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DAI- MUJIN

 JOSHUA KARSTEN 記者による2019-5-30記事「Planking is in, situps out for Navy physical readiness test」。
   プランキングは、腕立て伏せの姿勢を長い時間維持することにより、コアマッスルを鍛える静的運動。体幹を板のようにまっすぐに保ったまま、両肱をついたり、片手または片足を床から浮かせたり。あるいは、片手または片肘だけをついてその体側を下にし(横向き腕立ての姿勢)、反対側の足を上げたりする。

 海軍は、シットアップ(上体おこし。いわゆる腹筋運動。海兵隊ではクランチングと呼ぶ)は廃止する方針。却って水兵の背骨に有害なので。

 すでに絶賛の声。腹筋運動は腰を痛めるので辛かった、と。

  ※この問題はもう何年も論議されてきている。米海軍ほどの巨大組織になれば、すぐにはチェンジができない。まだ試験的様子見の段階らしい。中年以上になれば、腹筋運動が、「腰痛故障者量産体操」となりかねないのだが……。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-5-30記事。
    各地の大都市で、稀少な公園内にロシア正教の教会の新築許可を出しているロシア政府。絶賛、炎上中。

 ロシア正教教会は2012年にミュージカルの『ジーザスクライストスーパースター』の上演を止めろ、と運動したことがある。
 現在、雨後の筍のように、正教会堂がやたらに増やされているところ。官製の大宗教運動だ。

 ロシア政府はウクライナの現職大統領ポロシェンコを退場させようと願っていたのだけれども、73%の得票率で圧勝してこの5-28から国政を指導する若手のゼレンスキーは、下世話以上に有能な奴である。ロシアにとっては却ってまずい結果になったかもしれない。

 1978生まれのゼレンスキーはロシア系ユダヤ人で、父はウクライナのエンジニアだった。大学で法学を修めたあと、エンターテイメントビジネスに入り、ライター、ディレクター、プロデューサー、パフォーマーとして活躍。

 2018年前半、彼は「政治家の腐敗・汚職を根絶すると訴えてウクライナ大統領になったコメディアン」の役を自分のTVショーで演じた。

 この番組は圧倒的な支持を得た。それで国民の「反汚職」の願いが非常に強いことがハッキリしたので、ゼレンスキーは本当に立候補することに決めた。
 ゼレンスキーは2019-1-1に選挙活動をスタートさせたが、一貫してマスメディアを無視した。ウクライナの既存報道機関は、カネを出してくれるスポンサー(それには敵対するロシア政府までも含まれている)の言うなりにPRするだけの腐敗マシンにすぎぬことが周知だからである。

 ゼレンスキーも一人ではなにもできないので、10月の議会選挙で自分の真の味方になる反汚職主義の候補者たちが大量当選することに期待をかけている。
 ロシア政体は、旧KGBクランが特定富豪と結託して自分たちだけ成金化し、誰にも文句を言わせず嘘宣伝と統制広報に精を出す、反民主主義コースを驀進中である。隣のウクライナでその逆のことをやられてはたまらない。これから、特権を愛してやまない有権者27%を通じた干渉に励むであろう。

 5月26日、ムルマンスクで解体工事中の2隻の除籍軍艦(駆逐艦と、揚陸艦)が船火事。トーチランプの炎が底部の残油に引火したのだろう。まじめな消火作業もされてはいない模様。
 両艦は1989と1991に就役し、2006と2007に解役された。その7年後に、スクラップ化が決定している。

 ロシア海軍は特に潜水艦に資源を集中しつつあり、大型水上軍艦の新造はほとんど放棄されている。

 5-25、現在新造中の3隻の原子力砕氷船のうち1隻が進水。2020年代前半の就役を目指す。北極海航路のLNGタンカーのための先導に必要なもの。

 チェコ共和国、ドイツ、ポーランドは、パイプラインを通じて輸入しているロシア産の原油の受け取りを4月から拒否している。塩素で汚染されているというので。原油内の塩素含有量が高すぎると、精油プラントが傷んでしまうのだ。

 ロシアは6月中旬までには塩素汚染をなくすと言っている。ドイツはそれまでは備蓄(60日~90日分)を使う。備蓄で間に合わなくなれば北米産原油を買うことになる。
 ※塩素が混じる理由は説明されていない。ロシア流のフラッキングか水攻法に由来するのか? 良質の油井が涸渇している傍証かも。

 5-19、シリア軍がまた塩素ガスを対ゲリラ戦で使った模様。前回は2018-11だった(ロケット弾によるガス投射)。

 5-16、ロシア極東部では北鮮労働者の受け入れが増やされている。ロシアは対北鮮制裁の意思は無い。シナ人労務者は、シナ政府がシベリアの領有を願っているために政治的に危険である。北鮮労務者にはその危険がないので、ロシア側としてはシナ人ではなく北鮮人を雇い入れたい。

半世紀後にはNHKが祭政一致の「電波独裁幕府」を不動にしていて三権分立の跡形もないだろうと予想する。

 Eric Niiler 記者による2019-5-28記事「The Military Is Locked in a Power Struggle With Wind Farms」。
   テキサス州とオクラホマ州の境あたりは、以前はどこまでも畑しかない地帯で、シェパード空軍基地からのT-38ジェットによる教練には理想的だった。が、現在、風力発電塔が林立して、低空飛行が難しくなりつつある。
 この風力発電会社、いまやオクラホマ州内の電力需要の三分の一を賄っているほか、テキサス州の電力需要の17%も供給しているという、マンモス企業なのだ。

 かつて、低空飛行を訓練するルートは12通り、選び得たものだが、そのうち3ルートは、すでに使えなくなった。さらに発電塔は年々、増えている。

 ノースカロライナ州やニューヨーク州でも、ウインドファームと軍との間の軋轢が持ち上がりつつある。

 米海軍は、加州の太平洋海岸線のほぼ中央にある「Big Sur」市からメキシコ国境に至るまで、すなわち加州海岸の南半分に関して、海上に風力発電塔を建設することを全面禁止してもらいたいと願っている。
 それらは航空機にとってだけでなく、艦船にとっても困った障礙物になりつつあるのだという。

 キャンプ・レジューンを抱えるノースカロライナ州では、州議会に、同基地からヴァジニア州境までの間の海岸線100マイルに風力発電塔を建てることを禁じようという法案が提出された。

 これに対して大資本のウインドファーム側では、退役した地元海兵隊航空隊の将官を顧問に迎えて反論させている。
 彼にいわせれば、108基の風車よりも、年々、基地の近くに建てられる民家の方が、飛行訓練にとっては「脅威」なのだ、と。

 ※100mもある高塔は航空法によって飛行場近辺での建設が規制されるのがあたりまえではないのか? アマゾンの航空宅配UAV構想との相性はどうなんだ?

 次。
 Shawn Snow 記者による記事「Marine and Army squads could get this new 40 mm laser guided grenade round」。
      レイセオン社が海兵隊と陸軍に提案している凄兵器「パイク」。
 40ミリ擲弾なのだが、レーザーによってセミ・アクティヴ誘導される。初弾必中だ。

 威力は、非装甲の車両に対しても有効だという。

 射距離だが、現用のグレネードランチャーがせいぜい400mであるのに比し、パイクは、なんと2kmも飛んでくれる。

 遮蔽展開している敵兵を、敵兵の小火器間合いの外側から、先に制圧してしまえるようになる。

 パイクは、ベトナム戦争中からある古いM79擲弾銃でも使えるし、海兵隊の最新型のM320グレネードランチャーからも発射できる。
 M320は、それまでのM203を更新する、新型ランチャー。

 レイセオン社では2014年からこの弾薬を開発してきた。

 40ミリには非リーサル弾薬のバリエーションもある。

  ※わたしゃえらく昔から《自律センサーで山林内のゲリラをみつけて落下してくれる81mm迫撃砲弾を研究開発しとかにゃダメだよ》と活字で提言をしてきた。けっきょく日本のメーカーにも大学にもそんな気力は無くて、米企業が一段と先を行ってしまうようだ。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-5-29記事。
  韓国の造船所で、フィリピン海軍用のフリゲート艦の1号艦が5-23に浸水した。就役は2020年の予定。フィリピンは2隻、2016年に発注している。2600トン。単価は1億6900万ドル。型は、『仁川』級を小型にしたものという。

 東ウクライナには米軍が「RQ-4 グローバルホーク」を常時、飛ばしている。
 露軍は、このグロホの送受信系統に電子的にハッキングしようと試みている。その新型の機材が「ティラダ2」で、トラック車載。

 次。
 arXiv 記者による2019-5-29記事「Roman amphitheaters act like seismic invisibility cloaks」。
   イタリアは地震域(ユーラシアプレートとアフリカプレートがぶつかる)に位置しているのに、2000年前のローマ人が建造した石積みの円形演技場はどうして崩壊せずに残っているのか?

 次第に、その機序が解明されつつあり。
 共振震動が消えてしまうような部材のサイズや全体構造が、あるのだという。

 メキシコシティにある四角柱形の282mの「ラティノアメリカタワー」。1956年の建築なのに、過去数度の巨大地震にも耐えて残っている。※設計者のオフィスが二十数階のところにあって、マグニチュード8で市街が壊滅する様子を窓から見ていたという伝説もあり。

 同心円構造の、外周部分は損傷しても、センター寄りは無事という建築が有望らしい。

 ※原爆の被弾地でも、円筒状鉄筋コンクリート製煙突の圧倒的な靭強さが示されている(レンガ積みの四角柱煙突はぜんぜんダメだが)。似た様なメカニズムなのか? 東京五輪の競技会場も、フラックタワー構造にして、災害時の避難所を兼ねられるようにしたらよかったのかも……。

後ろに目のある者はいない。

 WILLIAM COLE 記者による2019-5-27記事「USS Preble to be first destroyer equipped with HELIOS laser defense system」。
     米海軍で最初にレーザー兵器を搭載するのは『USS プレブル』と決まった。母港はハワイ。
 時期は2021年になるだろう。

 このレーザー兵器をHELIOSと略称する。

 レーザーは、敵高速艇を撃沈できずとも、そのセンサーを破壊・眩惑できる。飛翔物体についても、同様。

 ロックマート社製のヘリオスは現段階では60キロワットぐらい。将来、150キロワットをめざす。

 米海軍はすでに30キロワットのレーザー砲を『USS ポンセ』に搭載して小型無人偵察機「スキャンイーグル」を高角射撃し、撃墜できることを2017年に確認した。

 ※30キロワット砲を軍艦の舷側に5門並べれば、その片舷集中射によって150キロワット級のファランクスと同じことができる道理じゃないか。旧戦艦『山城』級の舷側副砲のようにズラリと並べた方が悧巧ではないのか? ただ問題は、今日の軍艦は敵ミサイルの接近を探知すれば、その方角に艦首または艦尾を向けて、敵眼からのシルエットを最小化することになっておる。そうなると片舷斉射は利かぬゆえ、ここはステルス化潮流には反するけれども、やはり『山城』級のパゴダ艦橋を再現して縦方向にレーザー砲を並べるしかないかもしれぬ。どうしても次の護衛艦は『山城』になってしまうのだ。

 次。
 Frank Chen 記者による記事「Third PLA carrier could be China’s Kitty Hawk」。
       中共海軍として三番目の空母(002型)が上海で建造中だが、衛星写真から、その外形は米海軍の非核動力空母『キティホーク』(すでに退役)に瓜二つであることが分かってきた。

 衛星写真は4月に撮影された。

 失敗作『遼寧』は6万7500トン。それに対して『キティホーク』級は8万3000トンであった。

 ただし、『キティホーク』のカタパルトが2条のみだったのに比し、造船メーカーのCSICが2018-6にSNS上で公開しているイラストによれば、『002』は、船首方向の2条に加えて、アングルドデッキにも1条のカタパルトを備える。「KJ-600」もどきの艦上早期警戒機を、アングルドデッキから発進させたいらしい。

 『キティホーク』はF-18など80機以上も搭載していたものだが、シナ製艦上機「J-15」を運用するとなると2個スコードロン48機がせいぜいだろう。加えて12機のヘリコプターと数機の早期警戒機か。

 カタパルトは目下、陸上にて、スチーム式と電磁式の両方がテストされている。どちらが搭載されるのかは分からないが、大方の視るところ、スチーム式に落ち着くであろう。

 なぜかというと、電磁カタパルトは厖大な電力を食うので、主機と発電機にかなりの余裕がないと、運用は不可能なのだ。しかるに『002』の主機はウクライナ設計の蒸気タービンだと考えられるので、8万トンの船体に30ノットの行き脚を与えられるかどうかもギリギリ。その上で発電にまわせる余裕はとてもなさそうなのである。

