80" は闇市場では別名 "Cherry Bomb" ともいいます。※ラナウェイズか。
 薬量が合法品の50倍もある。なんと3グラム弱の火薬が入っているのです。
 ちなみに「ダイナマイトの1/4に相当する」というデマが、教育熱心なニュージャージー州にはありますが、ダイナマイトの1/4なら爆薬35グラムとなり、筒の外観のサイズはともかく、威力は比較になりません。
  M-80 に入っている火薬は "flash powder"であり高性能爆薬ではありません。

  M-80 の主成分は 過塩素酸カリウム【potassium perchlorate】です。
 花火爆竹の爆燃 deflagrates と、ダイナマイトやTNTの轟爆 detonates の違いもあります。後者は爆圧が超音速で広がりますが、前者は然らず。
 つまり化学的には黒色火薬は爆薬ではないのですが、米国の法律上、ATFE はこれを、爆薬と同格に扱います。

 M-80/チェリーボムは、1966に"Child Protection Act"の成立によって禁止されました。だから、米国内で売るのも所持するのも使用するのも違法なのです。

 リアルのM-80とは米軍用の「擬砲火」なのです。
 円筒の長さは 1.5 inches で、直径は「16分の9」インチ。
 そして円筒の側面に fuse が突き出しています。
 中味は、 45 grains の調合火薬です。1グレインは 64.799 milligrams です。よって、それを45倍すると、 2,916 milligrams となります。ちょうど、 3 grams 未満です。

 リアルのチェリーボムは直径3/4インチ、外側には、おが屑をsodium silicate【珪酸ナトリウム】でまぶしたものが塗ってあって、赤く染めてあります。威力はM-80より弱いのですが、やはり非合法です。
 ドイツ、メキシコ、フィリピンではこのクラスの大きな花火も合法です。

 米国では1976には火薬成分についても定義されました。

 Aerial "reports"【爆音】、〔つまり運動会の開催確認用打ち上げ花火みたいな〕信号火薬には、 129.6 ミリグラム までの火薬を詰めることが許されています。

 花火のブランドとしてM-60, M-70, M-90などがありますが、ほとんどは合法です。
 M-80ではないのにM-80のような名前がついているのは、要するにギミックです。
 ところが合法花火に M-80とかCherry Bombをマンマ命名している商品もあり、たいへんまぎらわしく、困ったことです。
 闇市場で出回っている M-80 は、正規の工場から出荷されたものではありません。

 他のネット情報では以下のことが分かる。
 「シルバーサリュート」はチタン粉によって光を派手にしたもの。音は大したことはない。
 薬量が同じでも、筒の両端末をしっかりシールしてあるほど、大きな音になる。※ユーチューブでM-88強化の動画がヒットする。
 m-98s は薬量は同じで、チタン粉のかわりに flash powder をきつく包んである。

 次。
 Jim Garamone 記者による記事「National Guard Chief Notes Pain of Transformation」。
 州兵には陸軍と空軍とがあるが、その空軍の親玉である Air Force Gen. Craig R. McKinley が Defense Writers Group を集めての朝食会で次のように語った。
 州兵部隊を2000人まとめて90日の準備でアフガンに送り出せるなんて15年前には考えられもしなかった。
 最も古びた装備しか与えられなかった州兵空軍は、2001-9-11以降、最新装備を受領するようになった。
 陸&空の州兵は、5万から6万がイラクとアフガンで戦闘中。州兵の全勢力は、358,000である。
 陸軍の州兵は、「1年の本土、3年の海外前線」勤務というローテーション。これを「1年の本土、5年の海外前線」勤務としたい。
 州兵の充足率は高く、新規募集は停止している。
 海外に出ている州兵は全部で 66,000 いる。
 ※DefenseAlertの2010-5-4の見出しをみると、同将軍は、米本国の北部国境、南部国境の見張りのために、アフガンからUAVをすこし戻してもらいたい、とも発言したようだな。

 次。
 サイエンスデイリーに2010-5-4に載っけられた紹介記事「Cell Phones Could Double as Night Vision Devices」。
 ちょっと特亜っぽい名前のFranky So先生がフロリダ大学にて、陰極管の代わりに発光ダイオードを使う、50円玉サイズのミニ暗視器材を開発。これは携帯電話に組み込み可能だと。
 従来の暗視用ゴーグルは、光電管【photocathode】で、赤外線の光子を電子へ変換する方式だった。これは高価。
 高電圧が必要であり、しかも真空管類似の頑丈なガラスの陰極管が不可欠だったから、かさばりもした。
 So先生は、この真空管を追放し、膜状の有機半導体の多層構造としたのだ。
 光を検知したらLEDが発光。軽量なプラスチックにも適用できる。
 旧来の暗視ゴーグルは重さ1ポンド以上で値段は数百ドル以上。
 しかし携帯電話用の暗視チップは全部で数オンスの軽さにまとめることができ、量産は液晶パネルとおなじくらいたやすい。
 自動車のフロントグラスにも応用できる、と。※すで某欧州メーカーが「夜よく見える赤外線強調フロントグラス」を試製していますね。
 So先生もDARPAから研究費をもらっている。

 次。
 おなじくサイエンスデイリーの2010-5-3記事「Improving UAVs Using Holographic Adaptive Optics」。
   hologramsに必要な calculations を軽いコンピュータで実現。よってこれをUAVに搭載し、超高空から超微細な地上映像を電送できるようになる。偵察革命になる、と。

 次。
 ポピュラーメカニクスのDan Koeppel記者の記事「The 6 Most Popular Border Fence Technologies」。
 アリゾナの不法移民対策など簡単だ。国境に穴のないフェンスを敷設すればよいだけだ。では最近の壁商品はどうなっているか。

 The Landing Mat は古くからあるもので、高さ10フィートの corrugated steel である。
 もともとは、ベトナムでヘリ・パッドを急造するときに使っていた鉄板であった。
 電動ノコギリで穴をあけるのは容易。よってこのタイプはもう使うべきじゃない。テキサス州ではこの壁材は国境には使っていない。

 SBInet はボーイングが開発中のバーチャル・フェンス。
 地中にセンサーが埋められ、点々とカメラ・タワーを建てるもの。
 越境者を発見しだい、警察に通報する。
 しかし、誤作動や低速な通信の問題があり、Tucson南部でテスト中だが、Homeland Security secretary Janet Napolitano も、こんなものに予算は出せないなと疑問表明。

 国境地区の住民がいろいろと監視カメラを私設し、それをぜんぶネットで結べばいいじゃないかという案もある。

 ヒット&普及中の商品は、「Anti-Ram」。
 だいたい $3.8 million per mile と高額なだけある。
 高さはランディングマットより高く、地下部も6フィートまでもあり、トンネルを容易に掘れなくしてある。
 10,000-pound vehicle が 40 mph でも突破できないという。

