1/15 true report


──────………はい、そうです。確か1月10日にH先生にお電話を頂いたんです。お台場で「N・M」氏とゲームでもしませんかと。

 そりゃあ驚きました。お誘い頂けたのは光栄なんですが、なんといっても「ゴルゴの脚本コンビの「N・M&HN」ときて「ゲーム」ですからね。ロシアン・ルーレットでもするのかと思いましたよ。あるいは、六本木で狩った毛唐を樽の中に押しこんでナイフを刺すとかね。「リアル・黒ひげ危機一髪」ですよ。アハハ…きっと楽しいだろうなァ。
 結局アーケードだとわかったんですが…TVを見るのはダメでゲームは良いのかって突っ込みは無しですよ。どんなゲームをしたのか───それが中止になってしまったんですね。よくはわからないが本来対談という御仕事の為に上京されてる先生ですからねぇ、色々御忙しい筈ですよそりゃあ。

 ただ15日夜の懇親会(?)の二次会にT氏と共に参加させていただきました。相変わらず、何の関係もないのに参加したんですが…まぁ、面白い話を聞けるのは確実ですから。行きたいに決まってますよ。

 地ビールを取り扱ってる、薄暗い、中々カッコ良い所です。私とT氏で探したんですけどね。悪い場所じゃあ、なかったと思います。各地名産の地ビールは高いだけあって美味しかったですし。

 セッティングが終わったのが20時30分くらいでしょうか。20分くらい時間を潰すと、某有名新聞社のK氏からT氏に電話がありました。いよいよ開祖登場です。二人して御出迎えに外に出ましたよ。まぁ、異常にわかりにくい場所だからですけど。

 我々の立つ場所へ神楽坂から降りて来られたのは5人です。H先生・某有名新聞社のK氏。H先生とも対談されている御馴染N・M氏。文芸誌●●新●E編集長と誰でも知ってる某大手航空会社在籍のN氏という紳士二人。一応言っておきますがN氏の働いてる会社はスカイネットアジアなんて名前だけ広大な所じゃないですよ。

 先生に「管理人さんです」と紹介してもらったんですが、自分では自己紹介できませんでした。大変失礼したと思っています。やっぱり、社会人失格ですねぇ私は・・・。

 この半年くらい名刺の無い生活をしてますが、私みたいな何者でもない人間にとっては、多少なりともフォーマルな場所での名刺は必要です。本当にそう思いました。

 最初からカマしてくれたのはE氏です。
「前の会場では私、コンバットとかのオタク話ばかりしてしまいました」と、最初からこうですよ。文芸誌●●新●といえば、由緒正しい雑誌です。

 表紙絵は、非常に上品なものですが、E氏は、もしかしたら御自身が編集長である●●新●の表紙を見る度に、ハラワタが煮え返ってるのかもしれません。本当はタイガー戦車が爆走してる写真を表紙に使いたいんだと思います。裏では画家を半殺しにしたりしてるんじゃねーかな。いえ、勿論私の妄想ですけどね。

 新雑誌軍事新●を創刊したいと無茶な事を仰ってましたが…(まぁ、勿論シャレですが)この出版不況ですからねぇ、難しいでしょう。むしろ、狙っているのは文芸誌●●新●の軍事雑誌化かもしれませんね。

 マルイの広告が入ったり、●●新●のタイトルロゴに銃弾が撃ち込まれたりしたら要注意です。がんばって欲しいですが。私も●●新●を買ってみようと思います。

話はやはり面白いですね。スクープ───売春している在日●軍●将のヨメ───を探して●キャンプを彷徨った逸話など、私も編集者になってみたい、編集者になって仕事で正々堂々と、毎日毎日売春婦を買う為に彷徨ってみたいと思わせるに十分なものでした。

 N氏は、熱烈なHファンでした。失礼かもしれませんが「私と一番立場が近いのかもしれない」と勝手に親近感を抱かせてもらいました。結局、あまり会話ができなくて(私の所為だな)後悔してるんですが…。ともあれ「『日本の高塔』は僕の宝物です」と発言した時は、同志ではあっても、最終的には「敵」だと直感しましたね。強敵出現ですよ。何処かのネット・オークションで合間見える日がくれば、氏は1歩も引かないでしょう。勿論引く必要は無いんですけど。

 明かに財力もあります。真っ向勝負じゃ私に勝ち目はありません。私みたいなどちらかといえばHファン新参者にとって、他のファンは最終的にはコンプリートを阻む「敵」です。これは間違い無い。我々は仲良しクラブの会員じゃないんです。出しぬく手段を今から考えないといけません。

