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◎「読書余論」 2012年4月25日配信号 の 内容予告


▼早田保実『科学の勝利』S21-3

▼『教学叢書 第一輯』S14-7所収・坂口楯男「現代の科学戦」

▼ヨハン・ホイジンガ著、高橋英夫tr.『ホモ・ルーデンス』S48

▼ワイリー・サイファー著、河村錠一tr.『現代文学と美術における自我の喪失』1971、原1962

▼沢八郎tr.『太田道灌 別巻ノ三』H4-10所収「兵法或問」

▼カール・マルクス著、飯田貫一tr.『資本制生産に先行する諸形態』S24-8岩波書店

▼保坂正康『憂国の論理――三島由紀夫と楯の会事件』S55-11

▼中村元『架空索道運搬法』原M41-7、大1-9repr.

▼真島卯太郎『架空索道』S30-11

▼二宮勝太郎『架空索道』S16-1

▼『大阪大学文学部紀要』H11-3所収・湯浅邦弘「『李衛公問対』の兵学思想」

▼濱口富士雄『射経』H3
 古代の弓について詳しく理解できる。本文以外の解説が充実。

▼『日本神話と琉球』S52

▼三多摩平和委員会ed.『基地立川・横田――三多摩の軍事基地 第4集』S42-9
 在日米軍の主力は空軍なのだとよくわかる。

▼相模原市ed.『基地白書』

▼近代戦史研究会ed.『本土決戦前の特攻基地』S45-8
 フィクション仕立てだが当時の実態と思われるところもあり。

▼猪股・木村・清水幾太郎『基地日本』S28-5

▼林克也・安藤・木村『ミサイルと日本』S32
 「核の傘」がほんとうにさしかけられていた時代の在日米軍基地の陣容。

▼藤井善男『太田道灌「山吹の里」考』H7

▼村岡典[つね]嗣『本居宣長』1982repr. 原1928
 林子平の活動は、宣長の晩年にあたるのだ。

▼大伴 佐久雄『乃木将軍』大3

▼中村徳五郎『乃木静子夫人』S9-12

▼帝国聯隊史刊行会『歩兵第九聯隊史』大7-3

▼岩田信作ed.『歩兵第三聯隊歴史』大4-7

▼井野亮秀『墓地 及 埋葬規則 心得』M24-12
 墓碑の文章も自由ではなく、政府に届け出る必要があったという時代。

▼雄山閣ed.『墳墓の研究』S11

▼遠藤秀男『日本の首塚』S48

▼木俣慈郎『日本潜水艦戦史』1993-8
 木俣本の疵は出典が一切書かれてないことだと秦郁彦氏が新自由社の総解説本の中で指摘していたが、その典型。しかし面白い。

▼原著者「不詳」、翻刻出版人・内藤加我『平家物語評判秘伝抄』M19-3

▼佐藤一齊『孫呉副詮』東部書林 名山閣蔵版

▼田中佩刀・解説『佐藤一斉全集第8巻』1996
 呉子の評釈など。

▼深澤 武『鉄路の朝』S62

▼鈴木礼太郎『武道極意 第一巻』S9-11
 ディープな教訓集である。

▼A・A・ユーリェフ著、日本ライフル射撃協会tr.『ライフル射撃の理論と実際』S35-4
 スパイクバヨネットを延ばした状態で狙撃するのは「横反動ブレ」を生ずるので無理なのだと知れる。だから44式騎銃も弾道がバラけたのか。

▼沖田 勲ed.『海軍潜水学校史』1996

▼富木謙治『講道館護身術』1958

▼D・R・Pye著、平尾・他tr.『航空発動機』S18-9、原1934

▼石井欽之助『国民海軍読本』S19-3

▼くろがね会ed.『闘魂』S18-2
 くろがね会とは海軍省担当のブン屋たちの記者クラブ。

▼平出英夫『海軍の生活』S18-8
 この人は青森出身なのに敗戦後は北海道に潜伏し、遂に何の文章も残さず死んだから、戦前の出版物でいろいろ調べるしかない。兵学校同期の参謀からの耳打ちで、真珠湾攻撃を事前に知らされていたことは間違いないだろう。