 次。
 2010-5-4記事「Russia Releases All Its Soldiers From Their Cells」。
 内務班というよりは刑務所の監房に近かったロシア軍の兵舎が改善される。
 週末の2日は、営外で過ごしてもよくなる。
 将校は 150,000 も馘首された。
 連邦解体いらい出生率は下がり続けているので、志願兵に頼らなくてはならない。

 最近の調査では兵役適齢男子の75%は軍隊なぞに行きたくはないと回答。
 最大の理由は、ロシア軍には抜きがたい hazing【新兵いびり】の慣習があるからだ。
 そのため、軍隊内の自殺率が世界一高いのはロシア軍である。純然たる事故死率も含めて、米軍のおよそ2倍と言われている。

 徴兵年限は今では1年間である。

 民間にくらべての低賃金のため、最良の NCOs【下士官】からどんどん軍隊を辞めてしまうことがロシア軍最大の問題である。事実上、プロらしい下士官はロシア軍には存在しない。
 このため将校たちは、志願兵のなかの古参兵(3年兵以上)たちに、営内の仕切りを丸投げするほかないのだ。これが新兵いじめの温床。

 伝統としてロシア軍は、下士官は何も決定せず、ささいな指示もすべて将校に仰いできた。これは変えなければならない。※ノモンハンでの不可解なBTの運動は、このような組織理論を知って、はじめて納得できるだろう。

 再教育された新しい曹長たちは、$1,100 の月給を貰うだろう。これは下級将校よりも高額である。

 次。
 2010-5-4の記事「Smaller Bullet Gets The Longer Shot」。
  2009-12に、英軍所属の狙撃兵 Craig Harrison伍長が、狙撃距離の新記録をつくったことが明かに……。なんと 2,620 meters で2人のタリバンを倒したのだ。
 ※ゴルゴ、負けた……。あの劇画では最大2000mでしたな。それもM-16じゃなくてボルトアクションの7.62ミリ型を借りるという、自己世界ブチコワシな挿話だった。

 使った銃は、重さ6.8kgの L115A3 ライフルで、口径 8.6mm、弾薬は Lapua Magnum round であった。※軽機並に重い特殊銃ですな。

 それ以前の世界記録は、カナダ軍の Rob Furlong伍長で、2002年にアルカイダの銃兵を 2,573 meters で殺していた。ただし、こっちは 12.7mm の狙撃銃を使ったのだ。重さは上記狙撃銃の倍くらいある。

 3年前に英陸軍は、 3,000梃の 7.62mm L96A1 sniper rifles を、 .338 (8.6mm) Lapua Magnum caliber round を使う改良型に交換しはじめていた。

 メーカーは、 Accuracy International で、会社では "Super Magnum" rifle と呼び、ベースは L96A1 "Arctic Warfare" rifle で、それを 8.6mm Lapua Magnum round に対応させたのだ。
  L115A1 はスコープなしで重さ 6.8 kg ある。
 全長は50インチ、そして銃身長は 27 inch で弾倉容量は5発。

 イラクでもアフガンでも狙撃兵は、より長射程の武器を欲しているが、12.7ミリでは重過ぎて困るのだ。
 そこで .338 (8.6mm) Lapua Magnum round ですよ。
 こいつの有効射程は 1,500 meters あり、だいたい 7.62mm standard NATO round の5割増し。

 ハリソンは3発撃ったという。そして3発目は、2人のタリバンが操作していた〔重?〕機関銃に命中したという。

 8.6mm弾は 1990s初めに市販開始された。次第に警察や軍隊の狙撃手の間で評判が高くなった。
 在アフガンのオランダ軍は、いちはやく採用して成績を上げていた。

 これを見て、12.7ミリ狙撃銃のパイオニアである Barrett社も、8.6ミリ口径として重さを 7 kg にまで減じたバージョンを発表している。

 ハリソン伍長の所属は、 Household Cavalry 聯隊で、すでに英国に戻っている。伍長は敵弾で軽傷、また、IEDで片腕を骨折もしていた。
 射撃距離の確認はGPSを使って別人が行ない、そのために時間がかかったのである。そして伍長は先月、じぶんが世界新記録を樹立したことを知らされた。
 ※これからはスコープにもメモリーがついて、レーザー測遠値をタグにつけて映像証拠をUSBに自動記録するようになるでしょうね。戦闘機のガンカメラと同じですよ。ていうか、そういう商品を日本の光学器メーカーが作って売れよ!

 次。
 AFPの2010-5-3ニュース「U.S. Says It Has 5,113 Nukes In Its Arsenal」。
  米国防総省が初めて公表。2009-9-30時点で、核弾頭のストック総数は 5,113 発であった、と。
 この数字の中には、ICBMなどの中に実戦配備されていつでも使える分も含まれている。
 また補修中とか貯蔵中で "inactive"状態の warheads も含まれている。

 ちなみに数量のピークであったのは1967年の 31,255 発。これは1993に明かされた。

 国務長官いわく。こっちがこれだけ公表してるんだから、シナも明らかにしやがれ。お前らは不透明すぎるんだよ。

 次。
 Rebecca Boyle 記者の2010-5-3記事「 Air Force Tests Method for Using Light to Heal Battlefield Injuries」。
  外科治療にもう縫合術は不要になる。光を当てれば血管や神経もくっつくようになるのだ。
   Massachusetts General Hospitalの皮膚科の女医さんが Air Force Office of Scientific Researchの助成を得て発明したよ。

 すでに眼球の傷の治療に用いられているピンク色の染料「Rose Bengal」を皮膚の外傷部位に塗り、緑色の光を照射すると、その染料が光を吸収し、電子を発散する。
 その電子がコラーゲン繊維の化学的結合を促し、コラーゲンが傷の両サイドをつないで塞ぐシールとなる。
 「ナノ縫い目」というわけだ。これは防水ともなるので従来の糸やホチキスによる縫合より安全だし、治癒後の痕跡も小さくなる。健全な組織に穴を通す必要もない。
 染料にはタンパク質や糊成分は含まれておらず、したがって炎症の原因にはならぬ。
 切断された神経や血管も、やがてはこの方法でくっつけることができるようになろう。

 ※医療の世界では皮膚科はバカにされてるんですよね。基本膏薬貼りで簡単だというので。その皮膚科医による、外科医たちへの復讐というわけでしょう。ちょうど、歩兵科の中でなんとなく機転の利かない兵隊の行くところとして下に見られてきた迫撃砲班が、レーザー/GPS誘導弾の採用により、他兵科の仕事をなくしてしまいそうな最近のトレンドと、似ています。

米国市販の爆竹には強力なものがあるだろうがジェリ缶は破れまい。

 まずABCニュースにRICHARD ESPOSITO, MICHAEL S. JAMES and DEAN SCHABNER記者が2010-5-2に載っけている記事「Times Square Car Bomber Got the Wrong Fertilizer」。

 5-1の未遂事件では、プロパンガスだけでなく、 100 pounds of fertilizerも積んでいたことが判明。
 しかしそれは、爆発しない種類の肥料であった。

 オクラホマシティを爆破したTimothy McVeighは ammonium nitrateを使ったが、NYCの未遂犯は、a metal gun locker(寸法は 55 × 32 inch )に一杯の、爆発しない肥料を8袋、入れて置いてあった。

 その中に fertilizer-like substance and an inverted【逆さにした】 pot with a "bird's nest" of wires. ※これがよくわからない。針金が破片になることを期待したのだろうか?

