没シナリオ大全集 Part 9 


●”■×”(数字) 『ジョージの贈物』


自分で解説:驚くべき事実! 『コンバット☆コミック』に掲載された「ジョージの贈物」には、「☆◇☆゛13」用バージョンもあった? 最初の売り込みが失敗したときのバックネットに、こんなものも作っておいたのか? でも☆◇☆゛は一回も顔を見せないぞ? 今となっては、思い出すことはできない。ともかく、全文をお見せするので、完成品と比較されてみると一興だろう。

プロローグ

(夜。ヨーロッパ風の寂しい墓地。墓掘り道具を持った人影。一つ一つの墓を懐中電灯で照らして歩いている。次々と、いろいろなイタリア人名の墓標が墓碑銘とともに照らし出されては消える。と、不自然にも英語で FROM GEORGE とだけ刻まれており残りは破損がひどく判読できない墓石が現われる。男、その前で立ち止まって道具を地面に降ろす。男、ふと墓石に手をかけ、土台の頑丈さを探るように揺すってみる。きしみ音。のぞき見るような初老の男の顔の正面アップ。一瞬の後、それが驚きの表情に変わる。ギャーッという声が墓地の闇間に響き渡る。墓掘り道具だけがランタンとともに残されている。まったく別人の両足が歩いてきてその道具の近くで立ち止まる。)

Part 1

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