 エンジン馬力不足の問題は、軽量化によって解決するしかない。ガタイが『キティホーク』並でも、内実はスカスカとなるであろう。

 『002』は2028年までには就役するだろうと見込まれている。

 次。
 Heather Venable and Clarence Abercrombie 記者による2019-5-28記事「Muting the Hype over Hypersonics: The Offense-Defense Balance in Historical Perspective」。
         ジュリオ・ドゥーエもビリー・ミッチェルも、爆撃機は阻止できない、と主張した。今のハイパーソニック弾についても、同じことが言われている。

 いきなり爆撃機による毒ガス空襲で敵国の大都市を壊滅させてしまえる以上、将来戦は数日間で決着する――と、戦間期には説かれたものだ。

 ところがレーダーが発明されたことによって、WWII前に、攻防のバランスが復活してしまった。

 さすがにクレア・シェンノートはその前から分かっていた。いつまでも対抗されぬ新兵器などというものはなく、爆撃機とて同様である、と。

 おそらくハイパーソニック弾を迎撃する最初の有効手段は、地対空の電磁波ビーム砲になるだろう。センサーと電子回路を内臓し、精密に自己誘導するハイパーソニック弾は、ハイパワーの電磁波ビームからダメージを受ける。特に信管が。
 また、マイクロ・ウェーヴの電磁派ビームはレーザーよりも収束度を疎にできるので、目標の捕捉が早いし、捕捉の後も、的を外さない。

 メリーランド大学での研究。9.5メガワットのマイクロ波のエネルギーは、25マイル離れた場所のハイパーソニック弾頭を毀損するのに十分であると。
 25マイルの距離をハイパーソニック弾が詰めるのに12.5秒かかる。

 高速飛翔体が舵を切るのは〔あるいはコースを正確に維持するのは〕容易なことではない。0.5度の角度変更が、25マイル先では着弾点を1150フィート、ずらす。
 ハイパワーの電磁波には、ハイパーソニック弾頭のコースを0.5度変えるくらいの力がある。

 専門家のリチャード・フィッシャーの議会証言。中共はエネルギー指向兵器がこれから急速に有力化し、30年後にはすっかり戦場を支配しているだろうとの予測の下、大投資中である。米国と同盟国は、中共に支配されないためには、総力体制でこの分野でのブレークスルーを先に成し遂げるべきであると。

 戦車は1970年代には、対戦車兵器の前にすっかり脆弱化したと見られていた。しかし英国で複合装甲が発明されたおかげで、今日まで命脈を保っている。同じことが、ハイパーソニック弾とハイパワー電磁波砲の間にもあるだろう。

老人の生産性を高めるには「眼鏡」の飛躍的進歩が不可欠だろうね。

 ストラテジーペイジの2019-5-27記事。
   ガザ地区から風下のイスラエル領に対して、焼夷凧、焼夷風船による経空放火攻撃がなされたのが2018年前半のこと。

 これを小火器で距離数百mから1発で撃墜できる、専用照準器が完成した。「ダガー」という。

 焼夷凧と焼夷風船には小型の時限爆弾がついていて、着地後にはぜるようにセットされている。2018年に数千機が放流された。
 それによって、じっさいに千件以上の火災が発生した。穀物畑を焼かれたケースも。

 小規模な野火であっても消防車が出動しないわけにはいかない。

 イスラエル空軍はそれらのテロ兵器の製造所、貯蔵所、放流基地を繰り返し爆撃している。
 また国境近くの住民たちも数百機のUAVを飛ばして空中で「迎撃」しているという。その詳細は不明だが。

 他方、米国製品の「トラッキングポイント」を参考に、イスラエルのメーカーは「スマッシュ」という狙撃銃用照準システムをつくり、それをさらに改善して「ダガー」にまとめた。
 動いている数百m先の標的に、初弾で命中させることができる。

 ※トラッキングポイントの可能性と限界については『米中「AI」大戦』の中で紹介しているので、未読の人はチェックして欲しい。この商品はスコープだけとりつければよいというイージーなものではない。ユーザーが選んだ特別な銃と一体でカスタムする必要があり、銃本体もコミで販売されるのだ。

 ※トラッキングポイントの次に来るべきシステムは、ヘルメット+バイザー眼鏡がそのまま照準装置になるものだ。こちらは個々人の眼球特性とコミで調整する必要があるだろう。おそらくその技術が民間にスピンアウトし、革命的な老眼鏡も完成するだろう。老人の視力が20歳並に復活したら経済はどうなる? スポーツはどうなる? 文字通り、ビジョンが変わり、世界が変わる。男が女を見る映像すら一変してしまう。日本の大学は軍事技術にはコミットなさらないそうだが、そのツケを日本市場全体で払わされる未来が待っているぞ。

 次。
 Hugh Lessig 記者による2019-5-27記事「Shipbuilder Lends Navy a Hand With Rise of Robot Submarines」。
      ボーイング設計の無人潜航艇である「オクラ」型を、北米最大の造船所「ハンチントン・インガルス工業」――略してHII――が量産する。その準備はすでに2年前から進んでいる。

 2年前、米海軍は、ボーイングとロックマートにそれぞれ4000万ドルを与えて、「オクラ」級を競争試作させた。結果、2019-3にボーイング案が勝利し、さらに5隻が発注された。

 ボーイングが頼りにしている相棒HII(フロリダ州)は、有人の小型潜航艇も研究していて、それを無人運航させるノウハウもある。


 以前にボーイング単独で試作した実験無人潜航機「エコー・ボイジャー」は、全長51フィート、50トン。すでに2500時間以上、海中でテストされている。
 「エコー・ボイジャー」の動力は、バッテリーとディーゼルのハイブリッドである。
 ときおりシュノーケル深度で充電を繰り返しながら、数ヶ月、作戦を続行できる。

 オルカの動力は違う方式だという。

 オルカは洋上で敵艦を攻撃する無人機ではない。当分、そのような無人潜航艇は実現しないのだ。

 物品の運搬、機雷敷設、海底地図作成、海中情報収集が、目下は期待されている。

 それらの仕事を将来、無人潜水艦が代行してくれるなら、有人潜水艦はそれらのミッションからは解放されて、専ら敵艦撃沈のために展開できるわけである。

 有人潜水艦の先導となって前路の機雷原を偵察してくれることも期待されている。

北辺がこれほど温暖ということは、西日本にはこの夏は干害の危険がありはしないか。

 ついでに中共内陸の南部にもね。

 次。
 Serenitie Wang and Karla Cripps 記者による2019-5-24記事「China unveils 600km/h maglev train prototype」。
    北京~上海間を巡航時速800~900kmの飛行機で移動すると4時間半かかる。既存高速鉄道だと最高でも時速350kmで、5時間半。しかし600km/h出せる新リニアモーターならば、3時間半で移動できてしまう。

 その試作車ができたという話。

 日本のリニアはすでに2015年に山梨のテスト線で603km/hを記録している。そして中央リニア新幹線の営業速度は500km/時にするつもりだ。
 中央リニアは、計画では2027年にまず東京~名古屋が開通する。今の新幹線の半分の時間で着く。

 中共は2002年に、ドイツ企業の協力を得て上海空港線30km区間にリニアを導入した。これが現今世界最速のリニア鉄道である。最高速力431km/時。

 リニアは世界にほとんど普及していない。取り組んでいるのは日本と中共と韓国しかない。

これからのゲリラ幹部は、超細長く改造したリムジンの後部トランクの隅っこに隠れて移動するようになるのではないか?

 Tobin Harshaw 記者による2019-5-24記事「UN Fires a Shot at America's ‘Unsinkable Aircraft Carrier’」。
      ディエゴガルシアはインド洋のチャゴス列島中の1島で、赤道のやや南にある。アフリカ大陸からは2000マイル離れている。
 ナポレオン戦争中の1810年、英国はこの島を占領して、東インド会社との通商路を守る拠点にした。1965年にモーリシャスは英国から独立したが、この島だけは英領として残された。
 このたび国連総会は、英国がディエゴガルシア島=チャゴス列島を一刻も早くモーリシャスに返還し、非殖民地化すべきだと決議した。決議に拘束力は無い。

 ※意外! 北のモルジヴの続きなのかと思っていたら、はるか南のモーリシャスのつながりだったのか。これは海流が赤道をまたぎ越さないことと関係があるのだろう。

 多くの国連決議同様、シンボリックな意味しかないので、英政府はまったくこれに従う意思は無い。
 モーリシャスはディエゴガルシアから1400マイル南西である。

 投票結果は賛成116、反対6だった。その6ヵ国とは、合衆国、ハンガリー、イスラエル、豪州、モルディヴ、英国。
 ※やっぱりモルジブはチャゴスが自分らに帰属すべきだと思ってるわけだ。

 フランスとドイツは棄権した。

 次の英首相になるかもしれないジェレミー・コービンは5-23にツイッターで激白。――15年前、チャゴスの島民は、米軍航空基地を建設するために英政府によって立ち退かされた。今週わたしはモーリシャス政府首相と本件を話し合い、22日の国連決議を強く支持することを伝えた――と。

 英外務省が国連へ送り込んでいる手練の大使、カレン・ピアースは、このような決議は望ましからざる先例となり、国連の他の加盟国の領有権紛争を焚きつけるだろうと示唆した。
 ※悪い先例というなら1945の台湾の返還だろう。あれ以来、なんでもありになっているのが分からないのか。

 英国はディエゴガルシアのような遠隔領土を14、抱えている。ちなみに米国も、サモア、グァム、北マリアナ諸島、プエルトリコ、米領ヴァージンアイランドを領有中。

 英国の黒歴史。1965にチャゴス共和国を独立させると同時に、ディエゴガルシアなど3島に2000人いた全島民を、モーリシャスとセイシェルへ移住させてしまった。

 これについてモーリシャス首相は国連で、人道に対する罪だったと演説。

 その後、英政府は、ディエゴガルシアの唯一の産業だったココナッツ・プランテーションを、地権者の英人から買い上げて廃業せしめ、全島を米英合同の空軍基地とするための造成権を米国に与えた。基地使用権は最終的には70年に延長されている(2036年まで)。見返りに米政府は、ポラリスSLBMを英海軍に売ってやった。

 米国は2万5000マイル先のバスケットボールを視認できる、宇宙監視用のハイテク光学センサーを3箇所、有している。そのうちの一つはディエゴガルシアにあるのだ。

 モーリシャス政府は中共とのつながりを深めようとしているところ。ただの領土問題ではないのだ。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-5-29記事。
   爆発しない弾頭のヘルファイアがシリアでゲリラ相手に使われたという最初の報道は2017年前半にあった。

 スマホでそのSUVを撮影した写真がある。天井に大穴は空いているが、車体内で何かが爆発した痕跡はない。

 じつはこの発想は特に新しくはない。TOWの訓練弾を撃っているうちに、イスラエル軍と米軍は、「これ使えばSUV搭乗ゲリラを殺れるんじゃね? コラテラルダメジ 一切なしで……」と思いついたのだ。
 それが、じっさいに、非爆発弾頭のヘルファイア・ニンジャになった。

 ただし、わざわざ6枚刃の「R9X」が開発されたということは、ダミーヘッドそのものでは、狙ったゲリラがSUV内で死んでくれなかったという事例が一度以上あったことを示唆している。

 ※6枚刃の発想は、米国で合法になされている弓猟の、鳥用の、十字ブレード鏃ではないかと思う。七面鳥の首を、まったく気づかれない距離から切断してしまうビデオが、かなり昔、ユーチューブにUpされていた。それを発射していたのはボウガンだったかもしれない。類似の動画をさいきんは見かけないが、あるいは流通・使用が禁止されたか? ……と思ってネット検索したら、あるは あるは……。リボン状の長い3枚刃が風車みたいに回って鳥を切り裂く鏃、6本足のピンで小型鳥を叩き落すもの、鳩狩り専用の花弁形ワイヤー鏃、などなど……。おそるべし。ちなみに日本国内では弓矢猟は禁止のはずだ。

 米空軍と米海軍は、500ポンド投下爆弾を、威力限定型にするにはどうしたらよいかという研究をしている。
 フォカスト・リサリティ・ミュニション=殺傷範囲局限形爆弾。