 銃器ロッカーの隣には、3本のプロパン・ガス・タンク。
 プロパンガスのボンベの栓は開かれていなかった。
 車両は green Nissan Pathfinder

 また、 two five-gallon jerry cans of gasoline も。
 Attached to the propane tanks were M88 fireworks, some of which had gone off, but without igniting the gas.
 ※大型爆竹でプロパンのタンクやジェリ缶が破れると思っていたのか?
 Another alarm clock was wired to a can with up to 30 M88 firecrackers resting between the cans of gasoline.

 偽ナンバープレートは、 Connecticut junkyard から得たらしい。
  consumer-grade fireworks that you can buy in Pennsylvania and drive into New York. ※NY州では花火の規制が厳しいのか? 80年代のロックコンサートでシナ製の大型爆竹を投げて炸裂させる馬鹿な客が多く、ときどき前方の客が聴力を失ったりしていたものだ。たとえばレッドツェッペリンのライブでステアウェイトゥヘヴンのラスト直前のシーンとするところで「バン」と一発鳴っている音が入ってしまっていた。その頃日本では爆竹の1発分の薬量が0.1グラムからその半分くらいに行政指導で減らされていたと記憶する。薬量に関してはかなり野放しであった米国でも、その後、規制をしたのかもしれない。

 第一発見者の T-shirt vendorは Vietnam veteranであった。※ヒッピーの稀少な生き残りか?
 2007-6にロンドンで、類似の装置が仕掛けられ、爆発しなかったことがある。
 ※このチグハクさ、すなわち予習の浅さと実行の大胆さは、精神異常者を想像させます。

 関連して。
 Nathan Hodge記者の2010-5-3記事「How Not to Build a Car Bomb (Times Square Edition)」。
 じつは世界初の自動車爆弾は1920にウォール街で炸裂している。馬車にダイナマイトを満載して。36人以上死亡。※これはある証券会社の玄関前だったといいますから、株で大損した男が復讐したんでしょうな。

 米国で肥料を使った爆弾が使用された有名な例としては ammonium nitrate/fuel oil mixture of the sort that was used to level the Alfred P. Murrah Federal Building in Oklahoma City in 1995.

 今回に似ているのは 2007 case in Britain, where an Iraqi born in the United Kingdom attempted a car bomb attack on Glasgow airport.
 やはりガス・ボンベを用いたのだが、小さな爆燃が起きただけであった。

 次。
 Warren Peace記者が星条旗新聞に2010-5-4に載っけている記事「Special Forces look to smoke jumpers for new parachutes」。
 あたらしい MC-6 parachute は、古い MC-1 型より機動性が向上。
 空中で操縦可能で、切手の上にでも正確に降りられる。しかも高山の稀薄な空気でも問題無し。
 これまでは1回降下をするとそのパラシュートを修繕するのに数時間を要した。新型は、1時間とかからない。

 降下速度が小さいので、より重い装備も携行できる。
 また6秒あれば360度回転できるくらい操縦容易。前方への水平移動速度は、10ノットである。
 ただし、ハンドルの効き過ぎる自動車のようなもので、ジャンパーはむしろ機動操作をゆっくり控え目にすることを覚えなくてはならない。

 米陸軍は、この MC-6 と同時の2009に、空中機動ができない T-11 という新型傘も導入。こちらは特殊任務用ではなく普通の空挺作戦用。古い T-10 を更新した。
 すでにイラクで12機のC-17輸送機からこの新型落下傘による一斉降下作戦を実施済み。※それだけ大量になれば空中機動などは空中接触の危険を生むだけなので、無用の機能なのだ。

 特殊作戦では一度に12人くらいしかジャンプしない。その場合は空中操縦が有用である。また、一人あたりの荷物も余計に必要になるのでMC-6が重宝。
 ペンタゴンは 27,000 セットのMC-6 parachutes を調達し、すでに 21,000 セットが2009年早々に兵隊の手に渡っている。
 しかしこちらの新型傘はまだ一度も実戦には投入されていない。

 米軍から旧型落下傘が一掃されるのは2014の予定。

 次。
 2010-5-3の記事「German troops face pitched battles in Afghanistan as insurgency spreads」。
 ドイツ軍が2002に北部アフガン入りしてからすでに39 soldiers が殺されている。アフガンでは、独軍は、英軍の次に大きな分遣隊である。
 そもそもアフガン北部は比較的に安全な地域であるはずだった。ドイツ政府は、もっと危険な地域に行ってくれというNATOの要求を断った。

 だが北部のゲリラは、非パシュトゥーン族への浸透を成功させているらしい。タジクが支配的な北部アフガンでは、パシュトゥーンが最大勢力である。

 NATO軍司令官のマクリスタルは、あらたに5000人の米兵を9月までに在アフガンの独軍の指揮下に入れると言っている。さらに先週には、56機のヘリコプターを追加でそこに与えるとも。マクリスタルはドイツ語でも演説ができる男。

 Kunduz が争点の地区である。Latvia からロシア、カザフ、ウズベクを経由して北アフガンへ補給される物資がそこを通るからだ。

 地方政府も腐敗している。政治ボスが民兵に給与を支払っていない。
 そうなると民兵は勝手に住民から通行税を取り立て始める。
 2001以降、国連はこれら民兵の武装解除のために何百億ドルも投じてきているのだが……。

 タリバンは、まずそのシンパの説教師を、地方地区に送り込む。ついで、司令官たちが武器をもたずに乗り込み、ひそかに反政府ゲリラ機構を組織化。それから政府側要人に対するテロを開始し、要人を殺す様子をビデオで宣伝する。政府要人は腐っているから、支持はタリバンの方に集まる。

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 Rebecca Boyle 記者の2010-5-3記事「 Resurrection Researchers Recreate Woolly Mammoth Protein in Living Cell」。
  4万3000年前のものかもしれないシベリアのマンモスの骨からDNAを取り出し、それを E. coli bacteria cells の中で複製させる。
 この方法により、マンモスの血液ぐらいならば、なんとか再生できる。
 哺乳類の血中のヘモグロビンは、寒いと、酸素を細胞中へ配給する機能が低下する。
 ところがマンモスだけは血液が特殊進化し、極寒の状態でも酸素を配給できていたのだということが、この再生実験によってつきとめられた。

