[906] RE: ちょっと煮詰まってきたぞ・だれかマゼ 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/21(Mon) 05:15

ダダ龍 様

(1)ワット卿

>・・・ワット卿の「第三善をあたえよ」を座右の銘 ・・・
Give them the third best to go on with; the second best comes too late and the best never comes.

「第三善をあたえよ」は、「良識」に分類されるべきものですね。

非常に興味を持ちました。是非とも、ワット卿がこの「良識」を得る至った過程を知りたいものです。もし良書がございましたら、欧文邦文に関わらず、ご紹介願えないでしょうか?

そういえば、昔、田中角栄首相が言っていませんでしたか?政治家は第三善を与えよ、とか?

(2)最善、次善及び三善の策については、基本的に同意致します。

>最善:

 根治療法のことですね。この場合、兵頭流軍学が普及し、日本国民がそれにより啓蒙され、国会議員の半数以上に反映されている条件が不可欠となります。つまり日本国民の精神が、対米従属によってもたらされる安寧という保護者のいる「未成年」状態から、自主独立という保護者なしの「成年」状態に到達していなくてはならない。まさにダダ龍様が主張されるように「… the best never comes」と思ってしまいます。

それにしても酷い親ですね?子供が小金を稼げば巻き上げ、家出しようとするとあの手この手で引き留める。おまけに言いつけを守らないと、中共に売り飛ばすぞ!との脅し文句。中共なんかに売り飛ばされたら殺されて食料にされてしまいますよ。

>次善:
 
 対症療法でしょうかね?「専守防衛」という愚策を選択してきたために、いずれも「…the second best comes too late」となってしまいました。ダダ龍様の次善策の狙いは、要するに、この際、現行の「専守防衛」の解釈を変えてしまおうということですね。「自衛隊法改訂・長距離航空攻撃能力整備・特殊作戦能力向上」などのご意見から推察できます。やはり、「抑止」は敵に対する脅威がないと成立しませんし、どうしても攻撃側の新しい工夫に対して防衛側は後手に回ってしまいますからね。北鮮の通常弾頭弾道弾配備は良い教訓ですね。


>第三善:

要経過観察?治療する意志はあるので、さあ、病院にいこうかと言った段階ですかね。でも、本当は病気に気づかず治療なんて夢にも思っていなかったりしてね。手遅れにならなきゃ良いけど。

実は、僕も、ダダ龍様と高坂様とが主張されるように「対米追随をしているだけの無作為」ではないか?と疑っております。

話はそれますが、北鮮がすでに貨物船経由で日本の主要都市に核爆弾を仕掛けているという可能性は、この際、否定してしまってもよろしいのでしょうか?日本政府のあまりの弱腰にひょっとしたら?と思いました。

だとしますと、告知された末期癌患者が、短い余命の幸福追求のために、治療よりもQOL (quality of life)を選択したということですかね。本当は、特効薬A(北鮮射程核弾道弾配備)や特効薬S(米本土射程核弾道弾配備)があり、厚生労働省(米国)が認可しないだけなのに。

>対イラク先制攻撃不支持

最善策の境遇であるならば、対米不支持可能であり、次善策の境遇では不支持可能ではあるが選択すべきでないと思います。理由は、やはり核兵器保有の可能性です。

とはいえ、まさに最善策以上の境遇にあるともいえる英国が、西欧啓蒙思想の否定ともとれる対イラク先制攻撃を何故支持したのか?合理的説明が出来ず非常に悩んでおります(「次回投稿乞う!ご期待!!」とか言ってしまったけれど)。

英国は、日本に比べて経済力が遙かに劣ると巷の「専門家」はいっておりますが、そういったことも一因でしょうか?だとすると最善策の境遇においても、その際の国力に応じた対応しかとれないのではないか?とも思ってしまいます。

また、米国がいまのところ国連解体に進まないところをみると、英国との取引があったのではないか?と疑ってしまいます。英国からみれば、国連分担金も少ないし、そもそも安全保障理事会常任理事国という特権階級ですから、国連を解体する理由がないように思えます。
いかがお考えでしょうか?

(3)その他

>神浦元彰氏のウェブサイト_ http://www.kamiura.com/

教えてくださってありがとうございます。僕にとって、非常に有益な情報源となりました。Bookmark にも早速加えてしまいました。

例えば、中共が北鮮向けの重油パイプラインを3日間停止したという情報も発信しており、あたかも国際政治の舞台裏が垣間見えたようでした。

>通常弾頭でLPGタンクやLNGタンクをねらわれるという脅威・・・

 ダダ龍様がご主張されるとおりです。山の手線関内の昼間人口密度とメキシコ工業地帯のそれとの比をとれば、乱雑ですが、被害者数が推定できそうですね。

>なお、ガスタンクにかぎっていえば、・・・工作員による破壊工作で容易にねらえるでしょう。当局が一刻もはやく警備体制を十全のものにすることを切望しています。ガス会社の従業員も、自社施設がテロの標的になるという危機意識をもつ必要がありますね。

同感です。今更ながら、政府の国家安全保障に対する無関心・無作為に憤りを覚えます。

>RANDの報告書_ http://www.rand.org/publications/MR/MR1028/index.html

いつもながら貴重な情報ご提供ありがとうございました。実は、西欧啓蒙思想に関する読書にはまっておりまして、よく読んでおりませんので何のコメントもできません。すいません


[905] >カミノクレッセさん 投稿者:九十 投稿日:2003/04/20(Sun) 00:10

お返事ありがとうございます。
そうですかーあの押井守大先生も読者だったとは何かうれしいです。
僕が知らないだけで兵頭思想は予想以上に浸透してるのかもしんない
ですね。どうもありがとうございました。


[904] カントはむつかしい 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/19(Sat) 23:55

雑感 

柔道、酒、麻雀に溺れた大学時代のつけは大きいですね。なぜ、あの時期に西欧啓蒙思想を含めた良書を大量に読んでおかなかったのだろう。まあ、余生を過ごすのに、こういった本を読むのも良いかもしれませんね。

カントは本当にわからない。一日かけてこの様か、がっくり。
とりあえず、ホッブスにでも移るかな。

カミノクレッセ 様

>重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、[879]にありました「数万の尊い人命」リストの先頭にご自分の名前は登録済みなのでしょうか。

最初のミサイルが僕に直撃したらどうしよう。死んじゃうよ。「数万の尊い人命」リストの先頭に載せてくれなかったら化けてでるぞ、日本政府!

>私は覚悟の足りないヘタレ者なので、某ピアニストや陳宜中のように最期まで逃げ回ることになりそうです。

非常に立派なお考えです。感服いたしました。この場合、生き残ることが最も重要です。必ず生き残ってください。


[903] すげー!ホントにクラブみたいだ(笑) 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/19(Sat) 23:34

こんばんは。どうも、最近多忙で全然更新できずにいます。春なのに。春は関係ないですが。

Salon 28を始めて聴きました。桜→占いの話から、なんか唐突に女性週刊誌の話が始まりましたけど(笑)「ひょーどー漫談:投資&回収〜」の話に近いですね。
お美しい(笑)声の女性から飛び出す「戦術的合理的」とかの言葉を聞いて嬉しくなるのは、私がヘンタイだからでしょうか?(爆)

この場末のサイト(笑)にきて下さってる方で、聴いてる方ってのは、どれくらいおられるんですかね。
ラジオ番組なんて、久方ぶりに聴きましたが、面白いです。

カミノクレッセ さん>
new typeかぁ、最近読んでませんでして。しかもあの(笑)押井監督ですか!
私にとっては、「言いたい事があるなら、はっきり言えや!」という印象ばかりある作品の監督さんですが(笑)
お答え、ありがとうございました。
今後ともどうかよろしくおねがいします。因みに私は今、スカパーに入ってアニメばかり観ています。これは、本当に危険かもしれません。
でも、「陸上防衛隊まおちゃん」はつまんねぇっす!(笑)

枯山 さん>

いつも助かっております。まだ、なんか発言者を購読できてません^^;漫談:56から読んでおりませんです^^;
どうか今度ともよろしくお願いします。

衛星からの電波を受信できるアンテナを設置したせいか、電波が飛んできます。それによると(笑)兵頭本:並木書房の新刊は、面白サイト(http://www3.kiwi-us.com/~ingle/index.html)の別宮暖朗氏との共著だそうな。凄い。でも、並木の本って、1月に出るんだとばっかり思ってましたが、まだでませんね(笑)もう玉稿(笑)は上がってるだろうに・・・また、ですかね?(笑)

私も↑のサイト「第一次大戦」の往復書簡読みました。「兵頭二十八」がリアルタイムで投稿してるサイトってのは、あそこだけなんですね。兵頭ファンとしては、要チェックです。でも、あんなに頭良い人が、いるんですねぇ・・・。世の中は広い。経済(?)を専門にしてる方なんですね。「ビル・
ゲイツはコンピューターの天才」と、無茶な事を平気で書いた大前研一さんより(って、コラム一つ読んだ事あるだけなんですけど)、この人スカウトした方が良かろうに・・・経済誌は(笑)(ビル・ゲイツが商売の天才というなら、まだわかる気もしますが)

失礼します。


[902] 続意外なところで 投稿者:カミノクレッセ 投稿日:2003/04/19(Sat) 21:24

>九十様
>管理人様
返答が遅くなりまして申し訳ありません。
その記事とは、今月の「Newtype」誌の連載「パックス・ヤポニカ」です。

パックス・ヤポニカをより深く楽しむために、押井監督から10冊の本を推薦してもらった。
これらはこの企画の基礎教養として役立つだけでなく、押井監督のいう「既成の日本の
イメージを覆される楽しさ」が味わえるものばかりだ。(本文より引用)

この10冊の中に兵頭氏の「武侠都市宣言」が入っています。

表紙も中身もアレな雑誌ですが(^^;、よろしかったらどうぞ。

>日本人の一人様
重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、[879]にありました「数万の尊い人命」リストの先頭に
ご自分の名前は登録済みなのでしょうか。
私は覚悟の足りないヘタレ者なので、某ピアニストや陳宜中のように最期まで逃げ回ることに
なりそうです。


[901] 贖罪の日 投稿者:トド 投稿日:2003/04/19(Sat) 21:01

 平和勢力の数は反戦運動を見る限りたいしたことはないように思います。40代の人間をキッズなどと呼んでいるので高齢化も深刻なのでしょう。日本国憲法の最大の受益者は橋本派でしょう。
 しかし、不良ゼネコンの処理と規制緩和により田中のマシーンの能力は確実に低下しているように思います。
 名目GDP成長率>金利の条件を満たさない限りプライマリーバランスを回復させることはできません。国債の償還に支障が出た場合には日銀が引き受けることになるでしょうが、その場合デフレは終焉しますが自民党自体が亀井のようなマイノリティーに転落します。
 青木は小泉のもとでの穏健な改革と自民党の存続を望んでいるのでしょう。
 野中は過去のケースのような不幸な運命を辿るかもしれません。なにしろ彼のやってきたことを多数の日本人が既に知っていますし、「闘う」ことを継続するかそれともやられるかの二者択一となるでしょう。おそらく「平和主義者」となる可能性はほとんどないでしょう。中共や北朝鮮などのような国と一緒に合衆国に対抗しようという発想は彼の嫌っている昔の軍人達とたいした違いがないように思いますが。
 近い将来、岸のDNAが田中のマシーンの能力を超えてしまうのではないでしょうか。防衛費を1%未満に抑制していれば自派に常に有利な状態に勢力を均衡させておくこともできますが今後はそうもならないでしょう。逆に軍事シフトすればいずれはODAやパチンコマネーを失う結果となります。
 40代以下の政治家を見てみると松下幸之助の戦略(政権交代の可能性と軍需)の効果が見られるように思います。
 石原慎太郎氏ですがこの人は(長男も)スキャンダルが多いかもしれません。共和党あたりの友人に援護射撃を要請するのでしょうか。
 いずれにせよ政治のルールが変更されつつあるのでしょうか。


[900] RE: 定期便其の拾七 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/19(Sat) 14:40

枯山 様

>兵頭氏が啓蒙思想を支持する理由は権力(餓死と不慮死の可能性からの遠さ)の増進を「安全・安価・有利」に出来る思想だからだと思います。

まさにおっしゃるとおり、僕もそう思います。それにしても実に兵頭流軍学的表現ですね。


>例を挙げれば事後法で物事を裁くのを禁ずる思想があります。・・・自己の権力は何時でも零となる可能性があるのですから

具体的事例ありがとうございます。
すると、米国は、頭の中で考えているだけでまだ実行していない未来犯罪を罪に問うばかりでなく、事後法で他国を裁くことも再びやりかねないですね(東京裁判のように)。


>西洋啓蒙思想について学んでいるのですか、

はい、苦労しています。カント「道徳形而上学現論」とアダム・スミス「道徳感情論」を購入読書咀嚼中です。

「道徳感情論」は、内容が比較的平易であるのでよく理解できたつもりです。今日は、「道徳形而上学原論」に朝から取り組んでいる次第です。

兵頭師は、膨大な啓蒙書の内容を完全に理解した上で、普遍的価値ある真理を抽出濃縮し、集大成した上で読者に提示されているようですね。

例えば、「道徳感情論 上巻 岩波文庫 pp205」の第2段落には、

「不当な諸動機からでて、有害な傾向をもつ諸行為だけが、処罰にあたいするように思われる。なぜなら、そういうものだけが、憤慨にとっての是認された対象であり、すなわち、観察者の同感的な憤慨をかきたてるからである。」

[同書pp207]には、

「憤慨は、防衛のために、そして防衛のためにのみ、自然によってわれわれにあたえられたように思われる。それは、正義を保護するものであり、罪を犯さぬようにする安全保障である。それはわれわれを促してわれわれにたいしてなされようと企てられている危害を払いのけさせ、すでになされているものに復讐させる。」

道徳感情論で論述されている徳目を濃縮し、定言的命法を加え、我々読者に、

「害なきは蛇蝎といえどもこれを踏まず行く」
「害あるは隣人もこれを痛撃せざるべからず」
【「日本の有事って何だ」、pp110参照】

と「現代にも通ずる徳目」を教示されておられるように思います。


最後に「戦争の論理」という新刊は、西欧的啓蒙思想に関する書を読む原動力を僕に与えてくれたようです。やはり、兵頭師は、偉大であり尊崇すべきお方であると再認識しました。

さて、これからローマ法の入門書でも買いに行きますかね。


[899] ちょっと煮詰まってきたぞ・だれかマゼてくれィ 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/04/18(Fri) 21:37

【高坂さまへ】

お返事ありがとうございます。じつは今回の日本の対応については、高坂さまとおなじ危惧をもっていることを告白いたします。状況主義者「でたとこ勝負」ダダ龍は、英国チェインホーム・レーダー網の父・ワット卿の「第三善をあたえよ」を座右の銘にして、おのれの理想のひくさ・展望のまずしさをゴマカしています。

  Give them the third best to go on with; the second best comes too late and the best never comes.
  (ところで、どなたか上記の英文を漢文調の日本語に訳してくださいませぬか。)

第三善を今回の問題にあてはめますと…

●最善:憲法改訂・(核)武装中立・国連敵国条項撤廃・安保理常任理事国(拒否権つき)
  ⇒ フランスと同等の実力・地位を確保
  ⇒ 米国の大義なしと公然批判・国連決議なしの先制攻撃に反対

●次善:自衛隊法改訂・弾道ミサイル迎撃能力限定整備・長距離航空攻撃能力整備・特殊作戦能力向上
  ⇒ 米国に依存しない対北朝鮮防衛力確保
  ⇒ 国連決議なしの先制攻撃を支持せず

●第三善:最善および次善にむけての施策に着手しつつ当面は米国の抑止力を担保
  ⇒ 米国を支持

…ということになりましょうか。

日本政府(というより小泉首相)は第三善をとるという賢明な選択をしたようにみえて、内情は高坂さまのおっしゃるように「対米追随をしてゐるだけなのに、それに合はせて後付けでその都度理屈を組み立て」ただけの無作為であるおそれが多分にあります。せいぜい次善を視野にいれている程度でしょう。石破防衛長官にさきばしった発言をさせつつ小泉・福田がおさえるという方法で、米中および輿論の反応をみながら、最善にむけてふみこむ間合いをさぐっているならば、たいしたもんです。

米国支持は、あくまでも軍事上・外交上のこと。われらが米国風の価値観をもつ必要はまったくありません。米国の抑止力に依存することと、非軍事手段により米国社会に日本の影響力を徐々に浸透させることとは、相反しません。日本製のゲームとアニメでコドモのころから洗脳し、ソニー傘下のコロンビア映画にサブリミナルなメッセージをうめこみ、トヨタ・ホンダ・ソニー・キャノンなしに日常生活ができないようにしてしまえばよいのです。(そのためには、このような日本企業の外国人株主の影響力を抑制する政策が必要。)いまネライ目は、経営が悪化しているAOLタイム・ワーナーです。買いたたいて日本企業の傘下におさめてしまえばいい。(ゴールドマン・サックスではなく野村證券をつかうこと。)経済戦争で、ふたたび対米攻勢に転じる機会をうかがいましょう。

極端なはなし、おおくの日本人は、マクドナルドやコカコーラやナイキやギャップやスタバがなくても平気でしょう。さしあたりこまるのはコンピュータ。(さいわい、インテルとウィンドウズへの依存度をひくくする国策をとりつつあるようです。)大型機はエアバスの機体とロールスのエンジンをかえばいい。中小型機はすぐに国産できます。東京ディズニーランドがなくなっても浅草花やしき・富士急ハイランド・日光江戸村があるっ!USJなんかいらんわい、ひめじ手柄山遊園と東映太秦映画村があるぞ、どや!びわ湖わんわん王国もおまっせ。(阪神パークと宝塚ファミリーランドがのうなったんは、正直イタい。)グローバリズムがナンボのもんじゃ…と愚考しております。

【日本人の一人さまへ】

「最悪の事態を想定すべし」などとエラソーなことをかきましたが、万が一の可能性をもうしあげただけであります。ご無礼の段、ご容赦ください。

実際のところは北の脅威がマボロシである可能性がおおきいようです。ご存知のとおり兵頭軍師は、楽観しておられます。軍事アナリストの神浦元彰氏も、ことしの夏までに北が崩壊する可能性が7割と予想しています。神浦氏によると、「あくまで核問題は北朝鮮の対米交渉術で、架空の脅威を作り出してアメリカから援助を得ようとしているだけ」だそうです。これがホントならば、わたしの心配が杞憂におわるわけで、結構なことです。

 ◇神浦元彰氏のウェブサイト⇒ http://www.kamiura.com/

しかし通常弾頭でLPGタンクやLNGタンクをねらわれるという脅威が払拭されたわけではありません。1984年にメキシコでタンクが爆発した事故では、死者・行方不明者が3000人に達したそうです。阪神・淡路大震災のときには、巨大LPGタンクのガス漏洩で大爆発の危険があったため、住民多数が避難しています。(わたしの義妹一家も避難勧告をうけました。)神浦氏は、ノドンの精度(CEP=半数必中界)についても、根拠のある推定がどこにもないといいますが、かりにRAND研究所の推定である6068フィート(約1.85キロ)を前提に計算しますと、たとえば目標から半径300メートル以内には66発に1発がはいる確率。ブースト段階でロケットや制御不調のため弾道投入に失敗するものや、不発弾があるでしょうから、有効着弾率を7割とおきますと、一箇所をねらって94発うてば、そのうち1発がヒットです。(ピンポイントしなくても、ガスもれと火災を発生させれば十分です。)なお、わたしの以前のカキコミ[881]で「たとえば飯田橋をねらって100発うったら、そのうち約50発が中野・池袋・田端・両国・田町・恵比寿をむすぶ線のうちがわにおちるらしい」とかきましたが、これは計算マチガイでした。この範囲であれば100発のうち99発がはいります。石波長官がノドンのCEPをだいたい山の手線の内側ぐらいといっていたのは、同様の計算によるものでしょう。

なお、ガスタンクにかぎっていえば、なにも弾道ミサイルのような不確実で高価な手段をつかわなくても、工作員による破壊工作で容易にねらえるでしょう。当局が一刻もはやく警備体制を十全のものにすることを切望しています。ガス会社の従業員も、自社施設がテロの標的になるという危機意識をもつ必要がありますね。