 弾殻が、カーボンファイバーのコンポジット素材。そして、内部に充填されているのは、通常の27.2kg=280ポンドの高性能炸薬ではなくて、93kgの炸薬を芯に、残りはタングステンの微粒子が取り巻くという構造。

 通常の500ポンド爆弾は、13m以内なら必殺だし、40mまでも致死的な破片をバラ撒く。

 FAM爆弾は、その毀害半径を半減できるのだ。
  ※タングステンじゃ高額すぎるだろ。

 湾岸戦争後、米英軍はイラク上空を制空し続けた。それにときどきイラク軍はSAMを発射した。SAM陣地はわざわざ市街地の真ん中に据えられていた。そのSAM陣地を潰すために米空軍は、189kgの炸薬の代わりにコンクリートを充填した無炸填爆弾を特性して、レーザー誘導で投下している。

 2007年には米空軍は、炸薬を13.6kgまで減じ、残りは非爆発性の物質を充填して全重を同じくした500kgのJADAMを開発している。LCDB弾と称した。

足踏み健康器に乗り損ねると、翌日歩行し辛いほどのダメージに……。情無さス。

 Edward Lucas 記者による2019-4-27記事「Changes in technology, politics, and business are all transforming espionage」。
      スマホ時代には、外国スパイが架空の身分・職業人になりすますことが難しい。
 たとえば《建築学系の大学院生》という触れ込みでスパイをロシアに送り込むとする。ロシアの公安は、その若者の携帯電話をハッキングして調べる。
 建築学が専門なのに、スマホを使って建築系のサイトやSNSにほとんどアクセスしている痕跡がなければ、怪しさこの上なしだ。
 もちろん、誰からその人物によく電話がかかってくるのか、通話内容も含めて、調べはついてしまう。

 そればかりか、携帯電話の基地局をちょっと調べれば、そやつが過去にモスクワ市内のどこへいつ立ち寄っていたか、GPS座標履歴を頼りに、大概、把握できてしまう。

 それならば、バーナー・フォンを使えばどうか?
 これまた不自然きわまりない。今日、自分の携帯番号を敢えて短時間で次々に更新しているやつが、カタギであるわけがないので。

 トドメは買い物履歴。表向きのデザインされたキャラクター属性と、その者が過去にさかのぼってじっさいに購入しているあれやこれやのアイテムは、完全にストーリー的に一致しているだろうか? キャッシュレス手段にて支払われている過去のすべての買い物は、バレバレなのである。

 そのスパイが某地点に居た同じ時刻に、偶然か、ロシアの公務員の誰かがそこに所在していたとする。そいつはインフォーマーじゃないか。そんなことも、すぐに確かめられてしまう。このスマホ時代には。

 いままでオンラインのコンピュータゲームに興味の無さそうであった人物が、急にそれをやり出した。それは、隠語で仲間に連絡する通信の隠れ蓑として利用しているのだと疑われるのがまあ当然だろう。

 次。
 記事「This engineered wood could help keep buildings cool by reflecting heat」。
     材木内のセルロースをくっつけている糊はリグニンである。
 リグニンは熱赤外線を吸収する。

 メリーランド大の研究チームは、このたび、セルロースを熱して加圧し、強化木材を得た。天然材の8倍、強靭。
 リグニンを押し出してしまったから、もはや太陽熱は吸収しない。それのみか、表面が白色を呈し、可視光を大概反射してくれる。

 もしこれをコンクリートビルの外装壁材として張り付ければ、内部熱を外に吐き出す機能もある。
 クーラー代は4割前後も安くなる。

 ただし、価格は高すぎ、耐候性は劣り、可燃であることが、大問題だ。

既著『米中「AI」大戦』を読んでくださった方々には、今日の事態もすべて想定内でしょう。

 Joseph Trevithick 記者による2019-5-22記事「Boeing To Flight Test CH-47 With Same Monster Engines Found On Sikorsky's New CH-53K」。
      ボーイング社は、CH-53KキングスタリオンのエンジンであるGE社製T408エンジンを、チヌークに搭載して飛ばすテストを開始したと発表。

 ボーイング、GE、そして米陸軍は、2016年からこの構想を推進してきていた。

 念のため。このテストは、CH-47Fブロック2(最新アップグレード)とは何の関係もない。それとは別な、将来のための試験だ。

 CH-47はエンジンは双発なので、T408も2基とりつけた(CH-53は三発)。

 それによってチヌークの能力がいかほど向上するかの数値を、ボ社は公表していない。ちなみにエンジン1基の軸馬力だけを比較すれば、現行のT55エンジンよりもT408のほうが2500馬力ほども強力である。

 T55とおおむね同格のT64というエンジンがGEにはあるのだが、T408は最新の設計であるために燃費がよく、馬力がそんなに大きいのにもかかわらず、T64とくらべて18%もの省エネになってしまうという。

 CH-53Kはどれほどのことができるか。
 機外に2万7000ポンド(12トン強)を吊下して、真夏の高山上空、コンバットラディアス110マイルを往復することができる。
 ※ノーティカルマイルからメトリックへ換算すれば203km。12トンというのはHIMARSが念頭なのだろう。陸自の15榴+その弾薬少々でも12トンになるだろう。那覇からは尖閣まで15榴を届けられないが、宮古・石垣からなら余裕で届けて戻って来られるわけである。

 米陸軍のCH-47Fだと機外には2万1000ポンド(9.5トン)まで吊るせる。※15榴の本体のみの重量に相当か。

 キングスタリオンのメーカーのシコルスキー社は今や、ロックマートの子会社である。

 ※1993年、クリントン政権のアスピン国防長官が《冷戦が終わった以上、軍需メーカーはとっとと大統合せよ》と促して、それは民間主導で自発的に実行された。たとえばF-15のマクダネルダクラス社はボーイングの子会社になった。英国でもすぐに反応し、ただひとつのBAEに集約させた。欧州諸国もほぼ同様にした。ところがおもしろいことに、戦前の「統制官僚」の根城である通産省が90年代に同じようなことを主唱したときに、航空宇宙関連の国内各社は(おそらく三菱を除いて)徹底的に無視し、日本でのみ、軍需メーカーの経営統合は一歩も進まなかった(資本面での協力は部分的に見られる)。会社の数が少なくなれば、それだけ「重役」のポストも減ってしまう。日本の会社の幹部たちにとって、自分が重役や社長になれることが、至って重要だった。それなくして、働くモチベーションもなくなるのだ。そこが最大級に尊重されてしまう日本の自由主義経済エコシステムのユニークさ。結果として、企業体力の劣る、国際レベルでは「中小級」の軍需企業しか、日本国内にはなくなってしまった。もし中小の分際で世界と競わんとするなら、超世界レベルの独創性か、ねじ一本に至るまでの気転の横溢が必要なのに、これら日本の中小軍需企業内では概して「お勉強バカ」が出世するから、他国の公開リポートの後追いのようなものが、それも遅すぎるタイミングで製造されるのみ。戦場情報も反映されておらず、兵隊の命を考えるならば、実戦で定評獲得済みの完成品を輸入した方がいいだろうという結論に、なってしまうのである。

 米政府がCH-47Fを調達している実勢価額は、1機あたり3000万ドルから4000万ドルである。※45億円ぐらい?
 これに比し、CH-53Kの単価は、1億2000万ドル以上に膨脹しつつある。

 チヌークにT408エンジンを搭載した「商品」が適価で将来、発売されるならば、ドイツ軍およびイスラエル軍という既存のCH-53ユーザーは、チヌークに乗り替えるかもしれない。

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 Gregory Daddis and Jesse A. Faugstad 記者による2019-5-23の書評。とりあげている新刊は Ingo Trauschweizer著『 Maxwell Taylor’s Cold War: From Berlin to Vietnam』。
    かつて米陸軍参謀総長のゴードン・サリバンは、「希望はメソッドではない」と言った。

 だが新刊は主張する。あり得べき結果を達成しようとすること、あるいは避けようとすることこそ、戦略の中心課題ではないのか、と。

 アイクは、秘密作戦、心理戦、集団安保にのめりこんだ。
 大統領は、コミーとの対峙にはオプションはあまり多くないと信じていたのだ。
 アイクの考え。核を使えるときは、報復においてのみだろうと。

 ※マックスウェル・テイラーはウェストポイント卒の正当派エリート大将で、いかにもアイゼンハワーが引きたてそうな人物だった。LBJ政権までも政府の軍事政策に関与し続けたのは、三軍間の予算戦争(ほとんど内戦)に超然としていたからだ。

 テイラーは、戦術核を使った限定戦争は可能だと信じていた。

 テイラーも他のすべての米人と同じようにこう考えていた。もし米国が南ベトナムを見捨てれば、他の諸国も、共産軍の圧迫に対する抵抗を諦めてしまうだろう、と。米国の、海外最前線地域へのコミットについての国際的なクレディビリティに、米政府はいちばん高い価値を置かねばならぬ、と。

 ※中共やイランが片付き、ロシアが再度自滅したあとの世界はどうなるのか? おそらくその後の将来戦は「害獣防禦」のようなパターンが続くのではないか。ただし敵は飛び道具も長い槍も持っている。こちら側陣営の道具の「リーチと貫徹力」もますますハイレベルなものが求められるはず。その要請に応えるレーザー/素粒子兵器開発に日本企業と大学がほとんど貢献していない。

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 James Temple 記者による2019-5-22記事「How scientists unraveled the mystery behind the return of a banned greenhouse gas」。
        昨年、NOAA(米国の気象庁)が『ネイチャー』誌上で公表したショッキングな事実。中共国内で悪役フロンガスの「CFC-11」がおびただしく大気中に放出されつつあると。オゾン破壊防止のために2010モントリオール議定書で国際的に禁止したのに、いつのまにか、また製造していやがったのだ。

 CFC-11は、冷却材の他に、断熱用のフォーミング(泡構造形成)剤としての用途がある。

 観測値が示すところ、CFC-11の量産は2012年以降にシナで再開された。

 放出源は、山東省と河北省。ここから全量の半数以上が出ている。
 北京に近いから中共政府が黙認しているのだろう。

 NYT報によるとCFC-11はビルの断熱材にも使われているだろうと。

 米国はすでに、CFC-11を使っているシナの8つの工場を特定していると。それはいずれも異った地域にある。

 発覚の端緒。まず2013に済州島の観測所がCFC-11ガスを探知した。
 ついで波照間島の観測所も。

海軍麾下の商船/漁船は軍艦並に扱うとの通告は、シナ大陸の商港も漁港も機雷封鎖できると確認した意味がある。ブロケイドへの準備だ。

 商船や漁船であっても、敵軍が指揮し、敵軍が命令し、敵軍が雇い上げ、敵軍が指図していれば、それは敵船/機である。
 沿岸でしか使えない小型漁船や小型ボートを海軍の補助戦力にしてはならない。しかしもしそれらが現に敵軍の補助部隊として活動しているなら、撃沈破してよし。

 以上は、もとからの米海軍の見解だ。
 このたび、それをあらためて確認したのだろう。

 つくづく東郷平八郎は人材だった。現に清国兵輸送に使われており、清国兵が船長を脅迫している状態の高陞号は、英人クルーに避難を勧告してから撃沈してしまっても問題はないのだ。それを一艦長として誰にも相談せずにその場で咄嗟に判断ができたのだから。

 1968プエブロ号は、おそらく北鮮の12海里領海を侵犯していたのだろう。その場合、とうぜん無害通航にはならず、米軍(敵国)の諜報に従事している疑いがあれば北鮮軍警は強制臨検することができ、臨検を拒否するなら銃砲撃しても構わず、公海に離脱してもホットパーシュートをかける権利があった。北鮮はそれをよく理解していたからこそ強く出たのだろう。逆に米側はそれを自覚していたからこそ、強く出られなかったのだろう。F-4の兵装問題なんて関係ない。それは問題の真の所在を匿すための強調だろう。だがもし「P-51」クラスのライトアタック機があったなら、柔軟反撃できたことは確かだ。

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 Joseph Trevithick 記者による2019-5-20記事「Turkey Says It Now Plans On Manufacturing Russia's S-500 Air Defense System」。
     トルコのエルドアンは、ロシア設計の地対空ミサイル「S-500」をロシアと共同生産するつもりであると発表した。

 S-500はまだ未完成のシステムである。エルドアンは2019-3に、そのプログラムにトルコが協力するかもしれないと示唆していた。

 生産するだけで、自国部隊用には買わない、ということは考え難いだろう。

 S-500はS-400を補完するもので、レンジが300マイルというから世界記録レベルの長射程。10輪TEL上に2本しか載せられない。これだけでかくなってしまうと、もうS-400のリプレイスにはなり得ない。近い距離の小型空中目標に対して、資源の無駄だからである。

