TOP PAGE


« 2010年09月 | メイン | 2010年11月 »

2010-10-25配信予定の「読書余論」の内容予告

▼佐藤鋼次郎『日露戦争秘史 旅順を落すまで』大13-5
 砲工科から陸大に進むと、専門知識に於いて歩兵科と大差がなくなってしまう。つまり特科出身の参謀が、特科の新時代の技術知識をまるで欠くようになってしまう。
 統帥権を独立させ、参本がすべてを牛耳るしくみは田村怡與造がつくりあげた。田村が大佐時代、陸軍のことは彼一人が決定していた。田村が生きていたら、寺内はとても総理にはなれなかったはず。

▼『落合博満の超野球学(1)』2003-6
 都築有さんのオススメ本だが、たしかに面白い。

▼『落合博満の超野球学(2)』2004-4

▼井上司朗『証言・戦時文壇史』1984-6
 東大を卒業した芥川龍之介が横須賀の海軍機関学校の嘱託教官になったとき、菅虎雄が下宿を世話した。

▼W・ゲルダート『イギリス法原理・第8版』
 もし英法体系からコモンローを除けば、残された制定法は、脈絡のない「法準則」のみ。

▼Arthur.H.Crow著、岡田・武田共訳『クロウ日本内陸紀行』S59-7、原1883
 米海軍の1870-1-24のフリゲート艦 Oneida号沈没事故など。

▼ホフスタッター&デネットed.、坂本百大・他tr.『新装版 マインズ・アイ(上)』1992、原1981
 ※下巻はとりあげません。

▼東江平之・他ed.『大田昌秀教授退官記念論文集 沖縄を考える』1990
 浮原島訓練場その他のこと。

▼丸山静雄『中野学校』S23-4
 柔道は教えなかった。理由は、殺せないから。※その程度の理解だったとはね……。

▼諸岡青人&里深文彦『民具の文化史』1996
 アイヌの原始的な仕掛け弓について。

▼『倫理学 第7冊』S16-7所収、尾高朝雄「国家哲学」

▼『岩波講座 世界思潮1』1929所収、矢崎美盛「啓蒙思潮」
 17~18世紀に、英→仏→独とひろまった合理主義精神。

▼南原茂『国家と宗教』S17-11、S21-1repr.
 カントは『エミール』から影響をうけた。

▼中村光夫『近代への疑惑』S22-7
 S17に『文學界』が有名な「近代の超克」という座談会をやったときに、提出論文も併載した。

▼Barry Plyner『デザインは犯罪を防ぐ』1991訳刊、原1983
 一軒家はいかにヤバいか。

▼近藤康雄、梶井功『日本漁村の過剰人口』1956
 戦後、東京湾口に防潜網があった。

▼木村正一『土幕民の生活・衛生』S17-8
 朝鮮人の不動産所有概念。

▼松山義雄『山村動物誌』S18-7
 日本にオオカミがいた頃はどんなであったか。

▼教学局ed.『教学叢書 第10輯』S16-4
 シナの路上喧嘩に仲裁人なし。

▼アナンダ・クーマラスワミ著、蘇武&岩崎tr.『印度美術史』大5-9
 仏教伝播史。

▼石川順『中國苗族考』大12-1
 ガリ版刷りの貴重本なり。

▼スミス&クリスチャン著、鈴木他tr.『パンと塩――ロシア食生活の社会経済史』1999、原1984
 ロシアでは開墾はどのようにしていたのか。江戸幕府が最も学ぶべきだったこと。

▼防研戦史部『戦史研究年報 第5号』H14-3-31
 ベンジャミン・S・ランベス論文を所収。※こんなの初めからインターネットで発表すべきだよね。税金で運営されてるんだから。

▼竹村文祥『戦争と医学』S16-6
 内外の戦争での病死データがてんこもり。

▼松野博『満洲国開拓と北海道農業』S16
 目覚めよ、有畜農業が日本を救う。寒冷地でコメを作ろうとするから農民は不幸になる。

▼吉岡金市『日本農業の機械化』S14-4
 日本耕耘機史の第一人者、吉岡による戦前トラクター本シリーズの第一弾がこれ。

▼吉岡金市『農業機械化の基本問題』S16-1
 GHQが出るまでもなく、西国の小作農たちはトラクターによって解放されつつあったことが分かる。

▼吉岡金市『農業機械化圖説』S18-3
 おそらくこれが戦中最後の吉岡のトラクター論議。

▼尾高豊作『都市と農村』S17-10
 桜井武雄の「農村の機械化」を所収。

▼菅原亀五郎『理想郷の建設者と百姓太閤』S5-8、兵用図書(株)pub.

▼玉城 哲『水紀行――むらを訪ねて』S56
 水流の変化する川で水車を維持するのはどうしたか。

▼ブラハト&ブルクハルト著、日本写真測量学会tr.『写真測量の歴史』S63
 人間は凧に乗って何千mまで上昇可能か。

▼佐久間律堂・著『戊辰白河口戦争記』S16-9
 WWII中の体験記よりも深く考えさせるところのある証言集。

▼『野戦重砲兵第十二連隊史』H6
 38式15榴でM4シャーマンと戦闘して勝てるという話。

▼『わかりやすい真菌(かび)検査法と汚染防止対策』1988

▼J・W・ディーコン『現代真菌学入門』tr.S57
 発癌生物兵器の可能性。

▼『微生物の生態 9』1981
 アフラトキシンの恐怖。

▼マンゴールド&ゴールドバーグ著、上野元美tr.『細菌戦争の世紀』2000、原1999“Plague Wars”
 潜伏期ある細菌を空港の人ごみで撒くとどうなるか。

▼宮治誠『カビと病気』1986
 ジェット燃料にもカビが生える。
 ◆  ◆  ◆
 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)

 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。

 大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
 また、ミリタリーしか読んで来なかった人には、他分野の情報が、何ほどか有益かもしれません。

 「読書余論」は、毎月25日に「武道通信」から最新号が配信されます。1号分の購読料は500円です。
 バックナンバーも1号分が500円で、1号分のみでも講読ができます。
 過去のコンテンツは、配信元の「武道通信」のウェブサイト
http://www.budotusin.net
 の「読書余論」で、タイトルが確認できます。

 ウェブサイトでわからない詳細なお問い合わせは、(有)杉山穎男事務所
sugiyama@budotusin.net
 へどうぞ。

※兵頭先生より何故か書き込みができないため、管理人が書き込みしております。
↓で兵頭先生の軍事ニュース紹介が読めますよ。
Podcast28_Military_News_Blog
http://podcast28.blogzine.jp/milnewsblog/