 そしてN・M氏。あのH先生が「面白い人だから」と仰る御仁ですよ。確かに話が本当に面白いんですが、面白すぎてここでお話して良いようなモノが無いです。色々話を御伺いしましたが、全てここで言ってしまったら、即座にこのサイトは閉鎖でしょう。私も訴訟を6個くらい抱える身になるかもしれません。ですが、どうしても聞きたかった「●●●●●●●氏は●●●の目玉しか書いてないというのは本当か?」には答えを頂きました。意外な事に…いやいや、意外じゃありません。ちゃんと目玉以外、全て書いてるそうです。ただ、此れに関して私は思うんですが、この風聞はゴシップというよりもむしろ「都市伝説」に類するのではないかと。スーパーワーカホリックである●●●●氏はひどくこの噂に御立腹だそうなんですが、これって本当は氏が憤慨する誹謗などではなく、「大作家」に絶対付いてくる「伝説」じゃないかと思うんですよ。手塚治虫翁にだって「原稿も描かずに締め切り前夜から朝まで大宴会してたけど、朝起きたら原稿ができてて編集者が仰天した」という伝説がありますよね。マジメな作家から言わせたら「原稿放り出して遊ぶとは何事だ」というものですが、いいんです。伝説なんですから。こういう風聞があるというのは、●●●●氏にとって、大作家であるという証明であり、むしろ勲章なんじゃないかなぁと私は思います。

 でも、メジャーマンガ家●● ●●●氏が弟子に描かせてゴルフばっかりやってるのはいけません。自身が発してるメッセージと幾らなんでも違いすぎますから。

 次いでT氏の熱い大江健三郎論が展開されたりしました。私は大江健三郎を読んでないので内容はわからなかったのですが(H先生も読んでないと知って驚いた)ああ、これが出版界の会話か…と感歎しましたね。作家論を語るなんて、今まで私はそういう場に居合わせた事がないですから。

 後、痛感したのは、基本的な頭の良さは勿論ですが、加えて何らかの「専門的知識」を持ち合わせないと話についていけない事。別にミリタリーに詳しい必要は無いんですが、やはり其々「土台」となる知識は要求されます。ああいう方々の会話では。いや、まぁ、私も専門的知識を持ち合わせているといえばいるんですが…私の「本業」は、ああいう知的エリートの方々とは無縁ですしねぇ…。やっぱり、文学とか、軍事とか政治とか、そういう知識ですね。映画もいいかな。

N・M氏はH先生との対談でもシャープというかディープというか、斬新な映画評を展開されましたが、H先生が中座された際にH版「プライベート・ライアン」映画評の話をさせていただいたんですね。其の際少しN・M氏と他の映画の話もさせていただいたんですが、やっぱり私にはN・M氏やH先生のような映画の見方は、頭がついていきません。私は先生の旧友氏が仰る大衆ですよ。「なんて薄いヤツだ」とあきれられたかもしれませんね。でも、ついていけないまでもN・M氏の映画の話は本当に面白い。はっきりいって、「映画秘宝」(まだあるのかどうか知らんが)はN・M氏を雇ったら良いと思いますよ。百倍面白くなる筈ですよ。是非また御聞かせ願いたいのです。

 で、まぁ。ともかく基本的常識を共有してない事も痛いですね。
本当に、私の生まれ育った環境は文学だの政治の話だの、ましてや出版界なんて無縁の場所ですから、例えば「正論は10万部を目指すらしいです」とK氏が仰った時、皆さんはそこから会話を発展させられるんですね。ですが私はポカンとしてました。10万部という部数の持つ意味がよくわからないんです。
 私は「モーニング」を良く読みますが「バガボンド」は累計1000万部ですよ。それくらいは知ってますから「10万部くらいなら楽勝じゃないか?」と思ったりするんです。が、実際は全然違いますよね。まぁ、こういうのを理解できたのも非常に面白い経験でした。
 
 其の日の白眉は一時期ミリタリーマニアのスターとなった(ホントかよ)自称の経歴に謎の部分がやたらに多い●●●●氏「ホモ(かもしれない)説」かもしれません。驚きましたけど、正直、「あり得る」とは思いましたし、そう発言もしました。先生からは「何でわかるんだ」と突っ込まれましたが、氏の顔はホモ顔ですよ。大体、ホモでもなけりゃ誰が好き好んで平和な日本で生まれ育ってヤリたい盛りにいきなり●●●●の激戦区になんて行きますか(笑)

 まぁ、…女のいない戦場で、初めは仕方なく男の味を知ったのかもしれませんね。マンガ「プラネット・ラダー」にもそういう経験を持つキャラクターがいました。全て私の妄想なんですが。