 ※INF破りの射程500kmオーバー級のSSMにもすぐ転用できる。というか、むしろそっちからのコンバートではないのか? 車両移動式だし。だいぶ前からこっそり準備していたんだろう。

 トルコ軍は、中距離~近距離SAMとしては、米国製のホークや、英国製のレイピアーに依存している。それらは、もう、いかにも古い。

 ではなぜペトリで代替しないか。トルコは、ペトリのラ国を要望したのだが、レイセオン社としてはトルコに技術移転する気は無い。FMSによる完成品輸入は高額すぎる。だからトルコは厭になった。

 そこでトルコは2013年に中共製のFD-2000(ペトリもどき)を輸入しようとする。しかし米国からの強い圧力により、2年後に白紙化された。
 なおトルコ国内には、欧州NATO軍のペトリ部隊が、以前から展開中である。

 エルドアンは2016から米国は敵だと看做している。2016にエルドアンを退場させようとするクーデター未遂があった。その背後には合衆国がいたとエルドアンは思っているからだ。

 ※西郷は、暗殺団をさしむけられたことで、木戸とは、殺るか殺られるかの関係に入った。西南戦争を始めたときに、木戸一人を「公敵」として名指ししなかったことが、大きな敗因である。敵陣営を一致団結させたら、講和の落とし處もなくなり、薩軍側の勝機などゼロになるのだ。自滅の戦いそれ自体が目的だったのなら、それでもよかろうが。

なぜ原則を枉げるのか? なぜ正則に基づいて制裁できないのか。それは指導者層に知的欠陥があるから。近代未満だから。

 KYLE SWENSON 記者による2019-5-20記事「The US put nuclear waste under a dome on a Pacific island. Now it’s cracking open.」。
    マーシャル諸島エニウェタク環礁は1940年代から50年代まで核実験場だった。米政府は1977から3年がかりで、その表土に堆積していた放射性デブリ7万3000立方メーターをかきあつめ、無人のルニット島のクレーター(1958-5の水爆実験で掘られた)に抛り込んだ。

 そのデブリの山は1980年、厚さ18インチのコンクリートで封をされた。外見は円盤状である。
 当初はこれは一時貯留所とされ、本格的な処理地が別に準備されるはずだったが、その計画は消えた。

 1983年にマーシャル諸島が米国から独立するとき、米国は、核デブリについてのクレームは将来にわたって受け付けないという条約をとりかわしている。

 コンクリートにはヒビが入っており、地下には特別の工事もなされていない。これから海の水位が高まれば、中味は漏出するだろう。

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 WYATT OLSON 記者による2019-5-19記事「West Loch disaster still holds its secrets 75 years after ‘second Pearl Harbor’」。
    1944-5-21に、パールハーバーで大爆発が起きた。
 爆発したのはLST。弾薬、燃料、需品が満載されていた。
 埠頭には29隻のLSTが蝟集していた。

 1隻のLSTにはクルーが120人、航空用ハイオクガソリンのドラム缶が90本、6000立方フィートの弾薬、など。

 最初の爆発は午後3時に『LST963』の船首で起きたと認定されている。同艇は迫撃砲弾を卸下している作業中であった。

 この爆発で飛び散った破片が隣接するLSTの航空燃料に引火した。LSTには上甲板がないからドラム缶は露天状態であった。

 引火と誘爆で計6隻のLSTが沈没。163名死亡。396名負傷。ただし、その他に誰もいなかったかどうか、確かには調べられずじまい。

 一件は報道統制された。ハワイは戦中は戒厳令下にあったので。
 また、事故調査報告書は1960年代まで秘密扱いだった。

 パールハーバーには『LST 480』の錆びた残骸が今も残っている。当時損壊したLSTの1隻だ。

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 Kris Osborn 記者の記事「Air Force Preps Light Attack Plane for Combat Missions in Great Power War」。
       ライトアタック機は、対ゲリラ用と考えられてきたが、空軍内部に、これをロシアや中共相手の本格戦争にも使えやという意見が爆誕。

 最前線、敵中深く進出している味方陸軍歩兵部隊は、友軍の火砲類による火力支援に加えて、航空機によるCASも欲しいからだ。

 スーパーツカノはAGM-65 マヴェリック・ミサイルを運用できる。

草むしりをしようと思う翌日の予報が雨。

 David Grossman 記者による2019-5-16記事「Report: U.S. Police Are Abusing Facial Recognition Technology」。
     ジョージタウン大学法学部の「プライバシー&テクノロジー」センターの報告。
 米国各地で州警察や郡・市警察が、顔認識AIマシーンに、いいかげんに加工したデータを読み込ませて容疑者を捜査している。

 じつはAI顔認証は、入力する顔写真がぼやけていたり、きずのある写真だと、うまくいかない。担当捜査官としては、シャープな完全写真を入力したくなる。そこで、フォトショップ類似のソフトで加工することはよくあるという。

 甚だしいのは、担当捜査官が、自分が思い浮かべた、どことなく似ている役者・有名人の顔写真をグーグルからダウンロードし、それを容疑者のリアル写真の代わりに入力することも……。

 実例。俳優のウッディ・ハレルソンの顔写真が、犯人の類似顔として、捜査マシーンに入力されたことがあった。このケースでは、ニューヨーク市警は、リアルな犯人を逮捕することができたという。

 さらに、メリーランド、ヴァジニア、フロリダ、オレゴン、アリゾナ州内の警察署では、似顔絵(コンポジット・スケッチ)そのものを、AIマシーンに読み込ませている。

 だがロサンゼルス市警等では、似顔絵によるAIサーチは大概、失敗すると結論しているのだ。

 ※断片的な二次元写真から三次元の上半身像を合成してしまう技術もあるそうだ。となると未来の警察は、二次元写真ではなく、三次元ホログラムを参照しながら、容疑者を探すことになるのか。

中共は一本釣りした「モグラ」には、秘話アプリ入りのサムスン製スマホを渡す。

 Christian Seabaugh 記者による2019-5-17記事「How the Humvee Compares to the New Oshkosh JLTV」。

 ベトナム戦争中のM151ジープは71馬力、2300cc.、直列4気筒、4速マニュアルだった。

 HMMWVは、採用当初は150馬力、6200cc.、V8、3速オートマチックだった。

 最終版のHMMWVは、190馬力、6500cc.V8ターボディーゼル 4速オートマチックである。

 HMMWVを更新することになったオシュコシュ社製のJLTVは、エンジンはGMの6600cc. V8ターボディーゼル。

 HMMWVの要求仕様には、水深2.5フィートをスノーケルなしで渡渉し得ること、もあった。

 HMMWVのグラウンドクリアランスは16インチあるが、これにはポータル・アクスル〔タイヤのセンターではなく少し上に軸をはめ、タイヤ内部のもう一段のメカニカルギアによって駆動力を伝える〕が貢献していた。

 JLTVの要求仕様の多くは非公開だ。

 オシュコシュJLTVのサスペンションは完全独立懸架のダブルウィッシュボーン。高圧ガス入りのショックアブソバーは電動で調節が可能。

 ホイールトラベルは20インチある。
 サスペンションの高さを随意に変えられるので、JLTVにはポータル・アクスルは必要なくなった。

 サス高を最大に設定しておけば、JLTVは、シュノーケルキットなしで5フィートの水深を渡渉できる。

 ディフェレンシャルギアをロックしてしまい、全輪を等速でゆっくりまわしながら悪路を抜け出す技も可能。もし1~3輪が浮いても、それらがむやみに空転してトルクを消散したりしなくなる。この機能はHMMWVにもある。

 米陸軍と海兵隊による3年近い比較テストにより、オシュコシュ社製JLTVは故障して走れなくなるまでに平均7051マイル動けることがわかった。
 成績第2位は、装甲ハンビーで、2968マイルだった。
 第3位は、ロックマート製のJLTVで1271マイル。

 MRAPで得られた知見により、オシュコシュのJLTVはV字断面形を採用している。クルーはカプセル状のアーマーにより手厚く防護されている。

 JLTVは陸軍と海兵隊には2018秋から配備が開始されている。空軍その他が採用する予定はない。

自動車輸出税を取り立てて「メキシコ国境壁建設ファンド」に充てるともちかければ数量規制はかかるまい。

 Rod Nordland and Thomas Gibbons-Neff 記者による2019-5-15記事「Spies, Stealth and Threats: How Militants Infiltrated a Vital Army Base」。
        タリバンのゲリラがアフガニスタン政府軍基地に潜入する方法。下水搬出用の水槽車のタンクの中に潜んでゲートを通過。あまりに臭いので内部が仔細にチェックされることはない。そして基地内の無人倉庫内に隠れ住む。

 二重のフェンスで囲われている場所も、1つの梯子でどちらも乗り越えられてしまう。中間無人帯を見張るはずの監視塔の哨兵は、夜は舟を漕いでいる。
 大概は基地内部に中佐とか軍曹級の友人がいて、警備のどこに隙があるかを教えてくれる。

 ヘルムランド州にあるキャンプ・バスチョンは、もうタリバンに三回も基地内への侵入を許している。最近のは3月1日で、基地内の23人が殺された。米軍がかけつけてCASの掩護も受けつつ奪回したのが20時間後。すなわち米軍がいなかったらこの基地は乗っ取られていた。

 アフガン政府軍兵士は、タリバン・ゲリラの200倍も居るのに、自分たちでは始末ができない。

 キャンプバスチョンを襲ったゲリラは20名から30名と見られる。

 ゲリラはまず基地内のアフガン政府軍兵士を捕えて案内を強制し、基地の奧にある指揮センターをめざした。そこには米軍顧問が詰めているからである。
 3月1日にはほぼ同時に、40マイル離れたサンギン地区の米海兵隊基地、キャンプノライもゲリラに襲われた。こっちはすぐに海兵隊が撃退した。

 キャンプバスチョンの中にも米海兵隊の狭い居住区(約300人)があり、そこは、基地内でインサイダーアタックを受けても持ちこたえられるような要塞式縄張りになっている。赤外線カメラで、ゲリラの動きはよく見えたという。

 このゲリラ攻撃、米軍は、事前兆候の偵知に全く失敗していた。
 また、襲撃開始直後の数時間は、天候が悪く、CASを頼めなかった。

 キャンプバスチョンはそもそもWWII直後に英軍によって建設された。

 現在、基地の広さは12平方マイルもあり、3万人が起居し、アフガン人将兵に訓練を施し、アフガン西部方面での作戦の指揮所でもあり、長さ2マイルの滑走路×1からは連日600ソーティが送り出されている。

 2012-3に爆薬満載のSUVが外柵をブチ破って突入し、自爆。居合わせた米軍と英軍の将官たちは危ういところだった。その数分後、パネッタ国防長官が基地に飛行機で着陸したのだ。

 ついで2012-9、タリバンの挺進隊が鉄線鋏を使って潜入し、米海兵隊所属のAV-8Bハリアーを6機破壊。残りの2機も小破させ、ハリアーの1個飛行中隊を一夜にして全滅させた。

 飛行隊長のレイブル中佐も戦死。事後の調査で、2名の海兵隊将官が懈怠ありとされクビになった。

 米軍はこの基地を2014にアフガニスタン政府に引渡し、そのさいキャンプショラブと改名されている。

 2015に同基地司令官は馘になった。基地内に所在せぬ数千名のアフガン将兵の給与を政府に請求してネコババしていたので。

 どうしようもないのでまた米軍が戻ってきた。数百人の特殊部隊の教官たちと、300人の海兵隊である。

 2017年3月にはアフガン政府軍司令官のファキール将軍が逮捕された。糧食・弾薬費をネコババしていたことがバレた。

 のみならずこやつは暗視ゴーグルやレーザー照準器を闇市場に流していて、それをタリバンが買って夜間作戦能力を向上させていた。

 ファキールは現在、懲役5年に服しているところ。

 前の基地司令のアリシャンガイ大佐は優秀で、任期の4年間にゲリラ襲撃事件はひとつもなかった。
 その後任のサラジはなんと、軍曹である。軍曹なのに基地司令官。彼はアフガニスタン政府の高官たちと太いコネクションがあるために、抜擢してもらえたのだと。