 マンモスはアフリカで誕生したのだが、途中でこの能力を獲得し、極地で生き延びられるように進化したのだ。
 ※逆にその能力が命取りになって絶滅しちまったのかもしれんだろ。

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 APの2010-5-1記事「U.S. Probes China Diplomat Arrest」。
 ヒューストン警察が、おかしなナンバープレートの車を止めようとしたら逃げたので追いかけ、駐車場でそのドライバーを引きずり出し、後ろ手に手錠をかけて留置場へブチ込んだ。
 そしたらそいつはシナ領事館の副総領事で、駐車場は領事館の駐車場であったというのでシナ外務省が怒りの声明。
 ナンバープレートは、 expired【満期失効】もしくは、欠落の状態であったらしい。※警察官は、あきらかにこいつが外交官とわかりつつ、憎たらしいのでちょっと痛めつけてやったという図が彷彿とするニュースで微笑ましい。それと、テロ予防対策として、米国の地方警察の装備するナンバー読み取り照合システムがかなり高性能化していることも想像できます。それにしてもなんで外交官ナンバーをつけておかなかったんだ、このシナ人は? ヒューストン警察をなめるんじゃねえ!

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 Eli Lake記者がワシントンタイムズに書いた記事「Clinton in struggle for Israel's nuke secret」。
 イランとエジプトは本来はライバルだが、中東非核化決議案の国連提出については同盟国だ。この決議案はイスラエルの立場を非常に苦しくする。
 Israelは  one of the three countries in the world that has never signed the NPT. ※ちなみに他の2国はインドとパキスタン。北鮮はかつてはNPT国だったが実験直前に抜けた。イランは北鮮方式を考えている。

 イスラエルでは、新聞が「イスラエルは核武装している」と書くことは、法律違反となる。
 It is illegal in Israel for newspapers to print that the country has nuclear arms.

 1969 に President Nixon は Israeli Prime Minister Golda Meir に対して、米国はイスラエルがNPTにサインすることを求めないと約束した。代わりにメイア首相は、イスラエルが核武装していることは決して公言をしないと約束をした。このニクソンの古証文をオバマはコンファームしているらしい。※ちなみにそもそもイスラエルの核武装を手伝ったのはフランスであって、米国ではなかった。

 エジプトの決議案に向けた作業ペーパー(2010-3)は、NPT国に対して、次のことを求めている。イスラエルの核施設と核開発に関する各国の国家情報をすべて公開せよ、と。到底アメリカは受け入れられぬ。

烏が百年生きる鳥なら、それが今まで知られなかった筈があろうか?

 2010-4-30の記事「Irrational U.S. Fear of China Undermines National Security, Says Former Pentagon Official」。
  クリントン政権時代の deputy defense secretary John Hamre がシナに甘い意見を発表。 1998にHughes Co.がシナに売った衛星が不具合で、それがきっかけでシナにおびただしい衛星情報が渡された事件あり。そのときの当事者である。
 衛星関係の技術流出を嫌って禁輸をしてもシナは技術を向上させるのだから無駄だと。 Hamre said in a speech today at the Center for Strategic and International Studies, where he is currently the CEO.
 欧州の人工衛星は、いまや米国製部品を一つも使っていない。
 1952 には世界のGDPの70%はアメリカだった。もうそんな時代ではない。
  Hamre は訴える。シナの宇宙市場こそ有望であり、アメリカはガンガン技術を売って、提携すべきだと。

 このHamreの意見は、6月に公表されるはずの CSIS の研究 “National Security and the Commercial Space Sector” を反映しているらしい。
 時あたかもオバマ政権は、武器輸出の審査を簡略化して輸出にドライブをかける方針を打ち出している。

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 2010-5-2の記事「The CH-53K Conspiracy」。
 3年前、米海兵隊は古くなってしまった重輸送ヘリ CH-53E の新型モデル開発をスタートさせた。それが CH-53K であり、2011に初飛行の予定であった。ところが、その完成は遅れに遅れている。初飛行は3年以内には無いだろう。
 そして2015までに部隊配備されることもないだろう。
 海兵隊としては、 CH-53K計画のために MV-22 の予算を削られたくはないと考えている。

 しかし海兵隊内にも CH-53Kの支持者がいる。2009に海兵隊は、古くなった CH-53D を MV-22によってではなく、より安価なCH-53Kで更新すると決定した。
  CH-53K は単価が $27 million となる見込みであった。それは MV-22 の単価の三分の一だった。
 しかし完成が遅れると単価はハネ上がる。 CH-53K は 1機につき値段が$5 million 上がるだろう。
  それでも CH-53D を190機の CH-53Kで更新するとした場合は、MV-22の半分のコストで済むだろう。

 海兵隊のCH-46E (200機以上あり) と CH-53 A/D (約 70機) は、当初計画では348機の V-22 Osprey でリプレイスするつもりだった。
 が、 V-22 の量産が遅れているので、CH-53Kの見込みが増えてきた。
  CH-53K はオスプレイよりたくさんの荷物を運べる。 MV-22 はCH-53K の2倍の速さで巡航できる。海兵隊はこの速度を作戦上、重視している。
 ※超大型ジェット輸送機のハラから敵地上空で小型人員輸送ヘリをバラ撒いたらいいんじゃね?

  CH-53E はアフガンの高山でも重い物を運べるので貴重である。じっさい大活躍中なのだが、平均して製造から15年も経ており、飛行時間も累積平均3000時間で、ガタが来つつある。
 CH-53E は1時間飛行させるのに 44 man hours of maintenance を必要とする。それは金銭換算すると costs about $20,000 for each flight hourである。
  CH-53Eは金属疲労するまでに 6,000 時間飛ぶことができる。

  CH-53K は、CH-53Eよりも16%重い 42.3 tonsである。そして2倍の13.5 tonsを運搬できる。任務飛行時間あたりコストは半分である。

  CH-53K は飛行1時間あたりのコストを $10,000 に下げるつもりである。これに対してMV-22は $11,000 である。

 いまのペースだと海兵隊は2012から重輸送ヘリの減勢を迎えてしまう。

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 2010-5-2記事「Japan Builds First Foreign Base Since World War II」。
   日本政府はソマリアの北部国境にあるジブチに$40 millionかけて対海賊作戦の基地を建設する。WWII後、日本軍の海外基地建設はこれが最初となる。
 この海域を通航する全船舶の積荷の1割は日本向けの原料もしくは日本から輸出された商品である。
 基地の完成は10ヶ月後だろう。米軍の基地のすぐ近くに造成する。

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 WILLIAM MATTHEWS 記者による2010-5-3記事「Instant-Replay Intelligence?」
   フロリダの会社Harris が  Full-Motion Video Asset-Management Engine を提案。
 米空軍の UAV だけでも、いまや毎月 1,800 hours of video をあつめてくる。整理し切れない。
 これは 2007の3倍になっている。

 肝腎なのは15秒だけだったりする。それをどう切り出すか。
 そこにタグをつけてあとでリプレイできるようにすればいい。フットボールの生中継の技法から学べばいいのだ。タッチダウンのところにタグをつけておけばすぐにそこへ戻れるわけ。

 UAVビデオの metadata とは、 the date it was shot, altitude, location, time and possibly other data such as camera angles.である。

 たとえば、IEDが爆発した場所の近くにいたタイプのトラックを、全部、過去にさかのぼって捜索することが簡単にできるようになる。

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 2010-5-3の「Ray Mabus  U.S. Secretary of the Navy」へのインタビュー。
 米海軍のLCSの造船所は、どちらも、外国資本が入っていますよね。
 それから、 Northrop Grumman's Ingalls shipyard in Mississippi はイージス艦をつくっているが、ここにたとえばBAEが資本参加して秘密を盗ったらどうするんですか?