 ◇ガス爆発関連(文部科学省ミレニアムプロジェクト)⇒ http://risk.env.eng.osaka-u.ac.jp/risk/ra531.html
 ◇RANDの報告書⇒ http://www.rand.org/publications/MR/MR1028/index.html

ではまた来週■


[898] 定期便其の拾七 投稿者:枯山 投稿日:2003/04/18(Fri) 20:10

 こんばんは。
 管理人殿>発言者の情報を書込みます。
平成十五年五月号のひょーどー漫言57『「かきあつめの原則」と政治の拙速要求とのギャップ』内容:米国は選挙日程と市街戦の兼合いから陸軍の「対都市空挺部隊」と海兵隊の四軍ドクトリンが創られる。米国は米国民が北朝鮮人やシナ人に殺されぬ限り爆撃を躊躇う、その為38度線付近の米軍家族住宅は現代版「アラモの砦」である。
 白旗余聞・8という内容になっています。読みにくいかもしれませんが平にご容赦を願います。
 
 日本人の一人殿>西洋啓蒙思想について学んでいるのですか、自分も浅学なので啓蒙思想にたいする理解ができていないのですが、兵頭氏が啓蒙思想を支持する理由は権力(餓死と不慮死の可能性からの遠さ)の増進を「安全・安価・有利」に出来る思想だからだと思います。
 例を挙げれば事後法で物事を裁くのを禁ずる思想があります。過去の出来事を後から作り出した法で裁くような事態がまかり通れば自己の権力は何時でも零となる可能性があるのですからこのような理由から兵頭氏が啓蒙思想を支持するのではと思います。
 失礼致します。


[897] (無題) 投稿者:トド 投稿日:2003/04/18(Fri) 19:39

攘夷派志士様
 私は暇な経済学部生にすぎずたいしたことはありません。中国経済に対する知識は断片的なものにすぎません。
 ご参考までに、まずは中嶋嶺雄氏・古森義久氏の著書が挙げられるのではないかと思います。経済学者ではクライン・クルーグマン、メディアでは東洋経済・フォーリンアフェアーズ・ニューズウィークそれとNHKの解説員などは中国経済に対してネガティブな評価をする傾向があるように思います。別宮暖朗氏のHPも御覧になられると良いかと思います。
 米国の対中戦略については中西輝政氏・日高義樹氏などの発言が参考になるかと思います。


[896] 現実からの理想 投稿者:高坂 投稿日:2003/04/18(Fri) 01:21

ダダ龍様。
未熟な悪文をお読み頂いたといふことで、大変感謝してゐます。「おおむね共通の認識にたって意見を交換できることを確認しました」とのお言葉、非常に有難く思ひます。

>「北朝鮮に対してはもつと自主的に対抗できる体制にして行けばよい」とおっしいますが、現時点でそのような体制がなく、しかも早急に整備する施策をとらずに、体制がととのうのをアテにした態度をとるのは危険です。将来どうあるべきかと、現時点で最善の選択はなにかとを混同していませんか。

その点はダダ龍さんのおつしやるとほりです。私は日本政府や親米保守派の一部に見られる、対米追随をしてゐるだけなのに、それに合はせて後付けでその都度理屈を組み立てて行く姿勢(それしかないこと)に限界を感じてゐるので、常にそこには批判の目を向けたいと思つてをり、前回のやうな言ひ方になりました。失礼な点はご寛恕下さい。

>問題は、「極めて問題」な「自己喪失」にならないように、いま、ここで、どうすべきかの指針がしめされていないのです。「狡智な計算」をしたうえで、どう決断すべきであったか。積極支持が最善策でなかったならば、どうすべきだったのか。反対しない・理解をしめすとういう不本意・曖昧な支持をしても、アラブからは敵とみなされるでしょう。それでは無作為がよかったのか。まさに、「事實に對應して行かなければならない」のです。…と、ここまでかいて気がつきました。高坂さまの文脈の順序をかえるだけで、わたしの主張になってしまう。結局、現実と理想のどちらに主眼をおくかのちがいで、おなじ方向をむいているのでしょうか。

国連の場で日本が突出したアメリカ支持の演説をぶつてゐましたが、そこまでする必要があるのかといふことです。
日本人の理想については、実は私は国際的に通用するかどうかはわかりません。ただ、それでは価値観をアメリカに一致させる方向でやつて行くのかといふことになれば、日本人の心の中には違和感があるでせう。
実際にはアメリカを支持すると表明したとしても、実態は「無作為」なのではないかと疑はれます。現実主義の名の下に、何も考へなくなつてゐるのではないか。様々な経緯によつてさうでしかあり得ない状態になつてゐるのなら、そのことを自覚して原因を分析すべきです。
ダダ龍さんのやうに理想のことを考へながら現実に対応するといふスタンスの方が妥当であり、まさしく現実的であることはわかつてゐるのですが、私は自分が何者であるかわからなくなつてゐる今の日本では理想も語つて行かなければならないと思つてゐます。勿論、日本人が根本的な生存欲求から論を組み立て、ひるむことなく戦ふべきといふことは、言ふまでもありません。
今後ともご教示よろしくお願ひします。

http://www8.plala.or.jp/Kusimitama/


[895] 従弟より 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/17(Thu) 22:22

ダダ龍 様

往復書簡の見解についても、また外しているようですね、僕は?

しかし、糞尿爆弾様の投稿をみて、僕が、ちょっとした以前には、糞尿爆弾様と全く同じ考えを持っていたことを再認識しました。おそらく、ダダ龍様の投稿を読まねば、一生、考えは変わらなかったでしょう。ありがとうございました。

攘夷派志士 様
 
 貴方様の仰るとおりです。もはや、反駁の余地もありません。今後も、僕の投稿に何らかの瑕疵がありましたら、遠慮無くご指摘下さい。どうもありがとうございました。貴方様のご投稿を読み返すたびに自分がいかに愚かであるか?再認識できました。しかし、僕は鉄面皮ですので、何度でも何度でも投稿する所存です。よろしくお願いいたします。


糞尿爆弾 様

 僕の手の内を予め申し上げます。西欧啓蒙思想の理解の一環として、アダム・スミスの「道徳感情論 上・下」を2回読了致しました。まだ、西欧的啓蒙主義を理解するために読まなければならない本は積山しておるところです。というわけで、今一度、「正義」の概念についてご再考願います。

 また、「敵としての悪」と「悪」とにおいて集合論的な共通因子はあるのでしょうか?そこの辺りも僕には全く理解できません。

 また、「道徳」と「良識」との峻別については、兵頭師は、くどいほど述べておられます。僕のような初学者であるならばともかく、ダダ龍様(この方には兄事しております、師とは思っておりませんがね)、yd16bm様(僕は最も尊敬しています、なぜなら兵頭師が米国にどう評価されているかという切実な疑問を解明されている方ですからです)、黛様(なんて精力的な方なのでしょう)、枯山様、谷口公一様、九州の一読者様に対して何の説得力もないと思います。以上は、只の愚か者の僕の思いこみかもしれませんけどね。

 最後に、管理人さんや初期投稿者諸兄の投稿を読みますと、青雲の志が感じられ、貴重な投稿と思います。諸兄の再投稿を熱望致します。

只の愚か者の従弟より


[894] 一貫性の破綻なしと考えます。 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/17(Thu) 17:50

糞尿爆弾 様

初めて御意を得ます。

僕には、貴方様のおっしゃるような兵頭師の言動の一貫性の破綻は感じられません。というのは、西洋啓蒙思想の自由主義は、社会契約に優先する自己保存という生存権を担保するための方便だと思うからです。いいかえますと、西欧啓蒙思想の自由主義は、生存を担保するために「安全・安価・有利」という視点で合理性を追求した方策の一つと考えるからです。つまり、兵頭師の「常勝主義」、すなわち「勝って勝って勝ちまくる主義」が生存を最優先する思想である以上、自身にとって「安全・安価・有利」な方策を主張宣伝することは何の矛盾もないと考えますし、自身の生存にとって、西欧啓蒙主義の自由主義を超えるような、「安全・安価・有利」な選択枝があれば、それを選択することが最も合理的な判断であると思います。いかがお考えでしょうか?


[893] ポチ・タマどっちもイヤじゃ 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/04/17(Thu) 17:33

【高坂さま】

お返事ありがとうございます。高坂さまの『奇魂通信』を第一号からよみました。日本のありかたについて、歴史問題について、韓国・北朝鮮問題について、イラク問題について、おおむね共通の認識にたって意見を交換できることを確認しました。とりわけ韓国の出版物や映画についての批評に、高坂さまの洞察力のふかさを感じております。また米国のイラク先制攻撃に大義がないことも、貴説に全面賛成です。

さて、総論で高坂さまの見解に賛成したうえで、あえて各論につき異見をもうしあげます。

「北朝鮮に対してはもつと自主的に対抗できる体制にして行けばよい」とおっしいますが、現時点でそのような体制がなく、しかも早急に整備する施策をとらずに、体制がととのうのをアテにした態度をとるのは危険です。将来どうあるべきかと、現時点で最善の選択はなにかとを混同していませんか。

カキコミの表題に「未来へ向けての日本人の自己イメージ」とあったように、高坂さまが将来像にもとづく行動指針の重要さをとかれていることは承知しています。また、『奇魂通信』第八十七囘【 イラク問題に就いて 】にかかれていた日本の「状況主義」に対する批判も、みごとに正鵠を射ているとおもいます。

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[前略]――現在進行中の拉致問題に端的に見られるやうに、日本といふ國はすべて状況主義的に動いて行きますので、どういふ未來を目指してゐるのか、國家像といふものが見えません。勿論、状況的な「事實」といふものも大切ですし、我々は次々に生起する事實に對應して行かなければならないといふのも確かです。しかし、自己像や將來像に基づく行動指針といふ「理念」なしに、事實に場當り的に反應して行く日本人の態度は極めて問題と言はなければなりません。目的を持つて戰略的に既成事實を作るといふ狡智な計算ならともかく、刻々と變る外的な事態に對して自主的にどう判斷すべきか考へられないためにとりあず状況に合はせるといふ態度は、自己喪失といふしかありません。――[後略]
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問題は、「極めて問題」な「自己喪失」にならないように、いま、ここで、どうすべきかの指針がしめされていないのです。「狡智な計算」をしたうえで、どう決断すべきであったか。積極支持が最善策でなかったならば、どうすべきだったのか。反対しない・理解をしめすとういう不本意・曖昧な支持をしても、アラブからは敵とみなされるでしょう。それでは無作為がよかったのか。まさに、「事實に對應して行かなければならない」のです。…と、ここまでかいて気がつきました。高坂さまの文脈の順序をかえるだけで、わたしの主張になってしまう。結局、現実と理想のどちらに主眼をおくかのちがいで、おなじ方向をむいているのでしょうか。

【日本人の一人さま、螺鈿さま、攘夷派志士さま】

兵頭・別宮往復書簡をよみました。SAPIOをよんでいませんので、ご指摘の部分のおもしろさを十分にあじわえませんが、じょうずにかわしているようですね。

ではまた■


[892] こんにちは、その3 投稿者:攘夷派志士 投稿日:2003/04/17(Thu) 13:12



ダダ龍様へ

 わたしも西洋啓蒙思想については勉強中です。何のお役にもたてません。そうそう、今回もたくさんの資料のURLリンクありがとうございます。プリントアウトはしましたので、仕事帰りに読みます。量が多い。

 あと、「往復書簡」ですけど、螺鈿さんが張ったリンク[885]から直接いけますよ。


日本人の一人様へ

「あの時点での独立」は準備不足だしやはり無理ですよ。また、人命という視点でも、中国や北朝鮮の国体と、日本やアメリカの国体は全く違うことを確認していただきたいと思います。寡頭あるいは独裁体制の場合は、権力者が安全ならば冒険旅行にいつでも出られますが、民主政体は、建前上、人命軽視はできません。少なくとも、人命損失を最低限に留める努力なしに冒険旅行は出来ません。これが前提です。

「中国経済崩壊に先立つアメリカ経済の崩壊」の場合、むしろ、絶好のチャンスと思いますよ。駐留軍もいなくなるだろうし、中国の脅威だけが残されるのだから、政府もなりふり構わず自立するしか道はないでしょう。

「核武装への時間的猶予」については、兵頭先生の往復書簡ではないですが、「有るかもしれないし無いかもしれない」としかお答えできません。変数がありすぎて正直言って分かりません。重要なことは、核武装独立の日が来ることを信じて準備万端怠りなく努力することと、そのチャンスを決して逃さないことです。

「兵頭先生の往復書簡」については、印象を語っただけで議論するつもりはありません。それにエキサイトしてしまいますと、漫X家に対する刑法上の名誉毀損罪を構成する可能性があるからです。繰り返しますが、わたしは、たんに兵頭先生のリズミカルな文体について感想をいっただけなのです。すいませんでした。




[891] 私はこのようにしか世界を認識できない 投稿者:糞尿爆弾 投稿日:2003/04/17(Thu) 11:43

私はかつて「ヤーボー丼」の序文に書かれていた兵頭氏のモットーである「勝敗第一主義」という単純明快かつ力強い原理に目の覚めるような衝撃を受け、以来国内の40前後の知識人(読書の幅が狭い)の中で最も注目すべき人物として脳裏に刻印される事になったのですが、最近刊行された「戦争の論理」で啓蒙的自由主義という概念をしきりに強調しているのを見て、私には異なるイズムを同時に掲げながら言動の一貫性を保つことは不可能としか思えず、やはり兵頭氏は特に9.11のテロ事件以降大きな変質を遂げたのだと確信を抱いたので、私なりに意見の相違するところを述べたいと思います。そもそも自由主義の立場を徹底するならあえて奴隷の身分の安楽を選ぶ自由も尊重せねばならない筈ですが、そうした自堕落な連中が一定の割合に達すれば、今度は自分たちの権利を主張し始め社会的優位を引き出そうとするため、逆に自立した主体性のある個人にとっては不利な社会となり、結果益々自堕落な人間が増え続け自由が乏しくなる悪循環に陥ります。自由主義者はそれを望まないため自己実現だの何だのと正しい生き方を説かざるを得ませんが、それは自由主義の原則と矛盾します。人間は抑圧の下では自由を欲し、貧困の下では豊かさを望み、戦乱の下では平安を求めるのが常ですから、政治が追求すべき目標は主権者の自立と繁栄と安全の均等な確保であって、そのバランスが崩れれば世論の不満が高まり政権の存立を危うくします。また兵頭氏は西洋流の自由思想を普遍的な正義であるとまで断じていますが、正義を掲げるものは必ず敵としての悪を設定します。しかし悪の対極にあるのは正義ではなく善であり、科学的な正解はありえても正義なる概念は思い込みに過ぎません。このような錯誤は善を肯定し悪を否定する安易な発想から生ずるのでしょうが、この世に敵と味方が存在する限り万人に等しく善意を振りまくのは愚者であり、敵に対しては悪意をもって当たる事が自己の優位を保証します。では如何なる基準で敵と味方を区別すべきかは、利害関係や主義主張や趣味の相違から総合的に判断するしかなく、何をもって勝利と見なすかは人それぞれ自分の願望に従って勝手に定義すればいいと思います。


[890] (無題) 投稿者:螺鈿 投稿日:2003/04/17(Thu) 03:24

タダ龍さま>>
 [885]のURLをクリックしてくだされば、直接そのページに移動するはずですが・・・。


[889] 未来へ向けての日本人の自己イメージ 投稿者:高坂 投稿日:2003/04/17(Thu) 02:37

ダダ龍様。

>カキコミありがとうございます。「積極的に支持する」ではなく「理解をしめす」程度でふみとどまっていたら、北朝鮮の態度が軟化したでしょうか。今回の北の譲歩は、中国の圧力によるものがおおきいとおもいますが、日本が米国支持を明言したことによる効果もあったとおもいます。アラブ世界を敵にまわす危険をおかしてでも、旗幟を鮮明にして最大限の抑止効果をもとめた成果です。アラブの問題は、原子力発電、風力発電、東南アジア・オーストラリア・ロシアからのLNGによる火力発電の比率をたかめ、中東原油への依存度をひくめるというエネルギー安全保障策をとれば対処可能です。

日本がやつてゐることは対米追随だけなのですから、それを粉飾する形で色々弁じてみたところで、根本がなつてゐなければ意味が乏しいでせう。
アメリカに「理解をしめす」程度で留めた場合でも、北朝鮮に対してはもつと自主的に対抗できる体制にして行けばよいだけのことです。
エネルギー問題にしても、代替できるものはあるのかもしれませんが、アメリカに追随して失つたものの代替物は他でも可能だから大丈夫などと言つてゐてもどこか空しいですね。

>ところで「日露戦勝で獲得した中東石油管掌国諸国の無償の好意」が、あまねく現存するとおかんがえですか。わたしは、幻想もまじっているようにおもいます。好意があるとすれば、それは近年の各種プロジェクトなどで技術指導をおこなった日本人技術者に対する感謝と尊敬からのものが主体でしょう。

勿論、戦後の日本人に対する感謝と尊敬もあるでせう。それらも含めた日本人への好意です。

>「日本は中東だけではなく中共・コリア以外の非西欧世界に好感を持たれてゐる」かどうかも疑問です。ここでいう「非西欧世界」とは、アフリカ諸国、インド、パキスタン、東南アジア諸国などと解釈してよろしいでしょうか。これらの諸国の国民の何割が日本に好感をもっているのか、把握できますか。かつて日本が占領していた地域では、屈折した感情もあるでしょう。ODAと日系企業進出による経済効果が、そのまま好感にむすびつくかどうかも不明です。ひとことで「持たれてゐる」とは、いえないとおもいます。

それは為にする議論です。欧米列強に伍した日本人に対する非西欧世界の尊敬があつたのが、日本は完全にアメリカの手足になつたといふ認識に変つたであらうといふことです。勿論、アメリカと一体となつて「悪」のイメージを帯びることで、これまでとは異なる意味での一目を置かれることはあるかもしれませんが。

>さて、このように、なかなか実体のつかめない「無償の好意」と「好感」ですが、これらがすべて消失したとかんがえるのも早計です。日本が明確な姿勢をうちだしたことを評価するひともいるでしょう。また、復興に協力することで好感度をたかめることも可能でしょう。修復不可能な損失はすくないとかんがえます。

そのやうに努力すべきでせう。日本人はアメリカの一部として、あるいは少なくとも新しい連合国のメンバーとして、占領者として臨み振る舞ひたいのか、それとも日本自身の関与の仕方といふものがあるのか、日本人の一人一人が考へて行くことが必要でせう。

http://www8.plala.or.jp/Kusimitama/report.html


[888] だから〜お願い!二度と来ないで〜♪ 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/17(Thu) 01:16

攘夷派志士 様 

 手厳しいご返信、誠にありがとうございました。僕には、貴方様に貴兄などと尊称される「資格」などございません。今後とも何卒ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 貴方様が提示された「隠忍自重」策こそ、現時点で、最も「安全・安価・有利」な判断であることは同意できます。ただし、日本人の人命の損失回避という視点から考えればの話です。貴方様のご指摘された中共の経済危機のチャンスのまえに米国の経済の方が先に破綻し、日本が多大な代償を支払うことになった場合、日本に核武装しうる余力が果たして残っているのでしょうか?言い換えますと、核武装のための時間的猶予は本当に残されているのでしょうか?というのが反論です。いかがお考えでしょうか?

