兵頭語録(超・暫定版!)

2002.1111


 もし日本が、少数の修業のできた貴族が導いてくれる「アリストクラシー(貴族政治)」体制の国家ならば、
一般の国民はいくら馬鹿になってもいても大丈夫です。
しかし戦後の日本人が「デモクラシー(民主主義)」体制を選び取るのである以上は、
皆さんの全員に、良い本をたくさん読む義務があるでしょう。
なぜならば、国民が「メディア・リテラシー」(番組や印刷物などを見たときに、
その制作者側の裏の事情、宣伝の真の意図のあるところを見破ることのできる力)を身につけるためには、
言語能力を磨きあげる他にないからです。もしそれを怠っているならば、
私たちはいつのまにか、外国人によって飼育される家畜も同然の存在に、落ち込んでしまうでしょう。
 どうか皆さんは、この本だけでなく、良い本をできるだけ読んでほしいと思います。

学校では教えない現代戦争学〜文民のための軍事講座  並木書房2002年 p.3

螺鈿氏:兵頭門下のみならず、現代社会に生きるものにとって、
拳拳服膺するべき言葉ではないでしょうか?

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