 そのような仮定の質問には答えられない。わしがミシシッピ州知事だったとき、その種の仮定の質問に予測で答えるとトラブルを引き起こすだけだということを学んでいるのでね。仮定が現実になったら、そのときは、喜んで答えよう。

 次。
 David A. Fulghum 記者の2010-4-30記事「ACC Looks At Possibilities For Future Weapons」。
 第五世代戦闘機は、「超音速巡航+ステルス」であった。
 2030に登場しそうな第六世代戦闘機は、 electronic attack ができるようになっているだろう。具体的には high-power microwave (HPM) pulses を用いる。

 無人と有人のどっちも追求する。なぜなら、The cost margin between manned and unmanned is now only about a 3-5% delta. だから。

 電波爆弾は、巡航ミサイルでも運ぶ。
 海兵隊はHPM兵器を車載にしてアフガンに持ち込もうとしている。

 一部屋の内部だけを、外部へのコラテラル無しでやっつけるには、手榴弾サイズで、破片ゼロという弾頭が適当だね。
 つまり毀害力を爆心から9フィート未満に収めたい。今ある爆弾は最低でも40フィートまでなぎ倒してしまう。
 爆弾をふつうの 250 lb. より小さくすれば、飛行機の負担も減り、より高速、高空を、より遠くまで飛べることにもなる。

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 APのCristian Salazar and Tom Hays 記者の2010-5-2記事「NYC device similar to Beirut barracks bomb」。
 タイムズスクウェアの爆弾はちょっと素人っぽいシロモノだった。
 自動車の中には、 three propane tanks, fireworks, two filled 5-gallon gasoline containers, and two clocks with batteries, electrical wire and other components が入っていた。
 犯人は自動発火に失敗したらしい。

 A T-shirt vendor and a handbag vendor が最初に警察に通報した。
  dark-colored Pathfinder〔という日産の自動車?〕から白煙が出ていた。
 その hazard lights は on だった。

 花火は、爆竹だったらしい。それは発火していた。
  propane tanks and the gasoline は車外から見える状態で置かれてた。

 警察のロボット・アームがSUVの窓を破壊して爆発物を外へ出した。
 ナンバーは Connecticut 州。license plate on the vehicle did not match up そのナンバープレートはニセモノだった。

 プロパンを使うのはイスラム・テロリストの手口ではないかと疑われている。

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  Mike Stark 記者の2010-5-4記事「Tests of dirigibles to use drones, missiles」。
 これからseveral yearsをかけて、Great Salt Lake北方のSnake Valley in Utah にて、軍用風船のテストをする。
 aerostats、すなわちレーダーを搭載し、操縦可能な、無人繋留気球。これを使って巡航ミサイルなどを早期警戒する。契約メーカーは、Raytheon Co., based in Waltham, Mass.

 昇騰高は1マイル。それで 100 miles 以上を360°みわたせる。1ヶ月間、浮かんでいられる。
 昨年、長さ 242 feet の気球を North Carolina で高度 3,000 feet でテストした。
 テストは 2013までやる。※3年くらいのスパンを「セベラル」というのか。

 軍はヘリウムをつめた飛行船を高度1万フィートで飛ばす計画もある。

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 Matthew Cox 記者の2010-5-2記事「New gear upgrades comms in war zone」。
   Warfighter Information Network-Tactical のテストがもうじき終わる。2013から部隊配備だ。いうならば、戦場のインターネット。

 基本は high-bandwidth, terrestrial radios だが、それが途切れるような地形では、バックアップとして、 lower-bandwidth satellite radios を用いる。
 この切り替えは全自動で行なわれるので、ネットワークから疎外されることはない。
 地上系への復帰も全自動である。そのときは衛星リンクは切られる。

 米陸軍は、すでに2004から、衛星系の低速ネットは実用している。こんどできるのは地上系の高速ネットなのだ。 それでvoice通信もできる。General Dynamics C4 Systems Inc. が担当する。
 2011年後半には部隊に。

 携帯電話は、そのインフラ(鉄塔など)が無い土地では役に立たない。しかしこの軍用システムは、まったく何のインフラもないところで機能する。

 軍はさらにその次のステップとして、航空機がこのインターネット通信環境を利用できるようにする。2016に実用化したい。

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 Erik Heinrich 記者の2010-5-2記事「Back to the Future: $100 Oil May Return Soon」。
 この夏までにはバレルあたりまた $100 になっちまうだろう。
  light crude の過去ピークは $147 であったが。
 発展途上国の需要が増える一方なので。
 米国の消費は省エネブームで抑制傾向だが、シナで著増中。ために世界全体では需給が逼迫。必然的にまた値上がりするのだ。

 ※たいへんな事態です。すぐに『「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる!』を読み直しましょう。対策が書いてあります。

乾パンの味しみわたる皐月哉

 皆様ありがとうございました。困ったときにはお互いネット乞食となって物を貰って生き抜きましょう。こちらは「日本食えない自由業同志互助会」です。

 APの2010-5-1ニュース「Ban on Women on Subs Lifted」。
 議会の反対がなかったので、米海軍が原潜への女子乗組みは正式決定。
 SSBNだけでなく、攻撃型原潜にも乗せる。とりあえず、8クルー内にそれぞれ士官を3名づつ。
 最初の艦は、いま、野郎士官15+野郎兵140名が乗っているものだ。
 全米海軍 330,700名のうち、女子は52,446名である。
 今日、科学と工学の修士の半分は女子なので、この決定は合理的だと海軍当局。

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 defensetechの2010-4-29の記事「The CH-53K is steadily eating away at the V-22 Osprey market」。
 オスプレイを買おうという海外バイヤーが減りつつある。CH-53Kの方が高性能でお買い得になりそうだというので。