 ところで、僕も、螺鈿さんの記したリンク[885]から、兵頭師と別宮様との往復書簡を拝読できました。兵頭師は、別宮様のご意見を肯定している一方、連載漫画家に対して「大間抜け」などという直截的な表現を避けているだけのように思えました。言い換えますと、僕としては別にゴマカシは感じられませんでした。


ダダ龍 様

 あまりにも多くのお叱りを受けて、深く内省しておりました。本当にここ数日の間、再起不能状態でした。僕のような只の愚か者を無視せずお相手して頂いて、改めてご感謝申し上げます。

 国家安全保障を語るときには、希望的観測ではなく最悪の事態を想定していなくてはならないというダダ龍様のご主張(お叱り)こそが正しいです。何をさておいても、それこそが前提条件になるべきことですから。

 LPGガス貯蔵庫への直撃の可能性、全く想定しておりませんでした。僕は[「ノドンなんか怖くない。兵頭二十八と福田和也の対談」、VOICE、pp104-113、平成15年3月号]の論文に対して自分の頭で考えて再構成することを怠ったようです。しかし、それを怠らなかったとしてもダダ龍様と同じ結論に到達することが出来たかどうかはわかりません。完全に自信を喪失しました。

 金正日とその直系血族後継候補者(金正日が不死でない以上、限りなく同一に近い)を抹殺することができれば、他の指導者が出現するとは思えません。というのは、金正日は、人類史上希にみる最悪の独裁者であり、自分の地位を脅かす存在を放置していないはずだと思われるからです。つまり、その特殊な権力機構には、本質的かつ組織工学的にNo.2を置けないはずだからです。ですから、金正日とその直系血族後継候補者を抹殺することができれば、必ず、横並びの軍指揮官同士の内訌が起こると思っております。したがって、ゴルゴ13による金一族大量狙撃は有効であるとおもっております。真面目に言い換えますと、金王朝の特殊性から考えて、ラムズフェルト戦略はイラク以上に友好であるということです。

 僕としては、「中東石油管掌国諸国の無償の好意」については、石油管掌による利益を受ける特権階級ではなく、テロ実行者の源泉となる被搾取階級の無償の好意のことを申し上げたつもりでした。これを喪うことは、日本が真にテロの標的になるということです。つまり、日本に対するテロ実行者の無償の好意が喪われれば、テロ実行者がテロを行う場合、防備の堅い米国で行うよりも、防備の薄い日本で行うことは最も「安全・安価・有利」な選択になるからです。
いかがお考えでしょうか?

最後に「西欧啓蒙思想を語る資格」に対する質問は、地雷だったのですね。正直言って「資格」そのものが議論の対象になりうるかという前提条件を真剣に考えているのか?ということですね。僕は、これで爆死したような心持ちです。


[887] わたしもばかなのよ♪ 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/04/16(Wed) 20:48

【高坂さま】

カキコミありがとうございます。「積極的に支持する」ではなく「理解をしめす」程度でふみとどまっていたら、北朝鮮の態度が軟化したでしょうか。今回の北の譲歩は、中国の圧力によるものがおおきいとおもいますが、日本が米国支持を明言したことによる効果もあったとおもいます。アラブ世界を敵にまわす危険をおかしてでも、旗幟を鮮明にして最大限の抑止効果をもとめた成果です。アラブの問題は、原子力発電、風力発電、東南アジア・オーストラリア・ロシアからのLNGによる火力発電の比率をたかめ、中東原油への依存度をひくめるというエネルギー安全保障策をとれば対処可能です。

ところで「日露戦勝で獲得した中東石油管掌国諸国の無償の好意」が、あまねく現存するとおかんがえですか。わたしは、幻想もまじっているようにおもいます。好意があるとすれば、それは近年の各種プロジェクトなどで技術指導をおこなった日本人技術者に対する感謝と尊敬からのものが主体でしょう。

たしか1995年ごろ、丸の内の東京フォーラムで某中東産油国が主催したレセプションによばれたことがあります。その席上、主賓のアラブ人が「約束は雲、実行は雨」ということわざをあげて、単なる外交辞令ではなく経済協力の拡大を要求しました。しかしその後、日本政府・財界は、要求に十分にこたえることのないまま石油権益交渉にのぞみ、採掘権契約の大半を更改できずにうしないました。無償の好意にすがれなかったのです。

「日本は中東だけではなく中共・コリア以外の非西欧世界に好感を持たれてゐる」かどうかも疑問です。ここでいう「非西欧世界」とは、アフリカ諸国、インド、パキスタン、東南アジア諸国などと解釈してよろしいでしょうか。これらの諸国の国民の何割が日本に好感をもっているのか、把握できますか。かつて日本が占領していた地域では、屈折した感情もあるでしょう。ODAと日系企業進出による経済効果が、そのまま好感にむすびつくかどうかも不明です。ひとことで「持たれてゐる」とは、いえないとおもいます。

さて、このように、なかなか実体のつかめない「無償の好意」と「好感」ですが、これらがすべて消失したとかんがえるのも早計です。日本が明確な姿勢をうちだしたことを評価するひともいるでしょう。また、復興に協力することで好感度をたかめることも可能でしょう。修復不可能な損失はすくないとかんがえます。

【螺鈿さま】

ごぶさたです。たしかに無責任な敗戦処理ですね。テロによる非対称戦で、まだ勝負するつもりでしょうか。かつて西洋では、戦争でも敵の君主・統治機構を攻撃しなかったと、軍師がどこかでかかれていました。諸国の王室が血縁関係でつながっていたという理由とともに、降伏を決定する主体をのこしておく必要があったからだそうです。しかし今回は、米英軍がイラクの指揮統制通信中枢と権力者そのものをたたいています。もはや、日本やドイツがおこなったような秩序ある武装解除・降伏など、やりたくてもやれないのかもしれません。報道されている落花狼藉は、米英軍「平定」完了後の秩序回復を印象づけるため、あえて放置しているとおもいますよ。

【攘夷派志士さま】

お返事ありがとうございます。前回のカキコミには地雷をうめていませんのでご安心ください。(今回もありません。)

ところで、「別宮さんがサピオ誌の連載漫画家と編集部についての意見の感想を求めたときの返信部分」というのは、『第一次大戦』ウェブサイトのどこに掲載されていますか。ぜひよみたくおもいます。ご教示くだされば、幸甚です。

【さて、みなさま】

福田論文に端を発して、西欧啓蒙思想のおはなしがでてきましたね。福田氏が参照したケーガン論文では、カントの『永久平和論』(1795年)の世界観をもつヨーロッパと、ホッブズの『リヴァイアサン』(1645年)の怪物を自認する米国との相反であるとのべています。(誤解していたらご指摘ください。)そこで質問です。

 ●この、ホッブズの『リヴァイアサン』や社会契約論は、啓蒙思想の一部ではないのでしょうか。

 ●そもそもenlightenmentを「啓蒙」と訳したのは、だれなのでしょうか。

ワナではなく、本当に無知なので質問しております。どなたかご存知でしたら、是非おしえてください。

福田氏は、昨日の『チョイル新聞』夕刊(わたしがみたのは神奈川版)にも同様の論文を発表していました。おなじネタで三番ダシまでとってますねコノヤロ。『中央公論』を再読してみたら、例の「テクノロジーによって無効にされて、細分化された人間同士のつながりを再構成」のヒント(のようなもの)をみつけました。113ページ中段から下段にかけての記述、カント的な理念がきかなくなったなかで、あえて(柄谷行人のNAMのような)普遍的なモノをもとめていく…ということのようです。しかし、柄谷氏のNAMは、頓挫してしまったはず。なにをいいたいんでしょう。

日商岩井総合研究所の主任エコノミスト、吉崎達彦氏がネットで公開している『溜池通信』に、わかりやすいケーガン論文解説があります。吉崎氏とおなじ「オカネと商売」の世界にすむわたしにとっては、文学と評論の世界にすむ福田氏の論文よりもずっとわかりやすくて、アタマのなかにす〜っとはいってきました。

 ◇溜池通信⇒ http://tameike.net/index.htm
 ◇5月24日号 特集:共和党タカ派人脈の研究⇒ http://tameike.net/pdfs2/tame147.PDF
 ◇9月6日号 特集:悪の枢軸をめぐる国際情勢⇒ http://tameike.net/pdfs2/tame158.PDF
 ◇9月13日号 特集:テロ事件が変えたアメリカ⇒ http://tameike.net/pdfs2/tame159.PDF
 ◇1月31日号 特集:米国保守派の安全保障政策⇒ http://tameike.net/pdfs3/tame175.PDF
 ◇3月21日号 特集:米国のユニラテラリズム研究⇒ http://tameike.net/pdfs3/tame182.PDF

ケーガンは、いろんなところにかいています。よみやすいものもありますよ。

 ◇例の論文の要約版⇒ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A7629-2002May24.html
 ◇連載コラム⇒ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A60003-2003Apr8.html

つかれました・きょうはここまで■


[886] こんにちは 投稿者:攘夷派志士 投稿日:2003/04/16(Wed) 16:44

ダダ龍様へ


「地雷」と「宿題」の詰まったボールありがとうございます。上手に処理して投げ返そうと思います。

ところで、兵頭先生と別宮さんとの往復書簡をお読みになりましたか。

別宮さんがうらやましいです。不世出の大哲学者、兵頭先生と友人になれるのですから。「専門」が異なる集団でも、トップとトップとの間には何か相通ずるものがあるのでしょうか。

別宮さんがサピオ誌の連載漫画家と編集部についての意見の感想を求めたときの返信部分のあまりに流麗かつリズム感のある文章には感嘆しました。喩えは悪いですが、詐欺師の親玉としても君臨できそうですね。本当は、「其の通り」と考えておられるのに、自身の対人関係についての大原則(自分にとって害にならないものには、けっして攻撃を加えてはならない)を守るために、表現は悪いですが、うまく誤魔化しておられます。私信であるにもかかわらず、いささかの油断と隙も感じられず、緊張感が伝わってまいります。これも見習わなくてはなりませんね。


高坂様へ


福田先生は、読者をテストしておられるのでしょうかね。


トド様へ


貴兄の投稿をいつも興味深く拝読させていただいています。

貴兄は、中国の経済や金融や貿易について深い知識をお持ちと推察いたします。
大前氏とか堺屋氏の本を読んでも納得いかないことばかりです。何か良書がありましたら、お手数ですがご推薦して下さるようお願いします。


[885] 花はちるらぬ〜いちま〜いきりの切符〜♪ 投稿者:螺鈿 投稿日:2003/04/16(Wed) 03:18

皆様へ>
    既に皆様も御存知かと思いますけども、兵頭軍師と別宮先生の往復書簡がアップされております。天下の碩学別宮先生と兵頭軍師の真剣勝負。皆様ご覧ください。
http://ww1.m78.com/honbun-2/hyodo.html

管理人様>>
 いつもご苦労様であります。「神奈川あけぼの」の差別論のタイトルは関西住まいの同和教育に馴れた僕の目の鱗を引っぺがしてくれるような驚きを予感させます。はぁ、何とかして読みたいものです。
 業界紙にせよ、このような団体の機関紙にせよ、他人に届けようとする意欲に欠ける面がありますね。特に解同は少なからぬ税金を注入されているのに。

タダ龍様>>
 「アメリカを諫止」される事を果せなかった田中氏はシリアに出国されたらしいのですが、今度はそこで、あるいは北鮮で、そのような活動をなされるのでしょうか?疑問はつきません。
 確かに御指摘の通り、何を以って「マトモな国」を定義するか確定していないと成り立たない議論であったと思います。また、フセイン政権下のイラクでどのような支配が行われていたかという情報もどのように出てくるかわかりません。恐らく、ヨーロッパを初めとする世界各国の独裁体制の崩壊時に見られたような、玉石混交の情報に満ち溢れるでしょう。しかし、あの国民に対する無責任さはあきれるばかりです。まさか、まだ負けていないとでも思ってるのでしょうか?ドイツや我が国が敗北を受け入れる際の対米交渉に関しては承知されておられると思いますが、フセインは責任者を指定し、治安の安定に一定の責任を果すべきではなかったでしょうか?少し感情的になってますね。すみません。

がたがた抜かすなら選挙にでも出て見やがれ!!と、最近良く思うようになった螺鈿でした。


[884] よのなかばかなのよ♪ 投稿者:りお 投稿日:2003/04/15(Tue) 23:19

「春なのにー。春なのにー。ためいーき、またひとつー♪」って中島みゆきのなんて曲でしたっけ?
 しかし、本当に世の中おかしくなってしまいましたね。
 もう私がツッコムことも、なにもないんぢやないかと思つてゐます。というわけで、管理人様、ダダ龍様、螺鈿様、楠様、その他の普通の日本語でカキコをしてくれた皆様、さようなら。そのうちまたどっかでねー。


[883] (無題) 投稿者:トド 投稿日:2003/04/15(Tue) 20:17

 久しぶりに投稿させて頂きます。
 中国選手のロッテルダムマラソンへの参加が拒否されたという報道を数日前に目にしました。堺屋太一は上海万博の名誉顧問だそうです。イラクの石油採掘権を確保するより中国への進出・提携を推奨する人間が多いように思います。
 マクロの数字を見れば、あの国の貿易依存度は40%強で輸出の半分が外資だったと思います。結局、外資を導入して部分的に成功しているというのが実態でしょう。意外とあの国の持っているリスクが顕在化するのは近いのかもしれません。米国はインドとトルコあたりに注目しているようです。
 あの国から有利な反応を引き出そうとすれば、たいていの場合米国と関係を強化したほうがかえって良い結果が出ると思いますが。いずれにせよ米国はあの国の脆弱な部分を正確にしかも可能な限り感知されない方法で狙ってくると思います。


[882] 近所の桜が散りはじめてゐました。 投稿者:高坂 投稿日:2003/04/15(Tue) 16:47

再び投稿させて頂きます。
攘夷派志士様。

>高坂様の投稿にもあるように、アメリカに対する国家としての働きかけではなく、アメリカ市民に対する個人レベルのコネクションを集束することによって、米国政策決定者の覇道政策を転換させようとする試みのことをいいたいのかなと考えているレベルです(笑い)。どう思われますか。

政府間レベルでの交渉は我々市民は間接的にしか関与できませんから、国境を超えた市民レベルでの保守派の連帯も探つて行くべき時代の要請もあると思ひます。これは今のところ理想論ですが。

ダダ龍様。

>もうひとつ、西洋啓蒙思想と日本の資格について。高坂さまのカキコミ[850]において、「資格」というコトバがでてきましたので、あえて質問のかたちで「資格はあるのか・ないのか」とかきました。しかしこの問題については、そもそも「資格」という概念があてはまらないとおもっています。だれかからあたえてもらうような「資格」など、はじめから存在しない。他国が理不尽とおもうようなことでも、まず主張すべきでしょう。自国の生存を最優先するのは、当然の権利です。なにもひるむことはありません。

私もダダ龍さんとほぼ同意見です。私が言ふ「資格」が失はれたといふのは、建前としては使へなくなつたといふことです。ただ私は、自国の生存を最優先することはよしとしても、日本に敵対してゐるわけではない外国人が殺されてゐることを「積極的に支持する」やうなことはすべきではないと考へます。甘いかもしれませんが。
私は先制攻撃に反対した独仏露にも元々「資格」はないんぢやないかと思つてゐます。
日本人の一人さんが、「日露戦勝で獲得した中東石油管掌国諸国の無償の好意の喪失」といふことを指摘されてゐますが、日本は中東だけではなく中共・コリア以外の非西欧世界に好感を持たれてゐるといふ大きな財産を持つてゐたのですが、これを損なつたのが痛い。
ただ、力のみの論理といふ覇道を正さなければなりません。東洋的な理想とすり合はせながら西洋啓蒙思想も大切にすべきです。要するに、「公正」といふことが重要なのだと思ひます。
日本人の思ひを世界に問へるやうにしたものです。

http://www8.plala.or.jp/Kusimitama/report-14.html#138


[881] 祝●阪神タイガース連勝 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/04/14(Mon) 19:52

管理人どの

カキコミありがとうございます。おっしゃるとおり、米国の先制攻撃を支持しないと自己保存を担保できないというのは、詭弁であり、同時にまた、日本が米国の属国であるかぎり、唯一の選択肢であります。そして…(以下、りおさまへの返答をよんでください。)

りおさま

…そう、ぶっちゃけていえば、「アメリカの方針に抵抗できないというだけの話」です。ただし、「抵抗できない」のではなく「抵抗したら損」なわけ。軍師の主張にあるとおり、北朝鮮が米本土を射程内におさめる核ミサイルをもつと(←仮定です)、日本の安全保障を米国の抑止力にたよれなくなる。あの核の傘がポシャリそうなんだよ。(←「ポシャリそう」というのは、北がもってるかどうか、わかんないから。)だけど、いまここで、まだつかえる(かもしれない)カサをすてるわけにはいかない。「日本への攻撃は米国への攻撃」といわせることで、キム君がビビるかもしれない。ジャイアンにたよっているスネオのとるみちは、時間かせぎのハッタリしかないとおもうぞ。

北がまだ核弾頭をもってないと仮定しても、通常弾頭のノドンで「東京を火の海にする」というオドシに自衛隊では対処できない。日本海上でうちおとせないのだから、東京の中心部をねらってうてば、都内のどっかにおちる。まぐれでLNGタンクにあたったら、とってもコワイぞ。(たとえば飯田橋をねらって100発うったら、そのうち約50発が中野・池袋・田端・両国・田町・恵比寿をむすぶ線のうちがわにおちるらしい。)火をけすのは東京消防庁のオシゴトでしょう。化学弾頭だったら、もっとタイヘンだね。

北がうちそうになったときに、発射基地を攻撃すればいいとおもうかもしれないけど、コレは無理。「どろぼう」か「野イタチ」という特別なヒコーキがいるんだよ。「ひこうきずかん」でしらべてね。(←あ、ゴメン、なんか幼稚園児にはなしてるみたいになっちゃった。)

こっそりゴルゴ13をやとってキム君をねらいうちすればいい…なんておもってませんか。キム君だけがいなくなっても、こんどはパク大将かイー大将か、だれかそういうオジサンが「救国の英雄」としてでてきて、偉大な指導者マンセー!になっちゃう。う〜ん、こまったね。

週刊新潮の福田記事は、全文をよんでないので、ホントにわからん。なんかヒントがあるかとおもって、『中央公論5月号』の香山「ぷちナショ」リカちゃんとの対談をたちよみしたけど、「テクノロジーによって無効にされて、細分化された人間同士のつながりを再構成」ってどういうことなのか、結局わからんかった。『新潮45』で「オバハンでもわかる」ようにかいてるんだから、オッサンにもわかるようにかいてほしかったな。

日本人の一人さま

お返事ありがとう。まず意見が一致した点を確認しましょう。

●すでに北朝鮮が核ミサイルを保有しているならば、米英のイラク先制攻撃支持やむなし。

…ですね。さて、ここからさきが問題です。

保有していないという前提で論をすすめておられる。実際のところ、保有しているかどうか、不確実です。あっても、せいぜい一、二発という憶測もあるし、有効な弾頭にできる程度までプルトニウムを濃縮できていないという分析もある。北のたちばからすれば、曖昧にしておくほうが恫喝の効率がいいかもしれません。

しかし実情がどうであれ、一国の安全保障にかかわる決断をするときに、都合のいい前提にもとづいてはなりません。元首は、つねに最悪の事態を想定すべし。万が一にも本当に北の核ミサイルが実用段階に達していたばあいに、「想定外だった」ではすまないのです。切腹してすむはなしではない。

小泉首相は、国民に公表できない情報をえている可能性があります。選択肢がなくても、あるようなフリをして、新聞には「苦渋の選択」とかかせつつ、みずからは躊躇なく決断した姿勢をたもつ。こころのうちでは、「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」とおもっているのでしょうか。想像の域をこえません。

もうひとつ、西洋啓蒙思想と日本の資格について。高坂さまのカキコミ[850]において、「資格」というコトバがでてきましたので、あえて質問のかたちで「資格はあるのか・ないのか」とかきました。しかしこの問題については、そもそも「資格」という概念があてはまらないとおもっています。だれかからあたえてもらうような「資格」など、はじめから存在しない。他国が理不尽とおもうようなことでも、まず主張すべきでしょう。自国の生存を最優先するのは、当然の権利です。なにもひるむことはありません。

ところで、わたしが掲示板上のだれかに「好意的」であったり、「ネット上の人間関係」をもっているように誤解されていませんか。誤解のないようにかいておきますと…

●わたしは、ネットのカキコミのむこうがわにいる(かもしれない)人物を意識していません。(オフラインで実際にあったことのあるひとは例外です。)◎◎さんという記号がしめすものが、実在の人物なのか、仮想現実なのか、区別できません。たとえば同一の人物が◇◇と◎◎というふたつの仮想人格になりすましている可能性だってあります。だから、だれにも、好意も敵意ももっていないのです。仮想現実に好意をもってしまったら、△△萌え〜などといっている厨房みたいでキモチわるいではないですか。わたしのカキコミはすべて、掲示板上のコトバだけに反応しています。あいてによって文体がちがうのは、反応しているカキコミの文体にあわせているだけで、人格を想定したものではありません。