 私は相変わらず、何も考えずに喋ってしまうので後でまた後悔するんですが、とにかく今回は前回よりも何故か緊張しました。色々お褒め頂いた事もあるんでしょう。
ただ、やはり仕事と仕事の合間であるのでしょうか。H先生は前回御会いした時よりもシャープな感じでしたね。触らば斬れる日本刀なんていいますが、あんな感じでした。話しかけるのに躊躇しましたよ。しかしあれが本当の「HN」かもしれませんね。例えば福田和也氏という方がいらっしゃいます。会った事ももちろんありませんし、本も一冊も読んでないですが、今じゃ本当に尊敬してますよ。N・M氏に対しても、もう大尊敬です。よくもあれほど切れ味鋭い「H先生」と対談なんて芸当ができるものだと。こんな仮定をするのも恐れ多いですが、私なら一言も喋れないでしょう。

 E/N両氏に「想像とかなり違います」といわれたりしたんですが…まぁ、どうなんでしょうか。自分ではあまりそういう部分はわかりません。ただ、「実際会うとなんだか普通の人…」という先生の言は、嬉しいんだか嬉しくないんんだか・・・。E氏の「もっと小汚い人かと思ってました」というのには、これはどう答えれば良いんでしょうか?でも本当に一番後悔したのは、「これを聞いたら殴られる」という質問が出来なかった事かもしれません。私は先生の単なるファンですから、はっきりいって、同席して食事をしてる時点で「異常事態」です。本来あっちゃならないシュチエーションなんです。更にファンですから商売的な繋がりは皆無です。であるなら、殴られるのを覚悟でプロのインタビュアーが聞けない事、講演会の質問者なんかが聞けない事を質問できる筈なんです。勿論、其の時点で私は先生の前に二度と顔を見せられなくなるでしょうけど。でも、それでも、良いんじゃないかと思うんです。単なる「本とコラムを買ってるだけ」の、今と変わらない「単なるファン」の状態なんだから。とにかく、私にはそういう、絶対聞きたい、けれども常識的に考えて聞いてはいけない疑問が、いくつもあるんです。勿論そういう「聞いてはいけない疑問」を解き明かしたとしても、それを公開する意思など無いし、単なる自分の好奇心なんですが…。あちらにしたら大迷惑でしょうけどね。…やっぱり、私は社会人失格ですねぇ…。

 会合も最終局面に近づいてきた頃、N氏から「Hさんから貰った写真を送ります。一元管理すべきです」とのお言葉を頂きました。嬉しかったです。いや、一元管理とかいうよりも、その写真を見れる事がですね。私は結局ファンですから。(しかし版権(?)が切れてないという話も…)それと矛盾するようですが「よろしくお願いします。コピ−でも構いません」と答えたのは、でもこれは本心です。

 少しマジメに話させてもらえば、頂いた写真群がファン以外から、本当に必要とされる時がくるとしたら、明日明後日なんかの近い未来じゃないと思います。多分、ずっと遠い日じゃないかな、と。10年後とか、20年後とか。
 
 まぁ、このサイトをそれまで私が運営してるとも思えないんですが(20年って!^^;)、誰かがデータとして保存してくれてるでしょうし、閉鎖する日が来たとしても何処かに圧縮ファイルにして置いておきますよ。誰でも見れるように。最近の画像復元技術は大したものです。素人だってそこそこの事ができます。更に10年後ともなれば、どんな汚い画像からだってかなり復元できます。だったら「汚いけど見れる」くらいのもので、構わないと思うんですね。そんな事を、N氏の暖かいお言葉を聞きながら考えてました。

 これは特に地方在住の今からHコラムを集める方に言いたいけど、掲載媒体を見つける事はデータ集めより更に二乗して困難になります。福岡市総合図書館で「『this is』?聞いた事もない」「『現代展望』それは雑誌なんですか?」といわれた事は記憶に新しいです。福岡市早良・西・総合図書館の何処も雑誌『voice』は購入してません。(総合には、寄贈されたある期間1年間分がある)「金持ち父さん 貧乏父さん」とか野村サチヨの本は複数冊もあるのにね。福岡市総合図書館は、最近出来たんですが、本当に大きくて立派な外観なんです。映画館もあるし、キレイな喫茶店もある。美術品だって少数ですが展示してあるし、学生ばかりの「自習ルーム」ももの凄いキャパです。

 そんな立派だから「何でもある」と思ってましたけど、Hコラムを集めるようになって「ありそうで何にも無い」と気付かされましたよ。別に私は福岡市総合図書館に文句を言ってるわけじゃないですよ。あれはあれで、多分、多くの人の需要を満たしてるんだと思います。軽重の順は別としてね。大学図書館に行けばまた幅は広がるけれど、九州大学は国立のクセに納税者の私は入れません。まぁ、大した額も納めてませんけどね。

 何故か私立の福岡大学がいれてくれるので、私は非常に助かった覚えがあります。まぁ、司書の方の「部外者だ」という視線も痛かったですが。
 でも、ともかく、そんな状態だから、誰に対してかはわからないんですが「あんたら、まだ懲りないのか?」と思ってしまう事があります。マガジン・ウォーを保管してる人ってそんなに多いんでしょうか?現代展望は?