 2009年後半、海兵隊は、40年使ってきたCH-53DをCH-53Kにしようと決めた。もともとはMV-22 Osprey でリプレイスするつもりだったのだが。

 ほぼ同時に、イスラエルも、オスプレイの輸入は無しとし、 CH-53Kを選んだ。

 稼働率が 65% しかなく、1時間飛ばすのにメンテナンス費用が $11,000 dollars もかかるオスプレイにとって、 CH-53K が、これからの最大脅威である。

 CH-53Kを搭載したヘリ空母型揚陸艦の方が、MV-22を搭載したヘリ空母型揚陸艦艦よりも、その艦に載っけている海兵隊の部隊に、より多くの補給支援をしてやれるということが、すでに調べられて判っている。
 つまり、海兵隊の強襲揚陸艦には、より少ないMV-22と、より多数のCH-53Kを混載するように、いまから編制を変更した方がよさそうなのだ。

 オスプレイではなくCH-53Kを買おうとしている国の中には、台湾もあるとのこと。

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 defensetechの Greg Grant 記者の2010-4-30記事「Russia Losing Valuable Arms Buyer as Chinese Defense Industry Ramps Up」。
 ハドソン研究所の人によれば、シナの兵器国産率が向上して、ロシアからの輸入が著減しつつあり。
 2001年以降、ロシアはシナに $16 billion の兵器を売った。だが、1年で $2.7 billion(ロシアからの兵器輸出総額の4割に相当)売ったのがピークで、2005年以降は漸減。
 最近ではロシアの兵器輸出総額の1割しかシナは買い付けていない。この数値はもっと減り続けるだろう。※なるほどそれじゃ南米へ売り込みたくなるわな。

 シナの典型的な遣り口。1995に「スホイ27を200機、ノックダウン生産する」という契約をロシアと結ぶ。ところが2004に、その国内組み立て機数が100機に達したところで、「もうウチの要求性能に合わなくなった」と言っていきなり契約をキャンセル。そしてただちに「J-11B」というスホイ27のマルパク国産品を世界へ売り込み始めた。※9年でコピーしたというわけだ。ある意味、偉業。イスラエルと好い勝負。なお別な記事によればロシアは国産UAVはもうあきらめて、完全にイスラエルからの技術購入に切り替えるらしい。

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 アジアンディフェンスの2010-4-29記事「Second Pakistani Agosta 90B SSK to be retrofitted with MESMA AIP System from 2011」。
 フランス製で、給排気を必要としない潜水艦用AIPエンジンMESMA (Module d'Energie Sous-Marine Autonome) が、パキスタンの既存の仏製潜水艦(1760トン)×1隻にも、オーバーホールのついでにリトロフィットされる。

3隻ある Khalid-class の潜水艦のうちまだ2隻はAIPを搭載していなかった。
 The liquid oxygen MESMA system is installed within a hull plug measuring 6.2 m in diameter and 8.6 m long and weighing 160 tons.

 このAIPをつけると、4ノットで潜航するときの航続時間は4倍になる。潜りっぱなしで2週間いられるのだ。

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 2010-5-1の記事「The enemy within: why coalition forces fear attack by Afghan comrades」。
 昼間、米国人やカナダ人の警察官から教育指導を受けて叱られると、アフガン人警察官は恨みに思って、夜間、哨所の中の暗闇からその外人教官に対して発砲する。とにかく狷介な連中だよ。
 2009には5人の英兵が、教育訓練していた1人のアフガン人警察官によって逆に射殺されるという事件も。

 アフガン政府警察の管理職ポストは $50,000 で売買されている。管理職は皆、その地位をカネで得たのだ。ド腐れどもである。

 警察派出所をタリバンが爆破した最近の手口。満載の荷物と2人の子供を乗せたロバに爆弾をしかけてチェックポイントで起爆。あきらかに子供は自爆ミッションだとは知らされてはいなかった。

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 Roxana Tiron 記者による日付不明記事「The U.S. Sniper's More Accurate, Quieter Rifle」。
 レミントン社の槓桿式M24狙撃ライフル銃が22年ぶりにモデル・チェンジ。より静粛となってこの秋、アフガンに新登場。
 米陸軍はこの改善のために $5.6 million の予算をつけていた。

 銃身が新しくなる。現用の7.62mm NATO弾よりも重い「 .300 Winchester Magnum」弾を使用。※口径は変わらないわけだな。とすると原文で重いroundとあるのは、むしろ、大きなカートリッヂ、と書かれるべきか? 詳しい人に訊くべし。

 これによって有効射程が1400ヤードまで延びる。現行より数百ヤード長い。
 しかも、銃身に suppressor が付く。これで発射音と発射炎を抑制。

 スコープの前に、暗視装置を簡単にとりつけられるようなレールマウントもデフォルトで設けられた。これは、かねてから要求されていた。※それじゃ、いままでの夜間狙撃は、バイザーの暗視装置で昼間用のスコープを覗いていたのか???

 スコープそのものも新しくなる。16.5倍から25倍まで、可変にできる。
 レンジファインダーも付加される予定。これで、標的までの距離を計算する必要はなくなる。

 この改造の背景。
 イラクよりもアフガンの方が、交戦距離は大であることが、ようやく理解されてきた。
 イラクでは、市街戦だった。アフガンではそうではない。

 イラクの市街戦でのスナイパーの戦訓は、「1発必中というスローガンは忘れよ」。むしろ「スナップ・ショット」的に早撃ちをする感覚でないと、射撃チャンスがまったくなくなってしまう。

 次。
 JOHN REED 記者の2010-4-30記事「Afghan Surge Strips UAVs from U.S. Forces Elsewhere」。
 米軍はすでに6500機もの無人機を中東へ送り込んだ。
 需要はアフガンで緊急度が高い。需要に供給がおいつかぬ。
 そのため中南米担当の米軍サザンコマンドでは将兵がUAVに習熟できないでいる。米軍パシフィックコマンドではもっと遅れている。

 2001には、米軍はぜんぶでわずか200機のUAVを作戦させ得るのみだった。
 しかし2012には8000機となるだろう。

 以下、余談。
 日本は先進国の中で、零細土建会社の数が最も多い。この数は、ある国の経済が発展すれば、自然に減るものなのだが、日本でのみ、逆だ。特に沖縄県は甚だしい。あんな狭い県に、無数の零細土建企業がひしめきあっているのだ。
 理由は、公共事業である。国の公共事業の予算が、県の政治ボスたちによって、郷土の下請け零細土建会社の従業員を食わせることに使われる。そして政治ボスたちは見返りに、票や闇献金を得ている。

 零細土建会社には、技術力がない。たとえば高層ビルの建設などは請け負えない。10階建てのホテルの柱を1ミリのブレもなく垂直に立てることができるのは、本土の最大手のゼネコン数社だけだ。