▼植村茂夫『海軍魂』S17-4

▼澤 鑑之丞『海軍七十年史談』S17-12
 『開陽』を沈めた責任者の息子が出世したものよのー。

▼岩田豊雄『小国民版 海軍』S18-10、S19-2repr.
 朝日新聞連載小説「海軍」を子供用に直したもの。

▼星野辰男ed.『国防と軍備』S12-11

▼佐藤清勝『予が観たる日露戦争』S6-3

▼山口辰男『はりがね』S15-9
 シナ戦線の通信部隊。

▼『熱河・長城 血戦録』

▼太政官ed.『復古記』内外書籍(株)pub.

▼雑誌『改造』1932-1月号付録・青木 保「爆弾の話」

▼『改造』S7-7月号・濱本浩「坂本龍馬とピストル」

▼雑誌『太陽』M37-7月号・吉川襄秤「大砲の発達」

▼『太陽』大2-3月号・AB生「飛行船 及 飛行機より投下する爆裂弾」

▼『太陽』大6-6-15増刊所収・兼松習吉「戦後の銃砲」

▼奥村正二『工作機械発達史』S16
 砲弾をWWI中の欧米のように量産するには日本はどうしたらよいのか。この悩みから日本の官僚は共産主義統制経済に誘引され、今日に到る。

▼十川純夫『工作機械』S13ダイヤモンド社pub.
 池貝の技師によるデータてんこもりの砲弾製造裏話。

▼長谷川一郎『精密工作法』S16

▼早坂 力ed.『池貝喜四郎 追想録』S18
 明治時代には、ヤスリすら、全部を外国から輸入する必要があった。工作機械の国産どころではなかった。

▼『不二越五十年史』S53
 陸軍工廠にも海軍工廠にも工具を納入したメーカー。

▼鯖田豊之『ヨーロッパ封建都市』1994repr.、原1957
 中世欧州の農村は、三圃式定住にくわえて、大型農具を共同で使いまわさねばならないので、個人はとにかく共同体に盲従するしかなかった。

▼石井作次郎『実際的防空指導』S17-7

▼工友会ed.『陸軍工兵学校』S52

▼深山桜会ed.『少年重砲兵』S52
 神州丸はS20まで存在したはずだという奇妙にして不思議な断言証言。

▼仲宗根 源和『武道極意物語』S13-9
 やっと この人などの主張が実現し、今年あたりから、武道が義務教育の体育に導入されるわけ。

▼田口精一『老特務兵』S15-12
 大陸戦線の反日らくがきは、宣伝のセミプロが書いていたこと。

▼舩坂 弘『玉砕戦の孤島に大義はなかった』S52
 渋谷の大盛堂書店の会長さんだったとはしらなかっただよ。

▼島田次郎『私の戦記 馬から自動車へ』H3

▼高田正夫『南十字星の下をゆく』S42

▼永積・島田 校注『古今著聞集』S41岩波

▼藤岡明義『敗残の記』1979

▼碇 義朗『鷹が征く』2000-4光人社
 東北弁がどうしても抜けないせいで海軍内では大出世できずにおわった優秀な将校が、案外、多いのだ。源田に圧倒された柴田もその一人。

▼金谷治・訳注『荀子』上 1961イワブン
 下巻の紹介が先行してしまったがおくればせながら上巻。「国防は 城よりも 人だ」という金言の典拠が分かる。

▼『「蔵の町」をゆく 上』1995-11小学館
 土蔵は夏が涼しいのでクーラーがいらない。省エネ住宅の手本である。火事にも強いしね。

▼川越市観光協会『小〔江〕戸残照 川越の蔵造り』

▼川越市総務部市史編纂室ed.『川越市史第四巻 近代篇』S53
 防火都市の見本。

▼大阪ダイハツ販売K.K.『大阪ダイハツ 50年のあゆみ』S56
 S8に三輪および小型自動車の法定規格が4サイクル750ccにアップされていた。これをもし戦後の「軽」の規格でも踏襲していたら、とっくに日本は小型ディーゼル・エンジンで世界の乗用車市場を席捲できていたはずだ。360とか550じゃ、放熱しすぎて単筒ディーゼルもできねーんだよ。S10まですべてを指導した永田鉄山は草葉の蔭で泣いてるだろう。