●わたしはネット上に人間関係をもっていません。干渉をうける実体がないのだから、ご心配なく。掲示板からきえたひとたちは、干渉されたからではなく、論破されてしまったか、アホらしくなったかで、みずからさっていったのです。カキコミの応酬に干渉が可能なのは、削除ができる管理人どのだけです。ほかのだれにも邪魔できませんよ。

…というわけですから、わたしのカキコミがはげしく攻撃をうけても、わたし自身への攻撃だとうけとめません。むしろ、掲示板で一番コワいのは、徹底して無視されること。ブーイングも野次も拍手とうけとめ、芸のコヤシにしようではありませんか。

攘夷派志士さま

「今は隠忍自重のとき」と弊論にご支援くださいまして、ありがとうございます。わたくしとて、米国の走狗になりはてている日本の現状をよしとするものではありません。しかし、単に安保条約破棄とNPT脱退を宣言すれば解決するような問題ではないこと、ご存知のとおりです。通告したとたんに、「ならずもの国家」の烙印をおされてしまうでしょう。ここは面従腹背して以下の準備をすすめるのが得策と愚考しております。

(1)IAEAの監視を強化させないための施策
(2)運搬手段の性能向上
(3)指揮統制機構の整備
(4)米国GPSに依存しない測位システムの整備
(5)潜水艦の非大気依存推進システムの開発と性能向上
(6)非臨界実験手法の確立

さて、ケーガン論文をおよみとのこと。わたしもよみましたが、ヨーロッパの限界を指摘する舌鋒がするどいわりには、米国の正当性を説明できていないようにおもいました。「米国は良心をもった怪物」のたとえの幼稚さに、おもわず失笑してしまいました。わたしが西欧啓蒙主義のことをしらないために、理解できていないことも多々あるでしょう。もうすこし勉強いたします。

本日は、これまでです■


[880] こんにちは 投稿者:攘夷派志士 投稿日:2003/04/14(Mon) 12:40

日本人の一人様

貴兄の投稿、いつも興味深く拝読しています。僭越ながら申しあげますが、外野の汚いヤジを相手にしてはいけません。プロ野球選手だって外野のヤジなんか相手にしていないでしょう。基地外に基地外と教えてやることは不可能だし時間の無駄ですよ。いつものように無視していればいいのに、出張でよっぽどおつかれだったのでしょう。ごくろうさまです。

貴兄が危惧されている「米国からの独立」のチャンスは、かならずや再来しますよ。第二次湾岸戦争は、そのための準備開始のゴングです。必ずや中国経済は危機に瀕し極東情勢は緊迫します。そのときこそが、貴兄が主張されるように、血の代償を支払ってでも逃してはならないチャンスです。だから現時点のアメリカ支持は、ダダ龍さまが主張しているように、もっとも「安全、安価、有利」を追求した判断なのです。今は隠忍自重のときです。貴兄が投稿されているように「スパイ防止法」や文民統制のための「警察の武装強化」や対テロ部隊の拡充など準備しなくてはならないことは山ほどあるのですから。

貴兄が危惧されている「不正規戦闘」についても、アメリカやイギリスから「システム」を導入すれば、そこそこいけるレベルになると兵頭先生も語っています。他国に先駆けてアメリカを支持したのだから、「システム」導入のときに深い協力さえ要求できますよ。
これだって、現時点におけるアメリカ支持がもたらしてくれる利点です。

西欧啓蒙思想を語る資格については、内容的に賛成です。結構、原則論が好きなのですね。

福田論文全文とケーガンレポート全文(リンクありがとうございました)読みましたが、福田先生の語る最初の道について自信を持った返答ができません。高坂様の投稿にもあるように、アメリカに対する国家としての働きかけではなく、アメリカ市民に対する個人レベルのコネクションを集束することによって、米国政策決定者の覇道政策を転換させようとする試みのことをいいたいのかなと考えているレベルです(笑い)。どう思われますか。


「米英は本当に一体化?」、ご投稿楽しみにしています。


[879] 意見の対立点 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/14(Mon) 01:48

 僕とダダ龍様との間には、兵頭師の新刊についてもそうですが、意見の対立点が幾つか存在しているようですね。北朝鮮についても、ダダ龍様は、核兵器をすでに保有していることを前提条件にした論述になっているようですが、僕は、未だ保有していないと考えています。従って、僕は、不正規戦闘のみが北朝鮮の日本に対する対抗優位性を担保していると考えています。兵頭師の論文は、北朝鮮の保有する通常弾頭弾道弾の迎撃は困難としても殺傷力から言えば問題にならないという説を唱えており、僕はこれを支持しておりますので、弾道弾も脅威とは思ってはおりません。ましてや、海空の軍事力については、論議する必要もないと思っております。

>米英の先制攻撃を支持した日本は、西洋啓蒙思想による世界統治に参画>する資格がないのでしょうか。
 
 資格は、喪われた、もしくは停止された状態に有ると思います。なぜならば、米国のイラクに対する先制攻撃を支持しつつ西洋啓蒙思想を説くことは、明確な二重規範であり矛盾であり、説得力はありません。少なくとも覇者たる米国に対して西洋啓蒙思想の価値を説く努力が必要ですし、その努力を抜け目なく国際的に宣伝出来なくては、資格回復への道は遙かに遠い彼方であると思います。

>先制攻撃に一貫して反対してきた独仏露には資格があって、米英とその>走狗である日本・韓国・オーストラリア・スペイン・イタリアは、まっ
>たく別の枠組みによる世界秩序をめざすしかないのか。

 先制攻撃に反対した独仏露には、西洋啓蒙思想を説く資格がありますが、日本・韓国・オーストラリア・スペイン・イタリアには、その資格はないと思います。英国については、僕は、特別の関心があり、次回論述いたします。

 また、全く別の枠組みによる世界秩序を目指す自由すら、日本にはないと思います。すなわち、米国が西洋啓蒙思想に回帰しない限り、覇道国家である米国が決定する世界統治の枠組みという、ただ与えられるだけの選択枝しかないと思います。

>・・・日本は、社会契約に優先する自己保存権を行使しただけなので
>す。
>米国の武力行使を支持することが、北朝鮮の恫喝に対抗できる「安全・
>安価・有利」な(現時点では唯一の)みちだったのです。そうしない
>と、自己保存を担保できない。とても残念なことでありますが、これが
>現実です。より「安全・安価・有利」な選択肢を提示できないかぎり、
>だれも日本を批判できない。われらは、堂々としておればよいのです。

 これには、異論があります。しかし、前提条件が整理されていない状態での議論には何の意味もありません。すなわち、北朝鮮が日本に対して対抗不能な対抗策を幾つ有しているかという問題に関するコンセンサスが確立していないならば、議論以前の問題であるということです。先ず、お尋ねしたいのは、北朝鮮が核武装を既に済ませているという根拠です。これの信頼度はいかがでしょうか。僕は低いと思います。

 北朝鮮の核武装が成立していないという仮定で以下を論述します。西欧啓蒙思想を否定する米国のイラク侵攻の日本国支持は、本当に北朝鮮の恫喝に対抗できる安全・安価・有利な(現時点では)唯一の道だと言えるでしょうか?僕はそうは思いません。憲法第9条違憲宣言及び核武装宣言こそが、長期的観点から、最も「安全・安価・有利」であると僕は思います。勿論、現時点という観点では、最も「安全・安価・有利な」選択枝とは思っておりませんけどね。

 現時点での米国のイラク侵攻を支持する不利益は、
1. 日露戦勝で獲得した中東石油管掌国諸国の無償の好意の喪失
2. 西洋啓蒙思想の否定による国家主権の否定
3. 米国に対する「高価」な代償の支払いによる国力疲弊
4. 潜在敵国による米国本土に核兵器を投射しうる運搬兵器体系の開発のための時間猶予の延長。それによる「危険・不利」状態の将来的現出。
等があげられます。

一方、利益としては、
1. 不正規戦闘による数万人にも上ると思われる日本国民の人的損失の回避。「対権力アプローチ」理論の視点から、日本人一人の人命は、北朝鮮軍百万の軍勢の命を凌駕します。はっきり言えば、金正日の親族一人をも凌駕するでしょう。
2. 米国の保護国としての奴隷的自由の期限付保証。奴隷というものは、所有者にとって価値が無くなれば捨てられるものに過ぎないですからね。
等ぐらいしか思いつきません。

 逆に、核武装宣言を行った場合、数万の尊い人命と引き替えに、念願の独立鎖国の達成、中共や朝鮮の内政干渉の排除、日本人としての誇りの再生等が獲得されます。

 「武侠都市宣言!」、「軍学考」及び「戦争の論理第一部」を読了した現在、いかなる自由も血の代償でしか獲得できないと確信しております。まさにその代償こそが、自由の貴重さを子孫に伝えられる唯一の手段であるとも思います。従って、この機会においては、数万の人命が失われたとしても子孫のために立ち上がるべきであったし、今回の機会を逃したことを日本が後悔するのでは?と思っております。

 ただし、もしも北朝鮮が核兵器を保有しているのであれば、ダダ龍様のご意見に同意せざるを得ません。経空投射手段の有無に関わらずね。

次回は、
1. 米英は本当に一体か?
2. 福田論文(週刊新潮4月3日号)
について論述いたします。乞うご期待!


最後に、ダダ龍様のネット上の人間関係に干渉する意志はありませんし、R氏との諍いについては、僕の責任で対処していく所存ですので、コメントは不要です。


[878] って・・・。 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/14(Mon) 00:19

再放送は明日じゃないですね^^;来週までおさらばだ・・・。


[877] 虫干し完了。 投稿者:りお 投稿日:2003/04/13(Sun) 22:19

皆様
長らくご迷惑をおかけしましたが、虫干しは完了しました。今後のお手入れとしては、虫ゆえに無視というのがベストかも。批判を書きこんでも理解できないようなので、なんとなくやんわりと遠ざかっていくという高等戦術が必要かもしれません。

楠様
 ナイス、ツッコミ!
 しかしこういう人も選挙権持っているんですね。当たり前のことかもしれませんが、なんか怖いですね。
 今回の知事選は別としても、国政の場合、たしかに地方における一票の格差の問題は大きいのですが、知的レベルにおける一票の格差というのもかなり問題あるよね。多数に神意が宿ると自己肯定できる人たちとは違ってね。
 呉智英先生じゃないけど、世をはかなんじゃいます(笑)。
 皆さんはどう思われます? ダダ龍さんにも聞いてみたいな。


[876] 他人の事しか問えないあンた───ふ、愚かな奴。(by  哭きのリュー) 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/13(Sun) 22:18

麻雀で勝ったので、スカパーに入りました(笑)

イラク報道もたけなわですね。ネクストバトル(ホントにバトルするんですかね?)の北朝鮮に話題を変えてる報道局もあるようです。今後、フセイン氏の罪科が沢山でてきたり、或いは造られたり、色々するんでしょうが、最後までわからないのはエバケンさんの頭の本当の所でしょうね。私は「あんなにわかりやすいカツラがあるわけない。だから本当は地毛で、ああいう前衛的な髪型に違いない。ソウデアッテ欲シイ」と思ってますが(笑)こんにちは。

カミノクレッセ さん>
九十さんと同じく、私も教えていただきたいです。よろしければ教えて下さい。
「アニメディア」じゃなさそうな事は、わかります(笑)

ダダ龍 さん>
>そんなことはないと、わたしはおもいます。日本は、社会契約に優先する
>自己保存権を行使しただけなのです。米国の武力行使を支持することが、
>北朝鮮の恫喝に対抗できる「安全・安価・有利」な(現時点では唯一の)>みちだったのです。そうしないと、自己保存を担保できない。

決して、イヤミとか、クサしてるとかじゃなく、ホントに、意見に対してその通りだと本当に納得するから書くんですが、なんというか、「大人の言い訳」ですね!(笑)
「子供の言い訳」は聞くに堪えませんが、「大人の言い訳」は完璧な詐欺のような構成の美しさがあると思います。国会議員の言ってる事で記憶に残るのなんて殆ど無いですが、これくらいの「大人の言い訳」を見せてくれたら、私も選挙に行きたくなるんですがねぇ・・・。
あんまり関係無いですが「ウチは軍隊は持ったらあかんけど、自衛隊はエエんや」という日本の状態というのも、大人の言い訳っぽくて、「うまい!」と思います(笑)

神奈川県知事選挙に田島女史が出馬しましたね。(どうやら落選したようですが)
「田中ヤスオさんが長野県知事になって良かった事は、知事公舎からクジャクが見つかった事だ」とは以前お会いした際に、満場一致で賛成した、開祖の御言葉だった筈ですが、田島女史が知事になったら、神奈川県知事公舎からホワイトタイガーが見つかったかもしれませんね(笑)
私も神奈川県民を数ヶ月だけ体験した人間として、「ああ、やっぱ首都圏は華やかでエエなぁ・・・」とテレビを見ながら思いました。福岡の選挙は、候補者の名前すら覚えられないくらいショボいので。


涅槃 さん>
>俺も呼ばれてぇって。今後に期待!

今日アンテナを取り付けました。今はお試し期間中です。いやぁ、やっぱ良いっす。電子鳥人Uバードは(爆)
今日取り付けたんで、明日の再放送を録音して(その時間仕事なんですがねぇ・・・)聴こうと思います。ラジオとカトゥーンネットワークとアニメチャンネルが観れたらそれでいいので、ブルーパックとかいうのに入ろうと思ってます。
お姉さん───川上和代さん───でしたね。遂に兵頭ワールドに女性が登場、喜ばしい限りです。今まではダッチワイフが上限という、殺伐とした世界でしたが(笑)季節は春、きっと今年は色取り取りの花が咲くでしょう。

失礼します。


[875] (無題) 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/13(Sun) 11:37

楠 様
 
ご忠告ありごとうございました。
今後とも忌憚のないご意見をお待ちしております。

よく考えてみますと、ご指摘のように、少々、冷静さを欠いていた様に思えます。反省致します。挑発目的かつ意味不明の投稿にいちいち反応して時間を無駄にしたと悔やまれてなりません。

僕に寄せられた投稿は、基本的に僕にとって有益です(ある特定個人を除く)。勿論、貴方様からの投稿もそうです。特に「知らなかったこと」や「思いもよらなかったこと」を指摘して頂けることは、僕にとって無上の幸福です。

それでは、統一地方選挙に投票に参りますので、さようなら。


[874] Re[872]: 追加 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/13(Sun) 02:52

> 等身大の自分を顧みたときに、「生産性・非生産性」等の言葉の無意味さが身に刺さります。

 すいません、何を仰りたいのか、さっぱり分かりません。

> いや、まあ何もいうな考えるなってわけじゃないんですけど。

 前文が理解できないので、何ともお答えしかねます。

> 追加投稿すみません。
> 全体の文章見直して、書き足りなかったことを書かなかったせいで・・・
> 怒られてしまいますね(笑)

 怒る必要性が皆無ですので、お気になされないように。


[873] Re[871]: お久しぶりです。 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/13(Sun) 02:29

> なんか題名が毎回同じ気が(笑)
すいません。楠 様の投稿を読んだことがありませんので分かりかねます。
> 日本人の一人様
> いきなり言うのも何ですが、落ち着いて下さい。
僕は、極めて冷静です。

> 「痴性」とか「非生産的、非知性的かつ破廉恥な人物」とか、そんな言葉を書いてて恥ずかしくなりませんか?
全く思いません。

> 自分が尊大になった気がして(笑)
全く思いません。
> ・・・って今は僕の方が偉そうに言ってますけど(苦笑)
はあ、そうですか?僕にとってはどうでも良いことです。

>りおさんがつっこんでくる(くれる)というのは(まありおさんに限らず >ですけど)、他人が自分の見知らぬところを教えてくれてると思えば、そ>んなにいきりたたなくてもいいのではないかと思います。
僕は、基本的に僕に対する投稿を価値あるものであるというスタンスで対応しています。「りお」なる人物にはその必要性がないので、それなりの対応しているだけですよ。


> あと、「投稿内容から、実情は、30歳以上、性別不明と言ったところで>しょう。僕は、かなり自信を持っていますけどね。」というのは、「お約>束」というものを破ってるみたいで野暮だな、とも思ってしまうのですが。
はい、そうですか。

> りおさんが恐らく女子高生じゃないっていうのは誰もが暗黙のうちに思ってる(と思うのですけど(苦笑)ことなので、それを了解しつつ、書き込みを楽しむのが「お約束」だと思いますよ。まあ「お約束」をこうやって文章にしてしまったら、お約束ではなくなってしまうかも知れませんが(苦笑)

それは知りませんでした。

> あと、人の交友関係や見えもしない実生活に口出しするのも野暮だと思いますよ。

すいません。僕がいつそんなことをしましたか?さっぱり分かりませんね。
>
> 明日は兵頭氏の新刊が届きます。
> なんか、メインのほうがつけたしみたいになってしまった(苦笑)

それは良いことですね。


[872] 追加 投稿者: 投稿日:2003/04/13(Sun) 02:17

等身大の自分を顧みたときに、「生産性・非生産性」等の言葉の無意味さが身に刺さります。
いや、まあ何もいうな考えるなってわけじゃないんですけど。

追加投稿すみません。
全体の文章見直して、書き足りなかったことを書かなかったせいで・・・
怒られてしまいますね(笑)


[871] お久しぶりです。 投稿者: 投稿日:2003/04/13(Sun) 02:12

なんか題名が毎回同じ気が(笑)

日本人の一人様
いきなり言うのも何ですが、落ち着いて下さい。
「痴性」とか「非生産的、非知性的かつ破廉恥な人物」とか、そんな言葉を書いてて恥ずかしくなりませんか?
自分が尊大になった気がして(笑)
・・・って今は僕の方が偉そうに言ってますけど(苦笑)
りおさんがつっこんでくる(くれる)というのは(まありおさんに限らずですけど)、他人が自分の見知らぬところを教えてくれてると思えば、そんなにいきりたたなくてもいいのではないかと思います。

あと、「投稿内容から、実情は、30歳以上、性別不明と言ったところでしょう。僕は、かなり自信を持っていますけどね。」というのは、「お約束」というものを破ってるみたいで野暮だな、とも思ってしまうのですが。
りおさんが恐らく女子高生じゃないっていうのは誰もが暗黙のうちに思ってる(と思うのですけど(苦笑)ことなので、それを了解しつつ、書き込みを楽しむのが「お約束」だと思いますよ。まあ「お約束」をこうやって文章にしてしまったら、お約束ではなくなってしまうかも知れませんが(苦笑)

あと、人の交友関係や見えもしない実生活に口出しするのも野暮だと思いますよ。

明日は兵頭氏の新刊が届きます。
なんか、メインのほうがつけたしみたいになってしまった(苦笑)


[870] 出張について 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/13(Sun) 02:11

出張中は良いものばかり召し上がりました。

福岡では、一見さんお断りの馬出の鳥飯屋、天神コアビルの魚料理店
山形米沢では、米沢牛のステーキ
仙台では、牛タン屋の発祥の店での食事

僕の実情ですが、「16歳以上、国籍は日本といったところですね。」

それにしても「りお」なる人物の低レベルな書き込みには侮蔑の念しか浮かびませんね。


[869] 虫干し完了間近 投稿者:りお 投稿日:2003/04/13(Sun) 01:53

読み専の一人様

「りお様、自制して未来を変えてください」
 そうですね(笑)。こういう低レベルのカキコには相手にしないのが一番効果的ですからね。でも、せっかくの兵頭先生の板なのにねえ。ちょっと残念。出張先で悪いものでも食ったのかな? 
 まあ、これがインターネットの現実なのかもしれませんね。
 ちなみに某氏の投稿内容から判断すると「実情は、16歳以下、国籍は不明といったところでしょう」
 あっ、ダメダメ。自制しなきゃね(笑)。


[868] やっと返信出来た 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/13(Sun) 00:38

高坂 様
 貴HPの、とりわけ、我々の父祖の遺産に関する著述につきましては全く同感です。日露戦勝で得られた中東の人々の我国に対する好意は、喪われたのでないかと思われます。
 また、貴下から受けましたsuggestionにつきましては、貴HPにて返信する所存です。実は、僕が、主に投稿する掲示板に、非生産的、非知性的かつ破廉恥な人物がおりまして、建設的な議論に集中できないからです。「りお」なる人物の投稿をお読みください。僕の真意をおそらく理解していただけると思います。