 ならば、地元の零細土建会社に下請けが可能なのは、何か? それはたとえば、土砂をトラックに積んだり、トラックから下ろしたりといった、何の精密技術も必要とはしない、原始的な土木作業なのである。
 「波打ち際の大規模埋め立て事業」は、このような初歩的作業でしかフトコロを温かくする道のない会社にとっては、まさしく垂涎の案件である。

 おそらく、沖縄県では、いまだに自民党贔屓の零細土建業者が多いのだろう。したがって、普天間基地の引越し先として、「沖縄県内の波打ち際の埋め立て」を選ぶことは、民主党にとっては、次の選挙での自殺行為にしかならない。敵の自民党の関係者を、キックバックで肥やしてやるだけになるからだ。

 そこで民主党としては、普天間基地の引越し先を県外とするか、やむをえず県内にする場合でも、「埋め立て」以外の方法としたいのだろう。ダンプカーの出番さえなくしてしまえば、国の公共事業予算で沖縄県の自民党支持者を強化するという事態にはならない。

 では民主党は、いかにしたらこの案件を、「党利」に結び付けられるか。
 浮体滑走路や、杭式桟橋滑走路は、本土の大手ゼネコンと鉄鋼メーカーが儲かる話だ。だから、とうぜん民主党幹部は、これらの会社の幹部に、「献金しろよ」という話を、もうつけてあるのだろう。
 普天間の移転話が最初にもちあがったとき、鉄鋼メーカーは、最新ハイテクの浮体式をやるのだと意欲満々だった。しかし自民党は鉄鋼メーカーにそっぽを向き、地元土建業界を肥やす方法を選択し、日本の競争力を低下させた。あのときいらい、鉄鋼メーカーは自民党には恨みがある。このたび、民主党をサポートするのに、この不況下だ、もはやなんのためらいもないはずだ。

 さて、献金が入るのはよいが、沖縄県の大衆票が民主党から逃げるというのでは困る。そこで民主党は先ごろ、普天間問題に関する大衆動員大会を開催し、マスコミに派手に報じさせることで、地元の土建屋とそれに結託した自民党関係者を沈黙させてしまったのだ。うまいやり方だろう。

 沖縄の海兵隊基地移転問題には「戦略」などこれっぽっちも関係はしていない。海兵隊の関心もカネだけ。日本政府の関心もカネだけ。野党自民党の関心もカネだけ。シナも台湾も北鮮も、ヘリコプターの性能も、何の関係もありはしない。パシフィック・コマンドに本格的な攻撃型UAVの訓練すらさせていない理由をちょっとぐらい考えてみたらどうなんだ? 海兵隊の存在がそれほどシナ軍を抑止してくれるというなら、米空軍がよろこんで嘉手納基地内に海兵隊を迎え入れるべきだろう。なぜ米空軍はそうしないのか、またゲイツとオバマは空軍にそれを求めないのか、考えてみるといい。北鮮が原爆実験する前に海兵隊が北鮮をやっつけてくれたか? シナや北鮮が日本をミサイル攻撃したら、米海兵隊は何をしてくれるというんだ? 精強な陸自を擁する日本国に、海兵隊などいらないのだ。この真相を報ずることのできるメディアは、いまのところインターネットだけのようである。

 お知らせがあります。「読書余論」は、6月1日以降の新規/継続申し込み分から、料金が改訂されます。
 この新価格は、既に申し込まれている方に遡及的に適用されることはありませんので、ご安心ください(次の継続時から、新価格となります)。
 このさい新規をお考えの方は、5月31日までに申し込み手続きをされますと、たいへんお得になるでしょう。
 詳しくは、近日、「武道通信」のHPで広報をいたします。宜しくどうぞ。

わたしはネット乞食に開眼した!(現金の投げ込みはお控え下さい)

 いま、乞食があたらしい。
 だが、世界には、食を乞わずとも生きていられる人がいるという。

 Dean Nelson 記者の2010-4-28記事「Man claims to have had no food or drink for 70 years」。
 82歳のインド人が、大昔に捨て子されていらい、モノを食っていないと主張。
 India's Defence Research Development Organisation がこの老人を病室に閉じ込めて調査中。

 彼は厳重な監視の下、6日間、いまのところ飲まず食わず、大小便もナシで生存しているという。そしてドクターいわく、まったく飢渇の症状は看取されていない、と。
 継続して15日間、見張るつもりだ。

 インドのジャイナ教徒とヒンドゥー教徒はよく絶食し、時にそれは8日間におよぶことで知られる。
 そして、ほとんどの人間は、水だけで50日生存することができる。ハンガーストライキの世界記録は、74日間である。※だったら15日じゃなくて80日くらい調べなきゃダメだろ。根負けするのを待ってるんだろうから。

 2003年にこの人物を10日間観察した医師いわく。水を飲まずにいられる理由は、尿の水分をふたたび体内に回収しているからじゃないか、と。

 ※フリーター時代に某オカルト雑誌のゲラを編集部の片隅の机を借りて校正したことがありますが、何年もモノを食わずに生きているだとか、トイレに行ったことがないとかいう謎のシナ人の話が売り込み営業されていてワロタ。こういう〈特殊能力の人物〉って、その関係者の方からメディアに売り込んで来るんですよ。……でも、ひょっとして本当なのか!?

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 サイエンスデイリーの2010-4-30記事「World First Remote Heart Operation Carried out in UK Using Robotic Arm」。
 英国 Leicester の病院でカテーテルを遠隔で操作する、簡単な心臓血管疾患手術を実施。
 まず鼠蹊部から電極付きカテーテルを入れ、不整脈の原因部位を電極で探る。
 次に焼灼用カテーテルを入れて、組織を溶発・融除せしめる。

 従来は、執刀医は、X線で様子を見ながら、患者のすぐ近くで、鉛エプロンを着て操作する必要があり、たいへんだった。
 これからはその必要はない。X線で透視し続けるのは同じなのだが、執刀医はずっと離れた場所でモニターの前に座りながらカテーテルをリモコンすればよいからだ。
 この機械は米国製である。
 これまで、magnetic tip catheter をリモコン操作するシステムはあったが、仕組みが大掛かりすぎた。新製品は、価格破壊につながるもの。

 ※内視鏡による遠隔ロボットハンド手術については、『「自衛隊」無人化計画』をご一読ください。

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 サイエンスデイリーの2010-4-30記事「More Trouble Ahead from Volcanic Ash?」
 アイスランドからの火山灰が旅客機の客室内エアコンを故障させぬかどうか調査中。
 英国内の空港でのタキシング中に灰を吸い、それが詰まって、空中でエアコンを過労させ過熱させれば、機長は与圧システムを停止して緊急着陸しなければならなくなる。
 旅客機のエアコンは中央燃料タンクの下にあるので過熱すれば厄介だ。

