兵頭先生に会ってきた!

                     白人とヤりたいならユダヤ人を狙え!

先生は本の権利をちゃんと保持してはいる。

故にその話の中で尤も大変なのはチャレンジャー・四谷ラウンドの社長閣下である。
完全に私にとって他人事な話だけど、でも、どうか頑張ってもらいたい。
私の大好きな平成の奇書『日本人のスポーツ戦略』を出せたのは、日本で唯一四谷ラウンドだけじゃないか。

一体どういう流れからそんな話になったのか忘れたが、1次会での開祖の御言葉はほとんど聞き漏らすまいと必死だったが───そのくせその時点で血肉と化したが故に思い出せない───今でも忘れ得ぬ東長崎機関の加藤氏の言葉が叩きつけられた。

『白人とヤりたいならユダヤ人を狙え!』
実際に、こんなにはっきりと言ったわけでもなければ、別にこんな扇動口調で発言したわけではない。当たり前だ。
まぁ、でもカッコ良いセリフだった。居合切りにも似た言葉だった。
其れに感歎を以って大きく頷いたのは私だけだったろうか。

インターネットTVでも御活躍されている加藤氏は、やはり熱かった。

加藤氏は兵頭先生と講演もされているし、やはり───今更言う事でもなかろうが───とても『戦場』に詳しい。

その場の主導権が加藤氏に移ると、日本で『戦場』に関わる、例えば柘植氏・或いは毛利氏、田中光四郎氏から批判された高部氏の話も飛び出した。

皆だって疑問だったろう───本当に彼らは『戦争』に行ったのか?

 仕事をしている人間というのは、多かれ少なかれ、大げさに言うなら「暗黙の了解・業界のシキタリ」を抱える。私だって某独占企業と仕事をしてたりもしたので、公になれば───まぁ、暗黙の了解なので、相手先担当者は知っているんだが───それこそ数億円規模の損害請求になってもおかしくない「事実」だって一つや二つは知っているし、末端ながらかかわったりもした。「戦場」ともなれば冗談ではなく「絶対口外できない事」のオン・パレードだろう。そんな戦場にいた人物が、本なんて書いていいのか?いや、書けるのか?まぁ、単純に「なんとなく怪しい」というのも実感なんだが。ともかく、ホントに戦場にいたのか?

少なくとも高部氏はちゃんと戦場にいて、加藤氏が目撃したそうである。

凄いや。高部氏。

柘植氏もちゃんと戦場に行ってはいるそうだ。

しかし、氏の罪科は結構大きい。

氏に影響された若者がフランス外人部隊に入隊するけれど、時流に流されて入っただけに、根性がなくてやたらに辞めるそうなのだ。そんなの、あちらに迷惑だろう。

サインを頂いた。3人にである。一人は前述したように勿論開祖。

一人は、イカした整体師のような小松氏。とても温厚で、良い方だった。カメラがプロ級という噂通り、『プロ』な動きをしておられた。

最後の御一人、鈴鹿氏も非常に気さくな方で、小料理屋を模した───カウンターに座ると女将がじっと見つめてくるのだそうだ───風俗店が未だに東京にあるなど私は初めて知った。

帝都にやってきてまだそんなに日が経ったわけではないけど、ロクな事がなかった。

池袋で突然ヘンな中年男性に腕を叩かれ掴まれ怒鳴られた事もあった。

本当にイラついていた時で、博多弁───あんまり使えないんだが───丸出しで罵り合いに発展したけど、周囲の人は遠目にみてるだけだった。

福岡だったらきっと一人くらいは私を擁護してくれた筈だ。

酷く鬱だった時に、交番で道を尋ねると見事に間違った方向を教えられ、もう首都圏に来て何度もあった事だったので頭にきて、噂に名高い神奈川県警のパトカーを停めて改めて道順を質問した事もあった。

当然回答の前に『パトカーを停めるな』と凄い剣幕で怒られた。

でも、警察の仕事は凶悪犯の射殺と道案内だけだろ?

そんなこんなのイヤな最近も、開祖や両氏のサインを貰った瞬間にすべてチャラになってプラスに転じた気がした。

第一、イラストを担当された小松氏のサイン入り『ヤーボー丼』を持っている人間は日本中を捜してもそうはおるまい。

更に、背表紙の写真モデルである鈴鹿氏のサイン入り『武侠都市宣言』など、空前の一品だと断言できる。

皆さんは何か『此の世にたった1つしかないもの』───を御持ちだろうか?
それが最愛の恋人だの妻だの「かけがえの無い我が子」とかだったら、多分私と貴方は一生気が合わないと思うが────ともかく、ドラゴンボールだって七つも此の世にある。中々、「世界でたった一品」というものは、無い。私は多分、それに近しい2品を手に入れた。他に何を望むか?

しかも、其の日、開祖からもお褒めの言葉を頂いた。

勿論それは、読者サービスの一端でしかなかったのかもしれないけど、嬉しいじゃないか。あんなに人を、絶対に手放しでは誉めそうにも無い開祖から、私は誉められたのだ。それに、小松氏からも、サイトに関して嬉しい言葉を頂いた。

これ以上望めばバチがあたるわ。

人生一期一会だよ


2002/11/28


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