ダダ龍 様
 北朝鮮に関して、北朝鮮の日本対する対抗不能性を検討しました。結論から申し上げますが、ずばり、不正規戦闘です。こればかりは、スパイ防止法が制定されなかった故に生じた負債であると思います。「対権力アプローチ」の観点から考えましても、北朝鮮は日本国民を効率的に殺傷することが極めて有利であると思いますが、日本は金正日本人あるいはその直系に脅威を与えない限り何ら有効性はなく、残念ながら対抗不能であると思われるからです。

 取り急ぎ、返信はここまでにさせて頂きます。言いたいことは、やまほどありますが、次回の投稿に期待してください。

 僕は、仲良しクラブは大嫌いですし、その存在も容認できません。また、あなた様が、「りお」なる人物に好意的であることも全く理解できませんことを申し添えておきます。


[867] これから予想されること 投稿者:読み専の一人 投稿日:2003/04/13(Sun) 00:29

868:日本人の一人様の書き込みがもう一回
869,870:常連の方の書き込み
871:りお様の書き込み
872,873,874:日本人の一人様の書き込み
875:管理人様の書き込み
876:常連の方による別の話題の提起
877:りお様の煽り書き込み
878:日本人の一人様の書き込み

りお様、自制して未来を変えてください。


[866] 安全、高価、有利 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/12(Sat) 22:02

安全、高価、有利

 匿名性が担保される掲示板においては、法律的な違反が無い限り、安全性は担保されております。ゆえに、破廉恥な「りお」とのやりとりについて危険性を感じません。

 高価とはどういうことか?僕の様な有職者にとっては、時間はお金で購入したいほど高価なものです。一方、掲示板での生産性も皆無であり、かつ、実社会でも何の生産性もない「りお」にとっては、時間は無料同然ですからね。この点だけは、対抗不能です。

 有利とは?知性皆無な「りお」と対決することは、僕にとっては有利です。過去の「りお」なる人物の投稿をご覧ください。何の生産性も認められないばかりか、朝日新聞の有害性にも気づいていない様子。仲良しクラブの支援をあてにした未熟な投稿。皆様は、とっくにおわかりですよね。

 僕が敢えてこの投稿を行ったのは、日朝関係を念頭にしてのことです。言うべきことを言わず、言わなくても良いことを言うことによって、日朝関係は、修復不可能な状態になっているようですからね。ですから、僕は、はっきり主張させていただきます。

ノーツ様
 「りお」なる年齢不詳かつ性別不詳な人物の「18歳女性であるという幻想」に、僕は捕らわれておりません。投稿内容から、実情は、30歳以上、性別不明と言ったところでしょう。僕は、かなり自信を持っていますけどね。


[865] 追加 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/12(Sat) 16:40

非生産的、没知性的かつ破廉恥なりおへ

 何か、生産的なことをやってみろ!
 おまえの過去の投稿を読んでも、いかなる生産性もないよ。
 カスとは、貴様のために有る言葉だね。


[864] Re[863]:破廉恥 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/12(Sat) 13:56

> 「帰って来たヨッパライ」は、フォーク・クルセイダーズが大学卒業を期>に解散する記念として自主製作したアルバム「ハレンチ」の挿入曲だった
>そうです。破廉恥。

痴性豊富で、かつ破廉恥な者へ

論評に価しません。なにか、生産的な行動をしたら?と思ってなりませんけどね。分かる人には分かる、分からない人には分からないとも思いますけどね。

皆様方(当然、上述の偏執狂を除きます)、申し訳ありません。時系列的優先順位の対象外の偏執狂に返信してしまいました。


[863] (無題) 投稿者:りお 投稿日:2003/04/12(Sat) 13:21

「帰って来たヨッパライ」は、フォーク・クルセイダーズが大学卒業を期に解散する記念として自主製作したアルバム「ハレンチ」の挿入曲だったそうです。破廉恥。


[862] 帰還 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/12(Sat) 12:02

皆様方(相変わらず痴性豊かなで進歩のない者を除く)

 出張から帰って参りました。不在の間ご返信ありがとうございました。
 時系列的な優先順位に従って、当方からも返信させて頂きます。


[861] (無題) 投稿者:りお 投稿日:2003/04/12(Sat) 00:10

ダダ龍様

「かきまぜ役は、りおさんにおねがいしましょう」。
 もし私でよろしければ。天からの声も聞こえましたし(笑)。

「頭の中で考えているだけでまだ実行していない未来犯罪を罪に問うのは、これはその禁止の大原則にひっかかる。西洋啓蒙思想の自由主義の否定になりかねないのであります」(引用・p.154)という兵頭先生のお言葉は本当におっしゃるとおりですね。
 オウム新法が事後立法だということで「正論」で批判していたある論者が、それよりヒドイ未来犯罪を裁く行為を同じ雑誌で平然と支持している。そんなダブルスタンダードじゃ左翼の批判もできないよね。

以下ダダ龍さんへのカキコです。
「米国の武力行使を支持することが、北朝鮮の恫喝に対抗できる『安全・安価・有利』な(現時点では唯一の)みちだった」
 これにはちょっと疑問があるよ。「北朝鮮の恫喝に対抗」ってのは、政府や親米派が我が国の国民に納得させるための方便(もちろんそれだけじゃないけど)の部分が強くて、基本的にはアメリカの方針に抵抗できないというだけの話のような気がするのですが。だって北朝鮮の恫喝なんて自前の軍隊で十分対処できるでしょ……。違うかなあ?

「わたしの阿呆な脳では処理できない抽象表現です」って私の言い方よりイジワルですね(笑)。  
 丸山真男だかポストモダンだか知りませんが、ああいう物言いが通用していた時代も過去にはあったって高校で習ったよ。あっ、今でもか。ガチョーン。でもこれは抜書きの感想で、福田論文全体に対する批判じゃないですから。念の為。

「決してやさしい人間ではありません」
 そうかなあ。ダダ龍さんのカキコは本当に勉強になりますし、それにやっぱりダダ龍さんはやさしいですよ。特にバカに対して。私もバカなんで、対人地雷を踏まないように気をつけます。りおは口が悪いって? 昔の馬風ほどじゃないよ(笑)。


[860] そこんとこもっと詳しく 投稿者:九十 投稿日:2003/04/12(Sat) 00:10

>カミノクレッセさん
はじめまして。
それ何て雑誌の何月号でしょうか?教えてください。
コレクターとしては押さえときたいんです。
いきなりでぶしつけですがよろしくお願いします。


[859] 意外なところで 投稿者:カミノクレッセ 投稿日:2003/04/11(Fri) 23:02

某アニメ誌の連載記事で兵頭氏の「武侠都市宣言!」が筆者の推薦図書の1つに上げられていました。
1人でも多くの人がレセプターを会得し、物事を1から考えるようになればよいと思います。


[858] おひさしぶりです・かえってきました 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/04/11(Fri) 15:59

管理人どのへ

神奈川大学外国語学部在学中に軍師が本名で発表した《我が”国防学”の勧め》の抜粋を掲載してくださって、ありがとう。二十数年をへて、この「占領力」が威力を発揮しているのを、われわれはバグダッドからの映像で実感しています。当時すでに台頭しつつあった航空・電子作戦万能論にながされず、戦争の実相をみすえていた弱冠二十数歳の軍師の洞察力におどろきます。そして、軍師の近著『ニュースではわからない戦争の論理』では、米英軍イラク侵攻の目的完遂のために地上部隊によるバグダッド占領が不可欠であることを、以下のように予見しています:

 ― 地上部隊による平押しの攻撃は、深部の病巣を探り出してアタックするために何本ものメスで患者の身体を広く切り開いていくようなもので、サダム氏(のような個人の敵)を権力の座から逐う、唯一確実な方法である。 ― p.51

米英が戦後の統治を国連主導にしたくないのは、当然です。血を代償にして得たものを、簡単にてばなすわけがありません。

「しょっちゅうギスギス」なんて、気にすることありませんよ。もめたほうがおもしろい。なかよしクラブでは、はなしが煮詰まってコゲついてしまいます。ときどき水をたしてカキマゼたほうがいい。かきまぜ役は、りおさんにおねがいしましょう。

たたつさま、螺鈿さまへ

バグダッドが陥落しつつあるいま、現実の苛烈さにマトモな国と象徴のハナシがふっとんでしまいましたね。とはいえ、折角のおはなしをうやむやにするのはカラダにわるいので、しつこくかきます。

必要十分条件があてはまるのは、なにがマトモかはっきり定義できるばあいにかぎります。現実には、なにを根拠にどういう基準でみるのか、マトモとマトモじゃないをわける「しきい」をどこにおくのか、ごく少人数であっても合意に達しないでしょう。そのように、マトモというのは曖昧な概念であります。(たとえば、タイ国において国王との写真で政争に決着をつけたのは、永田町のホテルや築地の料亭での密談で「手打ち」をするより、よほどマトモだと、わたしはおもいます。)他方、国土における権力象徴(肖像や写真)の多寡を正確に計量するのも、きわめて困難。この、はっきりしない両者のあいだには、「おしなべて」という関連をつけることすら無理があります。

昨今、フセインの写真をふんだり像をひきたおしたりしている「イラク民衆」の映像をTVでよくみますね。われわれは、なにをみているのでしょう。バグダッド制圧を印象づけたい米英軍が、取材班にあのような映像をとらせているのでしょうか。あらかじめ写真を用意して、「これをふんだら水とMREとチョコレートをやる」などといって動員した「民衆」の映像なのでしょうか。それとも、バグダッドのあちこちで、実際にあのような光景がおきているのでしょうか。なにもわかりません。

日本人の一人さま、

『ニュースではわからない戦争の論理』の第二部に、納得できないところがいくつかありましたか。わたしは逆です。かねがね漠然とおもっていたことを、軍師がはっきりとかいてくださったと、よろこんでいます。脳や法律や中国の記述が正確かどうかは、知識がないのでなんともいえませんが、わたしが賛成する主張を以下の三点に集約できます。

 ― おそらくそれは漱石先生の頭脳ではなく、彼の五尺の身体が、西洋古典時代いらいの「武侠市民」の精神を掴むにはまだ弱々しすぎたからだろうと、わたくしなどは思っております。 ―  p.77

 ― 脳の外の絶対の歴史の真理などは、存在しないのであります。 ―  p.109

 ― 「教育勅語」では戦争に勝てない  ―  p.148

わたしのことばでかきなおしますと、「正しい歴史教科書など存在せず、教育勅語を日本人の思想の根幹にしても異文化に対抗できない」のであります。武道で覇道を制すことは不可能。その理由は、すべて第二部にかいてあります。

さて、もうひとつ重要な点。米英がイラクを先制攻撃したことについて、軍師は以下のようにかいています。

 ― 頭の中で考えているだけでまだ実行していない未来犯罪を罪に問うのは、これはその禁止の大原則にひっかかる。西洋啓蒙思想の自由主義の否定になりかねないのであります。 ―  p.154

米英の先制攻撃を支持した日本は、西洋啓蒙思想による世界統治に参画する資格がないのでしょうか。先制攻撃に一貫して反対してきた独仏露には資格があって、米英とその走狗である日本・韓国・オーストラリア・スペイン・イタリアは、まったく別の枠組みによる世界秩序をめざすしかないのか。

そんなことはないと、わたしはおもいます。日本は、社会契約に優先する自己保存権を行使しただけなのです。米国の武力行使を支持することが、北朝鮮の恫喝に対抗できる「安全・安価・有利」な(現時点では唯一の)みちだったのです。そうしないと、自己保存を担保できない。とても残念なことでありますが、これが現実です。より「安全・安価・有利」な選択肢を提示できないかぎり、だれも日本を批判できない。われらは、堂々としておればよいのです。

福田和也氏が『週刊新潮』4月3日号にかかれたという「啓蒙的な理想を今一度語るためには、アメリカの武力行使を批判するのではなくて、テクノロジーによって無効にされて、細分化された人間同士のつながりを再構成し、全く新しい形で作りなおすことが必要なのです」という主張は、どういう意味なのかわかりません。たとえ全文をよんでも、おそらく文脈から推察することは、わたしには無理でしょう。

「テクノロジーによって無効にされて、細分化された人間同士のつながりを再構成」とは、いったいなにをいいたいのか。「ケータイをすてて、あっておはなししましょう」、「みんなでサケのんで温泉につかりましょう」、「みんななかよく、てをつなぎましょう」…ということをいいたいのかな。わたしの阿呆な脳では処理できない抽象表現です。

最後に、わたしを「やさしい」とほめてくださったかたへ、

ありがとうございます。ひょっとしてこれは「ホメごろし」ではないか…などとヒネクレずに、すなおにお礼もうしあげます。でも、自分のことは、自分が一番よくしっている。決してやさしい人間ではありません。わたしのカキコミには、ところどころに対人地雷がうめてあるのです。

ではまた■


[857] (無題) 投稿者:ボムキャット 投稿日:2003/04/10(Thu) 22:05

 田岡俊次はガンマニアだそうです。第三師団の補給路が伸びているというのは誘導だったのでしょうか。陣地や市街地を出た共和国防衛隊は米軍の教科書どうりに叩きのめされたということのようです。これは確かテト攻勢のパターンに似ているように思います。
 ところで、近頃、私の業界では女性の進出が目立ちます。日本の女性就業率は49パーセントでしたか。まだまだ結婚や出産を選択した場合の機会費用が高すぎるように思いますが。確か米国は90パーセントだったと思います。
 また、すでに東京では国際結婚の割合が10対1になっているようです。いずれ女性・外国人・ロボットが活躍するようになるのでしょうか。
 30年代の米国では出生率が低下して45年以降は人口が減少すると予測されていたようです。クルーグマンなどは当時の米国と現在の日本をよく比較します。まあ、私自身はいずれ現在の停滞を抜け出せると思いますが。
 ロシアはすでに人口が減少しています。プーチンは中共に強い警戒感をもっているようです。いずれすりよってくるでしょう。
 


[856] 始まりましたね! 投稿者:涅槃 投稿日:2003/04/08(Tue) 07:28

Salon 28 が始まりましたね!
初回は宮本武蔵でしたが、リクエストでも出したらいろんなネタでをやってくれるのかな?
しかし、あのお姉さんの声で下の名前「二十八さん」って呼ばれてるのを聞くと「すげえ!夜のお店みてえ!」って思っちゃうんですよ(それか姉さん女房)。俺も呼ばれてぇって。今後に期待!


[855] ただいま虫干し中。 投稿者:りお 投稿日:2003/04/07(Mon) 20:23

管理人様
「しょちゅうギスギス」って、まあ確かに些細なことにいちいちツッコム私も悪いんですけど、毎回誤植だらけの意味不明なカキコで板を占拠している人にも問題がありますね(笑)。
 まあ、ここの板の皆さんはやさしい人が多いので、大目に見ているのだろうと思うのですが、いつまでも酔っぱらい(あるいは酔っ払いレベルの人)の相手をするのも不毛なのでは? まあ、管理人さんとしては難しいところなのでしょうけどね(笑)。ごめんね。

日本人の一人様
やさしいりおから最後のレクチャーだよ。
 まず、あなたの場合、一度ワードなどのワープロソフトで文章を作成し、一度全体を読みかえした後に投稿するべきでしょう。誤植の訂正で板を占拠するのは、迷惑がかかりますよ。
 また、村上春樹さんも言っていましたが、書いたものを一晩寝かせるというのもテクニックかな。まあ、ネット上のカキコにそこまで気を使うことはありませんが(笑)。
 福田先生もって、福田恒存先生もあなたの好きな福田和也先生もそうですが、日本人がまず守るべきものは日本語であると。私の通っていた高校にもいわゆるコギャルってのがいましたけど、あなたの文章は彼女たち以下ですよって、そこまで言うことないか。
 あっ、今回も全然やさしくなかったね……(笑)。

 


[854] バグダッド攻略作戦考 投稿者:宮西 投稿日:2003/04/07(Mon) 06:54

 ゲリラ戦でアメリカに苦汁を飲ませたベトナム軍はカンボジアで逆にゲリラ戦で悩ませられる事になります。
 ゲリラ戦に得意なベトナム軍がいかにゲリラを相手にしたか教えましょう。

 1、敵ゲリラの存在する周囲を包囲します。
 2、少数の部隊を包囲網に入れて敵の部隊の集結している
拠点を報告。集結地を砲撃します。
 3、包囲網から逃げるゲリラは包囲した部隊が逮捕します
 4、2と3を繰り返す。最後は突撃占領。

 今回の米軍も包囲しつつ、同様の作戦を取ると思う。
少数の特殊部隊が活躍していることが証明です。

 久しぶりに書き込みました。
 


[853] 追伸、酔いつぶれる前の。 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/07(Mon) 01:48

ノーツ様及びウルルン様へ

 あなた様方の期待を裏切るような投稿をしてすいませんでした。枯山様に申し上げましたように、尊敬あたわざる兵頭軍師のことを心配したというのが実情です。今思えば、本当に愚かな発言をして申し訳ないと反省する次第です。今後とも、僕のことを暖かく見守っていただければ幸いと存じます。

 それにしてもあの某氏の批判は常軌を逸しているとは思いませんか?あれは、偏執狂と診断したいですね。

 すいません、明日、羽田から福岡に参りますので、この辺で失礼させていただきます。


[852] 誤植 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/07(Mon) 01:11

枯山 様

「それこそ頂点に鎮座する親友を有する人間を知っている身としては、」

 上記は誤植です、すいません

「それこそ頂点に鎮座する親友を有している身としては、」

と置き換えてください。(勿論、痴性豊かなな方には申しあげておりませんけどね。)


 


[851] ご返信 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/07(Mon) 00:47

高坂 様

 はじめまして、ご返信有難うございます。ご返信の内容は、僕にとって、非常に有益でした。今後とも、ご指導・ご鞭撻よろしくお願いいたします。

 高坂様のご発言から、福田先生のご教示されたその1の道について、インスピレーションを刺激され、拙いアイデアが浮かびました。これについて是非ともご意見を伺いたい所存です。しかしながら、本日、花見で酔っ払っていて(僕は柔道部出身で、本日は一升半飲んでおります)、論理的整合性を担保する文章を策定できません。誠にすいません。

 また、実は、明日から、福岡、山形、仙台に立て続けに出張があり、4月10日以後でなければ、まともに返信できません。ご寛恕願います。

 それでも、高坂様に対しては、当方は、返信の義務があると認識しておりますので、必ずご返信いたします。

 また、高坂様の管理されておられるHPの「新着の奇魂通信」を、今現在、拝読させていただいておりますし(A4で13頁でした)、これらに対してもご返信いたしたいと思います。

 文語文体での文章理解に時間を要すること自体が日本人として恥づかしい事であることは重々承知しておりますが、残念ながら、当方の知識レベルでは読解に時間を要するのです、何卒、御寛恕願います。


枯山 様

 お名前を間違えるなど、礼を失しており誠に申し訳ありません。当方の重過失をお許しいただき感謝の念に耐えません。むしろ、枯山様のご指摘されるように、当方こそが、礼を失していると自覚している次第です。好意的なご表現で当方の愚かな発言をお許し下さって、誠にありがたくおもいます。

 誤解のないように申し上げますが、僕は兵頭先生をご尊敬申し上げております。僕もいわゆる、「お宅」と称される分野でそれなりの評価を受け、生活にも困りません。しかし、「お宅」であるなればこそ、上には上があり、それに追随不可能であることは、経験的に、理解できるのです。僕の分野で、追随不可能な、それこそ頂点に鎮座する親友を有する人間を知っている身としては、兵頭先生の偉大さをまさに実感をもって理解できるのです。だからこそ、他の「お宅」分野、いわゆる敵地に踏み込む尊師が心配でならないのです。

 すいません、酔いつぶれる寸前です。4月10日以後であれば、素面でお話できるでしょう。それでは、おやすみなさい。


[850] 民族のつながり、個人のつながり 投稿者:高坂 投稿日:2003/04/06(Sun) 14:52

管理人様、はじめまして。
批評同人誌のサイトから参りました。発行者兼サイト管理人の高坂と申します。
兵頭先生の御本は、これまでに何冊か拝読してゐます。また、『正論』を購読してをりますので、掲載論文を拝読してゐます。
日本人の一人さんが提起されてゐる問題に関心を覚え、投稿させて頂きました。

>1.「啓蒙的な理想を今一度語るためには、アメリカの武力行使を批判するのではなくて、テクノロジーによって無効にされて、細分化された人間同士のつながりを再構成し、全く新しい形で作りなおすことが必要なのです。」(週刊新潮4月3日号、pp49第5段)
これについては、どういう意味なのか、何をしたらよいのか、さっぱり見当もつきません。どなたかお考えをご教示してください。
>2.「この恐怖の秩序を直視し、そこで優位な位置を占める主体的な意志をもって、怪物に加担し、罪科を引き受けながらローマが滅びるその日まで生存するしたたかなマキャベリズムの追求しかありません。」
すると、日本政府はこちらの道を選択したということですよね。ならば、したたかなマキャベリズムをもって、この機会に敵国条項を削除しない国連の解体を計り、米国をうまく誘導して新国際秩序の中で優位な位置を占めるように努力して頂きたいですね。少なくとも敵国条項が消滅するだけでも僕にとってはありがたいですからね。
>現実的には、2の道を歩みつつ、1の道を模索することになるのでしょうかね。皆様、いかが思われますか?