 次。
 Kayla Kibbe記者による2019-5-16記事「Teens Are Buying Burner Phones to Dupe Their Parents」。
     バーナー・フォン(burner phone)は、米国の女子高校生が簡単に買えるプリペイド携帯電話である。
 たとえば夜8時以降は子供にスマホを使わせないという親は米国にも多い。その約束を破ればスマホを何日か取り上げてしまう。そうなると高校生の娘はどうするか。学校に行けば、バーナー・フォンを売ってくれる友達がいるのだ。
 ロッカーの中に「商品」を在庫させて、いつでも注文に応じられる「売人」生徒が、ほぼすべての高校に存在するのだ。

 ※この記事は『WSJ』記事の要約らしいが、今WSJはフリーアクセス閲読はできないので、ネットでバーナー・フォンについて調べてみた。バーンとは、プリペイドフォンを(通話記録を訴追証拠とされない用心として)1週間ぐらいで捨てる、その行為のことを言う。よって「バーン・フォン」でも通じる。もともと米国の麻薬ディーラーがこうしたプリペイドフォンの使い方をよくしていた。しかるに加州のベンチャー「Ad Hog Labs」社は2012~2013年、iOSやアンドロイドのアプリとして、「バーナー・フォン」というアプリを一般人向けに発売開始したのだ。これを購入すれば、北米内であれば、本来所持している自分のスマホとは別に、使い捨ての(誰も知らない任意の新規番号の)携帯電話機が使えるようになる。イメージファイルも送受できるし、合成音声メッセージもやりとりできる。そんなところが犯罪者にも愛される由縁か。ただしメーカーでは、正規の令状があれば警察に通話記録は開示すると標榜している。……面白過ぎるので是非月刊『BAN』で特集して欲しい。今米国で起きていることなら数年後に日本で起きるだろう。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-5-16記事。
    ベトナムでの対米交渉が無成果に終わったと分かったとたんに、海外で複数の北鮮高官が亡命をしたらしい。詳細は今のところ秘密が保たれている。

 3月以降、満洲駐在の北鮮公安幹部7人が亡命。

 最初に3人が逃亡。
 それを捕殺するためのチームが送り込まれたので、ビビった残りが逃亡。
 いずれも海外での金儲け事業を担当していた連中で、それなりに私腹を肥やしていたのだ。

 北鮮政府は現在、1982年いらいの少雨だと公表している。
 これが意味することは、旱魃、飢饉だけではない。
 水力発電所が機能しなくなるということなのだ。今年の北鮮は、今まで以上に真っ暗な夏を迎えるはずだ。

 すでに北鮮内の一部地域では、1日にたった1時間しか、電力が送られて来なくなった。

 ガソリンの小売り価格は、1ガロンあたり30ドルを越えているようである。 ※おぼつかないが、リッター725円以上ってこと?

 電力が得られず、燃料も高いということは、石炭の掘り出しが不可能ということ。したがって外貨も得られない。

 ※対北鮮戦争では「ダム破壊」がいちばん有効だということか。そうとわかったら、ダム破壊専用の巡航ミサイルも開発しておいた方がいいだろう。渇水期を狙えば人道法にも違反しない。

 この4月に、北鮮軍の兵営で新兵150人が食中毒。市場に出せないような汚染された素材が糧食として軍営内で供されていた。

 5月14日、ソウル上空を米軍のRC-135が飛行。

 北鮮の1万7000トンの貨物船はサモア沖の公海上で拿捕された。サモアの一部は米領である。
 米国の解釈ではこの公海上の拿捕は合法なのだという。
 北鮮では、臨検・摘発はされても拿捕まではされまいと高をくくっていた。だから太平洋のどまんなかを航海させていたのだ。

 平壌で4-30に贅沢品百貨店が新規オープン。内部は自由撮影できる。すなわち、国連制裁なんて効いてないよという宣伝。

 4-13にイスラエル空軍は、シリア西部ハマ州の、イラン製ミサイル貯蔵庫を爆撃した。
 噂によればこの施設はただの倉庫ではない。北鮮人とロシア人がイラン人と共にそこで核兵器システムのリサーチをしているのだという。
 爆撃で北鮮人技師も死亡した可能性がある。

 ※兵頭が『日本の武器で滅びる中華人民共和国』で「S520」ベースの対艦弾道弾(ソリッド弾頭)をこしらえろと主張したのが、2017-1下旬。前後して雑誌にも寄稿した。韓国はそれに反応してたちどころに「パーシングII」もどきの「玄武2C」を実験しているのだから、スピード感が中共並になってきた。

エゾにカモシカなかりしか。

 Greta Nabbs-Keller 記者による2019-5-15記事「Indonesia-Vietnam Maritime Clash a Sign of Rising Indo-Pacific Tensions」。
       インドネシア領ナトゥナ諸島の近海で、4-27に、ベトナムの漁業監視船とインドネシア海軍艦艇がラミング。両国間はヒートアップしている。

 このラミングはインドネシア側により撮影されていた。

 ベトナム漁船を拿捕しようとしたインドネシアの『KRI Tjiptadi』の左舷にベトナムの漁業監視船が意図的に衝突して拿捕を妨害した。

 インドネシア政府により4-4に爆破された拿捕漁船のほとんどはベトナム船であった。

 インドネシア海軍は、ナトゥナ諸島近海には、対艦ミサイル搭載の高速コルヴェットを展開してEEZ内の不法操業漁船を拿捕している。たとえば『KRI Bonjol』。

 米海軍作戦部長のジョン・リチャードソンは、シナ海軍軍令部長に1月に警告している。ペンタゴンは、シナ海警・海上民兵を、すべて、シナ海軍軍艦並として扱うと。

 これと同じスタンダードをインドネシア海軍が採用したらどうなるか? 南シナ海で、インドネシアvs中共の戦争勃発じゃぁぁぁぁ!

 次。
 20195-15記事「A tiny four-winged robotic insect flies more like the real thing」。
     なぜ昆虫は2枚翅ではなく4枚翅なのか?
 それには理由があるはずだ。
 ピッチ、ロール、ヨーを即座に調節しながら飛行する方向を絶妙に制御するのに、それがふさわしいからである。

 もともと昆虫を機械でコピーすることは途方もない難事業である。
 「ロボビー」は2枚翅を羽ばたかせて飛ぶスタイルでは世界最小の飛行ロボットだが、それを可能にしたのは、機械の筋肉となる超軽量なアクチュエーターの開発であった。

 研究者の当初もくろみでは、2枚翅で飛行姿勢をコントロールし得るはずだった。が、ヨーイングがどうしても抑えられなかった。

 昆虫サイズの羽ばたき飛行機は、4枚翅にするしかないのだと、やっと研究者は認識した。

 翅1つにつき、アクチュエーターは1個必要である。

 南カリフォルニア大のシナ系学生たちは、アクチュエーターの重さを半減することに成功した。それで、スパン33mmの翅×4を駆動させてみた。

 こうしてできあがったのが最新の「ビープラス」である。

 何かの先端にとまること、地面におりること、ルートにしたがって飛ぶこと、障礙物を避けること、すべて、4枚翅ならば容易であることが分かった。

 2013年にロボビー用に開発したアクチュエーターは75ミリグラムあった。駆動原理は、ピエゾである。

 現在、アクチュエーター4個で56ミリグラムまで軽量化するところまで漕ぎ付けている。
 これを組み込んだビープラスは全重が95ミリグラムで、まだ昆虫としてはデカすぎる。
 マルハナバチの体重が10ミリグラムなのだから。

 ※4年前に定植したカマツカにやっと花芽がついた。しかし1本だけでは、不稔だろうな……。

ボルトンに尻を叩かれてもイラン方面へは12万まで。これは北京とソウルにとってはBADニューズだ。

 Eric Schmitt and Julian E. Barnes 記者による2019-5-13記事「White House Reviews Military Plans Against Iran, in Echoes of Iraq War」。
     トランプ政権の安全保障関係補佐官たちを前にパトリック・シャナハンは5-9に、対イラン戦争プランの最新バージョンを説明した。骨子は、イランが中東の米軍を攻撃するか、核武装に王手をかけたら、兵員12万人を送るというもの。

 国防総省に、対イラン戦争プランのエスカレートを要求していたのは、ジョン・ボルトンである。今回、DoDがそれに応えた。

 12万人は、地上侵攻部隊ではない。イランとの地上戦に12万人では少なすぎるので、それはない。

 ボルトンはG・W・ブッシュ政権時代にも対イランの強硬政策を説いていた。が、ブッシュはイランとの対決推進を選ばなかった。

 シリア~アフガンから米兵は撤収させると標榜し、且つ実行してきたトランプが、またも中東に大量の米兵を戻すような指導をするかどうかは、甚だ疑問である。

 ブリーフィングを受けたのは6人以上の国防関係スタッフ。
 12万人というのは2003年にイラクに攻め込んだときの米軍の規模に近い。

 ブリーフィングを受けた面子には、ボルトン、ダンフォード統合参謀本部議長、ジーナ・ハスペルCIA長官、国家情報局長ダン・コーツが含まれている。

 ※トランプはこの『NYT』報道がフェイクだとしつつ、イランと対決するときは12万人ではなくもっと多数の兵隊を送ると吹かしている。

 次。
 Aaron Kliegman 記者による2019-5-12記事「China’s Great Nuclear Wall」。
   中共外交部のスポークスマンは5-13、米露から促されている、「三カ国間核軍備制限」の話し合いには加わらぬ意向を宣言した。

 ※まず米国版INFとロシア版INFで中共国境をぐるりと取り囲んだあとでなくては、核管理交渉の場に出てくるわけがない。これは元祖INF交渉のときも同じだ。

 次。
 Allison Curley 記者による2019-5-11記事「What Is CBD Oil and What Is It Being Used for?」。
      カンナビディオル、略してCBDは、カンナビス(大麻)由来のマリワナの一成分である。
 この成分は、人をハイにするとは限らない。
 この成分により、微量のTHC(3水化カナビノル)を含有する薬用オイルが製造できる。

 その薬を、子供を含む神経系疾病患者に投与しても、有害副作用は理論的には無いという。

 すでに、一部のシャンプーや、家庭用洗剤等の中には、THCが混ぜられているという。

 CBDオイルが癲癇発作を23%抑制するという学術データがある。
 特に「ドラヴェット症候群」には著効を示すという。

 機序は解明されていない。研究者が少ないのだ。

 米国の17の州が、CBDに関した州法を定めている。

 ※ケミカルな麻薬の時代は過ぎつつあって、これから人々を驚かすのはイレクトリカルな麻薬だろうという話を『AI戦争論』に書いてありますので、ご興味ある方はご購読してみてください。

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 ストラテジーペイジの2019-5-14記事。
    英BAE社は、AFVの乗員が全周車外視野をビデオを通じて得るためには、その解像度は「1920×1200」以上でなくてはならないと考えている。

 BAE社の新製品(AFVに後付けできる車外監視システム)は、暗視ビデオだけではない。音響情報まで解析してくれる。どの方角から射撃されたか、教えてくれるのだ。

 ※だいぶ前だが、徳富太三郎さんにじかにインタビューしたメモのうち、九八直協とその系列に関した部分のみ、再録しておく(全文は読書余論かどこかに含まれている筈)。とにかくスーパーツカノは現代の直協/襲撃機です。
 操縦は、いきなり直協偵で習った。最初は福島県の原ノ町。1ヵ月で満洲へ出た。
 高粱畑の畝はまっすぐ長い。だからその方向であれば、高粱畑で離発着ができた。
 操縦コースは750人。
 軽爆のコースの中に、単発襲撃機のコースがある。すなわち九九襲。
 これに指名された30人の中に含まれていた。もう特攻だと覚悟した。つまり満洲から南方へ抽出されて、そこで死ぬのだと。昭和20年のこと。
 満洲で初めて99襲に乗った感じ。とにかく安定が良い。
 九九高練は翼端失速する。
 それに比して、九九襲は、機体姿勢はそのままで高度が下がる。
 低空性能はすばらしい。高圧線の下くぐりなどはあたりまえ。民家の瓦を蹴ったなどと自慢し合っていた。(スーパーツカノは引込み脚なのでこれは無理。)
 跳飛爆撃も訓練した。

やっと「ズミ」が開花した。

 大苗を定植してから5年以上になるのではないか。初開花。
 数年前に積雪でほとんど折れた枝先にのみ、開花していた。これは根を切られると花付きがよくなるという現象の「枝」版だろうか? 不思議なことだ。

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 Fabian Hinz 記者による2019-5-13記事「Missiles on Ships. Making Sense of Iran's Moves in the Gulf」。
      5月8日にCNNは、イランが短距離弾道弾を船舶に搭載したと報じた。その船の上から発射するのか、それともどこかへ海送するだけなのかは不明だ。