▼ダイハツ工業(株)『ダイハツ70年小史』S52
 トヨタと違って社史中で戦前の国防への貢献の話を回避しようとはしない会社。偉い。

▼南條初五郎ed.『内燃機関工学講座 第8巻 故障及修理法』S10-12

▼宮田一男『防空救護の指針』S18初版、S19-5に第二版。S19-10に増刷。

▼木村英夫『都市防空と緑地・空地』1990
 S18に出るはずだった本だという。

▼長沼依山『東宮大佐伝』S16-11
 張作霖列車爆破の首謀者の一人とされ軍を離れた東宮鐵男その人だが、本書では武装移民の推進者としてのみ語られる。

▼浅川四郎『開拓団 生ひ立ちの記』S17-12
 北満が馬鈴薯の作付け北限である。もしシベリアで馬鈴薯がつくれたら、帝政ロシア軍はとっくにシベリア師団だけで日本を占領できたところなのだ。

▼浅見隆平『少年開拓士』S17-3

▼高倉新一郎『北辺・開拓・アイヌ』S17-7
 朝鮮にはハゲ山しかないのにあれだけの厳冬を凌げるのは温突という超省エネ暖房装置のおかげ。

▼小田正雄『開拓血涙史』S18-3
 満州移民は、そこを墳墓の地だと思っていないからダメなのだ。

▼『蒙古の理想』S17-6
 モンゴル人に、肺病は無い。

▼山田勝伴『開拓使 最初の屯田兵』S19-7
 これは稀覯資料である。珍重、珍重。

▼前田哲男『戦略爆撃の思想』1988

▼綱島覚左衛門『警察の実際と理想』S12
 軍隊出の警官はときどき脱線する。

▼村田皎三『機械化兵器』S18-12
 著者は元四研の少将で、極秘のはずのチハのアーマーと全重を、根拠ある計算式を添えてバラしている。また、WWI方式の準備砲撃をするぐらいなら、戦車を揃えた方が安価に戦争できるという理屈の根拠式も紹介。これで貧乏陸軍が戦車にあんなにこだわった理由が知れる。しかし日本陸軍は、戦車とトラックのどっちを買った方が得かという比較検討には、誰も思い到らなかった(永田が生きていれば考えたかもしれない)。それは、欧米列強が最初からトラック大国であって、彼らはそのような計算式を立てる必要がなかったから。日本人が参考にした計算式そのものも全部洋モノの出来合い輸入なので、陸軍も極東戦線で本当に必要な自軍の装備体系について一から考えることができず、シナ事変に無駄に苦しんだのだなと分かる。

▼小竹秀雄『機械化土木必携』S30-10
 ドラムに多数の足が生えている輾圧器のことを、シープフート・ローラーという。

▼石川栄耀『防空日本の構成』S16-4
 英人ノーマン・マクミランの有意義な1938本のマルパクにくだらぬ蛇足を付け加えた出版物。マクミランは、空軍で敵国を壊しすぎてはいけない時代であるから、敵の政治・社会・経済についてのインフォメーションが重大なんだと説いていて、貴重である。

▼小川雷太『在日米空軍』S32-10 航空新聞社pub.
 板付基地の話など。OJTは米軍用語であった。空軍将校が交通規律をよく守るのは「航空安全」を叩き込まれているから、等々。

 ◆  ◆  ◆
 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)

 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。

 大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
 また、ミリタリーしか読んで来なかった人には、他分野の情報が、何ほどか有益かもしれません。

 「読書余論」は、毎月25日に「武道通信」から最新号が配信されます。1号分の購読料は500円です。
 バックナンバーも1号分が500円で、1号分のみでも講読ができます。
 過去のコンテンツは、配信元の「武道通信」のウェブサイト
http://www.budotusin.net/yoron.html
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