福田氏の全文を読んでゐないので確かなことは言へませんが、軍事的パワーが啓蒙的な法の精神を踏み躙つたといふことだと思ひます。実はこれまでもそれが現実だつたのですが、建前としても顧慮されることがなくなつたといふことでせう。
それで、「アメリカの武力行使を批判するのではなくて」といふことであるのなら、まづは2の道を歩みつつ1の道を模索することになるといふ日本人の一人さんの解釈しかないのではないかと思ひます。
ただ、2の道を歩むことによつて、日本は1の道を世界に提起する資格を失ふのではないかといふことも考へられます。私個人は日本は資格を失つたと考へてゐます。
結論としては、現国家とは別に個人が1の道を追求するしかないのではないかと思ひます。さうした個々人の努力が将来の日本を作る捨石になれば幸ひでせう。将来的には左翼的ではないインターナショナリズムも構想されるのではないでせうか。

http://www8.plala.or.jp/Kusimitama/report-14.html#136


[849] なんでココの掲示板はこうしょちゅうギスギスするんですかね(笑) 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/06(Sun) 00:56

こんばんは。戦争の論理読み終わりました。予期したように、相変わらず面白い。この信頼が兵頭ブランドですね(笑)「兵頭二十八」を全く知らない人に最初に勧める一冊になってるとも思いますし。
ただ、第二部の講演。ココの掲示板に結構以前から来てくださってる方々で、しかも「戦争の論理」を読んだ方々───ならばおわかりかもしれませんが───こりゃ敵陣に単身乗り込んでモノの道理を説いたという昔話(そんなの無いかもしれませんが)みたいなものですね(笑)凄い!内容も面白い!───というわけで私は感動しています。(別に、誰が、良いとか悪いとかは、私は講演会に行っても無いので、よくわからないし、何も思ってませんが)
あと、ココで書いても意味ないでしょうけど、このサイトの事書いていただき有難うございました!

枯山 さん>
いえ、本当に助かります。ありがとうございます。よろしくお願いします。


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2002/7/15 神奈川あけぼの 第6回
2003/2/28 同 8回
2003/3/10 同 9回
2003/3/29 同 10回(最終回)
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というわけで、タブーと階級の終焉論は最終回になってしまいました・・・。一般売りをしていないこのコラムを欲しい方、この掲示板を観ていてくれたら、朗報が入るかもしれません。ネットを多用する生活を送ってる私には、第8回は、もう感嘆するしかないものでもあります。

失礼します。


[848] 返信 投稿者:枯山 投稿日:2003/04/06(Sun) 00:39

 こんばんは。
 日本人の一人殿>誤記の件については気にしないでください、自分の贔屓の著者が「夏彦」を「負彦」と誤植で見た時に笑ってしまうのと同じ気持ちを味わえたのですから。
 さて四月十日までは御多忙の様子なので新刊第二部の不満点についてはその後日議論できればよいと思います。
 貴殿にこのような事を言うのは礼を失しているのですが、少々慌てて物事を判断する癖がみられるので、注意をすればよりよい議論が出来るようになると思います。

 管理人殿>内容要約の件承諾有難うございます。レファレンスの更なる充実の一助となれば幸いです。
 
 失礼致します。


[847] レファレンス 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/06(Sun) 00:20

痴性ではなく知性の高い皆様方へ

 福田論文(週刊新潮4月3日号pp46-49)理解のためのレファレンスとして、
http://www.newamericancentury.org/kagan-052002.htm
をご紹介致します。皆様はとっくにご存じとは思いますが、念のため。英文ですが、内容は平易かつ明瞭です。
 福田先生の新しい道その1を具体的事例に言い換えてくださる方をお待ちしております。もしも教示してくださる方がいらっしゃるならば、「軍学考」pp340にある日本に対するイタリア、アルゼンチン、アフガニスタンやトルコの如く尊重させていただきます。もっとも只の愚か者にそうおもわれてもねと思われるならば、それも間違ってないと思いますけどね(笑)。


[846] (無題) 投稿者:りお 投稿日:2003/04/05(Sat) 20:49

今回はQ&Aの新しい試みということで。
日本人の一人さんの疑問に答えるよ。

Q.「いかが思われますか?」。
A.「ただの愚か者」に何いっても仕方がないでしょ。
Q.「何をしたらよいのか、さっぱり見当もつきません」。
A.あなたは何をする必要もありません。「啓蒙的な理想を……細分化された人間同士のつながりを再構成……」って。それにしてもあの福田先生がそんな陳腐なことをいいますかね?忙しかったのかなあ? 意味がわからないってどういう意味で言ってるのでしょうか?まあ、大体見当がつきますが。
Q.少なくとも敵国条項が消滅するだけでも僕にとってはありがたいですからね。
A.ああそうですか……。「僕にとってはありがたい」のかあ。フーン。そんなことにはこれまで気づきませんでした。ゴメンね。






[845] 返信 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/05(Sat) 15:47

素浪人 様
 僕はただの愚か者ですが、何卒、ご指導・ご鞭撻よろしくお願いします。
 さて、「知性」については異論があります。知性については、新しい物を生み出そうとする創造力の視点から推し量るべきです。新しい物を生み出すためには、何がどこまで分かっていてどこが分かっていないのか、疑問点を探し出しこれを検証していくという知的作業が必要です。自らはこれを行わず、他者の批判のための批判にのみに励んでいる者は、知性があるのではなく、「痴性」が有るだけだと思います。その点、あなた様の掲示板投稿者に関する評価には部分的に賛成しかねます。

枯山  様
 はじめまして。ご忠告承りました。僕はただの愚か者ですが、何卒、ご指導・ご鞭撻よろしくお願いします。

 さて、ご存じだと思いますが、兵頭先生が我々に提示してくれた「アメリカ時代」の諸国民の「道」であり徳目(「日本有事」って何だ、PHP、2000、pp109-110)に以下のものがあります。すなわち、

害無きは蛇蝎といえどもこれを踏まずに行く
害あるは隣人もこれを痛撃せざるべからず
共存しようと思わば拮抗策を案ぜざるべからず。
滅ぼさんと思わば対抗不能策を撰ばざるべからず

 これの前提条件となっているのが、十数世紀を経て築き挙げられた西欧啓蒙思想の理念ですよね。しかし、このたびの米国のイラク侵攻によって、これは踏みにじられてしまいましたね。とうことは、もはや国際社会ではこの徳目は無効になったということでしょうか?生存のためには新しい「道」をみつけなくてはならないのでしょうか?しかも、福田和也先生が仰るように(週刊新潮4月3日号、pp46-49)、米国は、無意識的にではなく、意識的にこれを踏みにじったと考えられるだけに事態は深刻だと思います。
 では、新しい道とは?ということで、福田先生は二つの道を提示されました。1.「啓蒙的な理想を今一度語るためには、アメリカの武力行使を批判するのではなくて、テクノロジーによって無効にされて、細分化された人間同士のつながりを再構成し、全く新しい形で作りなおすことが必要なのです。」(週刊新潮4月3日号、pp49第5段)
 これについては、どういう意味なのか、何をしたらよいのか、さっぱり見当もつきません。どなたかお考えをご教示してください。

2.「この恐怖の秩序を直視し、そこで優位な位置を占める主体的な意志をもって、怪物に加担し、罪科を引き受けながらローマが滅びるその日まで生存するしたたかなマキャベリズムの追求しかありません。」
 すると、日本政府はこちらの道を選択したということですよね。ならば、したたかなマキャベリズムをもって、この機会に敵国条項を削除しない国連の解体を計り、米国をうまく誘導して新国際秩序の中で優位な位置を占めるように努力して頂きたいですね。少なくとも敵国条項が消滅するだけでも僕にとってはありがたいですからね。

 現実的には、2の道を歩みつつ、1の道を模索することになるのでしょうかね。皆様、いかが思われますか?


[844] 徒労 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/05(Sat) 12:48

りお 様へ

>日本人の一人様
>「お別れの時」でどっかにいくんじゃなかったの?
戻ってきました。

>『皆様も「故山」を「枯山」と読み替えてください』って言われ>ても……ねえ。ゼンジー北京さんじゃないんだから。
>もしかして外国の方?あっ、でもハンドルネームが「日本人の一>人」だった!
北京原人に改名しましょうか?

>イラク問題とか言ってる場合じゃなくて、もう少し日本語の勉強>をしたほうがいいですよ。私の友人の19歳の中国人留学生だって、>もう少しまともな日本語を書きますよ。
はい、努力します。

>・・・読解能力もないようなので……。
曲解能力も身につけようと思います。

>まあ、こんなツッコミも徒労なのかな? ということで細かい指>摘は省きます。私は赤ペン先生じゃないんだから。
そう思います。僕にとっても徒労でした。


[843] きっと忙しいから桜も落ちるんだ。 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/05(Sat) 11:04

おはようございます。「戦争の論理」のあとがきに当サイトの事が書いてあってビックリ(笑/私はあとがきを先に読む事があるので、今回まだ本編に目を通してません・・・早く読みたい)
相変わらずイラク攻撃報道盛りですねぇ・・・突発イベントとして「女性兵士(捕虜)救出劇」なんてのもあったようです。世の女囚モノエロビデオが好きなマニアにはたまらないシュチエーションだったかもしれませんね(笑)
そんなわけで(?)、とある方々から、サイトに載けっておくれ、載っけていいよ、と言ってもらった謎の論文「我が”国防学”の勧め」の一部分、それはとりあえず、一旦ココに書き残しましょう・・・。論文の作者は神奈川大学外国語学部 斉藤浩さん(笑)後の兵頭二十八先生です。ミニコミ誌に掲載されたらしいんですが、では一体何の媒体に載ったのか、私にはわかりません。もし御存知の方いましたら、教えてくださいね。

-------------
《我が”国防学”の勧め》
[前略] ところで、一般に他のやり方に比べて決して安上がりでもなく、安全・有利でもないのに、しばしば追求されてきたのが「占領」による国防目的の決着である。占領は無限大の賭金で得られる最高の安全である。無限大の賭金というのは、占領につきものの交戦の推移が、予測不可能だからである。
たとえ短期決戦のつもりで交戦状態に入っても十中八九それは長期化し、どちらかの占領状態が出来するまで際限なく国力を消耗し、とうとう逆に占領されてしまった事例も多い。また、最高の安全というのは、あらゆる国防政策の中で、外国の秩序を自国の恣意に構成できるのは占領政策だけだからである。外国民の奴隷化、文化のぬりかえ、果てはジェノサイドによる脅威の将来にわたる予防など、占領によってはじめて可能になる決着は多い。(二百発の水爆でもジェノサイドはできないが、占領さえしてしまえば国民一人に一発づつのピストル弾で済む。)逆にもし占領を行わず、爆撃や砲撃だけで外国を屈服させようとしても、強制力はほとんどない。
まして禁輸や封鎖や無差別テロには何の強制力もない。この違いは「占領力」という言葉で説明される。占領力、即ち相手にある行為を強制する力を有する兵種は「戦車」と「歩兵」だけである。
「砲兵」、「航空兵」、その他の兵種は、破壊殺傷力は持っていても占領力はゼロだ。占領力の骨幹たる戦車と歩兵で全人口を制圧したときが「占領」である。マキァベリのいった「大きな迫害」とは占領力のしたたかな発揮である。そこで軍事国家の国防学はいきおい「戦車と歩兵のつっこませ方」になり、一方小国の国防学は「戦車と歩兵の防ぎ方」に重点がおかれることになる。[後略]
-------------
アメリカさんが、戦後復興を国連中心にしたくないのも、ただ利権とかだけが目的じゃなく、こういう理由があるんですかねぇ。20年くらい前に書かれた論文ですが、トレビアン、ですね。(全文のっけたいくらい傑作だ・・・。)


枯山 さん>以後不定期ではありますが、『戦車マガジン』等の内容要約も御迷惑でなければ書込んでいきたいと思います。

本当にありがとうございます。助かります。よろしくお願いします。
 
失礼します。


[842] (無題) 投稿者:りお 投稿日:2003/04/05(Sat) 03:25

りおです。お久しぶりです。梅雨の季節はまだだけど、たまには虫干ししないとね(笑)。

日本人の一人様
 「お別れの時」でどっかにいくんじゃなかったの?
 『皆様も「故山」を「枯山」と読み替えてください』って言われても……ねえ。ゼンジー北京さんじゃないんだから。
 もしかして外国の方?あっ、でもハンドルネームが「日本人の一人」だった!
 イラク問題とか言ってる場合じゃなくて、もう少し日本語の勉強をしたほうがいいですよ。私の友人の19歳の中国人留学生だって、もう少しまともな日本語を書きますよ。
 文章力だけでなく読解能力もないようなので……。まあ、こんなツッコミも徒労なのかな? ということで細かい指摘は省きます。私は赤ペン先生じゃないんだから。

素浪人様 
あたしは「匿名さん」じゃありませんよ。算数は苦手ですから(笑)。
「知性が欠けているやつには、何を言っても無駄」は正論。素浪人さんの当掲示板メンバーへの評価は別としてね。


[841] 間違いーその2 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/05(Sat) 00:00

週刊新潮3月4日号ではなく、週刊新潮4月3日号でした。申し訳ありませんでした。


[840] 間違いました 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/04(Fri) 23:39

枯山様、申し訳ありません。皆様も「故山」を「枯山」と読み替えてください。誠に申し訳ありませんでした。


[839] (無題) 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/04(Fri) 23:32

枯山 様

 僕は、兵頭先生の新刊第2部については以下3点において不満です。不満の優先順位から言えば、
1. 脳に関すること
2. 中国論
3. 法律論
です。1.は論証の必要も無いほど稚拙です。2.については、僕は専門ではないですが、あまりにも底が浅い論証、十分条件ですべてを語ろうとする浅はかさ、つまり掲示板流行の言葉で言えば、不十分ということです。3.法律論については、真にローマ法が成立した時期に関する論証の不完全性です。

 それ以外の論点については僕も納得できますが、上記3点については全く納得できません。

 故山様の仰るように、「日本の防衛力再考」や「軍学考」を精読せよ、とのご意見が僕にとっては有効であると思います。しかし、それだけでは放置できません。週刊新潮3月4日号pp46-9、福田和也著、「「国家」という怪物 「正義」という空疎」を読了したあとでは、僕にとっては、米国のイラク侵攻に関する解釈の論理的整合性が全く得られないのです。これは、実は、兵頭軍師が対米独立のための軍師として妥当であるかどうかに関する重大な問題であり、僕が悩んでいる次第です。
 ダダ龍様、ノーツ様、素浪人様及び故山様いかかでしょうか?僕は、4月10日までは、多忙であり誠意ある対応は出来そうにありませんが、それ以降につきましては、精力的に問題なく、論争も覚悟してお返事する所存です。よろしく、お願い致します。
 


[838] 御久しぶりです。 投稿者:枯山 投稿日:2003/04/04(Fri) 20:14

 こんばんは。
 管理人殿>御存知かもしれませんが『正論』の書込みをします。
 平成十五年五月号「都道府県は要らない」で、内容:日本において都道府県及び道州制は不要、市町村単位と国会の組合わせが「キャラクター」として適しており、タウン・州・連邦として「全国」が完成した米国流の地方分権論は害がおおきい。
 以後不定期ではありますが、『戦車マガジン』等の内容要約も御迷惑でなければ書込んでいきたいと思います。

 日本人の一人殿>貴殿が主に軍学者としての兵頭氏に興味をもたれているのでしたら『日本の防衛力再考』と『軍学考』の精読をされたほうが有益と思います。
 
 失礼致しました。


[837] 感想 投稿者:素浪人 投稿日:2003/04/04(Fri) 17:12

はじめまして。花見帰りのついでに寄ってみたよ。

ダダ龍様
 本当に優しい方だね。知識と知性が両立しているね。普通の人は、たたつさんなんて知性なしと切り捨てるだけだよ。知識が欠けているやつには勉強しろと言うだけでいいけどさぁ、知性が欠けているやつには、何を言っても無駄だからね。

リオ様
 あなたにも知性を感じるね。最近、ご無沙汰だけど、いつものようにたたつさんの投稿につっこんだら。もっとも「匿名」さんってあなたかいね。ノーツさんのように俺もあなたが18歳の乙女だなんて思ってないけどね。

ノーツ様
 あなたも俺と一緒でROMやろうだったのですかい。リオさんに対する評論はとてもおもしろかったよ。俺もリオさんは確信犯だと思っているよ。だから居てもらったほうがたのしいよ。

日本人の一人様
 あなたにも知性を感じるけど、本はよく読んだほうがいいよ。あなたが提示する疑問点はこちらにも考えさせるものがあるからもったい
ないよ。ところで軍師様の新刊のどこに悩んでいるんだい。俺でよかったら答えてあげるよ。

螺鈿様
 あなたは、日本語不自由って他人に言う資格ないよ。
 感情的かつ没論理的ないちゃもん、漢詩も満足に読めない生半可な知識ぶりやひどい投稿に対するダブルスタンダードな対応もね。要するに自分に尻尾振るやつには甘いってことかい。いや、単に論理学が
分かってないだけかい。

たたつ様
 あなたには、知識と知性どちらも感じられないよ。
 必要条件ではあるが十分条件でないときたら、「故に」の後の第1文は誤り、第2文は表現は稚拙だが間違ってないよ。
 十分条件ではあるが必要条件でないときたら、第1文は正解、第2文は誤りだよ。まあ、わかんねぇだろうな。

>  「ある国を『マトモでない』と論じるのに、『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』は、必要条件かもしれませんが、十分条件ではないと思います。」
>
>  故に、「マトモでない国」の一描写として『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』を出すのはオッケーかも。
>  「マトモでない国」であることの証明として『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』を出すのはちと疑問あり。


[836] たたつさんへ 投稿者:匿名 投稿日:2003/04/04(Fri) 12:41

 なんだ、錯誤ではなくて本当に分かっていないのね。
 結局、十分条件の定義が分かってないし、必要条件と十分条件の関係も分かってない。せっかく、ダダ龍さんが、さりげなく必要条件の集合論的理解に結びつくように書いてくれているのにさ。それをヒントに勉強する意志も認められない。
 答えを提示することは容易だが、君のレベルでは答えを理解させることは非常に困難だね。
 「数学嫌いな人のための数学」のp211-234 (小室直樹著 東洋経済新報社ISBN4-492-22205-7)でも読んでみたら。それでも理解できず、自分の投稿を訂正できないのであれば、もはや、なにも言うことはありませんね。


[835] 今一度、胸をお借りさせて頂きます。 投稿者:たたつ 投稿日:2003/04/04(Fri) 06:09

螺鈿様

 お返事拝読致しました。私こそ、論点を絞り込むのではなく、却って拡大するような例を挙げてしまい、申し訳ございません。今はただ、自身の未熟を顧みず討議の場にしゃしゃり出てしまった不徳を激しく悔いている最中でございますが、ここは一度声を上げた者の責任として、今一度愚見を述べさせて頂きたいと思いますので、宜しくご検討下さいませ。