 初期のアニメや特撮、昔のマンガ───硬い所じゃ戦車とか小銃とかですか、「気がついたら現物はおろか資料も無い」そんなジャンルが幾つ今までありましたか?神奈川あけぼのとか現代展望なんて国会図書館にも揃ってないんですよ。今こうしてる間にだってヘアヌードばかりのマガジン・ウォーは明かに焼却処分の最前列に位置させられてるような気がする。まずはデータを整理する事。とにかく誰でもコラムと本を簡単に読めるようにする事。まずはそれですよ。その物の価値判断なんて、1・2年、間違ってもリアルタイムで出来るようなもんじゃないでしょう?

 基礎データの揃ってない段階から一気にマトモな結果が出てくると考える科学者・技術者はいたら、ソイツは間違い無くマトモじゃないでしょう?まぁ、私はファンなので、単に読めればそれで良いんですが。まぁ、ともかくそんな事を考えながら「あ〜」とか「う〜」とか言いながらN氏に私の住所と電話番号とメアドを書いた紙を御渡ししました。氏の自宅のメアドを聞き忘れたのが後悔されます。

 ともあれ、先生は11時を回った頃、カンヅメになる為に新●社に向かう事になり、E氏と共に退席される事になったんですね。我々も其処で散開です。

その少し前に日本人のスポーツ戦略にサインを頂きました。これは一番好きな本というわけではないんですが、私が「Hは凄い」と初めて自分の言葉で言えるようになった画期的な本なんです。
ともかく、サインを頂きました。T氏のサインも既に頂いてました。間違い無く、空前絶後の一品でしょう。凄すぎて誰も欲しいと思わないかもしれませんが。
 
 いつか絶対文庫化されると確信してますので、其の時ネットオークションに出して、値段を吊り上げるだけ吊り上げて売るのをキャンセルして「ざまーみろ」というのが私のささやかなイヤな夢です。多分、私は地獄に落ちる人間でしょう。

 そうそう、支払いはなんとK氏。11月も奢っていただいてるのです。もう、何と言えばいいのか…。頭を垂れるしかありません。

店の外で初めて写真を撮りました。中々、あの狭い店内ではフラッシュを焚くのは躊躇われたので。二枚しか撮影できなかったので、全て消化してから現像に出そうと思います。其の時公開しますよ。

 N氏とは店の前で別れました。御3方に最後の挨拶がうまく出来たか今でも考えてますよ。私も小心な。

 T氏・N・M氏と駅に向かったのですが、私は本来東京駅に向かうのが一番近道なのですが、N・M氏の愉快な話が聞きたいばかりに新宿への電車に乗りました。

 先に話ましたが、ここでの会話も絶対お話できません。告訴されるかもしれません。あ、といってもN・M氏の口が軽いとかじゃないですよ。私が勝手に「これはヤバいんじゃ…」と思ってるだけですから。だから本当は全然問題ないものかもしれません。ただ、多分私と同じ疑問を持っている方───がいると思うんですが、「H原作」の謎です。あれ、読んでいただけると、相当感性が磨耗した方でもない限り分っていただけると思うんですが、全然面白いんですね。いや、私も感性に自信があるわけでもないので確たる事もいえないですが「これがダメなら、じゃあ今●●●に採用されてるシナリオは何だよ?」というものである事は確かです。先生は「自分で説明」でああ仰ってますが、実際にはかなり、少なくとも●●●の編集者の方には買われてたようなんですね。それなのに───です。やはり、天才というのは、本当に、想像を絶した行動と思考をするんだと思います。

 後1つ言えるのは、N・M氏が「Hさんは良い人に囲まれてて安心したよ」という言葉。これは印象的でした。隣の、ただただ疲れてるサラリーマンが一層可哀想に見えましたよ。それで帰宅、其の頃1/15が終わりました。

 ここで言っても仕方ないのかもしれませんが、同席させて頂いたN・M氏。N氏。E氏。K氏。T氏。ありがとうございました。もし御暇があれば是非掲示板でも御話して下さい。なによりH先生。本当にありがとうございました。

これが私から見た1/15の会合の全てです。

戻る