歌舞伎町×番地
没シナリオ大全集 Part 8.9
3場・フィナーレ
ビルの落成パーティの騒々しい楽隊演奏で幕が開くと、ビルの外装まで、もうすっかりでき上がっている。
もちろん、工事の囲いは取り払われている。
当初計画のカジノビルとはうってかわった、落ち着いたデザインの高齢者独居用高層ビルだ。
上手中景の木賃アパートはもうなくなっている。
パーティはすでにたけなわである。
肱片や職人たちは、思い思いの盛装。
御巫覡はすっかり怪我も治って、身なりも建築士ふうに改まっている。
葉子もデザイナー風の私服で、携帯電話で次の仕事の注文などを受けている様子。
しかし葉子と御巫覡は上手、下手に別れて、互いを意識しながらも、近付き合えないでいる。
高蔵弟と姉のせつは、みちがえるような和服で途中から腕を組んで出てくる。
全員の歌とダンス:−−内容略す−−
舞台の中央に、葉子と御巫覡が出て、みつめあう。
肱片「あっ、ネズ公めが、戻って来やがった!」
三匹のネズミが会場を横切る。
葉子、飛び上がって御巫覡に抱きつく。
一同のひやかしの拍手のうちに、幕。