 螺鈿様による「マトモな国」の定義は、ここでは問題ないと思います。
 以前のご発言[807]でも、「革命を行った国では、法の権威の裏付けとして、伝統的権威の代わりに指導者の権威を強調せねばならず、故に恐怖政治になり易い」という意味のことを仰っておられましたね(ご発言の要約は、たたつによるものです。誤認等あればご指摘下さい)。

 ……私は、螺鈿様がご参考にされた別宮氏HPの当該箇所を読んではいませんが、文意から見る限り、これは、「指導者の権威を強調せねばならないような国体は、恐怖政治となる傾向が強い(或いは、「恐怖政治の結果として指導者個人の権威を強調している」)」という内容であり、「指導者の権威を強調するような国体は、恐怖政治である」とは意味していないと思うのです。……この点に関して、議論のスタートとなった、貴発言[796]中に於ける

 >指導者の顔写真が町中に張り出されているような国がまともな国家と思えるということが不思議でなりません。

 ……との部分は、些か微妙なニュアンスを含んでしまっているように、私には思えます。


 ……確かに、現象的に見た場合、「指導者の肖像を高掲するような国体は、『おしなべて』恐怖政治や独裁政を指向する」とは言えましょうが、『おしなべて』の外には例外が有り得ます。
 ――指導者の肖像を隠蔽することで聖性の強化を図る場合。(例:御真影)
 ――指導者の肖像は高掲されるが、極めて穏健な政体を指向する場合。(例:タイ王国)……
 たたつ奴としましては、「指導者の肖像を高掲するような国体は、『おしなべて』恐怖政治や独裁政を指向する」というテーゼは、国際政治を観察する際に有効な、経験則の一つであると愚考いたします。

 > 故に、「マトモでない国」の一描写として『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』を出すのはオッケー。
 > 「マトモでない国」であることの証明として『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』を出すのはちと疑問あり。

 ……と前に書きましたのは、そうした判断の精度によるものです。


 私が中学生〜高校生だった時分の「不良学生」たるアイコンは、パーマを施した髪型でした。
 たたつの通っていた三流公立高にて、生活指導の教諭達は、「パーマこそ不良化の徴」を合言葉に、電髪小僧共を追い回しておりました。
 ……この教諭達の対応は、目前の取り締まりを行うに当たっては、ひとまず正しい。千人以上の生徒達を前に、学校の現状を大掴みに把握し、効率的な生活指導を行う為には、個々の細かい事情なんぞ、いちいち斟酌してはおれませんものね。全校生徒を前に力強く、「パーマは不良!」と言い切り、経験則に則った判断を行うことは、一応支持できると思います。

 しかしながら、事が「個々の生徒に対する指導」となった場合は、少々複雑です。
 ――田中君は、一見パーマだが、実は生来の巻き毛、天パーかもしれない。
 ――鈴木さんは典型的な不良でどうしようもないズベ公だが、髪型に関してだけは、敵ながら天晴れとも言うべき覚悟と見識を以て、パーマを貫いているのかもしれない。
 ――佐藤君はパーマも当てず鞄も潰さず、成績優秀品行方正な生徒会長だが、その実、裏番を張っていて、校内シャブ流通の元締めだという噂もある……
 「パーマは不良!」というのは、大勢を捉える上では立派な経験則ですが、個々の生徒について緻密な指導を行う際には、時に綻びを見る場合もあるのです。
 この段階で有効な指導を行う為には、一義的に髪型を以て生徒を取り締まるのではなく、個々の犯罪的行為を挙げてやる方が、根本的な説得力を持ち得ると思います。

 ……たたつ奴にとって、「マトモでない国」は「不良学生」。「パーマ」は「指導者の肖像掲示」。「パーマかけてる奴は大抵が不良」とは言えるけど、「パーマかけてるから不良」とはちと言い切りかねます。「不良」を厳密に取り締まるなら、「髪型」=「国情による習俗」ではなく、事実たる悪事を追求する方が、先方も反論できず、リベラルな金八センセの出馬も防げるでしょう。
 又、そうした厳密な事実関係に基づく判断こそが、「啓蒙的自由主義」の要諦たる要素なのではないか、とたたつは愚考しています。
 「校則だからパーマは禁止!」……という価値判断は、全く無価値とは言いませんが(規律を叩き込む方便としての価値は十分にある)、それは時として、ガッコーの中でしか通用せず、より遍く支持を得る考えとは言いかねると思います。


 以前の失敗で懲りた筈なのに又しても、長々とした記述に突飛な例え、申し訳ございません。
 もしかすると、螺鈿様と私は特に意見が相違している訳ではなく、「肖像掲示を行うような国」について、大勢を概観するか、細部の違いを注視するかというだけの、スタンスの差があるのみなのかも知れません。……だとすれば、私の発言は全くの不要品であり、ひたすら恥じ入るばかりです。
 駄文を失礼申し上げました。厳しいご批判を覚悟しております。

たたつ拝

追記:
 「G8の国家+1(中国)でそのような指導者の肖像がボコボコ建っていると如何?」というご設問への答を忘れていました。たたつ自身の回答は、上記の愚見に照らして、
 「そうした現象が見られれば、まず第一に、かなり確実と思われる不安を抱く。しかしながら、その不安に立ち向かうには、「肖像掲示という現象」を否定するよりも、それを支える「国毎の文脈」を知ることが、まず有効だと思える」……です。
 妄言多謝。


再追記:匿名様
 無様な生兵法を晒してしまったようで、誠に申し訳ございません。
 「ある国を『マトモでない』と論じるのに、『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』は、一要素かもしれませんが、必要条件ではないと思います。」
 ……とするのが正解でしょうか。
 私としては、「『肖像掲示』が直ちに『マトモでない国』を意味する訳ではないから『十分条件』ではない」と同時に、「『マトモでない国』は多くの場合『肖像掲示』をすることもあるので、殆ど『必要条件』と見なし得るかも知れないけれど……(原文にて、「必要条件かもしれませんが」とした部分)」という意味合いで言葉を用いた積もりであったのです。
 もしかしたら、根本的に勘違いしてしまっているのでしょうか。だとすれば、恥ずかしい限りです。
 もし御迷惑でなければ、厳しいご指導を切に望みます。
たたつ拝


[834] 追加 投稿者:匿名 投稿日:2003/04/04(Fri) 02:06

螺鈿さんもまるで分かってないようですね。下の投稿を読む限りはね。


[833] 必要条件と十分条件 投稿者:匿名 投稿日:2003/04/04(Fri) 02:02

たたつさんは、まるで分かってないですね。

ダダ龍さんは、分かっていますね。


[832] (無題) 投稿者:螺鈿 投稿日:2003/04/03(Thu) 23:20

ダダ龍様・たたつ様>>
 
 レスありがとうございました。なるほど「マトモな国」を僕は全く定義してませんでしたね。これじゃ全く他人と議論をするのではなく、印象論の語り合いになってしまいます。議論の材料として不十分ですね。申し訳ないです。
 一応「マトモな国」と想定していたのは、「思想信条の自由」などの啓蒙的自由主義が内部で共有されており、また、外部からもそれが確認できる国家。というものを考えていました。全く以って不十分極まりない定義ですね。
 数年前、タイで軍部がクーデターを起こしましたが、国王がクーデター首謀者と首相を王宮に呼び、3人で写真を撮ってチョンという外国人には理解しがたいムエ・タイな結末がありましたが。これはダダ龍様は如何にお考えになりますでしょうか?
 非常事態における緊急勅令のような措置という考え方もありますが・・・。
 論議の幅を狭めるために、G8の国家+1(中国)でそのような指導者の肖像がボコボコ建っていると如何?という切り口に戦線を整理してみましたが。
 広告の件に関しては先進資本主義国なら大概、アイドルやらなんやらのイコンが建ってますがな、と言って逃げさせていただきます。当たり前に思っている光景を整理をつけ、自分なりの観点から語ると言うのは難しいものですから。
 
 二宮金次郎の像と言うのは勤勉と学問督励の擬人化された象徴なんでしょうな。日本人を近代国民に改造するための強力なツールだったと思います。軍師殿の仰りようをお借りするならば、「教師の貧弱な日本語能力でも二宮金次郎の歌とエピソードさえ使えば勤労の価値を叩き込めるんだぜ。」ということなんでしょう。しかしなぜ幼稚園のみに残っているかは僕にはわかりません。

 社員章かあ、そんなものある会社で働いたことありませんw。って言うのは冗談ですが、恐らくそれをつけている事で、何らかの心理的・肉体的補償が得られるのだと思いますよ。特に挙母市(ころもし)という美しい地名を圧殺してしまうぐらいw、強力な会社なんですから。冗談でごまかしても仕方ありませんが、私は「とてもマトモな会社たぁ思えねぇ」と考えてます。


[831] 戦争の論理の感想 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/02(Wed) 23:54

 第一部は感激しましたが、、第二部は疑問符だらけですね、正直な話。
もはや、私淑することをやめようか?と悩んでいます。
 管理人様、ダダ龍様、ノーツ様、ウルルン様、お別れの時かもしれませんね。いままでどうもありがとうございました。


[830] 戦争の論理を入手 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/02(Wed) 15:36

ニュースではわからない戦争の論理 PHP研究所 発売元
兵頭二十八 著  ISBN 4-569-62849-4 ¥1100円

東京出張中に入荷の連絡あり、一日早く購入できました。


お知らせ

八重洲ブックセンター 03-3281-1811
2F(直通03-3281-8202)に一冊だけ在庫あり。電話にて取り置き、代金引換配送も可能。


[829] インフォメーション 1 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/02(Wed) 06:56

おはようございます。
-----------------
 ファンの皆様ならよく御存知の、故・宗像和広さんの、膨大かつ貴重な軍事関係の蔵書が、とうとう売りに出されることとなったそうですので、ここにお知らせを致します。

 このたび福島県郡山市のご実家(宗像家)では、これらの蔵書を死蔵しておくより
は、同好の士が利用できる状態にした方が、故人も喜ぶとのご判断をされ、郡山市内の古書店「てんとうふ」さんに、販売を委託されることにご決心されたそうです。

 その一部は、近く冊子目録およびインターネットに掲載されるそうです。(HPアドレス等は不明。)

 宗像和広さんの書庫をじっさいに拝見したことのある兵頭から、言い添えさせていただきます。これらの洋書も、和書(戦前刊行)も、すべて貴重です。日本国内に1部とか数部しか存在しないものが含まれています。

 なお兵頭よりの個人的なお願いとして、もしも下記の図書館長のお知り合いの方がいらっしゃいましたら、一括購入をそそのかしてみてください。

  ○東京都・中目黒の「防衛庁防衛研究所戦史部図書館」
  ○東京都・千代田区九段の「昭和館図書室」
  ○神奈川県・横須賀市の「防衛大学校図書館」
-------------------------
追記:兵頭ラジオはちゃんと放送されるみたいです。
しかし私はまだスカパーに加入できてません・・・忙しすぎ^^;

失礼します。


[828] うーん、やっぱり読みたいなぁ 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/01(Tue) 21:35

ノーツ 様

 ご助言、ありがとうございます。

 ノーツ様のご助言に従い、チャレンジしてみます。やっぱり、読みたいという欲求は克服しがたいですね。ただし、ご指摘のように警察官の服務規程に抵触する場合は潔く諦めることにします。


[827] (無題) 投稿者:ノーツ 投稿日:2003/04/01(Tue) 21:14

日本人の一人様

いえいえ、あの、忠告したつもりではないんです。ただ、自分がやってみた結果を、一例として書き込んだだけでして。友人(と私が思ってる人)が口で何と言おうと、実は「お前なら悪用しかねない」と思って断ってきたのかもしれませんからね(笑)何しろ、友人が現役警察官なのではなく、その家人、というようにワンクッション置いているもので、私としても、あまりしつこく頼むのも…何かあったら迷惑かけるし、と思い、しつこく食い下がれなかったのです。

ご自分の友人知人が警察官なら、軽い調子で訊いてみても、いいんじゃないでしょうか?一冊まるごと購入なんてダメ、と言われたら、「せめて兵頭先生のコラムのとこだけコピーして〜」と頼んでみるとか。もしかしたら、「しかたないな〜」ということになるかもしれませんよ。こんな考え、甘いですかね?

服務規程があって、相手が困った顔をしたら、潔く諦めましょう。
でも「無事に入手できるといいですね」と書いたのは、本心からです。


[826] (無題) 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/01(Tue) 21:07

ウルルン 様へ

ありがとうございます。助かりました。


[825] (無題) 投稿者:ウルルン 投稿日:2003/04/01(Tue) 20:38

日本人の一人様

・兵頭氏の新刊
「戦争の正しい始め方、終わり方(仮題)」ですよ。並木書房のHPに載っていますよ。
http://www.namiki-shobo.co.jp/html02/hendyri.html


[824] 訂正 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/04/01(Tue) 18:18

うちまちがえました。ジョンCスネニス (CVN 74)ではなくてステニス。スネニスだとスネオみたい。


[823] そうか、トヨタ市があった 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/04/01(Tue) 17:54

たたつさま

「指導者の肖像掲示問題」についてのカキコミありがとうございます。そうですね。十分条件としてかんがえるよりも、

 ●あちこちに指導者の肖像や写真をみかける状況は、マトモじゃない国の必要条件

…かどうかを検証するのがいいとおもいます。必要条件だという仮説に対する反証は、

 ●マトモじゃない国だけど、ほとんど指導者の肖像や写真をみかけない

…という実例をあげればいいわけです。さて、そんな国が世界のどこかに実在するんでしょうか。すぐには、おもいつきません。そもそもマトモかマトモじゃないかの定義が曖昧でしたね。「一概に分析・定義し、当否の基準を設けることははできかねる」というご結論に賛成です。

TVや新聞でみる画像は、素材に報道管制の制約をうけ、視点・構図・順序に編集者の恣意がはいりますから、たとえウソがなくても、代表・平均なのか例外・極端なのかわかりません。敵対する双方からのものを比較したうえ第三者のものでウラをとって、ようやく実態の輪郭をつかめる程度です。

外国人に日本の都市景観がどうみえるか…という切り口は、おもしろいですね。そういう視点をおもいつきませんでした。どうみえるか、ぜんぜん想像がつきません。駅や繁華街にタバコの広告がおおいのにおどろくかも。

以前に高倉健がタバコの広告にでていたことがあります。するどい視線。横浜西口をあるいていて、だれかに凝視されているような気がしたので周囲をみまわしたら、ビルの屋上から健さんがみていました。Big Brother is watching youというキャプションをつけたら、にあいそうでした。「アニキがみている…。」目には、不思議なちからがありますね。

空中投下救命艇については、以下のウェブサイトで写真をご覧になれます。ヒマつぶしにいいですよ。

http://www.raf.mod.uk/history/sar603.html
http://uboat.net/allies/aircraft/warwick.htm
http://home.hccnet.nl/l.meulstee/gibsongirl/gibsongirl2.html

しばらく留守にします。ではまた。


[822] ああ、そうだった。 投稿者:たたつ 投稿日:2003/04/01(Tue) 04:28

 ……長々と書き、あまつさえ投稿までしてしまってから、もっと簡潔な要約の仕方があることに気が付く。

 「ある国を『マトモでない』と論じるのに、『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』は、必要条件かもしれませんが、十分条件ではないと思います。」

 故に、「マトモでない国」の一描写として『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』を出すのはオッケーかも。
 「マトモでない国」であることの証明として『指導者の肖像が街中に掲げられる状況』を出すのはちと疑問あり。

 ……前に長ったらしく書いてしまったのは、「自分の考えが整理できていない為」です。申し訳ありません(反省)。
たたつ拝


[821] いかがでしょうか。 投稿者:たたつ 投稿日:2003/04/01(Tue) 04:04

ダダ龍様
 「陸地または空母にもどるのは無理」であると、以下の条件より私も愚考いたします。
 @:日本軍が制圧・戦闘中である支那方面への脱出は、乗員の生還について不安が大きく、迅速にフィルムを回収することも見込めそうにない。長時間を経てから得られた情報など役に立たない。ソ連領土への着陸は論外。史実に於いて、B29三機が悪天候によりソ連領に緊急着陸した際、日ソ不可侵条約を楯に取られて乗員を拘束され、機体を没収されたという経緯あり。
 A:充分な制空・制海権を確保していない段階に於いて、帰還の為の空母を洋上待機させておくのはリスクが大きい。
 ……救命艇の懸垂については考えも及びませんでした。御教授ありがとうございます。重量・抵抗増による速度・航続距離の減殺と、着水時の衝撃をクリアーできれば、検討の価値があると思います。


 「指導者の肖像掲示問題」に関する螺鈿様との討議、興味深く拝見しております。
 国家指導者ではありませんが、日本にも「愛知県豊田市」がありますね。
 社章着用の強制は、勤務時間内であれば許容されるべきでしょう。いわば「軍服」と同じなのでは。
 勤務時間外にまで着用を強いることは異常であり、当の会社にとっても得策ではないと思います。

 ……ここから先は、ダダ龍様並びに螺鈿様に宛てての拙論です。有為な御討議の最中、横合いから失礼とは存じますが、御両人の胸を借りる覚悟で、「指導者の肖像掲示問題」について、愚案をひとくさり述べさせて頂きます。

 もしも、指導者の肖像を街中に大掲するような国の国民の眼から、我が国の街頭を眺めれば、それはどう映るでしょうか?
 至る処にモー娘。やらジャニーズ、芸能人の写真がデカデカと……彼等は喫驚するかもしれません。
 いや、それは違う。これらは全て、純然たる商行為に基づくものであって、政治的権威や神格化とは無縁なのである、と説明すれば、さらに驚くかも知れません。「……日本人は、何等の権威も無き者の肖像を、金次第で街中に掲示し、公共の空間を占有させるのか……!」って。

 上記のような、カチソータイカシュギに染まった仮定はさて置くとしても(……そういう教育を受けた世代なのです:苦笑)、「指導者の肖像」「それを掲示すること」「それをどのように受け止めるか」「それがどのように変わり得るか」については、様々な「国情」に基づいて判断されねばならず、一定の価値基準を横断させることは極めて困難だと考えます。
 ……変数的要素が多すぎる故、厳密な分析・定義は阻まれるのに、印象的な評価だけは止めることができない……池田清彦氏流に言うなら、「我々の素朴(ナイーブ)な感性が示す処の」、って奴。それは言い換えれば、如何に言葉を尽くそうとしても、素朴な感性のレベルでしか語れないということではないでしょうか。また、肖像という物はそうした感性への訴求力を持っているからこそ、古来為政者からアイドルに至るまで、用いられ続けてきたのではないでしょうか。

 街頭にサダムやキムの肖像が高掲される様をニュース映像で見て、我々の多く(含:私自身)が生理的な嫌悪感を抱くのは、彼方の国民と「国情」を共有していないから、という一点に尽きると思います。実際、あの映像は多くの西側国民にとって「生理的に異様な」構図であるからこそ、各メディアは好んであの画面を採り上げるのでしょう。……「脱いだ靴底でサダムの顔を叩く民衆」のニュース(捏造疑惑も含め、そこに意図的なものが働いていることは否定できない)のように。
 彼方の状況を批判するならば、「他方で自国民を弾圧して平然たるような独裁者が、自身のプロパガンダに汲々としている」点を批判(或いは嘲笑)してやればよく、肖像掲示という現象そのものについて一概に分析・定義し、当否の基準を設けることははできかねる、と私は愚考いたしております。

 つい長々と駄弁を費やしてしまい、申し訳ありません。愚論について、螺鈿様・ダダ龍様並びに皆様からの御叱りと御批判をお待ちしております。
たたつ拝

余談:
 サダムやキムはともかく、本上まなみと石川梨花の写真は、もっとアチコチに掲げて欲しいなァ……(←って、そういう相対化主義が、この国のゲンジョーを支えてることが解っとるんかい、俺。)


[820] ノーツ様、宴曲なご忠告ありがとうございました 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/04/01(Tue) 02:31