 目詰まりの交換メンテナンスはほんらいは18ヵ月に一度でよいのだが、灰の量によっては3ヶ月で交換しなければならぬ。

 低濃度の灰は、エンジンにはほぼ損害は与えないが、エアコン・システムに対しては影響は大なのだ。

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 サイエンスデイリーの2010-4-30記事「Roller Coasters Linked to Common Ear Injury, Study Finds」。
 耳鼻咽喉科医が警告。最近の高速化したジェットコースターは、客の中耳と鼓膜に「気圧性外傷」を与え得る、と。

 乗客は、スタート加速時には前方を向いておれ。耳に直接に風を受けるな。 気圧変化が急なので、「耳抜き」をしている暇がないのだ。

 米国の24歳のある患者は田舎のジェットコースターに乗ってから36時間後に右耳が痛くなった。初期加速中に左席の友人に語りかけたため。4秒で時速120マイルまで加速するマシンであった。
 これが鼓膜に 0.6 PSI (pound per square inch) の風圧を与えた。

 ちなみに0.62PSIで指先の毛細血管には鬱血が生ずる。

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 ミリテクの2010-4-26記事「Boeing F-15K41 Completes First Flight」
  F-15 K41 のテスト飛行が19日から始まった。ボーイング社はまず21機の F-15K Slam Eagles を韓国向けに製造する。これは韓国空軍にて2040まで現役を予定されている。
  F-15E の改良型であるF-15K は2008-10までにボーイングから40機が韓国に輸出されている。

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 ミリテクの2010-4-28記事「Better light armor for fighters a priority」。
 液体装甲【liquid armor】が間もなく登場する!
 デラウェア大が、米軍のためにげんざい開発中の全身プロテクト用ボディアーマーは、素材が液体で、軽くてフレキシブル。
 これにより、いままではプロテクトできなかった身体部位もガードすることができるようになる。
 ※つまり顔面か? これでヘルメットは要らなくなるわけだな? 首から下はスモウ・レスラー、首から上はエレファントマン、手先は球でドラエモン、みたいな兵隊が、未来の戦場を横行するのか!?

 次。
 ストラテジーページの2010-4-30記事「Bombs Carrying Better Software」。
 ステルス戦闘機の機内格納用に直径を極限(径190ミリ×長2m)した、投下爆弾SDB に新しい精密誘導ソフトができたよ、という記事だが……。

 機外に吊るしても可いF-18ならこいつを24発も携行できる。
 この爆弾は1発 $70,000 と高い。そのかわり、空気抵抗が小さく、小翼の浮力を使って滑空させられるから、目標の70~80km先からも投射することが可能。無論、高空からリリースすればの話。

 頭部が硬いので、コンクリートに several feet めりこませてから炸裂させることができる。

 次。
 ストラテジーページの2010-4-30記事「HIMARS Is Shot Down By A Patent」。
 ランチャー車体を製造する契約で、BAEがオシュコシュに入札で負けてしまった。
 ここで大問題発生。
 というのも発射ブラストから乗員を守る Increased Crew Protection (ICP) cab はBAE特許だからだ。
 オシュコシュがこの権利をBAEから買えば、それは馬鹿高くつく。
 The completed HIMARS truck costs about $3 million each.

 HIMARS とは、 米軍では2005から実戦配備しているtruck mounted MLRS rocket launcher system のことである。

 かつてのMLRSは、装軌車両から12連射するという、高額で重い(22トン)システムであった。
 が、全弾をGPS誘導の単弾頭に変更したことで、半分の6連装のランチャーを安価な装輪トラックに乗せ、C-130で空輸してやることのできる、リーズナブルで軽い(12トン)支援砲兵へと変貌した。

 飛翔するロケット弾は全重680ポンド、直径227ミリ、弾頭重量196ポンド、最大射程85km(要求性能は70kmだった)で、それが初弾から目標の10m以内に落下してくれるから、6発もあれば数日間の戦闘の用に足りるのだ。

 米軍はついに、MLRS用の無誘導のロケット弾の調達は打ち切ってしまった。GPS誘導ばんざいだ。

 次。
 Jeremy Hsu 記者による2010-4-30記事「 Video: Dutch Marine's Helmetcam Delivers Thrilling First-Person-Shooter View of Raid on Pirate-Seized Ship」。
  10人のソマリア海賊に乗っ取られたドイツ商船『Taipan』の15人がオランダ軍特殊部隊に解放された。
 商船には、非常時用の立て籠もり室【a safe room】があり、15人はそこに避難して、外部に連絡して救助を請うていた。

◎読書余論 2010-5-25 配信分 の 内容予告です。

▼桶谷秀昭『評論集 近代の奈落』1968

▼防研史料 北川大尉『支那事変教訓』S13-10 歩校

▼防研史料 『高平作戦ノ教訓』S15-3

▼防研史料 『陵川作戦ノ参考』S16-8

▼防研史料 『急造吊橋ノ構造』S16-8

▼吉田一彦『暗号解読戦争』2001-4
 英国のWWIIにおける暗号解読は、1974に“The Ultra Secret”が公刊されてはじめて知られ、関係者も語れるようになった。※これはドイツが核武装しないとハッキリしたからである。

▼中川八洋『日本核武装の選択』2004-10

▼佐藤優・大川周明『日米開戦の真実――大川周明著『英米東亜侵略史』を読み解く――』2006-7

▼グウィン・マクファーレン著、北村二朗tr.『奇跡の薬 ペニシリンとフレミング神話』1990、原1984
 スコットランド人は、そこらの空き地の泥炭を夏に掘って乾燥させておくだけで、ひと冬分の暖房と、1年分の調理用燃料を無料で得られた。
 20世紀初年のロンドン・スコットランド聯隊の平均身長は167センチ。※ちなみに近藤勇は161センチ、土方歳三は167センチとも。

▼内田勝敏『EC経済をみる眼』

▼内田勝敏『貿易政策論』

▼『概説イギリス経済史』

▼ヴォルテール『哲学書簡』

▼日本労働協会ed.『イギリス日系企業の労働事情』

▼ドクトル・ルウィル『十九世紀のアジアに於ける英露の角逐』S19

▼ビル・エモット著、伏見威蕃tr.『アジア三国志』2008

▼石川元助『毒矢の文化』1963

▼森武夫『伊太利の戦時経済』S10-11

▼沢田三喜『混血児の母 エリザベス・サンダース・ホーム』S28

▼大口喜六『戦時下の経済問題』S18-7
 政府公債は9割が日銀でひきうけている。札をただ刷っているありさま。

▼井関孝雄『金融の常識』S6-3

▼小林新『金融経済大綱』S9-1
 国民の総貯金額を上回らない公債発行は、インフレは呼ばないが、そんなケチな発行では追っつかない。
 ケインズは「公債は国民所得に対する間接税だ」とす。

▼青森工業港期成同盟会『工業地としての青森市』S10-12

▼ニール・D・ヒックス著、濱口幸一tr.『ハリウッド脚本術』2001
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 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)

 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。

 大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
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