 だが水上艦船から弾道ミサイルを発射することは非合理的ではない。インド海軍は「プリトゥヴィ3」弾道ミサイルを水上艦に搭載している〔レンジ300km~600km。弾頭重量500kg~1トンなので、300kgしかないといわれるインドの20キロトン級核弾頭を搭載するとレンジは350km以上に延びる〕。

 また、韓国は、「玄武2C」〔公称射程800kmだが1000km弱である可能性が高い。つまり陸地から発射して北京にも東京にも届く〕を民間の貨物船上から発射するテストを成功させている。
 ※ネットで調べると2017-8-29に韓国新聞が報じている。ユーチューブにはその模様のビデオあり。またこのミサイルについては既に2017年6月には「船上からも発射できる」ことが盛んに宣伝されていただけでなく、「パーシング2」とそっくりであること(玄武2Bのイスカンデル模倣とは別路線)、のみならず韓国政府は2014から3年がかりで「対艦弾道弾」を開発する計画を始動させていたことなどが論じられていた。固定目標に対するCEPは30m以下だと。横須賀には『いずも』なんか置いていられなくなるわけだ。なお陸上発射用のTELは、「2B」用は8×8、「2C」用は10×10だという。

 とはいえ米軍の見解では、水上艦から弾道弾を運用するには多数回の実験が必要であって、それは西側の目から隠すことはできない。つまりイランにその意図があったとしても、実験を一度もしていない現段階では、それをうまく運用するのは無理だろう。

 『WP』紙によると、イランが弾道ミサイルを搭載した船は、伝統的木造船の「ダウ」だという。

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 Justin Rohrlich 記者による2019-5-12記事「The Russian army is getting “silent” mortars」。
     TASSによると、ロシアの特殊部隊用に、音の出ない82ミリ迫撃砲が配備された。メーカーは、本業の戦車が不振な UralVagonZavod 社。国有企業である。

 仕組みは、火薬でピストンを前進させ、その運動エネルギーによって砲弾を1km強、投射する。砲口からは少量のガスしか漏れないのでサイレントなわけだ。

 宣伝とは裏腹に、こいつは、無音ではない。カラシニコフ小銃よりは静かだという程度。

 メーカーによると、毎分15発、連射できる。

 これを使えば、露兵に謎の軍服を着せて隣国を静かに侵略するときに、小銃は用いられているが重火器は用いられていない、あたかも自生的な武装組織による内乱であるかのように、みせかけることができる。

 ただし、そもそも軽迫撃砲の発射音は、榴弾砲の発射音と比べたら非常に小さい。それをなぜことさらに抑制する必要があるのか、射程や発射速度を犠牲にするメリットがあるのか、そこがイマイチよくわからない。

 ※都市ゲリラ用なのかもしれない。室内から発射しても目立たなくなるだろう。ブラストで近くの窓ガラスが割れたり揺れたりしないので、まさかそこから迫撃砲が射ち続けられているとは、相手は気づかないかも。

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 Antonio Regalado 記者による2019-5-13記事「Genetic engineers want to make bio-pot, for fun and health, but their venture could backfire if they help create a public health menace」。
      一部の国・地域で合法化されている大麻の栽培には、大量の水、空間、そして電力が必要である。しかしバイオテクノロジーを使うと、大麻由来物質の類似物を、もっと安価に製造できる可能性がある。

 名付けて「カンナビノイド」。

 げんざいカナダでは成人の5%が大麻由来物質を喫煙しているという。同国は2018-10に大麻販売を合法化した。

 複数のベンチャー企業が、大麻の遺伝子を、バクテリアや、ヘドロ状の藻類、大桶で培養するイースト菌などに埋め込むテストを開始している。

 今年の『ネイチャー』誌にはその成果のひとつが報告されている。

 将来、安価に大量生産される大麻由来物質が、ソフトドリンクや菓子の中に混ぜられるという時代が来るかもしれないのだ。

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 ストラテジーペイジの2019-5-13記事。
    2017年に訓練中の露軍のミグ31が、味方のミグ31を空対空ミサイル(レーダー誘導)で誤射して撃墜してしまった話。

 場所はシベリアの訓練空域。
 撃墜する標的は、ドローンターゲットのはずだった。

 2機ペアで訓練開始。1機はウイングマンである。
 まずリーダー機がR-33ミサイルでドローンを撃墜……するはずだった。

 ところが、ウイングマンであるはずのもう1機のミグ31が、リーダー機とドローンの中間空域に進出していたため、リーダー機のFCSはそっちの方にロックオンしてしまったようだ。ミグ31は複座の迎撃機で、レーダー類の操作は後席のナビゲーターが行なう。こいつがぼんやりしていたようだ。

 通例、ミサイル発射は、地上管制官の助言にしたがってなされるが、リーダー機はそれを待たなかったようである。

 発射権をもっている前席の操縦者も、ダブルチェックをすることなく、R-33を放った。

 不幸中の幸い。このR-33はウイングマン機の近くで爆発したものの、そのミグ31はバラバラにはならなかった。

 乗員2名はベイルアウトし、命は助かったのである。

 2018年の前半、ユタ州の射爆場から2.5km地点を夜間、SUVで走っていた2人の兵隊。とつぜん20ミリ機関砲弾が70発降ってきて、車体に6発が命中。
 あわてて道路外に飛び出して急停車し、2人は車外へ転げ出た。どちらも死なずに済んだ。

 射撃を加えたF-16パイロットは飛行時間800時間のベテランだったが、その機体には高額な「スナイパー」ポッドがついておらず、安物のナイトゴーグルによる訓練であった。

 ウイングマンのF-16にはスナイパー・アドヴァンスト・ターゲティングポッドがついており、それによって正しい標的がイルミネイトされていたのであったが、なにしろ機銃掃射できるくらいの低空におりてしまうと、F-16パイロットは地形と高度計に全神経を集中させていなければならず、それで事故が起きる。※だからF-16はCASを嫌がるのか。

 暗視ゴーグルも、低空を飛ぶ高速機のパイロットにとっては不便きわまりないもので、イラクで機銃掃射しようとして地面に衝突したF-16が1機ある。

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 J.D. Gallop 記者による2018-5-12記事「U.S. Navy test of unarmed Trident missile off Cape Canaveral deemed successful as North Korea carries out tests of its own」。
     米海軍はケープカナヴェラル沖から、真弾頭のついていないトライデント2D5を1発試射し、成功させた。5月9日に、オハイオ級SSBNである『USS ロード・アイランド』が実施した。

 同じ日に北鮮も短距離弾道ミサイルを発射した。

 また同じ日には米空軍もミニットマン3を加州ヴァンデンバーグ基地からテスト発射している。

 ※三代目がミサイル試射を再開させたのは、そうしないと弾道弾開発部局の者共が金王朝に反抗をし始めるので、権力の危機を感じたからだろう。三代目の独裁権力基盤はすこぶる微妙なものだと露呈した。いずれにしても北鮮がいつか対日ミサイル攻撃するなどというのは体制の自殺行為以外の何物でもないので読者はいっさい心配をしなくていい。懸念すべきは一に中共の核、二に韓国のミサイルである。詳しくは話題沸騰の新刊『日韓戦争を自衛隊はどう戦うか』でお確かめいただこう。

習近平の逆転打開策は、メキシコ国境の「壁」建設を只で請け負うとトランプにもちかけることだ。

 David Grossman 記者による2019-5-10記事「Some Fish Can See in Color at 5,000 Feet Below Sea Level」。
     深度650m~5000mの海中には日光はほぼ届かず、動物の眼は色盲だと信じられてきた。ところが、深海でもカラーを識別する機能が、深海生物には備わっていたことが判明した。

 深海魚(脊椎動物)101匹の網膜を調べたところ、複数の深海魚は桿状体の視タンパク質(の遺伝子)をたくさん持っていた。桿状体は色覚のセンサーである。色覚が無いならそんなものは無用である。

 人間は視タンパク質を4種類しか持っていないが、ある深海魚は38種の視タンパク質遺伝子を抱えていた。

 発光する深海生物がいる以上、色覚も重要なのだろう。

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 David Grossman 記者による2019-5-8記事「We Might Finally Be Able to Safely Drink Salt Water」。
      海水から淡水を取り出すと、副生物として塩性溶液の「鹹水」ができてしまう。これは環境によくなかった。

 鹹水は、キムチやザウアクラウトの発酵などに使われることもあるけれども、食塩とは違って相当の毒。
 工業的に得られる鹹水は海水の10倍も塩分濃度が高く、もしも陸上に投棄すると、その土地が不毛になってしまう。

 こんな厄介な鹹水が、世界の海水真水化プラントから、毎日、1420億リッターも、排出され続けている。

 鹹水の処理問題には、かつて、アラン・チューリングも挑んだことがあった。それほど、昔からの課題なのだ。

 このたびコロムビア大のチーム〔主任はインド系の名前〕が、新発明。
 新機軸は、逆浸透膜や蒸留によらず、溶媒を使うこと。
 海水の7倍の濃度の鹹水を、脱塩化できるという。

 新溶媒法は、蒸留法のような高温熱源を要しない。摂氏70度以下の反応である。
 薄膜も使わない。にもかかわらず、鹹水中の98.4%の塩分を除去できるという。

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 Joe Pappalardo 記者による2019-5-7記事「Why We Need a New Black Box」。
   俗にブラックボックスと呼ばれるフライトレコーダー。
 色は黒ではなくオレンジ。形状も箱状ではない。
 フライトレコーダーが最初に装着された民航機は、1953年のデハヴィランド・コメットであった。

 2015年に欧州航空安全委員会が決めたこと。2021年までに新世代のブラックボックスを搭載しなさい、と。

 離陸重量27トン以上の航空機は、直近25時間のコクピット内の交話を記録しておかなくてはならず、そのフライトレコーダーは墜落後に機能する発信機も内蔵すべし。

 記録方式は磁気テープではダメ。チップ式とせよ。
 この新規則は、すでに2019-1から適用されている。

 FAAの規則はこれよりもユルい。チップ式記録を求めている点は同様だが、記録時間は2時間分までで可いとしている。

 L3社の新レコーダー。海中で90日間、音響ビーコンを発し続ける。

 カナダの会社がエアバスA350用につくったフライトレコーダーは、海中に墜落すると、そのレコーダーだけが浮上して、2つの周波数で無線ビーコンを発信するという。

全ひま人が知りたがっている。『はしだて』は何処に在りや?

 海自の広報はなっとらんぞ! 西埠頭から空しく引き返すマイカーを何台も見たぞ。現場には一人の制服も居らぬ。漁港のどんづまりまで人々に無駄足させた上に、ノー挨拶とはさすがじゃないか。「不精に亘る勿かりしか」? ニホンカモシカ名借り鹿。

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 Richard Sisk 記者による2019-5-10記事「Major Problems Persist With JLTV, Zumwalt Destroyer, GAO Finds」。
       F-35のパイロット用ヘルメットに夜間ディスプレイされる緑色が、パイロットの視力を幻惑し、夜間の母艦着艦にさしつかえるという問題。米海軍は2019にこのディスプレイを別物に更新しようとしている。

 ※殉職したF-35のパイロットが装着していたヘルメットはどうしても回収する必要がありそうだな。

 ズムウォルト級駆逐艦の主砲から撃ち出す155ミリ砲弾は、1発80万ドルもする。

 2018-1に米海軍は、ズムウォルトを対地攻撃任務艦ではなく、対艦攻撃任務艦に変更することを決めた。そのためにシステムの変更が必要。その予算としては10億ドルを見込む。

 ※米海軍すら南シナ海での水上作戦を諦めつつあるというのに、日本のへっぽこ空母がそんなところに出張して対支作戦に加われるわけがないだろ? ここでひとつ忠告しておく。若いやつが自衛隊に入る動機は、カネだけじゃない。じぶんが直接に国防難題の解決に貢献したいという野心だってあるのだ。中共海軍や韓国海軍と実戦できるというならすぐに艦隊勤務に志願する若者は大勢居るよ。しかし、入隊しても政府に実戦の心構えがなくて余計な3K3D業務ばかりが続くのだなぁと気づかされたら、他に撰ぶ路があるだろうさ。《陸自の軽空軍化》は、この根本問題を解決するのです。

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  Brian Everstine 記者による2019-5-10記事「USAF to Award Light Attack Contract This Fall」。
     シエラネヴァダ社でライセンス生産しているA-29スーパーツカノが、米空軍の「ライトアタック」機として選定される公算が高まってきた。
 公式発表されたその理由。米空軍の要求を満たすために、予期せぬ遅延が発生する懸念が少ない。

 ※ライバルのテクストロン社は、これからロビイスト総動員で大反撃を見せることだろう。

 ※スーパーツカノの唯一の解説本である Joao Paulo Zeitoun Moralez 氏著の『EMB-314 SUPER TUCANO』(2018) に記載されている主情報要素は、すべて、拙著『日韓戦争を自衛隊はどう戦うか』の中に採り込んであります。英文を読むのが面倒くさいという方は、こちらをご購読になれば労力は省ける筈。世の中すべて分業じゃ! そして、知れば知るほど、面白すぎるで!