ノーツ 様

 ご忠告ありがとうございました。とりあえず、縁故を辿って非市販本であるTOP JOURNALを入手することは諦めます。というのは、管理人さんやノーツさんの事例から、警察内部には秘密の服務規程が存在するのではないか?と推測されるからです。それに、米国からの独立後の文民統制を担保すべき警察(釈迦に説法であることは重々承知しておりますが、兵頭先生は、既に、国軍に対する文民統制を担保するのは、武装警察であると喝破されておりますよね)が、縁故により便宜をはかるような悪例を残せば、到底、そのシステムに対する国民の信は得られませんね。
 残念ですが、警察と教育システム社と兵頭先生との間に合意が成立して単行本として出版されることを待つことにします。
 逆に嬉しい気持ちもあります。このような秘密性の高い雑誌に兵頭先生の論文が掲載されていることは、司法警察機関も兵頭先生の存在価値を認めている証拠だと思うからです。僕は、兵頭先生が、中共や北鮮の工作員に暗殺されるのではないか?と常々心配しておりましたが、公安部が実は密かに身辺警護されているのではないか?と期待が持てました

管理人さんへ

 並木書房ですか?「正しい戦争の・・・」の正確な書名を、何卒、ご教授願えないでしょうか?ひょっとしたら、PHP研究所と同様に近日出版されるかもしれません。三省堂本店、八重洲ブックセンター、丸善日本橋店や紀伊国屋書店に聞いて回り、その結果をご報告致しますので、重ねて、宜しくお願い致します。


[819] (無題) 投稿者:ノーツ 投稿日:2003/04/01(Tue) 00:14

日本人の一人様

何も、お礼を言われるようなことはしていません。「ご指導ご鞭撻」などおこがましい。あなたのカキコ、いつも興味深く読んでます。まあ、たいていのカキコは興味深く読んでますけど。

「トップ・ジャーナル」購入の件ですが、私は以前、管理人さんの挙げた@を試してみました。友人ではなく、友人の家人が現役警察官なもので。すると「あなたが悪用するとは思ってないが、やはり外には出せないものだから、申し訳ないがその話は受けられない」という返事をもらいました。それだけではなく、「なんで『トップ・ジャーナル』という(一般には出回っていない)雑誌の存在を知っているのか」という疑念を植えつけてしまいました。コイツ、前々からアヤシイと思ってたけど、やっぱりアヤシイかも、と思っているかもしれません。でも、いまでもまだ、一応友人でいてくれてます(笑)
日本人の一人さんは、無事に入手できるといいですね。


[818] ありがとうございました 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/03/31(Mon) 22:14

管理人さん

 丁寧なお返事ありがとうございました。やはり、警察官でないと購入できないのですね。僕の柔道部の後輩が警察官僚になっていますので、その線から入手することにします。どうもありがとうございました。
 「武道通信かわら版」の「軍師のたわごと」の文中に警察官しか購入できないという記述もありましたが、管理人さんならば、抜け道をご存じでは?と甘えてしまいました。お手数かけて本当に申し訳ありませんでした。
 貴ホームページの兵頭先生のCirricurum Vitae大変役に立ちます。おかげさまで【「国家後援テロ」に対する新しい宣戦の概念】(法学セミナー1986年7月号p157第1段ー第3段)を入手でき、読了して感動しております。あの当時にこれほどのものを・・・。


[817] 並木書房の新刊はいつ出るのか? 投稿者:管理人 投稿日:2003/03/31(Mon) 21:29

中々最近多忙で、お初の方々には挨拶もできないんですが、はじめまして。今後ともよろしくお願いします。さて、素晴らしい、PHP研究所。(相変わらずphpのサイトに載ってないけど)「カラクリ〜(PHP)」→「正しい戦争の〜(並木)」と出る筈だと思い、去年から待ってましたが、PHP→PHPと来ましたか!早く買いたいです。まぁ、もうちょっと早いのが、ベストな出版時期だったような気もしますが。

日本人の一人 さん>
>管理人さんはご存じと思いますので、何卒、ご教授願います。

株式会社 教育システム:一冊1000円
tel:03-3660-1853/fax:03-3660-1988
e-mail:jounal@kyoikusystem.com
↑ここに申し込みをすれば───すれば良い筈なんですが、残念ながら、現役警察官&警察官obしか買えない雑誌ですよ、トップ・ジャーナルは。だから私も購読はできてません。(いくつかのコピーは持ってますが)
例えば警察とは縁もゆかりもない人が合法的に入手(コラムのコピー可)するとしたら・・・
@警察官の友人を作って、買ってもらう。
A警察署に行って見せてもらう。
くらいしか無いかもしれません。(他にもあるかもしれませんが)図書館では、一般売りをしてない業界誌はまず購入してないですから。因みに私は福岡西警察署でAの方法を実行しましたが、「買ってません」という答え。徒労に終わりました。ちゃんと「今度警察官試験受けようと思ってて・・・」という嘘まで言ったのに(笑)郵便局員の友人なら私にもいるんですがねぇ・・・。

失礼します。


[816] アラビアで 螺鈿のムスコは 壜 螺鈿 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/03/31(Mon) 20:21

たたつさま

トンデモ説を吹聴したのにやさしいおことばを頂戴して、恐縮しています。

開戦以前でも、マリアナ群島を米軍が確保する以前でも、日本本土の航空偵察は困難な任務ですね。やっぱり陸地または空母にもどるのは無理で、海…ですか。英軍は、海上に不時着してゴムボートで漂流している乗員を救助するのに、中型機の胴体から救命艇をつりさげて海上に投下するという方法をとっていました。これを応用して、偵察機の胴体に脱出用救命艇を(写真機の邪魔にならないように)さげていくというのはどうでしょう。写真をとったあと燃料がなくなるまでとんで、あとは救命艇にのりうつる。たとえばB−26の爆弾倉のトビラをとりはずして、そのしたに大型落下傘を装備した救命艇をブラさげておけば、なんとかなりませんか。

しかし、こんなアブナイ作戦を決行するより、やっぱり防諜能力のスキをついたほうが楽でしょうね。鎮守府がある港の芸者をつかえば、効率よく機密情報をとれたかもしれません。

螺鈿さま

きのうのつづきです。問題は…

 (1)建国の指導者や現在の指導者の巨大な肖像が街角にぼこぼこ建っている国

 (2)指導者の顔写真が町中に張り出されているような国

…がマトモな国かどうか、ということでいいですか。「街角にぼこぼこ」「町中」は誇張で、あちこちに肖像や写真をみかける…と解釈しました。(わたしが誤解してたら、ご指摘ください。)

タイのご真影を例にとってみましょうか。わたしはタイにすんだことがなく、ほんの短期間の滞在の印象があるだけで実態をしりません。そこで、本当はどうなのかネットでしらべてみたら、日本人留学生のレポートをみつけました。街のあちこちに「王の繁栄を」という語句と共に巨大な王の絵や写真が飾られた…そうです。これは(2)に相当しませんか。でも、タイはマトモな国だとおもいます。主権をまもってきた、立派な民主主義国家です。全文は、以下のページでよめます:
 http://www.asahi.com/column/aic/Fri/d_nabe/20030103.html

(1)については、そういう国が現存するのかどうか、しりません。そういう国があったとして、指導者の巨像を建造するというのは、もっと資金・資源・技術を要するモノをつくって指導者名をつけることの代償行為かな…とおもいます。国がビンボーなので巨像しかつくれない。カネモチ国は、もっと別のモノに指導者名をつけます。たとえば空港。

 インドネシア ⇒ ジャカルタ・スハルノ・ハッタ国際空港(CGK)
 中華民国 ⇒ 中正國際航空站(CKS 台北) 別名 蒋介石機場
 フランス ⇒ ロワシー・シャルル・ド・ゴール空港(CDG パリ) ロワシーは地名
 米国 ⇒ ジョンFケネディー国際空港(JFK ニューヨーク)、ロナルド・レーガン・ワシントン国内空港(DCA バージニア)

宇宙技術をもつハイテク国だけの特権は、スペースセンターです。米国はケネディーとジョンソン。そしてコワモテ安保理常任理事国の究極の贅沢・覇権の象徴は、空母です。たとえば米海軍ニミッツ級原子力空母は…

 ニミッツ (CVN 68)
 ドワイトDアイゼンハワー (CVN 69)
 カール・ビンソン (CVN 70)
 セオドア・ルーズベルト (CVN 71)
 アブラハム・リンカーン (CVN 72)
 ジョージ・ワシントン (CVN 73)
 ジョンCスネニス (CVN 74)
 ハリーSトルーマン (CVN 75)
 ロナルド・レーガン (CVN 76) 建造中
 ジョージHWブッシュ (CVN 77) 建造中

…です。フランスも最近完成した新鋭空母(R91)をシャルル・ドゴールと命名しました。ロシアはどうなんでしょうか。英国は、以前は国王のなまえをつけた戦艦がありましたが、いまは地名や抽象名詞・形容詞がおおいようです。たとえば「無敵」とか「立派」とか…。日本がはれて空母を保有するようになったら、伝統にのっとって飛行動物のなまえにするんでしょうか。英国のマネして「根性」「友情」などとつけると、観光地のイヤゲ物みたいですね。

ビンボー国でもカネモチ国でもできるのが、地名に指導者のなまえをつけること。これは例がおおすぎて、かききれませんので、ひとつだけ⇒ホーチミン市。

ざっとみてみると、きがつきませんか。指導者の像をつくったり名前をつけたりするのが普通で、むしろ日本が例外なのだと。日本はお札の肖像も文化人ですね。他国では国王や大統領や国父が普通です。軍艦・自衛艦も、わたしの知るかぎり個人名がついているのは「しらせ」だけ。ほかに、なにかありましたか。「東郷提督」ぐらい、あってもよさそうなのに。英語だと「アドミラル・トーゴー」⇒なかなかカッコいい。日本のご真影については、おもしろそうな本をみつけました。

 http://www.think-photo.net/review_translation/satow/taki.html

著者は「天皇の像は隠蔽される=秘匿され、不在化されていることが、天皇の聖性に結びつく」と説明しているようです。わたしが漠然とかんがえていたことを、かっこよく表現してくれましたね。アタマよさそう。著者ではなく、書評をかいたひとがアタマいいのかな。

唐突ですが、二宮金次郎の像というのは、なんなんでしょうね。むかしは日本中にあったんでしょうか。わたしが卒業した神戸市立●●幼稚園には、ありました。震災のあと、どうなっているかみにいったら、無事でした。いまでもあるでしょう。八重洲ブックセンターのまえにもありますね。あれは、指導者の像のかわりだったんでしょうか。

もうひとつ。会社のバッジ。

 (3)社員全員に社章の着用を強制している会社は、マトモな会社ではない

…という仮説を、かんがえてみませんか。


[815] あ、ごめんなさい! 投稿者:たたつ 投稿日:2003/03/31(Mon) 03:16

ダダ龍様
 「開戦以前に於ける、米国による日本本土航空偵察の可能性」ではなく、
 「B29登場以前に於ける、米国による日本本土航空偵察の手段と可能性」ですね。申し訳ありません。
たたつ拝


[814] ありがとうございました。 投稿者:たたつ 投稿日:2003/03/31(Mon) 02:27

ダダ龍様
 真摯な御回答を早速頂戴し、ありがとうございました。
 「建造中の大和が航空偵察されていたか否か」については単純に、傍証のレベルに於ける些細な誤りであり、貴発言[776]に於ける透徹した論理性そのものに触れるものではないと存じ上げます。
 たたつ奴としては、決して「指摘」なぞ致した積もりはなく、ただ己の素朴な疑問についてお訊ねしたまででしたのに、かくも御丁寧なお返事を頂き、いっそ恐縮の極みでございます。
 ダダ龍様の御発言については、一読する毎、堅実かつ新鮮な知識・視点を頂戴でき、毎々自らの蒙を開かれる思いで接しております。私こそ、無知無解の一オヤジではございますが、今後とも御教導宜しくお願い申し上げます。

 さて、「開戦以前に於ける、米国による日本本土航空偵察の可能性」についてですが、私も愚考してみた結果、以下のような一案を得ましたので、御検討下さい。

 @:P38の武装を外して軽量化し、パラシュート付のカメラポッドと大型増槽を装備する。
 A:上記の機体を、実用航続距離一杯(恐らく、3000q位?)より空母発艦させる。
 B:日本本土偵察を行った後、偵察機は太平洋上既定のポイントに離脱。カメラポッドを投下した後、乗員は脱出。同ポイントにて待機していた米国潜水艦により、これを回収・救助する。機体は海中放棄。

 ……いやあ、我ながら恐ろしく危険で無謀なミッションですね。これも「命の安売りをしたがる日本人」ならではの発想でしょうか(←軍師殿、申し訳ございません!)。実際にこんな提案をやらかす米軍人がいたら、そ奴は直ちに解任されていたやも知れませぬ。そもそも、当時の潜水艦の宿命たる視程不良については、軍師も御指摘なさっている通りであり「回収・救助」が可能なものやら。更に言えば、偵察飛行は特攻とは異なり、生還しないと意味がない……「ミッション・たたつ」について、この場に集う皆様からの厳しいツッコミを、震えながらお待ち申し上げます(恐懼)。
たたつ拝

贅言:
 ……尤も、野暮を承知で言うならば、日本側の防諜能力の低さは夙に知られる通りであり、米国側としては「航空偵察など必要なかった」のかも知れませぬが……


[813] 誤記訂正 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/03/31(Mon) 01:55

管理人さんへ

誤記訂正

「武道通信編集部のお知らせ」及び「武道通信編集部からのお知らせ」は、「武道通信 編集部よりお知らせ」と置き換えてください。


[812] TOP JOURNAL 投稿者:日本人の一人 投稿日:2003/03/31(Mon) 01:39

管理人さんへ

 お恥ずかしい話ですいませんが、TOP JOURNALの入手方法が分かりません。管理人さんはご存じと思いますので、何卒、ご教授願います。

 「武道通信編集部のお知らせ」に基づき、去る29日(土)午前中、八重洲ブックセンターに予約発注しました。同書店には4月3日(木)入荷とのこと、楽しみです。管理人さんはすでに特殊ルートで入手されているかもしれませんがね(笑)。

「武道通信編集部からのお知らせ」
◆3月27日
テレビ報道を見て時間を無駄にするならこの本を読んだ方がよく見えてくるかも。
PHP研究所から兵頭二十八さんの新刊が送られてきました。
『戦争の論理』――『ニュースではわからない』と前サブタイトルがついている。帯に『イラク攻撃も北朝鮮危機も根っこはひとつ』1100円。


[811] 訂正など 投稿者:ダダ龍 投稿日:2003/03/30(Sun) 23:08

たたつさまへ
ご指摘ありがとうございます。ふたしかな記憶とおもいこみでかくといけませんね。いやー、はじかきました。「むかし米国は、日本が戦艦大和を建造しているのを航空偵察で熟知しながら、あえて完成させてから航空機で撃沈しました」というトンデモない自説を、あやうく放置しておくところでした。つつしんで訂正いたします。戦艦大和ではなく空母信濃(大和型の三番艦を途中で空母に設計変更)を潜水艦で撃沈です。信濃は、昭和19年11月19日に完成、同28日に横須賀を出航し、翌28日に攻撃をうけて沈没しました。大和が完成したのは、ずっとずっとむかしのことでした。
米軍機は、ドゥリトル隊による爆撃から昭和19年11月1日にF−14A(トムキャットではなく、B−29の写真偵察機型です)が偵察飛行をおこなうまで、日本本土上空をとんでいない…ということらしいです。以後、米軍は日本の大型艦の建造状況や軍需工場を航空偵察で常時把握し、生産力への打撃を極大化するように爆撃目標を設定していたと理解しています。(うらづけ資料で確認していませんので、またまちがっていたら指摘してくださいね。)
さて、ここまでが史実です。ここからは仮定と想像のおはなし。米軍機は本当に11月まで日本に飛来しなかったのか。B−29が日本本土を攻撃半径内におさめる以前に、偵察飛行をおこなう方法があったか。たとえばドゥリトル隊のように空母から発進し、日本の迎撃機と高射砲がとどかない高度をとんで中国にいくか、または空母にもどることが可能だったか。P−38ライトニングの偵察機型なら可能だったか、あるいはB―17の偵察機型なら中国大陸から往復できたか、いつごろから可能だったか…というようなことを漠然とかんがえています。『真実一路』のウェブサイトか、米軍の公式サイトを、じっくりさがしてみようとおもいます。たたつさまは、なにかご存知でしょうか。一知半解の阿呆オヤジですので、よろしくご指導ください。
螺鈿さまへ
お返事ありがとうございます。人間の盾については、すでにわたしのかんがえをかいておきました。信条のちがいはあっても、決死のひとを冷笑したくないとおもう以外に、特につけくわえることはありません。『武道通信』の掲示板は、ときどきみています。ムチャクチャなことはかいていないとおもいますよ。
石油だけが動機で戦争をしているとはいいませんが、とても重要な要素だとおもいます。単なる一業種のあらそいではありません。戦略物資です。90年の夏にイラクがクウェートに侵攻したのも、クウェートの油田を確保するのが目的のひとつであったとおもいます。そのむかし、日本が南進したのも、南方油田がほしかったのが一因でしょう。←目的の「ひとつ」、「一因」です、注意してよんでね。
アメリカは、もともとサウジアラビアにおおきな権益をもっていましたが、アラムコ国営化で影響力がよわまり、高齢の現国王なきあと後継者がイスラム原理主義よりの政策をとったばあいに、さらに権益がへる不安があります。そこで、世界第二の確認埋蔵量をもつイラクをねらっているのです。アメリカは石油の純輸入国(つまり国内消費>国内生産)で、メキシコとベネズエラからの輸入におおきく依存しています。ベネズエラが供給源として不安定になってきたので、よけいに中東原油が重要になります。
ドイツの関与については、一例をしめしただけです。そのようによめませんか?
KLMオランダ航空は、倒産していません。世界最古の定期航空会社の歴史をたもっています。
さて、ご真影について。19世紀のオーストリア-ハンガリー帝国のことは、ぜ〜んぜんしらないので、なんともいえません。タイでは、よくご真影をみますね。国民が王室にしたしみを感じているのでしょう。タイのご真影について、銀行員の親友からつぎのようなはなしをききました。
「まだバブルがはじける以前、日本の銀行はこぞって海外に支店をだし、バンコクにも複数の邦銀が進出した。ずっと以前からバンコク支店をもうけていた■■銀行は王室・政府と関係がふかく、店内にご真影を掲示していたが、後発組の●●銀行には掲示許可がおりなかった。ご真影の有無で、監督省庁の検査のときに差がでる。おめこぼし…などということはないが、係官の態度が丁寧になる。」
…とのことです。これは、ご真影の掲示に二重の規範があるということですね。庶民が掲示するのはオッケー、企業は厳密かつ微妙な規範にしばられている。ご真影を権威と正統性の象徴にするばあいには、タイのように国家がきびしく管理するのが当然でしょう。タイ人は、えらいっ!日本のばあいには、神格の偶像として国家装置の一部になっていたので、タイと同列で論じられないとおもうんですよ。
法律と恐怖政治の関連は、よくわかりません。法律の勉強をキチンとしてないのです。(法律⇔恐怖政治)というカタマリと、(銅像・ポスター・写真)というカタマリとが、どうからむのか…と、ここまでかいて体力がつきました。つづきは後日。


[810] 「武道通信」より転載 投稿者:螺鈿 投稿日:2003/03/29(Sat) 22:47

兵頭二十八『戦争の論理』 引用
  2003/3/29 (土) 08:33:57 - 編集部 - No.1048853429
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アメリカ従軍報道に少々飽きがきた方へ

アメリカ軍サイドから撮った同じフィルムを
何度も見せられているより、一度スイッチを
切り、60分で読める兵頭二十八さんの新刊
『戦争の論理』を開いてみませんか。
著者20年の戦争考察の成果が60分で読め
る――という宣伝文句に偽り無し。
  (PHP研究所刊 1,100円税別)

ニュースではわからない「戦争」という人間
の永遠テーマがよ〜くわかります。イラク攻
撃も北朝鮮危機も、根っこは一つ。そう、戦
争の話だけではない、“人間というものの論
理”とも言える。
《第一部はわたくしが二十代歳から考えてき
たことを改めて整理して示すもので、第二部は、
兵頭二十八が四十二歳の今、考えつつあることの一端である》(あとがきより)
これはまさに兵頭二十八入門書である。これを読んで、「兵頭二十八を読む」の
当HPの絶版本オンライン読本『日本の日本の防衛力再考』ほか2作もよく理解で
きるというもの。いや宣伝ではありません。あとがきで兵頭さんが申しておるこ
とです。