さるかに合戦の臼さん、一言おねがいしゃす。

 Ryan Pickrell 記者による記事「The US has a secret knife missile that kills terrorists without harming civilians」。
    『WSJ』の2019-5-2のすっぱぬき。雪の結晶型6枚ブレードの非爆発性キネティック弾頭をヘルファイアにとりつけた「R9X」という対ゲリラ専用兵装が2011年から開発されており、今年1月には戦果を挙げていると。たとえばSUVの天井を突き破って助手席の頭目だけ殺し、ドライバーは殺さない。ミサイルナイフ。

 6枚のブレードは着弾の直前に開傘する。
 シェフ用の鋭利な波刃のナイフのことを「ギンスー」と呼ぶが、それが人間の上に落ちかかってくるようなものだという。

 ※ヘルファイアは自重50kgある。その推進薬の燃えた残りの重量が、大落角で頭上に落ちてくるのだから、もうそれだけで石臼攻撃にも匹敵する。

 このミサイル、すでにリビア、イラク、シリア、ソマリア、イエメンで使用された。駆逐艦『コール』を2000年に爆破した首謀者のジャマル・アルバダウィも、このナイフミサイルによって2019-1に始末されたという。

 ※こうなると、次に登場する対テロリスト用兵器は、ドローンのブレードを特別に強化した「空飛ぶ丸鋸」や、「ロケット青龍刀」かもしれない。何を言いたいかというと、リモートで個人識別する技法に完全はありえないので、殺傷手段がプリサイスになればなるほど、「誤殺」をやらかしちまったときの個人的トラウマと社会的バックファイアはでかいぜ、ってこと。爆発物なら相手も許容できる誤差が、刃物になったら、誰も許容できなくなるんだ。それが分からないのか? ムク金属のソリッド弾頭や「砂鉄充填弾頭」なら、古くからあるコンセプトなので、宣伝してもよかった。今回、わざわざ「フライング・ギンスー」などという中二病のネーミングを与えてよろこんでいるペンタゴン内の阿呆どもは、レーガン時代の「ニュートロンボム」の宣伝大失態から、何の教訓も学んでいないようだ。

 次。
 Darwin McDanielon 記者による2019-5-10記事「Rolls-Royce to Launch Hybrid Power System for Military Laser Weapons」。
   ロールズロイス社傘下の事業部「リバティワークス」は、これまで10年近く開発を続けてきた100キロワット級レーザー兵器の試作型を公表した。
 これから実験を繰り返す予定。

 ヘリコプター用エンジンの「M250」の改造品が300キロワットの電力を生み出す。
 それを蓄電池といっしょに車載する。

 ロールズロイスはロックマートのレーザー砲と組み合わせることを考えている。
 ロックマートは陸軍用の100キロワット・レーザー砲の開発で、レイセオン社と競っているところだ。

 次。
 Ben Sampson 記者による2019-3-16記事「Rolls-Royce tests hybrid aero propulsion system」。
  上記の「M250」について説明しよう。このガスタービンエンジンはこれまでに世界の170機種に搭載されてきたものだが、ロールズロイス社はこのたび、こいつを「ハイブリッド」化したのだ。つまり、蓄電池と一体のシステムにした。
 独自開発のパワーマネジメントシステムによりエンジンとバッテリーのシリーズ・ハイブリッドにも、パラレル・ハイブリッドにも、ターボ発電&電動モーター直結方式にもできる。

 このような柔軟な方式にすることで、500キロワットから1メガワットの出力の取り出しをできるようにし、たとえば2トンの機体を垂直離陸させて1600km飛行させるほどの動力源にできる。飛行機は、いままでより静かで、比較的にクリーンになる。そのコンセプトは2018ファンバラで公開されていた。

 シリーズ・ハイブリッドでは、ガスタービンで発電して蓄電池に給電。その蓄電池からの出力で電動モーターが回る。ガスタービンのトルクはシャフトには伝えない。

 パラレル・ハイブリッドでは、ガスタービンからのトルクがメカニカルにシャフトへ伝えられると同時に、電気モーターからのトルクも同じシャフトに伝えられる。

 ターボ・エレクトリックのモードでは、バッテリーは切り離され、迂回される。すなわちターボエンジンが発電し、その電力がダイレクトに電気モーターへ給電され、電気モーターでシャフトを回す。ターボエンジンのトルクはメカニカルにはシャフトまで伝えられない。

自動車は立派な凶器である以上、360度24時間監視のビデオレコーダーは必備ということにしないとね。すべての信号機も同様。

 Jason Topshe 海兵隊退役大佐による2019-5記事「Ground Operations Need a 'Sterile Cockpit Rule'」。
        コクピット内のクルーは、飛行がクリティカルなフェイズにさしかかっている時節においては、操縦以外の余計なことをやっていてはならぬいうFAAのルールが1981年からある。

 軍用機の事故防止でもこの原則は役に立つ。

 クリティカル・フェイズとは具体的にはいつのことか。
 タクシング、離着陸、そして高度1万フィート以下の非巡航飛行はすべてそれに含まれる。

 飛行の安全と関係のない無線交話、飲食、クルー同士のどうでもよい会話、新聞雑誌等を見ることなどはすべて、その時節においてはFAAが禁じているのだ。スマホをもてあそぶこともとうぜん、ゆるされない。
 機体がこのフェイズにあるとき、コクピットクルーは、互いの注意を安全運行以外のことからそらすようなマネを一切禁じられている。とにかく運行に集中しろということだ。

 じっさいの事故原因調査でも、このルールの必要性は確認できる。

 ※このルールを自動車運転に厳密に適用できるかといえばそれは無理。解決策は、横断歩道のある交差点での「右折」をできるだけ禁ずるしかない。それによって車両交通の流れもよくなるはず。

 次。
 Geoff Brumfiel 記者による2019-5-8記事「North Korea's Newest Missile Appears Similar To Advanced Russian Design」。
      イスカンデルは高度30マイル〔この記者は陸マイルを使っているらしく思われる。よって48km〕まで上昇する。
 ペトリオットはそこまで届かないし、THAADにとってはそれは低すぎる。うまいところを狙ってくる兵器だ。

 イスカンデル類似のSSMとしては、ウクライナの「グロム2」と南鮮の「玄武2」もある。

 某チームの推定。北鮮の新ミサイルは、径3フィート、ペイロード1100ポンド、レンジ217~280マイルではないかと。※陸マイル換算で366~450km。

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 Timothy McLaughlin 記者による2019-5-8記事「A U.S. Ally Is Turning to China to ‘Build, Build, Build’」。
   クラーク空軍基地は、米西戦争中に、米陸軍の軍馬放牧場としてスタートした。

 1991に米軍が出て行ったこのクラーク基地を、ドゥテルテは、中共のデベロッパーに民間飛行場付きの「新クラーク市」として再建してもらうつもり。中共はこの新都市とスビックを直結する鉄道の敷設にも資金を出す。そして、別な中共の企業体が、スビック元海軍基地の買収(再開発)にも動いているという。

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  Michael Auslin 記者による2019-5-7記事「Amazon Prime Pulls back the Curtain on China’s Propaganda」。
     2011の『レッド・ドーン』がデジタル処理によって中共兵の軍服を北鮮兵の軍服に修正した頃から延々と続いていた、対支のハリウッド自己検閲。

 近年だと、たとえば『The Meg』というB級作品が典型。製作資金の多くはシナ企業から出されている。

 ところが流れが変わってきた。
 テレビ・シリーズの『Bosch』の最近のシーズンでは中共からの自己検閲圧力に真っ向から逆らう脚本を採用している。

 eコマース最大手のアマゾンは中共市場から事実上はじきだされている。中共内でストリーミングサービスができる見通しもゼロ。ゆえにアマゾンはそのコンテンツが中共を不快にするかどうか気を遣う必要を全く感じなくなったのだ。

 ※もし日本のeコマース市場をアマゾン系ではなくて、対儒教圏近親度の高い某社や某々社が寡占していたなら、日本国内の表現空間はどうなっていたか? ゾッとしますなぁ。『日韓戦争を自衛隊はどう戦うか』『米中AI大戦』などというタイトルの本が出せなくなるかもしれません。くわばらくわばら……。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-5-9記事。
   米海軍は、メディックを、民間病院のERで5週間修業させる。

 ※わが自衛隊病院の職員も、腕が鈍らないように類似の出張修業を考えたらどうだい? あまり難しく考えず、アルバイトを許可するだけでもいいだろう。

では耐火煉瓦はなぜ自爆しないのか?

 Avery Thompson 記者による2019-5-6記事「Watch Concrete Blow Up When Heated (and See Why It Happens)」。
        コンクリートは、強く、安価で、適用が広く、長持ちする。古代ローマ人が多用したのも尤もだった。
 しかし、「高熱を受けると自爆し崩壊する」という短所が、これまで克服されていなかった。

 スイスとフランスの研究者はこのたび、コンクリートが数百度に熱せられて自爆崩壊するありさまを、中性子断層写真で立体的に記録した。
 それを検分した結果、セメントに封入されていた水が蒸気になって内圧を上昇させていることがわかった。

 多孔性ではない高機能コンクリートは、内部蒸気の逃げ路が塞がれている。だから爆発してしまうのである。

 そうとわかれば、あとの課題は、セメントから逃げ出す水蒸気の路を塞がないようにし得る添加物の開発だけだ。

 ※珪藻土構造にしてはダメなのか? 黴だらけになるとか?

カラテカカ

   Nicole Perlroth, David E. Sanger and Scott Shane 記者による2019-5-6記事「How Chinese Spies Got the N.S.A.’s Hacking Tools, and Used Them for Attacks」。
    シマンテク社が重大事実を究明。中共はNSAからマルウェアで攻撃されたが、そのマルウェアを鹵獲して2016年に逆用した。けっきょく、欧州やアジアの西側政府機関と私企業が、NSA製のツールによってハッキングされることになったと。

 中共が捕獲した米国製マルウェアで攻撃を受けた地域として判明しているのは、ベルギー、ルクセンブルグ、ベトナム、比島、香港である。
 科学研究機関、高等教育機関等が狙われた。

 ある地域では電話ネットワークへの不法アクセスがこのマルウェアのおかげで可能になってしまい、中共政府は、数十万件の通信を傍受した。

 シャドウブローカーズ(広州市郊外にある中共公安ネット諜報本部)がNSA製のマルウェアを武器に使い始めたのが2016-8であった。

 中共はこの武器で米本土を攻撃したことはない。シマンテクではその理由を二つ想像している。ひとつ。NSAは自己兵器に対する防禦手段をもっているはずだ。ひとつ。それを使えばNSAの武器を捕獲できる能力が中共にあることがNSAにモロにバレてしまう。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-5-7記事。
   中共は敵LEO衛星を破壊するための地対空レーザー砲台を国内各地に建設中である。

 これを最初に発見したのは衛星写真の解析をしていたインド陸軍の退役将校で、場所は新疆ウルムチ市の南方236km地点。

 追尾レーダー×1、レーザー砲×3基からなっている。
 高度500km以下の衛星が通りかかれば、盲目化できる。レーダー衛星も機能破壊できる。

  ※砂漠に建てたのは、少しでも雲の少ない土地が有利だからか。

 中共のレーザー砲は、旧来のケミカル・レーザーを、レアアースである「ネオディミウム」と組み合わせたことにより、大きな破壊力を得られているという。

 1門のレーザー砲の破壊威力を増強するのは容易なことではない。米軍はこれにこだわって失敗し続けている。
 しかし、多数の低威力レーザー砲台を建設し、それをグループとして運用し、同時に1つの目標にエネルギーを指向させる方法とするならば、いくらでも破壊威力を倍化させられる。中共は、確実にできる道を進みつつある。

 ※まず最初にやられるのは日本の衛星だろう。というのは日本政府には「報復」の意志力が無いから。じつに好い鴨であり、米国に対する良い警告ともなってくれる。

添削: 「またしきり きの字 数増す春休み」。

 ストラテジーペイジの2019-5-6記事。
       ことし1月、インドの原油タンカー『Tour 2』がイラン原油をシリアに向け運ぶ途中、同国沿岸部の悪天候のため、座礁した。場所はラタキア港の近くである。

 離礁させるためのタグボートは4月まで手配できなかった。

 このタンカーがイラン原油を積み込んだのが2018-12後半のこと。そしてスエズ運河を抜けたところでAISを切っていた。密輸の自覚があったので。

 イランは陸路、トラックでシリアに対する石油供給を続けているものの、運搬量がとても需要に足らない。シリア内は石油飢饉に陥っている。それでタンカーが仕立てられた模様だ。

 2012年のイランの原油輸出は日量260万バレルであった。
 2015年には100万バレルに低下。
 2018年前半には280万バレルを輸出。
 しかしまた制裁されて2018後半には日量180万バレルに輸出が減少。
 2019-4時点では日量100万バレル。

 イランからの輸出がゼロにならないのは、8ヵ国の顧客については制裁適用が猶予されているからである。

 イランは武器密輸にはしばしば300トン未満の船を用いる。これはAIS搭載が義務付けられていない。

またひとり きちがい増えた春休み

 ストラテジーペイジの2019-5-6記事。
   米空軍の人手不足が深刻。経験豊富で高いスキルを有している操縦者の、民航産業への流出が止まらない。

 C-17戦略輸送機の操縦者を育成するのに米空軍は110万ドル/人、かけている。このグループは最も容易に、民航業界からヘッドハントされてしまう。

 C-130J戦術輸送機の操縦者の育成には、250万ドル/人、かかる。
 超大型であるC-17よりも逆に手間隙を要する理由は、よく整備されていない前線の滑走路を利用できなくてはならぬために、諸条件がよりシビアとなるから。特殊スキルが求められるのだ。

 これが大型電子偵察機となると操縦者の育成にはもっとかかる。たとえば四発ジェットのRC-135ならば550万ドル/人である。
 機体そのものは旧式だが、運用には特殊スキルが必要なのだ。

 空軍の戦闘機はどうか。
 F-16の操縦者の育成費用は、560万ドル/人。これがいちばん安い。
 F-22の操縦者の育成費用は、1090万ドル/人。

 爆撃機はどうか。
 B-52の操縦者の育成費用は、970万ドル/人。
 B-1の操縦者の育成費用は、730万ドル/人。

 問題の所在はあきらか。
 米空軍の俸給体系が、あまりに硬直化しているので、最も価値ある人材を、組織内にひきとどめておけないのである。

 階級と勤続年数だけで一律に号俸を規定しているのだ。仕事(飛ばす機体)が要求するスキルとは一切、無関係に。

 これでは特別に有能なパイロットがどんどん民間に流出するのはあたりまえだ。

 この点、米陸軍はもっと柔軟である。たとえば特殊部隊の戦場経験豊富な下士官たちは、一般歩兵部隊で本土勤務ばかりの年寄り将校よりも、多額のサラリーを得ている。
 これがごく至当な待遇というものだろう。

 特殊部隊の下士官たちは、よりあぶない勤務をしているだけでなく、よりストレスのかかる頭脳労働と、よりキツい訓練レベルの維持という要求にも日々応えている。
 いってみれば、プロスポーツ選手が、その付き人のマネジャーや専属トレーナーや整体師や競技団体幹部たちよりもずっと高い報酬を得るのが当然であるように、特殊で危ない仕事をこなす軍人は、一般的で安全な業務に就いている他の軍人たちよりも高額の手当を貰って然るべきだ。

新得と占冠はまぎらわしいぜ。

 36年前にとても気になっていた「かなやま湖」を、ようやくこの目で確かめることができた。今でもこれだけ静かなのだから、昔はどれほど寂しいところであったかと偲ばれた。
 朝の5時から函館市内を走り出せば、南富良野町に午前10時台に到達し、帰路に支笏と洞爺を経るという道草をしても、宵のうちに帰宅できることが確認できた。ただしさすがに、交替ドライバー無しでの往復では心身がキツイだろう。

 GW渋滞を避ける方法は難しくはない。日の出前ぐらいからスタートすれば、往路はマイペースが保証される(今回も、もし単独ドライブなら、3時台に出発したところだ)。
 スタートが早ければ、途中も帰路も、焦ることがなにもない。天気が好ければ、爽快そのものだ。

 ついでに何の役にも立たぬ情報。
 道東自動車道はトンネルばかりで眺望が得られず、がっかりだ。
 日高自動車道は愉快だった。
 長万部~八雲間は、いったん下の道に降りて時速60kmで流すと、高速料金を節約しつつ疲労回復もできる。まったくの直線区間だからね。

 次。
  Bradley A. Thayer & Lianchao Han 記者による2019-5-4記事「Use Trade to Advance Internet Freedom in China」。
     米政府は中共との貿易交渉で、人民のインターネットアクセスの自由化を強要すべし。
 一般のシナ人は、グーグル、フェイスブック、漢文のウィキペディア、ピンタレスト、ドロップボックス、レディット、ブルームバーグ、NYT、WSJ、ロイター、ツイッター、ビング、インスタグラム、ヴィメオ、フリッカー、タンブラー、等々のサイトにはアクセスができない。

 こうした中共政府による、インターネット利用の不自由化政策を撤廃させることができれば、中共のインターネットビジネス市場に米国資本が参入できるだけでなく、シナ人民に自由思想を与えてやることができるから。

 ※できるわけねえだろ、という話。

 次。
 COREY DICKSTEIN 記者による2019-5-2記事「Afghan Air Force pilot training program in US ends after nearly half go AWOL」。
    米空軍は、これまで米本土においてアフガニスタン政府軍パイロットの訓練をしてきたが、入国した隊員の半数が米国内で逃亡してしまったことから、このプログラムを終了させた。
 みっともない話なので、公表が遅れた。

 AC-208「コンバットキャラバン」軽偵察機の操縦訓練課程のためにあつめた人数の4割以上がテキサス州の基地からどこかへ雲隠れしてしまったという。

 コンバットキャラバンは、民間の軽輸送用のブッシュプレーンを軍用に改造したもので、ヘルファイアを発射できる。イラクとアフガニスタンで作戦中。

 逃亡しなかった残りの者たちは、すでにアフガンへ送り返された。

 米空軍は、A-29(スーパーツカノ)のパイロットを米国内で教練してやるプログラム(場所はジョージア州のムーディ空軍基地)も2020年後半に終了させ、以後はアフガニスタン国内で実施するつもり。
 こちらのコースでも脱走者が相次いでいる。

 2015年に2人の逃亡者がムーディで発生した。1人はヴァジニア州内でつかまった。

 2014年には3人。いずれもカナダへ逃亡しようとして国境でつかまった。

 アフガニスタン内でのA-29教練は、同国北部のマザレシャリフでおこなう。

 2019-2までに合衆国は、このプログラムのために84億ドルを費している。この中には170機の機体供与も含まれている。現在アフガニスタン政府軍は119人の訓練済みのパイロットと数十人の飛行学生を擁している。

 アッちゅうマン!

 J.P. LAWRENCE 記者による2019-5-2記事「Artillery booms from Army landing craft for first time in decades」。
      ノースカロライナのキャンプレジューンを中心として4月下旬に実施された「ゲイター演習」。陸軍の保有する揚陸用舟艇が川岸に頭をのし上げ、艇が揺れないようにしてから、搭載されている野砲が、陸岸の敵(露軍もしくはシナ軍を想定)に対して発砲。
 ビーチで揚陸艇から卸下する前に直接照準で発砲を始めるという砲兵の流儀。記録では過去数十年間、やったことはなかった。

 使われた野砲は105ミリのM119A3である。

 ※さいきん必要があって元砲兵将校の金子常規氏(故人)の著作を中公文庫版で読み返し、且つまた未読の著書もアマゾンで入手可能な古書にはすべて目を通してみたのだが、戦譜から著名人物の真価を把握する眼力において司馬遼太郎クラスの歴史小説家を相手にしないレベルだったと痛感(特に幕末関係)。ひとつよくわからないのが、岩波文庫版の決定版的な『日本書紀』が公刊された後で、その解説文を一切無視した古代日本戦史のハードカバーを出していること。よほど、どうしても活字にまとめておきたいオリジナルの主張があったのだということはビンビン伝わる。西南戦争の詳論を遂に避けたのは、熊本城攻囲でも「囲師必闕」の配置がなされていて、金子氏の批判する大村益次郎戦術と五十歩百歩だと気づいたからだろう。

 次。
 Stratfor Worldview 記者による2019-5-2記事「Russia’s Defense Industry Finds Itself in a Tailspin」。
         ロシアの航空機分野の生産実績が、急勾配で衰微中。
 2018年の生産額は2017年よりも13.5%少なかった。
 さらに2019年の最初の2ヵ月の落ち込み方は、前年に比べて半減に近い。まっさかさまである。

 石油とガスの輸出価格が低迷して国の歳入が乏しい折、ロシアはICBMのサルマトに優先的に軍事資金を回さねばならない。

 ※別報道によると、2024年には合衆国は、ロシアを越える日量900万バレルの原油を輸出するようになっているだろうとIEAが予測。これはサウジに迫る数値である。

 宣伝先行の多種の新鋭兵器のラインナップのうち、いつでも売れる完成度に達しているのは、戦車のT-14と戦闘器のスホイ57のみである。

 2018年、ロシアの工場の38%が、外国から物品を輸入していた。
 しかしウクライナ侵略の咎により国連から制裁を受けているロシアは、航空機部品等の輸入もできず、苦しい立場。

 ※日本国憲法は、戦前日本政府が国際法破りを恥じない体質だったのを、米国から矯正されて、改めて明瞭に国際法尊重第一主義を標榜したものである。げんざいロシアは国際法を蹂躙してウクライナを侵略し続けているところ。またソ連による北方領土占領は国際法違反である。二重、三重に国際法を破り続けて恥じないロシアを最強度に制裁することなく、むしろ逆にそのロシア政府と新しい「条約」を結ばんとする現今日本政府の態度はそれ自体「反憲法的」だと評され得る。誰もここを指摘しないのだから、日本のマスコミはとっくに露探の巣窟なのであろう。

 次。
 Bill Gertz 記者による2019-5-2記事「Former CIA Officer Pleads Guilty to Chinese Espionage Conspiracy」。
    2010年から2018にかけ、CIAの中共国内スパイ網についての情報を中共公安に渡し続けていた、54歳の米国籍のシナ系男がこのたび司法取引。

 こやつは1994にCIAに採用された。
 2007にCIAを辞め、香港へ移住し、煙草輸入業を始めた。
 しかるにこやつは2010年にシンセンで中共政府から一本釣りされた。一時金10万ドルと、生涯面倒を見るというオファーを受けた。

 そして再びCIAに入った。逆スパイとして。
 FBIはこやつを2012年から泳がせ捜査し続けていた。逮捕したのが2018である。

 8月に判決が言い渡される。最高で無期懲役になるだろう。

今日は若松新埠頭を見に行く。

 ストラテジーペイジの2019-4-30記事。
   民間シンクタンクのC4ADSによると、ロシアがプーチンの所在をあやふやにするために電波妨害(スプーフィング)をかける対象はGPSだけにとどまっていない。
 中共の北斗、EUのガリレオ、日本のQZAA、さらにはロシア自身のグロナスすらも妨害しているのだという。

 ※三代目がウラジオストックを訪問していた期間、極東の複数箇所でスプーフィングが実施されていたはずだ。果たしてその悪影響は「みちびき」やF-35には及ばなかったのか?

 米軍のJDAM誘導爆弾には、もしGPS電波を受信できなくなったときは即座にINS(内蔵ジャイロ)に切り替える機能が備わっているのだが、ジャミングと違ってスプーフィングは、GPS電波が狂っていることを機械にさとらせない意図がある。
 そのようにすることで、もしJDAMを撃ち込まれてもプーチンからは外してしまうことを狙う。

 もちろん米国メーカーはスプーフィングも察知できるような機能をJDAMに盛り込むようになった。しかし当然ながら、その詳細は秘密である。
 ロシア人が最新のスプーフィングの効果を自分で評価できないようにしてやるために、米軍は、シリアなどでスプーフィングを受けたときには、その事実そのものを外部へ公表しない。